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野宮真貴が「KISS」の魅力を語る。いちばん好きなアルバムは?

野宮真貴が「KISS」の魅力を語る。いちばん好きなアルバムは?

野宮真貴が、初めて買ってもらったレコードやロックバンド・KISSの魅力、デビュー時代について語った。

野宮が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは9月2日(金)。

この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。野宮は、くんせいかずのことチーズを組み合わせた「カズチー」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

お気に入りのレコードを持参

先日、野宮は「FUJI ROCK FESTIVAL '22」(以下、「フジロック」)にNight Tempoのゲストとして出演。初めての「フジロック」を満喫したと語った。

そんな野宮の音楽ツールに迫る。野宮が初めて買ってもらったレコードは『黒ネコのタンゴ』だったという。

野宮:9歳のときですね。

クリス:それを持って来てくれたんですよね。いくらでした?
野宮:定価400円って書いてある。当時の400円って結構しますよね。『黒ネコのタンゴ』は当時流行って、この曲も好きでかわいい曲なんだけど、このB面がすごく好きで。置鮎礼子さんっていう女の子が歌ってる『ニッキ・ニャッキ』って曲でね。

クリス:こういうの今ツボだな。娘が2歳なので家ではこういうのばっかり聴いてますからね。

野宮:ぜひ聴かせてあげてください……って言いながら、なかなか見つからないと思うんですけど(笑)。

クリス:超レアですからね。

野宮:『黒ネコのタンゴ』も『ニッキ・ニャッキ』も当時のイタリアの童謡をカバーして歌ってるんですよね。

クリス:へえ。それにしても物持ちがいいですね。

野宮:なぜかとってありましたね。

KISSはロックだけどポップで聴きやすかった

幼少期の頃から持っているレコードとして、野宮はロックバンド・KISSの名前をあげた。

野宮:今年、日本に来ますよ。

クリス:何度目の解散コンサートなの。

野宮:たぶん最後でしょう。

クリス:もう15年くらい前から解散コンサートを観てきてるような。終わらない閉店セールみたいな。

野宮:ジーン・シモンズも70歳を超えましたし、20キロを超える衣装はなかなか大変なんじゃないですか。

クリス:この業界の中で、野宮さんと和田 唱(TRICERATOPS)ですよね、KISSの二大巨頭は。

野宮:あとTHE YELLOW MONKEYのHEESEY(廣瀬洋一)も、KISS仲間です。

クリス:ちなみにKISSの楽曲でいちばん何が好きですか?

野宮:1曲って言われると何だろう……『デトロイト・ロック・シティ』が収録されてるアルバム『地獄の軍団(Destroyer)』はおしゃれで(好きですね)。

クリス:俺、相対的に言うと『デトロイト・ロック・シティ』かな。

野宮:よくできたコンセプトアルバムって感じですよね。

クリス:ロックの名曲が多いですよね。

野宮:ポップな曲が多いから、KISSを知ったのは高校生のときですけど、女子からしてもゴリゴリのロックじゃなくて、ポップなメロディーだったりが聴きやすかったんですね。

クリス:メンバーだと誰のファンなんですか。

野宮:エース・フレーリーですね。

クリス:女子はポール・スタンレーからエースですよね。KISSのライブは和田くんと行くんですか。

野宮:和田くんとはしばらく行ってないですね。HEESEYとは「一緒に行きたいね」とか言ってますけど。やっぱり高校生の頃にファンになって、それこそ50年くらいやってるわけですからね。だからずっと追いかけていこうっていうか、それは決めてて。今度最後となると、ちょっとさみしくもありますが。

クリス:度重なる解散コンサートですが、ご高齢ですもんね。

野宮:そうですね。心配しちゃいますもん、ジーン・シモンズが火をふいたりするときに、無事を祈ってます。今年も来日するようなので、全力で応援しようと思います。

夢中になったプラスチックス

KISSの魅力を訊かれた野宮は「シンプルだけどポップ」とコメントしつつ、「ビジュアルも楽しめるバンドやアーティストが好き」と話す。

野宮:その前に中学生で好きになったのはグラムロックとかだったから。

クリス:グラムはデヴィッド・ボウイとかT・レックスとかですか。

野宮:そうですね。ニューヨーク・ドールズが好きでした。

クリス:それだとちょっとアメリカングラムというか。

野宮:なぜかハマっちゃったんですよね。パンクの元祖とも言われますけどね。でも、あのルックスが、悪趣味とギリギリみたいな(笑)。そこがひかれます。

クリス:イギリスのグラムと比べてアメリカのグラムのほうがゴツいというか。マーク・ボランとかデヴィッド・ボウイだときゃしゃでエレガントな感じがするんだけど、ニューヨーク・ドールズになるといい感じでえげつない感じがしますよね。

野宮:ニューヨーク・ドールズが来日したワールドロックフェスティバルっていうのに行ったんです。1975年くらい、私が高校に入ったくらいの頃に。

野宮はKISSを経て、ニューウェーブの時代になると、ディーヴォやThe B-52's、ブロンディなどを好んで聴いていたと振り返る。

クリス:じゃあ野宮さんは昔、カクカク踊ってたんですか?

野宮:カクカク踊ってましたね(笑)。日本でもニューウェーブバンドがたくさん出てきて、その中でもプラスチックスがすごく好きで、紅一点の佐藤チカさんに憧れて。佐藤チカさんがプラスチックスのボーカリストでもあるけど、スタイリストが本業で。プラスチックスって、グラフィックデザイナーだったり、そういうスタンスがカッコよかったし、オシャレで新しくて、本当に夢中になりました。

クリス:そのときは高校生?

野宮:そのときは高校も卒業して本格的にボーカルとしてデビューしようと思って、アマチュアの女の子バンドを組んで、いろいろコンテストに出たりオーディションを受けたりと活動をしてました。プラスチックスは同じレコード会社の1年先輩で、私は1981年に野宮真貴としてソロでデビューするんです。ニューウェーブのアルバム『ピンクの心』は、プロデューサーにムーンライダーズの鈴木慶一さんを迎えて、1枚出してデビューしました。

デビュー40周年 今後も発展していく

2021年、デビュー40周年を迎えた野宮は、「まさかこんなに歌ってると思っていなかった」と心境を語る。

4月にはデビュー40周年記念アルバム『New Beautiful』をリリース。また、野宮がボーカルを務めるバンド、ポータブル・ロックの結成40周年記念アルバム『PAST & FUTURE ~My Favorite Portable Rock』も現在発売中となる。

野宮真貴 ニュー・アルバム「NewBeautiful」ダイジェスト・ムービー/Maki Nomiya New Album "New Beautiful" Official Trailer

クリス:40周年イヤーがそろそろ締めくくりっていうのは心なしかさみしい気がしますが。

野宮:でもこの40周年のアルバムを作って、Night Tempoはじめ若手のミュージシャンとも知り合ったし、松尾レミちゃんにもいい曲を書いてもらったし、これからまた発展していきそうな気もしています。そういう出会いもあったからまた次、41年目の新しい一面を見せるっていう意味でも、9月8日(木)に開催するブルーノート東京でのジャズな感じも観ていただけたらうれしいと思います。

野宮真貴の最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

野宮は9月9日(金)の同番組でも、引き続きゲストに登場する。オンエアは23時から。

また、番番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

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2022年9月9日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30

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