Night Tempoが、アメリカで旋風を起こす昭和歌謡の世界を紹介した。
Night Tempoが登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは2月28日(月)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
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そんなNight Tempoが昨年秋、ロサンゼルスのクラブで昭和歌謡をかけて大盛り上がりを見せた様子をSNSで投稿し、話題となった。
あっこゴリラ:これは泰葉さんの『フライディ・チャイナタウン』をNight Tempoさんがエディットしたナンバーなんですよね。
Night Tempo:はい。この曲は欧米でも音楽好きな若者とか知ってる人が多いと思います。
あっこゴリラ:そもそも、なぜNight Tempoさんは昭和歌謡を選曲するようになったんですか?
Night Tempo:好きだからですね。もともとリズム感があってグルービーな曲が好きで。日本の曲は昔からグルービーな曲がたくさんあったので、それを見つけるのが楽しかったんです。
『フライディ・チャイナタウン』をはじめ昭和歌謡がアメリカでも盛り上がった理由を訊かれたNight Tempoは、そのひとつの要因として「声も楽器みたいに聴こえるから」と表現しながら「日本語を理解できる人はあまりいないので、メロディーがカッコいいから受け入れられているんだと思う」と独自の視点を語った。
あっこゴリラ:このイベントに来ていたのはどんな客層だったんですか?
Night Tempo:基本、日本が好きな人とインターネット音楽が好きな人ですね。オタクって言えばそうなんですけど、オタクと陽キャの人たちが集まっていてけっこうカオスです。
あっこゴリラ:すごく面白そうな現場ですね。
Night Tempo:はい、すごく面白いです。
あっこゴリラ:Night Tempoさんが昭和歌謡を選曲するのにはどんな基準がありますか?
Night Tempo:ただ自分に刺さる曲ですね。自分に刺さらなかったら紹介しても楽しくないし、実際にエディットするときも盛り上がらないので、よくも悪くも全ての基準が自分ですね。
あっこゴリラ:特にサウンドを中心に判断されてるんですか?
Night Tempo:サウンドと伝わってくる感覚ですね。歌詞とか内容は僕が判断するところではないと思うので、全部いいと判断している中で自分の心に刺さるものを協調させるのが自分の仕事です。
Night Tempo:トレンドをつくっていく人たちにすごく届いていると思います。いろんな素材として使われてたりしてるんですよね。
あっこゴリラ:ザ・ウィークエンドの『Out Of Time』は、亜蘭知子さんの『Midnight Pretenders』をサンプリングしてるそうですよね。すごい。一般層に大きく届くムーブメントまではいってないけど、最先端のアンテナを張っている人たちにはキテるって感じなんですね。
Night Tempo:かなりキテると思います。韓国でもアイドルの方がSNSでチラッとシティポップのアルバムを写したりしているし、韓国ではアイドルの曲もシティポップのメロディーを採用したりしているので、そういうムーブメントは起こっていると思います。
また、アメリカで昭和歌謡はファッション的な流行として受け入れられているとNight Tempoは言う。
Night Tempo:日本が好きな人とレトロが好きな人が、その時代を生きたことはないけど懐かしさを感じられると聞くので、おそらくファッションとして人気になっていると思います。
あっこゴリラ:海外では日本のシティポップと昭和歌謡との認識に違いはありますか?
Night Tempo:日本の専門家たちが話しているシティポップと海外で受け入れられているシティポップはかなり違いますね。日本ではアイドル歌謡とか言われた曲も海外ではシティポップとして受け入れられていて。
あっこゴリラ:当時のAORとか歌われているアイドルもいたと思うんですけど、そういうのも込みでシティポップとして愛されてるってことですか。
Night Tempo:AORだけではなくディスコ曲とかアイドル歌謡の中でも大人っぽい音楽とか、彼らが着ている洋服とかデザインも全部含めて「シティポップっぽい」って言葉でまとまりますね。
あっこゴリラ:じゃあ音楽ジャンルっていうよりカルチャーって感じなんですね。
Night Tempo:「ポップ・カルチャー」みたいに「シティポップ・カルチャー」って感じですね。
あっこゴリラ:日本と全然違うんですね。
Night Tempo:海外ではもっと自由に楽しんでると思います。
Night Tempo:例えば、オメガトライブのボーカルで言えば、杉山清貴さんよりカルロス・トシキさんのほうが外国人にはよりシティポップ的に聞こえるみたいです。カルロス・トシキさんが歌った曲の方がより人気があります。
あっこゴリラ:声も基準としてあるんですね。日本の曲は切ないメロディーラインも特徴的だと思うんですけど、そういうところも愛されてるんですかね。
Night Tempo:そうですね。
Night Tempoの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。
Night Tempoが登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは2月28日(月)にオンエアした内容をテキストで紹介する。
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海外で盛り上がりを見せるカオスな空間
Night Tempoは80年代のジャパニーズ・シティポップ、昭和歌謡や和モノ・ディスコ・チューンを再構築したフューチャー・ファンクの人気プロデューサー/DJ。そんなNight Tempoが昨年秋、ロサンゼルスのクラブで昭和歌謡をかけて大盛り上がりを見せた様子をSNSで投稿し、話題となった。
番組ではこのイベントでも流れた『Flyday Chinatown(Night Tempo Edit)』をオンエアした。昭和の音楽でLAの2000人が合唱する不思議な世界線に僕らは生きています。 pic.twitter.com/YSjlwzT0xL
— Night Tempo 夜韻 (@nighttempo) November 21, 2021
あっこゴリラ:これは泰葉さんの『フライディ・チャイナタウン』をNight Tempoさんがエディットしたナンバーなんですよね。
Night Tempo:はい。この曲は欧米でも音楽好きな若者とか知ってる人が多いと思います。
あっこゴリラ:そもそも、なぜNight Tempoさんは昭和歌謡を選曲するようになったんですか?
