綱 啓永、「ジェンダー平等」を知ったきっかけの井手上 漠と対談。SDGsについて考える
俳優の綱 啓永とモデルでタレントの井手上 漠が対談。SDGsで気になる目標やジェンダー平等、自己肯定感が上がる取り組みを語った。
綱が登場したのは毎週週替わりでJ-WAVEが厳選した企画をお届けする特別な時間『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは1月22日(日)。産休のSHELLYに代わり井手上がナビゲーターを務め、綱とトークを繰り広げた公開収録音の様子をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
■ITOCHU SDGs STUDIO公式サイト
https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/about.html
綱:健康っていちばん大事じゃないですか。結構、俺は体を壊しやすくて。血筋的に重い病気にかかるのが分かってるくらいの血筋だから、この「健康と福祉を」っていうのはこれからも力を入れていただきたいなって思っています。
井手上:私は今19歳なんですけど、神様とかにお願いするときに、例えば「来週は旅行だから晴れてほしい」とか。でも、健康じゃなければ旅行にも行けないし健康じゃなければお仕事もできない、友だちと会うのもできないと考えると、本当に健康って第一なんだなって。おじいちゃん、おばあちゃんは「健康第一だよ」と言うけど、それを今、身に染みて感じています。
綱:素晴らしいね。
井手上は健康と言っても心と体の健康があると言い、綱に「どちらも健康であり続けるよう日々行っていることは?」と訊く。
綱:心の健康で言うと、僕はあんまり心に傷が付かない人間なんですけど、それはポジティブに生きてるからで、あんまりネガティブなことを(考えなくて)。元々ネガティブなんだけど、頑張ってポジティブになって(笑)。友だちといるっていうのが僕の中で元気の源で、ちょっとヤバいかもっていうときは友だちと会うようにしてるかな。体の健康はサウナかな。
井手上:へえ。行ったことない。
綱:ないの!? サウナは今個室とかもあるのよ。俺、実はみんなに体を見られるとか最近恥ずかしいと思うようになってきて。
井手上:私も。
綱:だから個室サウナとか行きたいなと思って。今度教えます。
井手上:サウナデビュー頑張ります。
綱:ぜひぜひ。
井手上:ジェンダーのことって知れば知るほど難しいですし、私は今、性別はない人間として生きているんですけど、当事者の私もすごく頭を抱えてしまうくらい問題化されていることが多いんです。例えばLGBTQ+って言葉を耳にしたことはありますか?
綱:聞いたことない。
井手上:レズビアンとかゲイとか。
綱:ああ、LGBTまでは聞いたことあった。
井手上:今はQ+、クエスチョンとか他にもたくさんあるよっていう意味なんですけど、性別ってすごく多様化していて、それこそちょっと前まではLGBTまでしかなかったんですよ。Q+が追加されたのは、クエスチョンって自分の性別の正解が分からない、自分が何なんだろうかってことをクエスチョンって言うんですね。まさに私がそれに近いんです。ゲイであるとかレズビアンであるとか公表している人っているじゃないですか。そういう人たちってこの世の中でマイノリティって呼ばれてるんですけど、その人たちもだし、マジョリティと呼ばれてる人たちもお互いが心地よく生きられる社会を目指そうよ、というのがジェンダー平等というものなんです。
井出上は学生時代の服装を例に、ジェンダー平等について話を続ける。
井手上:学生のときってブレザーでした? 学ランでした?
綱:学ラン。
井手上:私も学ランでした。女の子ってスカート穿いているじゃないですか。でも例えば私の学校だと生物学的には女の子として生まれているけど男の子になりたい。でも学校では指定の服を着なければいけないから、スカートを穿かないといけない。それがすごく恥ずかしいと。感覚でいうと、綱くんはスカートを履いて廊下を歩きます?
