藤井フミヤが一発録りで挑んだ、アナログレコード制作について語った。
藤井が登場したのは、11月23日(水・祝)にJ-WAVEで放送された『J-WAVE SPECIAL Audio-Technica MY ANALOG STORIES』(ナビゲーター:渡辺 祐)。ゲストを迎えてアナログの魅力を掘り下げる2時間のスペシャル番組だ。
渡辺:今回実は3曲レコーディングされていますが、そのうち2曲がアナログ盤としていまここに届いていると。
藤井:久しぶりに見ました。この「シングル」みたいな形。
渡辺:ここに収録されているのは『水色と空色』と『TRUE LOVE』です。『水色と空色』は最新アルバムのナンバーで、『TRUE LOVE』はもちろん……
藤井:ソロデビュー曲です。藤井フミヤの代表曲で、出棺のときにかかる曲です。
渡辺:ご自分で言うんですね(笑)。
藤井:(笑)。
渡辺:これを選ばれた理由を教えていただけますか?
藤井:単純に一番新しいものと一番古いものを収録したいなというのがありまして。『Another Orion』にしようか『TRUE LOVE』にしようか迷ったんです。
渡辺:実はもう1曲『Another Orion』のレコーディングもしていただきました。『水色と空色』をこのあとお届けしようと思いますが、なにかこだわった点は? 直近の音源じゃないですか。
藤井:こだわったところは一発録り。一緒に演奏して一緒に歌うという。その一発録りにこだわりました。
渡辺:フミヤさんはいままで、一発録りのリリースみたいなものはあるんですか?
藤井:アルバムとかはあります。「せーの」で録って、もう終わりみたいな。
渡辺:何テイクかはやった?
藤井:3テイクぐらいはやりました。あまりこ慣れてきてもよくないですよね。
渡辺:フレッシュなほうがいいと。一発録りに臨むときって、どういう心構えでいくものなんですか?
藤井:オリンピック選手みたいな感じにはならないですよね。2回目もやろうと思ったらできるし(笑)。
渡辺:オリンピックの決勝戦は2度目はないですからね。
藤井:そういう緊張感はあまりないんですけど、そんなに録り直したくはないので。1、2回歌ってここは気を付けようとか、揺れ具合のテンポ感とか。今回ドラムとか入ってなくて、クリックもないので。
渡辺:クリックというのはテンポの合図を出すものですね。
藤井:間違えるのが怖いのは自分だけじゃないですからね。ギターもベースも鍵盤もいるので。だから間違ったら途中でもすぐに止まっちゃいます。
渡辺:メンバーとの呼吸というのも大事になってくるということですね。
番組ではアナログレコード制作プロジェクトでリ・レコーディングされた『水色と空色(J-WAVE FEEL THE ANALOG VERSION)』をオンエア。
藤井:楽器は3つしかないんですけれど、ストリングスとか入ってないのに聞こえるような雰囲気があって、不思議な感じがしました。
渡辺:オリジナルにはストリングスが入ってますよね。その雰囲気が出つつ、一発録りのよさも。ボーカリストとして気を付けたことはありますか?
藤井:高音が伸びるところをちゃんと伸びるようにというか。そこを失敗しないようにというのはありますね。だからスケートでいうと3回転飛ぶときみたいな(笑)。
渡辺:後半にきてここで3回転、みたいなね。
藤井:サビまで歌ってここでミスると「もう1回!」みたいなことになっちゃうので。
渡辺:もちろんデビューはアナログ盤?
