日々進化を遂げている翻訳ツールの可能性について、ギズモード・ジャパン編集長代理・金本太郎さんが語った。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。11月29日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
金本:今まではしゃべったあとに数秒待っていたのですが、止まってすぐに翻訳が出る同時通訳になります。
ノイハウス:文章がどう終わるかをAIが知らないと、訳し始められないところがあるんでしょうか?
金本:そうですね。なので、今の通訳ツールは自分でここまで喋りましたと教えてあげる必要があるんです。ボタンを押しているあいだ喋って、喋り終わったらボタンを離して翻訳を始める形ですね。
AppleやGoogleなどが提供するスマートフォンでは、基礎機能として同時通訳ツールを搭載しているものが増えている。
金本:喋っている言葉を聞きとったり言葉を処理したりするのには機械学習という仕組みが使われているのですが、最近のスマートフォンで使われているチップには機械学習に特化した回路が入っています。
ノイハウス:同時通訳がアプリで可能になると、どういうシチュエーションで使われるようになりますか?
金本:今のところ、一番活躍するのは「観光」だと思います。
サッシャ:海外旅行とかね!
金本:海外旅行の観光客に話しかけられたことがあるんですけど、相手の言語が何語かすらわからない言葉だったんですね。そんなときにアプリを立ち上げてコミュニケーションをして、ちゃんとナビゲーションできたんですよ。初めて聞いた言語でも対応できたのは自分でも驚きました。
ノイハウス:対面だとアプリを使うことができますけども、オンラインだとどうなるでしょう?
金本:それは、先日のポケトークさんの発表が対応すると言われていますね。
サッシャ:WEB版のアプリもあるからね。
金本:ポケトークさんが今までアプリや専用の端末で限定されていた機能をより広く公開して、他のサービスでも使えるようにする仕組みだと捉えています。
サッシャ:オンライン会議の翻訳とかもできる?
金本:そうですね。オンラインの言語コミュニケーションが挟まるところならだいたいなんでも可能です。
金本:人間が話しているときは日本語から英語に翻訳しているイメージなんですけど、機械のなかでは一旦言葉を文字にしています。
サッシャ:なるほど。文字面を翻訳して読み上げているんですね。
ポケトークの発表に注目が集まるなか、Googleも翻訳に注力していると金本さんは解説する。
金本:Googleの「Tensor」は、かなり言語処理能力に長けているチップなんですよ。喋り以外でもいろんな通訳の形があります。たとえば、カメラで読み取って文字におこして翻訳する。看板なんかを読みたいときはカメラで翻訳できます。
サッシャ:「Google レンズ」ですね。めちゃくちゃ韓国で使いました!
金本:サッシャさんみたいにマルチリンガルな方でも、まったく違う文化圏に行けば全然わからないじゃないですか。そういうとき、カメラを使った翻訳が最初のとっかかりになります。
ノイハウス:動画の音声の翻訳はいかがですか?
金本:けっこう難しいです。コミュニケーションの会話やカメラで撮る場合って文書の区切りがわかりやすいですよね。一方で、たとえば映画の台詞だといつ話が終わるかわからないんですよ。
ノイハウス:たしかに。
金本:動画の翻訳にもGoogleはチャレンジはしています。「Google Pixel」のスマートフォンで使える機能なんですけども、YouTubeの英語の音声を一旦文字におこして翻訳できます。
翻訳ツールに触れてみることで、「言語の壁」を超えたコミュニケーションの第一歩を踏み出せると金本さんはコメント。
金本:「ポケトーク」のアプリはスマートフォンのアプリですぐにダウンロードできますし、最初から入っている翻訳アプリを一度試しに起動してみてください。ハリウッド映画の音声を聞かせてみるなどで使い方を軽くリハーサルしておくと、すごくいいと思うんですよ。
サッシャ:身近に英語を喋れる人がいなくても、曲とか映画とかでどこまで訳してくれるのかを確認する。面白い! スマートフォンやPCのアプリなどで慣れておくのは重要だと思います。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
この内容をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」。11月29日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
観光で大活躍する翻訳ツールに注目
スマートフォンアプリやPCの翻訳ソフトなど、翻訳系のガジェットやソフトが進化を重ねる昨今。今回は、ギズモード・ジャパン編集長代理・金本さんをゲストに招き、 翻訳ツールの最新事情を聞いた。AI通訳機の「ポケトーク」は、同時通訳できるバージョンを提供すると発表した。金本:今まではしゃべったあとに数秒待っていたのですが、止まってすぐに翻訳が出る同時通訳になります。
ノイハウス:文章がどう終わるかをAIが知らないと、訳し始められないところがあるんでしょうか?
