J-WAVEが厳選!「いま聴くべき」おすすめソング10選 (5月前編)【SONAR TRAX】

ラジオ局J-WAVE(81.3FM)が選ぶ今聴くべきネクストカマーの最新楽曲「J-WAVE SONAR TRAX」。2022年5月は、全19曲が選出された。

「SONAR TRAX」は、『SONAR MUSIC』(月~木 22:00~24:00)や、『PIA SONAR MUSIC FRIDAY』(金 22:30~23:00)で、毎日1曲をピックアップして詳しく紹介。そのほかの各ワイド番組でも、おすすめの楽曲を毎日オンエアしている。

【前回記事】https://news.j-wave.co.jp/2022/04/content-34.html

ここでは、5月前半の「SONAR TRAX」から10曲を紹介しよう。

1. ゆうらん船「Parachute」



ゆうらん船は、シンガーソングライターでもある内村イタルを中心に結成されたバンド。2020年に発売した1stアルバム『MY GENERATION』は、『ミュージックマガジン』日本の年間ベストロックアルバムで10位に選出されたり、「APPLE VINEGAR ‒ Music Award ‒」でもノミネートされたりと、各方面から注目を集めている。「Parachute」はそんな彼らが5月25日にリリースする2ndアルバム『MY REVOLUTION』からの1曲。フォークやインディロックを彷彿とさせるバンドサウンドと、Vo.内村の聴く者を別の世界に誘うような歌声が、懐かしくも新しい空気感を醸し出す作品となっている。

2. 神山羊「CLOSET」



神山羊(かみやまよう)は、2018年から本格的に活動しているアーティスト。同年11月に発表した楽曲「YELLOW」は、2021年12月にYouTubeの再生数が1億回を突破した。多様なジャンルの音楽要素を突き抜けたセンスでPOPに昇華させた楽曲は、動画サイトやSNSなどを中心に話題を呼び着実にリスナーを増やし続けている。「CLOSET」は、4月27日に発売した1stアルバム『CLOSET』からの1曲。これまでの活動を集約し次の一歩を踏み出すことを提示するような歌詞が印象的だ。ダークなメロディーラインも耳に残るポイントとなっている。

3. Bialystocks「差し色」



Bialystocks(ビアリストックス)は2019年、 Vo.甫木元空が監督し、青山真治がプロデュースした映画『はるねこ』の生演奏上映をきっかけに結成されたバンド。ソウルフルかつ伸びやかな歌声で歌われる温かみのあるメロディーと、ジャズをベースに持ちながら自由にジャンルを横断する楽器陣の組み合わせは、普遍的であると同時に先鋭的と評される。4月15日に配信されたシングル「差し色」は、テレビ東京ドラマ25「先生のおとりよせ」のED曲として使用されている。優しく包み込むような歌声が心をほっとさせると同時に、時折挟まれるジャズチックなフレーズからは、バンドスキルの高さをうかがい知ることができる。

4. Haruy「Swimmer」



Haruy(ハリー)は、東京を拠点に活動するシンガーソングライター。2000年生まれの21歳で、現在大学生だという彼女は、中高生時代に軽音学部に在籍しTastyという3 ピース・バンドを結成。Ba.&メイン Vo.とソングライティングを担当している。そして2022年4月22日、プロデューサーにSuchmosのベーシスト・HSUことHayata Kosugiを迎えソロデビュー。デジタルシングルとして配信されている「Swimmer」は、Hayata Kosugiが Haruyが歌うことをイメージして描き下ろした楽曲で、この作品がきっかけとなり2人での制作がスタート。レトロな雰囲気漂うシンセサイザーとベース、そしてHaruyの浮遊感のあるボーカルが小気味よく響くロマンティックなダンス・トラック。