綱:歩かないね。
井手上:恥ずかしいじゃないですか。その感覚で歩いている。これって社会がこういう人たちのことを放っといていいのか、こういう人たちにもよりよく平和にいてほしいって。そういう問題を抱えなくても勉強に集中できるような環境を守ってあげたい。そういうのを実現するのがジェンダー平等の実現化って言うんですけど、当事者の私が講演会をしたりSNSで自分と似た当事者に勇気とか自信を与えられたりするように発信を続けています。
井手上:綱くんは、ジェンダー平等ってことを知らなかったとしても、そういう人たちがまわりにいたときに否定するような人ではないですか。
綱:それはもちろん。
井手上:だから、そういう人が当たり前のように増えてくれることが、私が理想とする社会なんです。私もジュノンには感謝していて。ジュノンボーイって先輩だと菅田将暉さんとか三浦翔平さんとかいますけど、ザ・イケメンの登竜門だったので。こんなジャンルの自分がまさか上り詰めるなんて思わなかった。私は人に勧められて、ノリで受けてしまったんですけど、それで実際に上に行ったときに自分を応援してくれる人がいて。「新しい」とかかわいい男の子ってありだって思ってくれる人だとか。ジュノンボーイに私が誕生できたのも、時代が変わっている証拠なのかなって思います。
綱:俺は(井手上)漠くんがジュノンボーイになって、その辺から俺も漠くんがジェンダー平等を考えてる方っていうのを何となく知って、そういう世界もあるんだもんなって。それを知ったきっかけは漠くんだった。
井手上:うれしい。
綱:それまでそういう環境がなかったから、なるほど、そういう方もたくさんいらっしゃるよなってのを、俺の脳みそにバコンって入れてくれたのが漠くんでした。
井手上:それまでにはいろいろあったんですけど、本当にジュノンに出て自分を応援してくれる人ができたっていうのは結構大きい。自分って間違ってなかったんだって。性別のない人間って許されるんだって思えた瞬間だったので、すごく出てよかったなって。
綱:出てくれてありがとうだよ。
井手上:ありがとうございます。
綱:元々ネガティブだったんだけど、ネガティブに生きていても何もいいことがないと。これだけは間違いないなと思って。ポジティブに生きようと思ってからはずっとポジティブになったんだけど。たまにネガティブがちょっとにじみ出かけるときはあって、人のいいところを探すってことをいつもやってるかも。そしたら自分もいい人間になっていくような気がしますね。
番組ではリスナーから「仕事をするなかで、つらいときにどう乗り越えてきたか?」という質問が届いた。
綱:あんまりつらくならないんだよな。でも、話に出てるけど友だちに会うってことだけなんだよね。
井手上:わかるかも。
綱:あと実家に帰るとか。自分が大事な人に会うだけで一旦気持ちがリセットされるというか。つらいときとかしんどいときって、無理して自分で切り替えなきゃと思う必要もないなと思っていて。この前まで8LOOMの活動をしていて、某SNSで僕がつぶやいたんですよ。「ヤベえ、生きる気力がない」みたいな。そこまでは言ってないけど、「どうしよう、マジで萎えるわ。でも切り替えなきゃな。本人がそんなことを言ってたらダメだよね。よし頑張ろう」みたいなつぶやきを。そうしたらファンの方が「別に無理して元気にならなくていいよ。ゆっくり前を向いてくれればいいから」「落ち込むときは落ち込むし、いつも元気な綱くんじゃなくてもいいんだよ」みたいなことを言ってくれて。その通りじゃんと思って。
井手上:確かに。
綱:それが俺のなかですごく刺さって。しんどいとき、つらいときは一旦落ち込むだけ落ち込んで、ゆっくり少しずつ友だちとか家族とかに会ってリフレッシュしつつ、そしたら確実に回復するからいいのかなって思います。
井手上:ファンがそれを気付かせてくれるっていうのも素敵な関係ですね。
SDGsは2030年までに達成する17の目標を掲げている。それにちなみ、最後に井手上は「2030年までにどんな社会になっていてほしいか?」と訊くと、綱は「みんなが健康で平等で平和な社会になっていてほしい」と語り、井手上が「間違いない」とうなずいた。
綱 啓永の最新情報は、ワタナベエンターテインメント公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
綱が登場したのは毎週週替わりでJ-WAVEが厳選した企画をお届けする特別な時間『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは1月22日(日)。産休のSHELLYに代わり井手上がナビゲーターを務め、綱とトークを繰り広げた公開収録音の様子をテキストで紹介する。
