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ODD Foot Works・Pecoriが10代の頃に刺激を受けた、ルーツとなるアーティストは?

ODD Foot Works・Pecoriが10代の頃に刺激を受けた、ルーツとなるアーティストは?

ODD Foot WorksのPecori(Rap)が、自身の音楽のルーツや、楽曲『ジュブナイルジャーニー』に込めた想いを明かした。

Pecoriが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは1月4日(水)、5日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

葛藤を歌詞にすることで救われた

結成まもなく「FUJI ROCK FESTIVAL'17」に出演し、注目を集めたODD Foot Works。メンバーそれぞれが個人でも活動しており、2022年11月にリリースされたandropのEPでは『Tokio Stranger』をさらに進化させた楽曲『Neo Tokio Stranger feat. Pecori,Tondenhey & Kyoichi Mikuriya』を発表するなど、活動の幅を広げている。

「J-WAVE SONAR TRAX」ではこれまでに、楽曲『Bebop Kagefumi』『PRIVATE FUTURE』が選出されている。そんなODD Foot WorksよりPecoriが、楽曲『ジュブナイルジャーニー』に込めた想い、そして自分達らしさはどんなところなのかを語った。

Pecori:僕は次の誕生日で30歳になります。節目を前に曲を作っていたときに『ジュブナイルジャーニー』ができました。20代も含めた大きなジュブナイル期というか、モラトリアムも含めて、10〜20代を回想したいというか、このタイミングで1度自分の人生を振り返りたいと思って作りました。

特に10代はいろいろ葛藤することがあると思っていて、僕はそれを歌詞にしてラップすることで、救われた部分があって。ちゃんと整理できるという状況を作れていたのは恵まれていたんだなって思います。そういうきっかけをみなさんも作れたらハッピーなんじゃないかな。

僕の同世代のリスナーに向けても伝えたいんですけど、30になる前って、悩んだりもする時期かなと思って。僕もアルバムを作っているときに悩んだりもするんですけど、僕の場合はそれをリリックにしたり曲にすることで救われたりしたんです。おこがましいことは言えないんですけど、僕から言えることは悩んでいるなら歌詞書くとか、俳句にしてみるとか、考えていることを文字にしてみるっていうのは大事だなと思いました。

「そんなの別にやんねーよ」って思っている方も、一回文字にして自分の気持ちを収めてみるっていうのはいいかもしれません。オススメします。Let's Go!!!

ODD Foot Worksらしさについてですけど、だいぶ複合的というか、いろいろな要素が詰まりに詰まったグループではあると思っていて。なので、一言で現すのはだいぶ難しいんですけど、アルバムを作っていた時にメンバーと一緒にいて、思ったのは各パート……ラップ、ギター、ベースみたいなところに留まっていない4人が集まっていると思うんです。良くも悪くもですけど。

それぞれの自意識がぶつかっているし、みんながプレイヤーであり、ソロアーティストとしての自覚も持っていて。それを目指していると思うんですけど、そんな面々が集まってグループになっているので、チームなんですけど、それぞれソロアーティストがユニットを組んでいるくらいの感じというか。そういうのって、あんまりいないし、それはすごくいいことだなと、最近思いました。

オーソドックスさと新しさを兼ね備えた楽曲がルーツ

次の誕生日で30代に突入するPecori。そんなPecoriのルーツとなる1曲は、Moosh & Twist『This High』。

Moosh & Twist『This High』

Pecori:ルーツは今までもいろいろ考えて、ODD Foot Worksは特に複合的なので、いろんな曲から影響を受けています。

Moosh & Twistを知っている方はあんまりいないと思うんです。というのも今はほとんど活動していなくて。僕がラップをし始めた18〜19歳くらいのときは、サブスクっていうのはなくて、Moosh & TwistがSoundCloudとかで無料配信をしているのを見つけて聴き始めました。

僕は2012年頃、2人組でHIPHOP的な音楽の活動をしていたんですけど、Moosh & Twistも2人組なんですね。結構オーソドックスなトラックミュージックではあるんですけど、サビはロックテイストになったり、キャッチーさもあってやたら聴いていたんです。なので、ルーツになるなと思って選曲させてもらいました。

当時、フックがラップでずっと単調なループミュージックが流行っていたイメージがあって。そんな時期に、Moosh & Twistのサウンドは意外と新しいというか。オーソドックスさもあるんですけど、サビは叫んで歌うような感じが、当時の僕からするとかっこよくて。

それとMVもかっこよくて、サッカースタジアムのようなところで2人で歌っているんですけど、当時の僕には刺激的でした。影響を受けましたね。

SoundCloudの無料配信で見つけたMoosh & Twistの『This High』。そんな偶然の出会いがPecoriに大きな影響を与えたようだ。

アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【ODD Foot Works Pecori 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)

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番組情報
SONAR MUSIC
月・火・水・木曜
22:00-24:00

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