ミュージシャン・小室哲哉が、楽曲『Get Wild』にまつわるエピソードを語った。また、TM NETWORKの新作ライブBlu-rayを紹介した。
小室が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)。4月19日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
ノイハウス:活動再開ですが、今はどんなお気持ちですか?
小室:休んでいたときは朝の8時とか9時にちゃんと起きていたんですけど、今日はさっき起きたばかりです(笑)。
サッシャ:音楽活動を始めると、やっぱり生活リズムに影響を受けますか?
小室:(体が)80's、90'sになっちゃうんですよねえ。
サッシャ:忙しかった頃もお昼に起きる感じだったんですね?
小室:そうです。スタートは13時からで、翌日の朝3時にクローズ。
ノイハウス:おお。ハードなスケジュールですねえ。
サッシャ:駆け抜けてきましたね。
TM NETWORKは再始動第1弾として、ライブBlu-ray『How Do You Crash It?』を4月21日(木)にリリースする。
サッシャ:4月21日はTM NETWORKのデビュー日でもありますね。『How Do You Crash It?』は、2021年に3回にわたって配信された無観客ライブの様子を1枚に収めたものなんですよね?
小室:そうですね。最終的なエディットはまだ観ていないので、発売日に観ようと思います。
サッシャ:すみません、本人より先に拝見してしまいました(笑)。
小室:ちゃんと繋がっていましたか?
サッシャ:実は、自分でプレイリストが作れるんですよ。
小室:ああ、そうなんだね。
サッシャ:僕が本人に仕様を説明しているだなんて(笑)。
小室:(笑)。
サッシャ:構成自体は最新から昔のTM NETWORKに遡っていくみたいになっているんですよ。一つひとつの作品は独立しているので、組み替えて好きなTM NETWORKのコンサートを作ることができるようになっています。
ノイハウス:いいですね! 楽しそう。
小室:今時な仕様ですよね。
小室:僕たちはデビューのとき、洋楽のアリーナクラスのライブに憧れたので、そればかり観ていたんですね。ライブはそれぐらいのクラスになるまでやりたくなかったんですよ。ですから、1984年にビデオシューティングという意味で、3人で無観客の演奏をやったことはあるんです。
サッシャ:そうなんですか!?
小室:レーザーとか音楽機材の量があまりにも多すぎたから、お客さんの席のスペースを全部なくして、そこに機材とかスタッフを配置したんです。そうやってライブ映像を撮ってから、機材をどかしてお客さんを入れました。
サッシャ:へええ!
小室:なので、1984年に同じライブを2回やったことがあるんですよ。1回は無観客で。 サッシャ:映像だけのために!
小室:なので、このあいだやったライブも同じ感覚です。
サッシャ:今回やったライブも、無観客がもったいないぐらいセットが豪華なんですよ。
小室:パンデミックになり全世界の人がいろんな文章を書き、フリーライツ、いわゆる使ってもいいような言葉をずっと探していたんですね。
サッシャ:へええ!
小室:コーラスパートの英語の部分がありますでしょう? あれはそこから拾わせていただいたんですよね。
サッシャ:そうなんですか! パンデミックを経験して、頭に浮かんだ言葉をあえて入れたと。世界の言葉をまとめたかった?
小室:そうですね。広い意味でも捉えることができて自分の一人のことでも捉えることができる、いわゆるコモンセンスみたいなことはいつも考えています。僕がこれまで作った曲のだいたいは、コーラスのタイトルが決まると出来上がるんですよ。そこから広げていくので。
サッシャ:じゃあ、『How Crash?』も同様に?
小室:はい。スタッフもクルーもメンバーも、そのワードにロックオンされるような感じです。
サッシャ:(コーラスのタイトルが)テーマになるということですね?
小室:そうです。
サッシャ:『Get Wild』は1987年4月8日にリリースされました。
小室:感慨深いってやつですよね。
サッシャ:アニメ『シティーハンター』のテーマソングとしてお馴染みですけども、この曲を作った当時って覚えていますか?
小室:覚えていますよ。節目節目で「覚えていますか?」と訊かれるので(笑)。
サッシャ:どんな風に作ったんですか?
小室:制作時期がTM NETWORKのツアー中でして、東京に帰ってきた日、宇都宮隆君はボーカルで大変なので直帰で家に帰ったんですね。木根尚登さんと僕はスタジオに行って、僕だけが収録スタジオに入ったんです。(曲ができたときは)オペが終わったときみたいにスタジオの扉を開けて、「できたよ」って感じで(笑)。
サッシャ:手術が終わったときみたいな感じで出てきたんですね(笑)。
小室:レコーディング中って赤いランプが点くじゃないですか。あれが消えると「ああ、終わったのか」と感じると(笑)。
サッシャ:MVも印象的ですよね。当時、返還前の香港で撮影していますよね。撮影のことも覚えていらっしゃいます?