5. Nao Kawamura「I wanna be there for you」



Nao Kawamura(ナオ カワムラ)は千葉県出身のシンガーソングライター。これまで「FUJI ROCK FESTIVAL」や「サマーソニック」、「朝霧JAM」 など、大型FESに多数出演。他にも、国内外問わず数々のアーティストとコラボレーションを重ねており、今までにSuchmosやSANABAGUN.、SOIL&"PIMP"SESSIONS、Wouter Hamelらと共演を果たしている。多くのリスナーや音楽関係者を虜にする彼女の最新作が、4月27日に配信されたデジタルシングル「I wanna be there for you」。コロナ禍での人間関係の変化や距離感に悩みながらも、身近な人を大切にしたいという自発的な愛が歌詞に込められている。また冨田恵一がサウンドプロデューサーとして参加した、繊細で上質なトラックにも注目したい。

6. Cody・Lee(李)「世田谷代田」



Cody・Lee(李)(コーディリー)は、2018年に大学の友人同士で結成されたバンド。現在は高橋響(Vo.、Gt.)、尾崎リノ(Vo.、Ag.)、力毅(Gt.、Cho.)、ニシマケイ(Ba.、Cho.)、原汰輝(Dr.、Cho.)の6人体制で活動している。2020年にリリースした1stフルアルバム『生活のニュース』のリードトラック「我愛你」のミュージックビデオは、YouTube公開から3か月を待たずに150万再生を突破。アメリカをはじめ海外からも高い評価を得た。そんな彼らが3月15日にリリースしたデジタルシングル「世田谷代田」は、ストーリーが浮かび上がってくる歌詞と、日々の生活に寄り添うようなサウンドが魅力的な作品となっている。

7. 大橋ちっぽけ「嫌でもね」



大橋ちっぽけ(おおはしちっぽけ)は、2019年にメジャーデビューしたシンガーソングライター。リスナーの胸に響くフォーキーな楽曲から、英米の先鋭的なインディロックに通じるバンドサウンド、さらにはK-POPの影響を感じさせるダンスチューンまで、オリジナルな音楽性を日々更新している。2021年10月にリリースした最新ミニアルバム『you』のリード曲「常緑」がスマッシュヒット。ビルボードの新人チャート「Heatseekers Song」チャートでも6週連続1位を記録した。4月29日に配信されたデジタルシングル「嫌でもね」は、歌詞の中に混ざる方言が、すれ違う恋人に向けた切ない感情をよりいっそう引き立たせるスパイスになっている。

8. Charlie Hickey「Nervous At Night」



Charlie Hickey(チャーリー・ヒッキー)は、米パサデナを拠点に活動する21歳のアーティスト。両親は共にシンガーソングライターであり、彼自身も小学生の頃から作曲を行ってきたという。まさに音楽一家に生まれた彼が5月25日にリリースするアルバムが『Nervous At Night』である。このアルバムでは、Hickeyが10代から大人になっていく過程と、そのあいだに生じる様々なノイズが表現されている。その中の1曲である「Nervous At Night」は、往年のフォーク・シンガーへのリスペクトを感じられる、落ち着きがありつつも芯のあるバラードとなっている。

9. almost monday「sunburn」

almost monday (オールモスト・マンデー)は、2020年にデビューしたサンディエゴ出身の3人組バンドである。同年にリリースしたEP『don’t say you're ordinary』の中の1曲「broken people」の再生回数は、音源と動画ストリーム回数の両方を合わせて500万回を超えている。彼らが4月8日に配信したデジタルシングル「sunburn」は、これからの季節にぴったりな、ダンサブルなナンバー。

10. Alec Benjamin「Speakers」



Alec Benjamin(アレック・ベンジャミン)は、アメリカ出身のシンガーソングライター。自らのことを「ナレーター」と自称している。2017年にリリースした「I Built a Friend」がSpotifyで約400万回再生されるなど、世界各国から彼の才能に注目が集まっている。「Speakers」は、4月15日に配信リリースされたシングル。彼の魅力の1つである、透き通るような歌声が際立つ作品となっている。

(文=J-WAVE WACODES 8期 板宮萌々香)

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