藤井:レコードとカセットテープです。チェッカーズファンって幼かったじゃないですか。だからプレイヤーを持たない子が多くて。カセットテープのほうが売れたんですよね。
渡辺:部屋にラジカセはあるけど……という。
藤井:ラジカセは部屋に持っているけど、ステレオはないという時代です。
渡辺:プレイヤーを持っているイコールステレオがあるみたいな時代ですね。
藤井:ステレオがリビングに1台みたいな。
渡辺:私の世代なんかは、幼いころは家具でしたからね。
藤井:カバーがかけてあって。
渡辺:木目調のでっかい家具でした。そうか、チェッカーズはカセットテープが売れた世代なんだね。そのあと当然CD。
藤井:平成ぐらいからCDが段々売れていくようになります。
渡辺:MDだったりとかほかのメディアがありつつ、ダウンロード、ストリーミングという風に移り変わってきたところをフミヤさんは見ているし、全部作ってる。
藤井:全部見ているし、発売しています(笑)。
渡辺:それをいま思うと、歌い方だったり音の作り方とか表現の仕方は変わっているものなんですか?
藤井:レコーディングの時間は短くなっています。切り貼りのときも昔はテープを切ったりしていましたから(笑)。大体夜中にレコーディングしていたりが多かったんですけど。いまはあまりやらないですね。
渡辺:いまは普通のみなさんのビジネスタイムというか。
藤井:「晩飯までには終わろう」みたいな。あと、昔はそこ(収録現場)に来たミュージシャンが初めて譜面を見てデモテープを聴いて「こんな曲か」と、その場のインスピレーションで弾くんです。でもいまは事前に予習してくるから、やっぱりそこは早いんです。
渡辺:デジタルデータとかでやりとりが簡単になったから?
藤井:「こんな曲はこんなアレンジ」というので自分の役割がわかってくるので、1日3曲4曲が普通に録れちゃったりします。
渡辺:音色とかもそうなんでしょうけど、それにプラスしてデジタルツールを作った仕組みがだいぶ変わったということですよね。
藤井:前はその場のインスピレーションでギタリストとかは弾いてましたからね、間奏とかも。
藤井の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
藤井が登場したのは、11月23日(水・祝)にJ-WAVEで放送された『J-WAVE SPECIAL Audio-Technica MY ANALOG STORIES』(ナビゲーター:渡辺 祐)。ゲストを迎えてアナログの魅力を掘り下げる2時間のスペシャル番組だ。
アナログレコード制作プロジェクトに参加
アナログ文化の魅力をさまざまな角度から掘り下げた同番組。藤井はこの日ゲスト出演したNulbarichのJQ、野宮真貴と同じく、オーディオテクニカとのコラボによって実現した新録音、アナログレコード制作プロジェクトに参加している。渡辺:今回実は3曲レコーディングされていますが、そのうち2曲がアナログ盤としていまここに届いていると。
藤井:久しぶりに見ました。この「シングル」みたいな形。
渡辺:ここに収録されているのは『水色と空色』と『TRUE LOVE』です。『水色と空色』は最新アルバムのナンバーで、『TRUE LOVE』はもちろん……
藤井:ソロデビュー曲です。藤井フミヤの代表曲で、出棺のときにかかる曲です。
渡辺:ご自分で言うんですね(笑)。
藤井:(笑)。
渡辺:これを選ばれた理由を教えていただけますか?
藤井:単純に一番新しいものと一番古いものを収録したいなというのがありまして。『Another Orion』にしようか『TRUE LOVE』にしようか迷ったんです。
渡辺:実はもう1曲『Another Orion』のレコーディングもしていただきました。『水色と空色』をこのあとお届けしようと思いますが、なにかこだわった点は? 直近の音源じゃないですか。
藤井:こだわったところは一発録り。一緒に演奏して一緒に歌うという。その一発録りにこだわりました。
渡辺:フミヤさんはいままで、一発録りのリリースみたいなものはあるんですか?
藤井:アルバムとかはあります。「せーの」で録って、もう終わりみたいな。
渡辺:何テイクかはやった?
藤井:3テイクぐらいはやりました。あまりこ慣れてきてもよくないですよね。
渡辺:フレッシュなほうがいいと。一発録りに臨むときって、どういう心構えでいくものなんですか?