小室:はい。一泊して、一日で帰ってきたんですよ。
ノイハウス:そんなに短い期間で撮ったんですか!?
小室:香港について直ぐに撮影をして、寝ないで朝一の飛行機で帰りました。ホテルは取ったんだけれど、寝ていないんですよね。
ノイハウス:MVには夜のシーンがありますけど、つまりずっと撮っていたってことですよね?
小室:そうです。撮りっぱなしで帰ってきたって感じでした。ホテルでシャワーだけ浴びて、そのまま空港に向かうみたいな感じでしたねえ。
サッシャ:当時、相当忙しかったということですね。
小室:いえ、予算の問題です(笑)。
サッシャ:そうだったんですか!?
小室:(MV撮影は)メンバーとヘアメイクさん合わせて4人で行ったんですよ。
サッシャ:えっ。カメラは?
小室:もちろん、カメラクルーとかは現地にいました。僕たちは4人で行ったんです。
サッシャ:マネージャーとかレコード会社の方とかもいない?
小室:レコード会社の人は香港にいましたけど、たぶん香港に住んでいる人だったと思います(笑)。
サッシャ:香港のレーベル担当の方だったんですね(笑)! すごいなあ。MVでは街のなかで3人が立ち止まるシーンがあるじゃないですか。どんな様子でしたか?
小室:当時、まったくの無名だったので怪しまれましたね。
サッシャ:(笑)。
小室:よく見るとみんな「なんだよこいつら」って顔で見ていると思います(笑)。
TVアニメ放送開始から35年を迎えた『シティーハンター』では、新作劇場版の制作が決定。劇中でも『Get Wild』が採用されるという。
サッシャ:オリジナルの音源が採用されるんでしょうか?
小室:わかんないですけど、スタッフの人たちはオリジナルの楽曲が好きなんですよね。僕は新しいバージョンをやれたらいいなと思ってはいるけど、『シティーハンター』を観て育った人や(主人公の)冴羽獠になりたい人はたくさんいるので、そういう人たちにとってはオリジナル楽曲のほうがいいんでしょうね。
サッシャ:なるほど。映画の公開を楽しみに待ちたいと思います!
小室哲哉の最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。
小室が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・ノイハウス萌菜)。4月19日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。
小室哲哉が音楽活動に完全復帰
2021年、小室哲哉は音楽活動を再開し、3人組音楽ユニット「TM NETWORK」を約6年ぶりに再始動した。ノイハウス:活動再開ですが、今はどんなお気持ちですか?
小室:休んでいたときは朝の8時とか9時にちゃんと起きていたんですけど、今日はさっき起きたばかりです(笑)。
サッシャ:音楽活動を始めると、やっぱり生活リズムに影響を受けますか?
小室:(体が)80's、90'sになっちゃうんですよねえ。
サッシャ:忙しかった頃もお昼に起きる感じだったんですね?
小室:そうです。スタートは13時からで、翌日の朝3時にクローズ。
ノイハウス:おお。ハードなスケジュールですねえ。
サッシャ:駆け抜けてきましたね。
TM NETWORKは再始動第1弾として、ライブBlu-ray『How Do You Crash It?』を4月21日(木)にリリースする。
サッシャ:4月21日はTM NETWORKのデビュー日でもありますね。『How Do You Crash It?』は、2021年に3回にわたって配信された無観客ライブの様子を1枚に収めたものなんですよね?
小室:そうですね。最終的なエディットはまだ観ていないので、発売日に観ようと思います。
サッシャ:すみません、本人より先に拝見してしまいました(笑)。
小室:ちゃんと繋がっていましたか?
サッシャ:実は、自分でプレイリストが作れるんですよ。
小室:ああ、そうなんだね。
サッシャ:僕が本人に仕様を説明しているだなんて(笑)。
小室:(笑)。
サッシャ:構成自体は最新から昔のTM NETWORKに遡っていくみたいになっているんですよ。一つひとつの作品は独立しているので、組み替えて好きなTM NETWORKのコンサートを作ることができるようになっています。
ノイハウス:いいですね! 楽しそう。
小室:今時な仕様ですよね。
1984年に無観客ライブを経験済み
小室は、無観客ライブは今回が初めてではなかったことを明かした。小室:僕たちはデビューのとき、洋楽のアリーナクラスのライブに憧れたので、そればかり観ていたんですね。ライブはそれぐらいのクラスになるまでやりたくなかったんですよ。ですから、1984年にビデオシューティングという意味で、3人で無観客の演奏をやったことはあるんです。
サッシャ:そうなんですか!?
小室:レーザーとか音楽機材の量があまりにも多すぎたから、お客さんの席のスペースを全部なくして、そこに機材とかスタッフを配置したんです。そうやってライブ映像を撮ってから、機材をどかしてお客さんを入れました。
サッシャ:へええ!
