TOMOOが憧れる“不変的な落ち着いた視線”を持つアーティストは

シンガーソングライターのTOMOOが楽曲づくりなどについて語った。

TOMOOが登場したのは、J-WAVEで4月16日(日)に放送された『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。

メジャーデビュー後の変化は?

TOMOOは『TOKIO HOT 100』初登場。メジャーデビューは2022年8月だが、インディーズではおよそ10年間活動をしてきたという。そんなTOMOOがアーティストとしての転機を語った。

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TOMOO:コンテストに出場したのが大きな転機です。それ以前は友だちにちょっと曲を聴いてもらうぐらいの体で、ときどき曲を作っていました。

クリス:メジャーになってなにか変わりましたか?

TOMOO:地元の喉の病院の看護婦さんの対応が優しくなりました(笑)。

クリス:どういうこと?

TOMOO:「実はこういうコンサートがあって」と言うと「え? デビューしているの?」となって。すごく厳しめの看護婦さんが優しくなったんです。

クリス:「あら、もしかしたら私は将来の大スターを……」と思ったんでしょうね。僕も気管支が弱くていつも通っていて、ものすごくよくしてくれる耳鼻咽喉科の先生がいます。僕の仕事を知っているのでけっこう対応してくれます。やっぱり普通の人の喉と使い方が違うので。そういう事情がわかってくれる人がいるといいですね。

TOMOO:気持ち面だけでもめっちゃデカいです。

クリス:それがいわゆるメジャーになった第一の印象ということですよね。

TOMOO:なんか思い出深かったというか(笑)。

ドラマ主題歌、歌詞を1文字だけ変更

4月5日に配信リリースされたTOMOOのシングル『夢はさめても』は、オンエア週の35位にチャートイン。この曲はドラマ『ソロ活女子のススメ3』(テレビ東京)のオープニングテーマとなっている。

クリス:これは依頼があっての書き下ろしだったんですか?

TOMOO:もともとあった曲なんです。

クリス:それがうまくフィットしたんですね。

TOMOO:けっこう熟成して寝かせていた、みたいな曲です。

クリス:これは書かれてどれくらいになるんですか?

TOMOO:18、19ぐらいのときに書いたので9年前とかです。

クリス:今回リリースするにあたってオリジナルとは若干アレンジとかは変えられたんですか。

TOMOO:アレンジがけっこう変わりました。構成というか、もともとなかった間奏が加わったり、あと歌詞が1文字だけ変わりました。

クリス:それは(詳細を)言わないでください。ファンのあいだで考察していただこうと思います。ドラマは「会社の飲み会などの誘いを断り、1人の時間を楽しむソロ活を大切にしている女子を江口のりこさんが演じています。TOMOOさんはなにかソロ活をされていますか?

TOMOO:ご飯を1人で「さあ食べに行こう」みたいな感じで食べることはあります。

クリス:それはなぜですか?

TOMOO:もともとそういう気質で、大学時代も学食とかけっこうワイワイしているのに1人で。寂しい気持ちでもなく1人で食べる人間でした。その流れで気になったエスニック料理とかによく行きます。

クリス:そういうふらっと入ったお店って長居します? それとも食べたらサクッと帰る?

TOMOO:しっかり味わってはいますが、食べたらサクッと帰ります。その目的だけみたいな感じで。

クリス:1人で行くと料理に集中できます?

TOMOO:頭のなかで独り言を言いだすので、けっこうドラマの主人公にシンパシーがあります。解説しちゃうんです「これがこうなっているからうまいのか」みたいに脳内で。ドラマもそういう感じなんです。

クリス:「このソースは実はお酢を入れたからこういうことなんだ」と。

TOMOO:そういうのを推理しちゃったりします(笑)。

クリス:自分のなかでも納得しているわけですね。これは声に出してないですよね。

TOMOO:していないです、真顔で(笑)。

クリス:バンド活動の経験とかはあるんですか? それともずっとソロで活動されてきたんでしょうか。

TOMOO:ずっとソロなんです。

クリス:プロになられて、いろいろなミュージシャンとやるようになってどうですか? やっぱり1人でやっていた時期と違いますか? コラボするというかレコーディングだったりとかライブなんかで。

TOMOO:どんどんいろいろな方と巡り合えるようになってきたので、アイデアというか力を借りている感がありますね。その人の引き出しをいっぱい借りるという。しかも瞬発的に出してもらえる引き出しを感じることが増えました。

クリス:なるほどね。この『夢はさめても』、そして前作『Cinderella』はBREIMENの高木祥太さん(Vo/Ba)がプロデュースを手掛けています。高木さんはプロデューサーとしてどうですか?

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TOMOO:めっちゃいいプロデューサーです。

クリス:きっかけはなんだったんですか?

TOMOO:すごく古くて20歳ぐらいのときに出会って。対バンの知り合いみたいな感じで。そこからずっと付き合いがぽつぽつ続いていて、この『夢はさめても』も、出会ったときからあった曲なので「この曲めっちゃ好きだ」と言われて。

クリス:そうなんだ。

TOMOO:「いつかやろうね」みたいな。

目標とするアーティストは?

番組では『夢はさめても』をオンエア。クリスは楽曲の制作方法や目標とするアーティストについて尋ねた。

クリス:前作の『Cinderella』と今回の『夢はさめても』は聴いている人が共感するような歌詞です。どういうときに歌詞は浮かんできますか?

TOMOO:道端で歩いているとき。「散歩しよう」と出かけるときよりは、なにかの帰り道とかに1フレーズだけ鼻歌で出てきたりすることが多いです。

クリス:フッと降ってきますよね。そういうときはどうやって記録しますか?

TOMOO:いまだったら携帯のボイスメモでいけるんですが、なにも持ってなかったらひたすらエンドレス鼻歌をして家まで帰ります(笑)。あとはドレミファソラシドってカタカナで紙に書くかです。

クリス:メロディとかだったらそこはずっとリピートしていないとヤバいですよね。1回「あ、いいメロディ」となって思い出せないことは?

TOMOO:よくあります(笑)。

クリス:目標とするシンガーやアーティストはいますか?

TOMOO:誰か1人にしぼるのは難しいんですけど、パッと浮かぶ方だと松任谷由実さんとかニーナ・シモン、あとはカーペンターズとか。不変的な落ち着いている目線、視線がある感じの方で、声にも落ち着きがある感じのアーティストさんですね。

クリス:ビヨンセとかホイットニー・ヒューストンみたいなタイプではないと。

TOMOO:絶対にそうなれないというのもあるんですけど(笑)。

クリス:語りかけるような。

TOMOO:どちらかというと。

クリス:メジャーデビュー後、シングルリリースを重ねてきています。アルバムを出す予定はありますか?

TOMOO:ぼちぼちそろそろ、今年中には。

クリス:曲はかなり量産するタイプですか? それともじっくり作る?

TOMOO:全然じっくりです。

クリス:コツコツという感じですね。

TOMOO:ゆっくり煮詰めています。

クリス:曲によると思いますがどのくらいかかりますか?

TOMOO:種がまかれて3年後とかに、3週間、4週間ぐらいで仕上げます。「作るぞ」となったら3週間とかですね。

TOMOOの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。
radikoで聴く
2023年4月16日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54

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