SKY-HIがDa-iCE・大野雄大&和田 颯に今後の展望を聞く。目標は「打倒『CITRUS』」

SKY-HIが、Da-iCEの大野雄大と和田 颯に『CITRUS』の制作秘話や今後の展望を聞いた。

鼎談をお届けしたのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO NEW THE WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは4月16日(土)。

10年来の付き合い

SKY-HI とDa-iCEは10年来の付き合い。番組収録前日にも「東京ガールズコレクション」(TGC)の会場で会ったばかりだという。

SKY-HI:俺は出演じゃなくて、TGCにBE:FIRSTが出ていたので行ったんですけど、なんと楽屋が隣でね。しかもパーテーション区切りだから上が空いてたよね(笑)。
大野:声だしの真似合いとかしてましたよね(笑)。
SKY-HI:終わったあとに2組が話しているのを遠巻きに見させてもらい、すごくうれしかったです。ありがとうございます。
大野:かわいかったよね。(BE:FIRSTの)声だしの真似をしていたんですけど、楽屋が隣なもので、すぐに「おはようございます!」って来てくれて。もう1回真似したら今度は2人で来てくれて。「次3人で来るのかな?」なんて話してたよね(笑)。
SKY-HI:BE:FIRSTは年齢が10代から20代で、その年代のいわゆる歌って踊る男の子の憧れや希望がDa-iCEなのかなと思います。
大野:その言葉はありがたすぎますね。
SKY-HI:Da-iCEがデビューした10年前は、なぜか日本では「歌って踊る」グループを作ることがタブー視されていた。
大野:本当そうですよね。それこそ僕たちがオムニバスライブやクラブに出させていただくときは、ダンス&ボーカルグループは僕たち1グループで、すごく不思議な感じでいつもライブをやってました。

SKY-HIと和田の出会いについては、和田の学生時代にまでさかのぼる。

SKY-HI:颯が中学生のときに初めて一緒にダンスレッスンした経験がある。
和田:メチャメチャ覚えてます。それでちょっと経ったあとにまた日高くん(SKY-HI)に会ったんですよ。そのときに「お久しぶりです。一緒にレッスン受けさせてもらったんですけど」って話したら「ごめん、いま俺ちょっと目悪いんだ」って言われて、すごく近い距離で見られた記憶があります。
SKY-HI:すごい近くで見た、レーシック前だったから。左頬からオデコを通って右頬見たときに「ああ、あのときの中学生!」って(笑)。
和田:「そうです」って(笑)。

バックダンサーで味わった苦い想い

和田は夏のライブイベント「a-nation」のオープニングアクトダンサーを経験したとが、その後のアーティスト人生に大きな影響を与えたと告白した。

和田:TRFさんの『EZ DO DANCE』で、バックで踊らせてもらったときに「うわ、バックダンサーって本当に観てもらえないんだ」と思って。それがすごく悔しくて「表に立ちたい」と思ったんです。
SKY-HI:あれは5万人ぐらいいるじゃない。それで「すごいところに立った、うれしい」じゃなくて、そこで見てもらえないことに悔しいと思う視座の高さがすばらしいですね。
和田:ありがとうございます。本当にビックリするぐらい頑張ってるのに、こんなに見てもらえないんだって。

一方で大野は「目の前にきたものに対して全力でやる」という姿勢で活動していたところ、「初めてダンス&ボーカルを作るんだけど、どう?」と声をかけられ、ダンス経験はなかったものの二つ返事でOKしたという。

SKY-HI:そのとき将来像は考えてたの?
大野:「R&B寄りのコブクロさん」みたいなのは言ってました(笑)。なので踊っている自分は想像の「そ」もなかったですね。話をもらったときに「踊れる?」って言われて「やったことないけど大丈夫です」って言ったのは覚えてる。
SKY-HI:そんなリリー・フランキーさんの仕事の受け方みたいな(笑)。

カラオケのランキングでヒットに気づく

逆境にも負けず活動を続けてきたDa-iCEは、2021年に10周年を迎えた。そして『CITRUS』が大ヒット。ドラマ『極主夫道』(日本テレビ系)の主題歌にも起用されていた。曲が話題になっていると実感した出来事について語る。