Night Tempo:好きだからですね。もともとリズム感があってグルービーな曲が好きで。日本の曲は昔からグルービーな曲がたくさんあったので、それを見つけるのが楽しかったんです。
『フライディ・チャイナタウン』をはじめ昭和歌謡がアメリカでも盛り上がった理由を訊かれたNight Tempoは、そのひとつの要因として「声も楽器みたいに聴こえるから」と表現しながら「日本語を理解できる人はあまりいないので、メロディーがカッコいいから受け入れられているんだと思う」と独自の視点を語った。
あっこゴリラ:このイベントに来ていたのはどんな客層だったんですか?
Night Tempo:基本、日本が好きな人とインターネット音楽が好きな人ですね。オタクって言えばそうなんですけど、オタクと陽キャの人たちが集まっていてけっこうカオスです。
あっこゴリラ:すごく面白そうな現場ですね。
Night Tempo:はい、すごく面白いです。
あっこゴリラ:Night Tempoさんが昭和歌謡を選曲するのにはどんな基準がありますか?
Night Tempo:ただ自分に刺さる曲ですね。自分に刺さらなかったら紹介しても楽しくないし、実際にエディットするときも盛り上がらないので、よくも悪くも全ての基準が自分ですね。
あっこゴリラ:特にサウンドを中心に判断されてるんですか?
Night Tempo:サウンドと伝わってくる感覚ですね。歌詞とか内容は僕が判断するところではないと思うので、全部いいと判断している中で自分の心に刺さるものを協調させるのが自分の仕事です。
日本と海外でシティポップの定義は違う?
今、海外では昭和歌謡がどれくらい盛り上がっているのだろうか。Night Tempoはこう解説する。Night Tempo:トレンドをつくっていく人たちにすごく届いていると思います。いろんな素材として使われてたりしてるんですよね。
あっこゴリラ:ザ・ウィークエンドの『Out Of Time』は、亜蘭知子さんの『Midnight Pretenders』をサンプリングしてるそうですよね。すごい。一般層に大きく届くムーブメントまではいってないけど、最先端のアンテナを張っている人たちにはキテるって感じなんですね。
Night Tempo:かなりキテると思います。韓国でもアイドルの方がSNSでチラッとシティポップのアルバムを写したりしているし、韓国ではアイドルの曲もシティポップのメロディーを採用したりしているので、そういうムーブメントは起こっていると思います。
また、アメリカで昭和歌謡はファッション的な流行として受け入れられているとNight Tempoは言う。
Night Tempo:日本が好きな人とレトロが好きな人が、その時代を生きたことはないけど懐かしさを感じられると聞くので、おそらくファッションとして人気になっていると思います。
あっこゴリラ:海外では日本のシティポップと昭和歌謡との認識に違いはありますか?
Night Tempo:日本の専門家たちが話しているシティポップと海外で受け入れられているシティポップはかなり違いますね。日本ではアイドル歌謡とか言われた曲も海外ではシティポップとして受け入れられていて。
あっこゴリラ:当時のAORとか歌われているアイドルもいたと思うんですけど、そういうのも込みでシティポップとして愛されてるってことですか。
Night Tempo:AORだけではなくディスコ曲とかアイドル歌謡の中でも大人っぽい音楽とか、彼らが着ている洋服とかデザインも全部含めて「シティポップっぽい」って言葉でまとまりますね。
あっこゴリラ:じゃあ音楽ジャンルっていうよりカルチャーって感じなんですね。
Night Tempo:「ポップ・カルチャー」みたいに「シティポップ・カルチャー」って感じですね。
あっこゴリラ:日本と全然違うんですね。
Night Tempo:海外ではもっと自由に楽しんでると思います。
海外ではレトロ文化が流行
海外でウケる昭和歌謡の基準は「曲調とメロディーと、そして日本語がわからない人たちは声を楽器として認識しているのでその音色も大事」とNight Tempoは語る。Night Tempo:例えば、オメガトライブのボーカルで言えば、杉山清貴さんよりカルロス・トシキさんのほうが外国人にはよりシティポップ的に聞こえるみたいです。カルロス・トシキさんが歌った曲の方がより人気があります。
あっこゴリラ:声も基準としてあるんですね。日本の曲は切ないメロディーラインも特徴的だと思うんですけど、そういうところも愛されてるんですかね。
Night Tempo:そうですね。
Night Tempoの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月曜~木曜の22:00-24:00にオンエア。
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