藤井:オリンピック選手みたいな感じにはならないですよね。2回目もやろうと思ったらできるし(笑)。
渡辺:オリンピックの決勝戦は2度目はないですからね。
藤井:そういう緊張感はあまりないんですけど、そんなに録り直したくはないので。1、2回歌ってここは気を付けようとか、揺れ具合のテンポ感とか。今回ドラムとか入ってなくて、クリックもないので。
渡辺:クリックというのはテンポの合図を出すものですね。
藤井:間違えるのが怖いのは自分だけじゃないですからね。ギターもベースも鍵盤もいるので。だから間違ったら途中でもすぐに止まっちゃいます。
渡辺:メンバーとの呼吸というのも大事になってくるということですね。
番組ではアナログレコード制作プロジェクトでリ・レコーディングされた『水色と空色(J-WAVE FEEL THE ANALOG VERSION)』をオンエア。
藤井:楽器は3つしかないんですけれど、ストリングスとか入ってないのに聞こえるような雰囲気があって、不思議な感じがしました。
渡辺:オリジナルにはストリングスが入ってますよね。その雰囲気が出つつ、一発録りのよさも。ボーカリストとして気を付けたことはありますか?
藤井:高音が伸びるところをちゃんと伸びるようにというか。そこを失敗しないようにというのはありますね。だからスケートでいうと3回転飛ぶときみたいな(笑)。
渡辺:後半にきてここで3回転、みたいなね。
藤井:サビまで歌ってここでミスると「もう1回!」みたいなことになっちゃうので。
短くなったレコーディング
1983年に男性7人組のロックバンド、チェッカーズのリードボーカルとしてデビューした藤井は2023年に音楽デビュー40周年が控えている。時代による音楽媒体の変化とともに、自身の活動を振り返った。渡辺:もちろんデビューはアナログ盤?
藤井:レコードとカセットテープです。チェッカーズファンって幼かったじゃないですか。だからプレイヤーを持たない子が多くて。カセットテープのほうが売れたんですよね。
渡辺:部屋にラジカセはあるけど……という。
藤井:ラジカセは部屋に持っているけど、ステレオはないという時代です。
渡辺:プレイヤーを持っているイコールステレオがあるみたいな時代ですね。
藤井:ステレオがリビングに1台みたいな。
渡辺:私の世代なんかは、幼いころは家具でしたからね。
藤井:カバーがかけてあって。
渡辺:木目調のでっかい家具でした。そうか、チェッカーズはカセットテープが売れた世代なんだね。そのあと当然CD。
藤井:平成ぐらいからCDが段々売れていくようになります。
渡辺:MDだったりとかほかのメディアがありつつ、ダウンロード、ストリーミングという風に移り変わってきたところをフミヤさんは見ているし、全部作ってる。
藤井:全部見ているし、発売しています(笑)。
渡辺:それをいま思うと、歌い方だったり音の作り方とか表現の仕方は変わっているものなんですか?
藤井:レコーディングの時間は短くなっています。切り貼りのときも昔はテープを切ったりしていましたから(笑)。大体夜中にレコーディングしていたりが多かったんですけど。いまはあまりやらないですね。
渡辺:いまは普通のみなさんのビジネスタイムというか。
藤井:「晩飯までには終わろう」みたいな。あと、昔はそこ(収録現場)に来たミュージシャンが初めて譜面を見てデモテープを聴いて「こんな曲か」と、その場のインスピレーションで弾くんです。でもいまは事前に予習してくるから、やっぱりそこは早いんです。
渡辺:デジタルデータとかでやりとりが簡単になったから?
藤井:「こんな曲はこんなアレンジ」というので自分の役割がわかってくるので、1日3曲4曲が普通に録れちゃったりします。
渡辺:音色とかもそうなんでしょうけど、それにプラスしてデジタルツールを作った仕組みがだいぶ変わったということですよね。
藤井:前はその場のインスピレーションでギタリストとかは弾いてましたからね、間奏とかも。
藤井の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
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2022年11月30日28時59分まで
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番組情報
- J-WAVE SPECIAL Audio-Technica MY ANALOG STORIES
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2022年11月23日(水・祝)18:00-19:55