同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。
■ITOCHU SDGs STUDIO公式サイト
https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/about.html
いちばん大事なのは「健康」
綱と井手上は共にジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場。綱は第30回のグランプリ、井手上は第31回のファイナリストとなった。そんなコンテストの先輩・後輩にあたる2人。まず井手上がSDGsで関心を寄せるテーマを綱に訊くと、SDGs目標3の「すべての人に健康と福祉を」と話す。綱:健康っていちばん大事じゃないですか。結構、俺は体を壊しやすくて。血筋的に重い病気にかかるのが分かってるくらいの血筋だから、この「健康と福祉を」っていうのはこれからも力を入れていただきたいなって思っています。
井手上:私は今19歳なんですけど、神様とかにお願いするときに、例えば「来週は旅行だから晴れてほしい」とか。でも、健康じゃなければ旅行にも行けないし健康じゃなければお仕事もできない、友だちと会うのもできないと考えると、本当に健康って第一なんだなって。おじいちゃん、おばあちゃんは「健康第一だよ」と言うけど、それを今、身に染みて感じています。
綱:素晴らしいね。
井手上は健康と言っても心と体の健康があると言い、綱に「どちらも健康であり続けるよう日々行っていることは?」と訊く。
綱:心の健康で言うと、僕はあんまり心に傷が付かない人間なんですけど、それはポジティブに生きてるからで、あんまりネガティブなことを(考えなくて)。元々ネガティブなんだけど、頑張ってポジティブになって(笑)。友だちといるっていうのが僕の中で元気の源で、ちょっとヤバいかもっていうときは友だちと会うようにしてるかな。体の健康はサウナかな。
井手上:へえ。行ったことない。
綱:ないの!? サウナは今個室とかもあるのよ。俺、実はみんなに体を見られるとか最近恥ずかしいと思うようになってきて。
井手上:私も。
綱:だから個室サウナとか行きたいなと思って。今度教えます。
井手上:サウナデビュー頑張ります。
綱:ぜひぜひ。
LGBTQ+の「Q+」とは?
「これまでSDGsを深く考える機会がなかった」と話す綱は、自身が「性別がない人間」と説明する井手上に「ジェンダー平等」がどんなものなのかと質問した。井手上:ジェンダーのことって知れば知るほど難しいですし、私は今、性別はない人間として生きているんですけど、当事者の私もすごく頭を抱えてしまうくらい問題化されていることが多いんです。例えばLGBTQ+って言葉を耳にしたことはありますか?
綱:聞いたことない。
井手上:レズビアンとかゲイとか。
綱:ああ、LGBTまでは聞いたことあった。
井手上:今はQ+、クエスチョンとか他にもたくさんあるよっていう意味なんですけど、性別ってすごく多様化していて、それこそちょっと前まではLGBTまでしかなかったんですよ。Q+が追加されたのは、クエスチョンって自分の性別の正解が分からない、自分が何なんだろうかってことをクエスチョンって言うんですね。まさに私がそれに近いんです。ゲイであるとかレズビアンであるとか公表している人っているじゃないですか。そういう人たちってこの世の中でマイノリティって呼ばれてるんですけど、その人たちもだし、マジョリティと呼ばれてる人たちもお互いが心地よく生きられる社会を目指そうよ、というのがジェンダー平等というものなんです。
井出上は学生時代の服装を例に、ジェンダー平等について話を続ける。
井手上:学生のときってブレザーでした? 学ランでした?
綱:学ラン。
井手上:私も学ランでした。女の子ってスカート穿いているじゃないですか。でも例えば私の学校だと生物学的には女の子として生まれているけど男の子になりたい。でも学校では指定の服を着なければいけないから、スカートを穿かないといけない。それがすごく恥ずかしいと。感覚でいうと、綱くんはスカートを履いて廊下を歩きます?
綱:歩かないね。
井手上:恥ずかしいじゃないですか。その感覚で歩いている。これって社会がこういう人たちのことを放っといていいのか、こういう人たちにもよりよく平和にいてほしいって。そういう問題を抱えなくても勉強に集中できるような環境を守ってあげたい。そういうのを実現するのがジェンダー平等の実現化って言うんですけど、当事者の私が講演会をしたりSNSで自分と似た当事者に勇気とか自信を与えられたりするように発信を続けています。
ジェンダー平等を知ったきっかけは?
