行定勲が企画・プロデュースした映画『ひとりぼっちじゃない』(3月10日公開)がついに完成!2月20日には都内で特別試写会イベントが行われ、主演の井口 理(King Gnu)、共演の馬場ふみか、河合優実、伊藤ちひろ監督が登壇した。
人とコミュニケーションを取るのが苦手な主人公・ススメ役の井口は映画初主演。伊藤監督とは行定監督の忘年会の場で出会ったそうで「ススメは自意識にかられたような人間で、僕の忘年会でのいかたがそれに重なったそうです。でも忘年会では伊藤さんとは喋ってもいなかったので、オファーをいただいたときは『どうして急に!?』と思いました」と回想。ただ映画のベースとなる伊藤監督による原作を読んだ際に「ススメという主人公に触れて、僕が演じることに意味があると感じた」と主演としての出演を快諾したという。一方、忘年会での井口の姿を伊藤監督は「ステージでのカッコいい姿を知っている分、自分を積極的に前に出さない感じが印象に残った」と振り返った。
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主演という大役について井口は「10年かけて原作を書いて、それを映像化するという伊藤監督のエネルギーには応えなければと思いました。プレッシャーや不安を解消するためにも頑張ろうと」と意気込み十分。主演として舞台挨拶に立っているこの状況には「今ここでも自意識が働いていて、もう耐えられません」と苦笑いだった。
また撮影での思い出を聞かれた河合は「井口さんに腕を掴まれるシーンでは、腕に井口さんの手形が残って……。家に帰って見たら呪いの写真のような手の跡がついていました。そういうところを尊敬します」と井口の熱演に感動。その井口は「そのあと、すぐに謝りました。でも河合さんならば受け止めてくれるだろうと……。本気になってしまった」と照れ笑いだった。
そんな井口は自分の「透け乳首」が思い出深いという。本編ではカットされているそうだが「衣装で乳首が透けていたシーンがあって、その撮影後に美術スタッフの方たちが『透けていたよね』と会話しているところに遭遇してしまい……気まずかった」と苦笑い。カットの理由について井口は「やはり乳首のせいかな……」と推察するも、伊藤監督は「え? 編集していても全然気づかなかったよ?」とビックリして、井口の自意識の高さが浮き彫りになっていた。
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またタイトルにちなんで「ひとりぼっちじゃない!」と感じたエピソードを問われた井口は撮影中の送迎車の中の出来事として「僕がその日の気分の曲をかけながら、なにを喋るでもなくマネジャーと2人でその曲を聴いている時間があった。そこでひとりぼっちじゃないと感じるというか、言葉を交わさなくても共有している時間は孤独を感じない。一緒にいられて幸せだなと思った」とミュージシャンならではの返答をしていた。
(取材=石井隼人)
人とコミュニケーションを取るのが苦手な主人公・ススメ役の井口は映画初主演。伊藤監督とは行定監督の忘年会の場で出会ったそうで「ススメは自意識にかられたような人間で、僕の忘年会でのいかたがそれに重なったそうです。でも忘年会では伊藤さんとは喋ってもいなかったので、オファーをいただいたときは『どうして急に!?』と思いました」と回想。ただ映画のベースとなる伊藤監督による原作を読んだ際に「ススメという主人公に触れて、僕が演じることに意味があると感じた」と主演としての出演を快諾したという。一方、忘年会での井口の姿を伊藤監督は「ステージでのカッコいい姿を知っている分、自分を積極的に前に出さない感じが印象に残った」と振り返った。
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