金本:そうですね。なので、今の通訳ツールは自分でここまで喋りましたと教えてあげる必要があるんです。ボタンを押しているあいだ喋って、喋り終わったらボタンを離して翻訳を始める形ですね。
AppleやGoogleなどが提供するスマートフォンでは、基礎機能として同時通訳ツールを搭載しているものが増えている。
金本:喋っている言葉を聞きとったり言葉を処理したりするのには機械学習という仕組みが使われているのですが、最近のスマートフォンで使われているチップには機械学習に特化した回路が入っています。
ノイハウス:同時通訳がアプリで可能になると、どういうシチュエーションで使われるようになりますか?
金本:今のところ、一番活躍するのは「観光」だと思います。
サッシャ:海外旅行とかね!
金本:海外旅行の観光客に話しかけられたことがあるんですけど、相手の言語が何語かすらわからない言葉だったんですね。そんなときにアプリを立ち上げてコミュニケーションをして、ちゃんとナビゲーションできたんですよ。初めて聞いた言語でも対応できたのは自分でも驚きました。
ノイハウス:対面だとアプリを使うことができますけども、オンラインだとどうなるでしょう?
金本:それは、先日のポケトークさんの発表が対応すると言われていますね。
サッシャ:WEB版のアプリもあるからね。
金本:ポケトークさんが今までアプリや専用の端末で限定されていた機能をより広く公開して、他のサービスでも使えるようにする仕組みだと捉えています。
サッシャ:オンライン会議の翻訳とかもできる?
金本:そうですね。オンラインの言語コミュニケーションが挟まるところならだいたいなんでも可能です。
さまざまな場面で翻訳ツールが活用できる?
スタジオでは、実際に翻訳機を使って日本語から英語、英語から日本語にリアルタイムで変換する場面があった。翻訳ツールでは、「言葉を文字にする」「文字を翻訳する」作業が平行しておこなわれている。金本:人間が話しているときは日本語から英語に翻訳しているイメージなんですけど、機械のなかでは一旦言葉を文字にしています。
サッシャ:なるほど。文字面を翻訳して読み上げているんですね。
ポケトークの発表に注目が集まるなか、Googleも翻訳に注力していると金本さんは解説する。
金本:Googleの「Tensor」は、かなり言語処理能力に長けているチップなんですよ。喋り以外でもいろんな通訳の形があります。たとえば、カメラで読み取って文字におこして翻訳する。看板なんかを読みたいときはカメラで翻訳できます。
サッシャ:「Google レンズ」ですね。めちゃくちゃ韓国で使いました!
金本:サッシャさんみたいにマルチリンガルな方でも、まったく違う文化圏に行けば全然わからないじゃないですか。そういうとき、カメラを使った翻訳が最初のとっかかりになります。
ノイハウス:動画の音声の翻訳はいかがですか?
金本:けっこう難しいです。コミュニケーションの会話やカメラで撮る場合って文書の区切りがわかりやすいですよね。一方で、たとえば映画の台詞だといつ話が終わるかわからないんですよ。
ノイハウス:たしかに。
金本:動画の翻訳にもGoogleはチャレンジはしています。「Google Pixel」のスマートフォンで使える機能なんですけども、YouTubeの英語の音声を一旦文字におこして翻訳できます。
翻訳ツールに触れてみることで、「言語の壁」を超えたコミュニケーションの第一歩を踏み出せると金本さんはコメント。
金本:「ポケトーク」のアプリはスマートフォンのアプリですぐにダウンロードできますし、最初から入っている翻訳アプリを一度試しに起動してみてください。ハリウッド映画の音声を聞かせてみるなどで使い方を軽くリハーサルしておくと、すごくいいと思うんですよ。
サッシャ:身近に英語を喋れる人がいなくても、曲とか映画とかでどこまで訳してくれるのかを確認する。面白い! スマートフォンやPCのアプリなどで慣れておくのは重要だと思います。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、毎回ニューノーマル時代のさまざまなエッジにフォーカスする。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
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2022年12月6日28時59分まで
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番組情報
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