音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
祝復活! BABYMETALの功績を振り返る─レディー・ガガのオープニングアクトも

祝復活! BABYMETALの功績を振り返る─レディー・ガガのオープニングアクトも

先日、完全復活を遂げたBABYMETALの魅力を、ライター・編集者の照沼健太さんが語った。

照沼さんが登場したのはJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。オンエアは1月30日(月)。

【SONAR MUSICは番組公式LINEでも情報発信中! 登録はコチラ】
https://page.line.me/181xnepk?openQrModal=true

BABYMETALはアイドルとメタルの融合

2021年に封印宣言をしたBABYMETAL。世界を熱狂させ続ける彼女たちは1月28日、29日に幕張メッセ国際展示場で開催した「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -」で完全復活を遂げた。3月24日(金)にはコンセプトアルバム『THE OTHER ONE』のリリースを予定している。

改めて、BABYMETALとはどんなグループなのかを聞いた。

照沼:アイドルとメタルと融合をテーマに2010年に結成された、メタルダンスユニットですね。2021年まで活動していたアイドルグループ・さくら学院の「部活動」と称した派生ユニットにおいて、重音部というメタルを通した活動として当時3人が選ばれて、彼女たちがBABYMETALとして活動し始めました。

あっこゴリラ:それが世界的に人気になったわけですね。

照沼:そうですね。そのユニークな音楽性とかコンセプトが国内外で反響を呼んで、自然とそっちがメインになっていったという流れですね。

照沼さんがBABYMETALにハマるきっかけとなった2013年リリースの『ギミチョコ!!』だったという。
照沼:僕自身も後追いではあるんですけど、『ギミチョコ!!』が海外のリスナーからものすごい反響を呼んでいると耳にしまして。それまではBABYMETALの存在自体は知ってたんですけど、当時は色物だと思って避けていました。ただ海外の反響を聴いて実際にYouTubeでチェックしてみたところ、コメント欄は英語ばかりで「何だこれ?」と思ったし、楽曲もものすごい中毒性があったので、そこでハマってしまいましたね。

あっこゴリラ:BABYMETALの現場ではメタラーの人も多いって聞いたんですけど。

照沼:多いと思います。

あっこゴリラ:そういう方々って、最初にBABYMETALを知ったとき絶対にザワザワしたでしょうね。

照沼:LOUD PARKっていう有名な国内のメタルフェスがあるんですけど、BABYMETALの出演が発表されたときは結構、物議を醸したって聞いています。

『ギミチョコ!!』を聴いたあっこゴリラは「ゴリゴリのメタルの感じと日本のオリジナルカルチャーであるアイドルな感じが混ざって、サビはめちゃめちゃJ-POPのメロディーですごく面白いミックス」と絶賛した。

あっこゴリラ:BABYMETALが海外で評価を受けたってどんなところだと思いますか。

照沼:メタルというサウンドを選んだことがいちばん大きいかなと思います。J-POPって世界的には特殊な構造を持った音楽だったりするので、それをそのまま聴かせると違和感を覚えてしまうと思うんですけど、メタルという欧米圏のみならず中南米などでも聴かれているようなサウンドにのせて日本独自のカワイイ文化みたいなものをのせた、その違和感とキャッチーさだと思います。メタルっていうすごく男性的なイカツいサウンドに彼女たちのかわいらしい声だったりポップなメロディーのギャップが新鮮に映ったんじゃないかなって思います。

あっこゴリラ:コンセプト勝ちみたいな。これを思いついた人がすごいですよね。

レディー・ガガの全米ツアーのオープニングアクトも

照沼さんによると、BABYMETALが海外で本格的に評価され始めたのは『ギミチョコ!!』だという。

照沼:この曲がYouTubeで再生数を伸ばし、2014年に海外ツアーを行いました。僕はBABYMETALのおふたりにインタビューをしたことがあるんですけど、彼女たちが変化を感じたのは2014年の海外ツアーを経て、2016年に海外で共演した他のバンドがものすごく反応がよかったと言っていました。

あっこゴリラ:そんなBABYMETALが残してきた功績ってどんなものがありますか。

照沼:彼女たちはメタル・レジスタンス第1章、第2章ってほぼ1年ごとに区切って2020年の第10章まで活動していました。その中でピックアップするとすれば2014年の海外ツアーは大きかったですし、その年にレディー・ガガの全米ツアーのオープニングアクトを務めたんですよね。

あっこゴリラ:すごい!