Da-iCE /「CITRUS」(日本テレビ系日曜ドラマ「極主夫道」主題歌) Music Video

大野:カラオケのランキングに僕たちの楽曲が入っていて「これ、すごくない?」という話になりました。
SKY-HI:そうなんだ。カラオケのランキングにポコポコ入るけどヒットしてない曲もきっとあるはずだと思うから、そのパターンは面白いね。
和田:僕らはいままでランキングにすらたぶん入ったことがなかったので。
SKY-HI:そんなことはないんじゃない?
大野:本当にそうなんですよ。ランキング無縁グループだったもんね。
SKY-HI:それはどのくらいでランキングに入りだしたの?
和田:けっこう経ったあとだと思います。
大野:ドラマ自体も終わったあとだよね。
和田:「THE FIRST TAKE」とか、いろいろやったあとかな。
SKY-HI:俺の記憶が確かなら「THE FIRST TAKE」で『CITRUS』を歌っているときは、まだずっとかかっている状況だった気がする。
和田:その手前でたぶん、いろいろな人が歌い始めてくれたんです。
SKY-HI:TikTokやYouTubeでインターネットミームが1回あったんだね。
大野:確かにそっちのほうが先だったね。
和田:そのタイミングで「THE FIRST TAKE」をやらせていただけたのがすごく大きかった気がします。

ドラマサイドから提案されて…

続いて『CITRUS』誕生の経緯に迫った。大野と和田によると、ドラマのタイアップが最初に決まっており、複数の楽曲をドラマ制作サイドに提案していた。そのなかで先方から「この曲でやらせてほしい」とリクエストが届いたのだとか。

和田:しかも『CITRUS』はもともと候補に入れる予定がなかったはずなんです。だけど前にいたA&Rがそれもしれっと投げていたんです。そうしたらそれが通るという(笑)。
大野:「ドラマサイドがおっしゃるのであれば、ぜひ歌ってみます」という形で歌ってみたら「おやおや?」となっていき、どんどん肉付けされていくうちに曲のよさに気づき始めました。
和田:振り付けはs**t kingzのshojiくんがしてくださったんです。最初この曲を聴いたとき「どう振り付けしたらいいんだろう」って、踊っているのが想像できなかったと言ってました。こういう曲だからこそ、いままでにないDa-iCEを見せたいと、最初にソロを入れたり2人で踊らせたり、そういう動きを組み込んでくれたらしいです。

さらにDa-iCEの楽曲づくりについて聞く場面も。大野と和田によると楽曲をリリースする時期や「タイアップを狙っていきたい」など楽曲のジャンルを打ち合わせでざっくりと決めて、それぞれの制作メンバーを募るのだという。

SKY-HI:そうなるとソロアーティストが5人いるみたいな感覚もあるね。頑張ると状況が変わるじゃないですか。いい方向に頑張ってるといい方向に転がるし、間違った方向に頑張ると平気で間違った方向にないくと思うんです。でもどっちも頑張ってるから、頑張ってる本人は気づかないけど、どんどん状況が悪くなっていくみたいなことって全然あると思う。Da-iCEがいますごく状況が安定および好転しているのは、すごくいい方向に頑張れているということですもんね、しかもチームで。これはなかなかできることじゃないですから、すごいと思います。

『CITRUS』の力を借りつつ、それに勝る楽曲も

今後の活動について大野と和田は、共通する目標は「ドームに立つこと」だと明かした。

大野:そのためには目の前のことを確実にしっかり成功させ続けていくことが大事かなと思っていて。それこそ、もう始まっている対バンツアーもそうですし、冬のアリーナツアーもそうです。ここ10年を振り返ってみて、1回1回の大事さを噛みしめながら活動していきたいなと。
SKY-HI:いいねえ、燃えちゃうねえ。颯はどうですか?
和田:言ってくれた通りで、やっぱりドームに立ちたいです。まずは単体でもいいのでドームに立って、そのあとさらにツアーもできるようになって、どんどん夢が大きくなっていくと思うので、そこに1歩ずついけるように。ただ『CITRUS』が急にエレベーター式に上がっちゃったぐらいすごく進んだので。
大野:『CITRUS』に追いつく作業に取り掛かってます。
SKY-HI:そうだよね。確かに今年は『CITRUS』というライバルもいるね。
和田:『CITRUS』だけを知っていてもらうのではなく、Da-iCEの名前も知ってもらえる1年にしないとな、というのが今年はすごく大きいかなと。
大野:絶対大事だよね。
SKY-HI:打倒『CITRUS』に向けての具体的な自信はある?
大野:『CITRUS』が広まってくれたのもしっかり背負いながら、新しい武器を作らないといけないな、という覚悟なので、「打倒『CITRUS』」と言いつつも、『CITRUS』の力を借りながら、Da-iCEを広めていきたいです。
SKY-HI:確かにね。
大野:そして『CITRUS』に勝るような楽曲も、「厳しい」なんてまったく思ってないですし、まだまだ作って届けていきたいと思っています。

Da-iCEの最新情報は、公式サイトまたは、公式Twitterまで。

『DIVE TO NEW THE WORLD』は、国内外のさまざまなフィールドで活躍するアーティストやクリエイターたちの“本心”にSKY-HIが“DIVE”していくプログラム。放送は毎週土曜23時から。
radikoで聴く
2022年4月23日28時59分まで

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番組情報
DIVE TO NEW THE WORLD
毎週土曜
23:00-23:54

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