井出上の話を聞き、「ジェンダー平等ってめちゃめちゃ大事」と綱はリアクションする。井手上:綱くんは、ジェンダー平等ってことを知らなかったとしても、そういう人たちがまわりにいたときに否定するような人ではないですか。
綱:それはもちろん。
井手上:だから、そういう人が当たり前のように増えてくれることが、私が理想とする社会なんです。私もジュノンには感謝していて。ジュノンボーイって先輩だと菅田将暉さんとか三浦翔平さんとかいますけど、ザ・イケメンの登竜門だったので。こんなジャンルの自分がまさか上り詰めるなんて思わなかった。私は人に勧められて、ノリで受けてしまったんですけど、それで実際に上に行ったときに自分を応援してくれる人がいて。「新しい」とかかわいい男の子ってありだって思ってくれる人だとか。ジュノンボーイに私が誕生できたのも、時代が変わっている証拠なのかなって思います。
綱:俺は(井手上)漠くんがジュノンボーイになって、その辺から俺も漠くんがジェンダー平等を考えてる方っていうのを何となく知って、そういう世界もあるんだもんなって。それを知ったきっかけは漠くんだった。
井手上:うれしい。
綱:それまでそういう環境がなかったから、なるほど、そういう方もたくさんいらっしゃるよなってのを、俺の脳みそにバコンって入れてくれたのが漠くんでした。
井手上:それまでにはいろいろあったんですけど、本当にジュノンに出て自分を応援してくれる人ができたっていうのは結構大きい。自分って間違ってなかったんだって。性別のない人間って許されるんだって思えた瞬間だったので、すごく出てよかったなって。
綱:出てくれてありがとうだよ。
井手上:ありがとうございます。
みんなが健康で平等で平和な社会に
番組では心が豊かになる、自己肯定感が上がる取り組みをハッシュタグ「#selfrespect」で募集している。綱に自己肯定感が上がるアクションについて尋ねると、「ポジティブ精神」と答えた。綱:元々ネガティブだったんだけど、ネガティブに生きていても何もいいことがないと。これだけは間違いないなと思って。ポジティブに生きようと思ってからはずっとポジティブになったんだけど。たまにネガティブがちょっとにじみ出かけるときはあって、人のいいところを探すってことをいつもやってるかも。そしたら自分もいい人間になっていくような気がしますね。
番組ではリスナーから「仕事をするなかで、つらいときにどう乗り越えてきたか?」という質問が届いた。
綱:あんまりつらくならないんだよな。でも、話に出てるけど友だちに会うってことだけなんだよね。
井手上:わかるかも。
綱:あと実家に帰るとか。自分が大事な人に会うだけで一旦気持ちがリセットされるというか。つらいときとかしんどいときって、無理して自分で切り替えなきゃと思う必要もないなと思っていて。この前まで8LOOMの活動をしていて、某SNSで僕がつぶやいたんですよ。「ヤベえ、生きる気力がない」みたいな。そこまでは言ってないけど、「どうしよう、マジで萎えるわ。でも切り替えなきゃな。本人がそんなことを言ってたらダメだよね。よし頑張ろう」みたいなつぶやきを。そうしたらファンの方が「別に無理して元気にならなくていいよ。ゆっくり前を向いてくれればいいから」「落ち込むときは落ち込むし、いつも元気な綱くんじゃなくてもいいんだよ」みたいなことを言ってくれて。その通りじゃんと思って。
井手上:確かに。
綱:それが俺のなかですごく刺さって。しんどいとき、つらいときは一旦落ち込むだけ落ち込んで、ゆっくり少しずつ友だちとか家族とかに会ってリフレッシュしつつ、そしたら確実に回復するからいいのかなって思います。
井手上:ファンがそれを気付かせてくれるっていうのも素敵な関係ですね。
SDGsは2030年までに達成する17の目標を掲げている。それにちなみ、最後に井手上は「2030年までにどんな社会になっていてほしいか?」と訊くと、綱は「みんなが健康で平等で平和な社会になっていてほしい」と語り、井手上が「間違いない」とうなずいた。
綱 啓永の最新情報は、ワタナベエンターテインメント公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
番組情報
- ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE
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毎月第4日曜22:00-22:54