照沼:それってすごく大きくて、海外の大きなビッグアーティストが来日したときのオープニングアクトとは訳が違うんですよね。そこが本当に大きかったですし、2016年にセカンドアルバム『METAL RESISTANCE』をリリースしたときに、アメリカのビルボードアルバムチャートで39位を記録しました。これは坂本 九さん以来53年ぶりのトップ40と言われています。あとはその後もレッド・ホット・チリ・ペッパーズだったりメタリカだったり、そういった超大物バンドのオープニングアクトを務めたりしてますね。

あっこゴリラ:それで第8章のときにサードアルバム『METAL GALAXY』をリリースしたんですよね。

照沼:そうですね。このアルバムで全米アルバムチャート13位と前作からさらに順位を上げました。

あっこゴリラ:アメリカでもアリーナ公演をされてるんですよね。とんでもない大人気ですね。

メタルを媒介にいろんなジャンルをつなげてくれる

BABYMETALは第10章となる2020年には、NHK『第71回紅白歌合戦』に出場も果たしている。

あっこゴリラ:ポーカーフェイスでパフォーマンスをしていて、その感じがめちゃくちゃコンセプチュアルですごく面白かったですね。

照沼:ライブでも基本的にMCらしいMCはしないんですよ。まさにコンセプチュアルなパフォーマンスを見せてくれるので、そこが面白いですね。

あっこゴリラ:BABYMETALは2021年10月に封印宣言されましたが、これはどういうタイミングだったんですか。

照沼:コンセプチュアルって話が出ましたが、BABYMETALワールドみたいなものがあって、封印とかいろいろな言葉を使うんですけど、その真意はよくわからないんですよ。そこを考察するのもファンの楽しみになっているんですけど、僕の解釈としては、コロナ禍があって満足にライブができない環境になっったわけですよね。ライブ活動を休止するっていうことや、メタル・レジスタンス第10章という区切りも含めて一旦閉じますっていう意味の封印だったと思います。

あっこゴリラ:それを経て、先日封印を解いたわけですね。

番組では照沼さんおすすめのBABYMETALの楽曲『BxMxC』もオンエアした。
あっこゴリラ:これスゴいですね。

照沼:これは2019年に出た曲です。

あっこゴリラ:メタルラップは今熱いですからね。

照沼:最初聴いたときにビックリしました。

あっこゴリラ:新章もめちゃくちゃ楽しみですね。メタルラップとかもどんどんやっていくのかなとか思ったら面白そう。

照沼:メタルを媒介にいろんなジャンルをつなげてくれる、その象徴的な曲だと思います。

先日開催されたBABYMETALの復活ライブを観た照沼さんに、「復活以前と以後でどんな変化があったか?」とあっこゴリラは質問した。

照沼:僕が最後に観たライブが、声出しができないコロナ禍真っ最中の武道館でのライブでした。そのときはちょっと遠慮がちなところがあるのかなって観ていて思ったんですけど、ライブってお客さんと一緒に作るものだから今回は全くバイブスが違ったなって思いました。あと今回のステージはドラムが用意されているステージがあってそっちが最前列かと思いきや、中心に花道がいつのまにかできていて、そこに円形のステージが現れて、それが宙に浮くというか上空に伸びたりそれが横に移動したり、ものすごい豪華なライブだと思いました。

あっこゴリラ:スゲえ!

照沼:意表をつかれる演出がたくさんありました。

あっこゴリラ:これは面白そう。いいですね!

【ライブの放送・配信情報】

1月28・29日、千葉・幕張メッセ国際展示場での2DAYS公演は、WOWWOWで独占放送・配信される。

「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -」
3月25日(日)午後8:00 放送・配信
https://www.wowow.co.jp/music/babymetal/

J-WAVE『SONAR MUSIC』は、月~木の22:00-24:00にオンエア。

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン
radikoで聴く
2023年2月6日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
SONAR MUSIC
月・火・水・木曜
22:00-24:00