小室:なので、1984年に同じライブを2回やったことがあるんですよ。1回は無観客で。 サッシャ:映像だけのために!
小室:なので、このあいだやったライブも同じ感覚です。
サッシャ:今回やったライブも、無観客がもったいないぐらいセットが豪華なんですよ。
新曲『How Crash?』の制作秘話
新曲『How Crash?』は小室が作詞と作曲を手掛けている。小室:パンデミックになり全世界の人がいろんな文章を書き、フリーライツ、いわゆる使ってもいいような言葉をずっと探していたんですね。
サッシャ:へええ!
小室:コーラスパートの英語の部分がありますでしょう? あれはそこから拾わせていただいたんですよね。
サッシャ:そうなんですか! パンデミックを経験して、頭に浮かんだ言葉をあえて入れたと。世界の言葉をまとめたかった?
小室:そうですね。広い意味でも捉えることができて自分の一人のことでも捉えることができる、いわゆるコモンセンスみたいなことはいつも考えています。僕がこれまで作った曲のだいたいは、コーラスのタイトルが決まると出来上がるんですよ。そこから広げていくので。
サッシャ:じゃあ、『How Crash?』も同様に?
小室:はい。スタッフもクルーもメンバーも、そのワードにロックオンされるような感じです。
サッシャ:(コーラスのタイトルが)テーマになるということですね?
小室:そうです。
『Get Wild』のMV撮影は過酷だった
TM NETWORKの名曲『Get Wild』は、4月8日に発売35周年を迎えた。サッシャ:『Get Wild』は1987年4月8日にリリースされました。
小室:感慨深いってやつですよね。
サッシャ:アニメ『シティーハンター』のテーマソングとしてお馴染みですけども、この曲を作った当時って覚えていますか?
小室:覚えていますよ。節目節目で「覚えていますか?」と訊かれるので(笑)。
サッシャ:どんな風に作ったんですか?
小室:制作時期がTM NETWORKのツアー中でして、東京に帰ってきた日、宇都宮隆君はボーカルで大変なので直帰で家に帰ったんですね。木根尚登さんと僕はスタジオに行って、僕だけが収録スタジオに入ったんです。(曲ができたときは)オペが終わったときみたいにスタジオの扉を開けて、「できたよ」って感じで(笑)。
サッシャ:手術が終わったときみたいな感じで出てきたんですね(笑)。
小室:レコーディング中って赤いランプが点くじゃないですか。あれが消えると「ああ、終わったのか」と感じると(笑)。
サッシャ:MVも印象的ですよね。当時、返還前の香港で撮影していますよね。撮影のことも覚えていらっしゃいます?
小室:はい。一泊して、一日で帰ってきたんですよ。
ノイハウス:そんなに短い期間で撮ったんですか!?
小室:香港について直ぐに撮影をして、寝ないで朝一の飛行機で帰りました。ホテルは取ったんだけれど、寝ていないんですよね。
ノイハウス:MVには夜のシーンがありますけど、つまりずっと撮っていたってことですよね?
小室:そうです。撮りっぱなしで帰ってきたって感じでした。ホテルでシャワーだけ浴びて、そのまま空港に向かうみたいな感じでしたねえ。
サッシャ:当時、相当忙しかったということですね。
小室:いえ、予算の問題です(笑)。
サッシャ:そうだったんですか!?
小室:(MV撮影は)メンバーとヘアメイクさん合わせて4人で行ったんですよ。
サッシャ:えっ。カメラは?
小室:もちろん、カメラクルーとかは現地にいました。僕たちは4人で行ったんです。
サッシャ:マネージャーとかレコード会社の方とかもいない?
小室:レコード会社の人は香港にいましたけど、たぶん香港に住んでいる人だったと思います(笑)。
サッシャ:香港のレーベル担当の方だったんですね(笑)! すごいなあ。MVでは街のなかで3人が立ち止まるシーンがあるじゃないですか。どんな様子でしたか?
小室:当時、まったくの無名だったので怪しまれましたね。
サッシャ:(笑)。
小室:よく見るとみんな「なんだよこいつら」って顔で見ていると思います(笑)。
TVアニメ放送開始から35年を迎えた『シティーハンター』では、新作劇場版の制作が決定。劇中でも『Get Wild』が採用されるという。
サッシャ:オリジナルの音源が採用されるんでしょうか?
小室:わかんないですけど、スタッフの人たちはオリジナルの楽曲が好きなんですよね。僕は新しいバージョンをやれたらいいなと思ってはいるけど、『シティーハンター』を観て育った人や(主人公の)冴羽獠になりたい人はたくさんいるので、そういう人たちにとってはオリジナル楽曲のほうがいいんでしょうね。
サッシャ:なるほど。映画の公開を楽しみに待ちたいと思います!
小室哲哉の最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。
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2022年4月26日28時59分まで
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番組情報
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