BE:FIRST・RYOKIは「目力」でも表現…『Gifted.』振付の有働真帆とトーク

BE:FIRSTのRYOKIと、世界的ダンサーであり振付師の有働真帆が対談。有働のルーツや、BE:FIRSTの楽曲の振付を担当した際のエピソードなどを、RYOKIが掘り下げた。

有働が登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『START LINE』のワンコーナー「CITROËN AWESOME COLORS」の12月31日(金)オンエア回。この日は、番組のナビゲーター・長谷川ミラの代演を、BE:FIRSTのRYOKIが務めた。

親の勧めで海外へ…苦労したことは?

有働はマドンナ、テイラー・スウィフト、ジャスティン・ビーバーなど、多くの世界的アーティストとも共演。世界を舞台に活躍するトップダンサーであり、BE:FIRSTのデビューシングル『Gifted.』の振付を担当した。

RYOKI:幼いころからジャズ、ヒップホップ、バレエ、器械体操もしていたそうなんですが、一番のルーツになったジャンルはありますか?
有働:最初はヒップホップとジャズから初めました。一応ヒップホップのグルーヴとか、その当時流行っていたのもあって。すごく格好いいなと思ったんだけど、ジャズのラインとかミュージカルみたいなのも好きだったから、そういうのを勉強したいなと思って2つから始めた感じです。
RYOKI:ダンスを拝見していてもヒップホップのグルーヴがあるなかでシルエットがものすごくきれいだったりします。そういうので「ジャズとかされている方なんだろうな」と思って、本当に尊敬しながら見ていました。

日本を飛び出しニューヨークに行くことになったきっかけは「親の勧め」だと話す有働。両親とも留学を経験していたこともあり、進路を決める際に「そんなにダンスに没頭しているなら、本場のエンターテインメントの場所に行って真髄を学んできたほうがいいんじゃないか」とアドバイスを受けたという。

有働:最初はそんなアイデアは全然なかったんだけど、そのきっかけって「楽しそうだな」と思って。楽観的だったというのもあって「行ってみたい」と。
RYOKI:親御さんの背中の一押しがあって自分の道が開いたということですよね。
有働:けっこう珍しいといえば珍しいんですよね。親の理解が難しいので。
RYOKI:逆に「行っておいでよ」ぐらいの感じで押してくれるのは、すごく幸せでハッピーですね。僕も実は海外に滞在する時間が長くてニューヨークとかにもいました。そちらの生活はどうですか? 僕は幼いころにいたのであまり覚えてないことも多いんですが、やっぱり大変なことはありました?
有働:とにかく英語が苦手だったのね。急遽ニューヨークに行くってなったから、俺は中学時代から英語は捨てていたんですよ(笑)。
RYOKI:あはは(笑)。
有働:「なんか合わないな」と思って。でもダンスというきっかけでニューヨークに行くことになったから、やっぱり単身で行ったから言葉の壁だったり生活の環境の違いとかに慣れるのがダンス云々よりも一番苦労したというか大変だったところかな。
RYOKI:日本語しかしゃべれない状況でいきなりアメリカに行って、しかもあの環境でね。すごくフランクだしけっこう戸惑いますよね。
有働:戸惑ったし、食べたいものも注文できない。キャラメルラテを頼んだらカモミールティーが出てくるし。
RYOKI:英語が慣れてくるタイミングって自分でもわかったりしますか?
有働:聞き取れるのが3か月ぐらい経ったときで、急に言ってることがわかるようになってきて。自分からしゃべるのは自分で背中を押すような感じで、本当に「なるようになれ」という度胸がついてきた。
RYOKI:3か月って言いますよね。
有働:そこがひとつの区切りだったと思います。

マドンナからの言葉が、仕事の基準に

数々の世界的なアーティストと仕事をしてきた有働に、RYOKIは過去に一番感銘を受けたアーティストは誰かを問いかけた。

有働:やっぱりマドンナかな。僕にとって最初のツアーで最初の大きなお仕事がマドンナだったんだけど、やっぱりクイーン・オブ・ポップだから周りにいる人たちも超超超一流の人たちばかり。でもそのなかで思ったのはどんなに有名なアーティストでもみんな人間だから、彼女も含めみんな緊張もするし、その分、影ですごく努力しているのも目の前で見ました。そこの意識の高さというか、チーム全員とダンサーに対して「あなたたちはバックダンサーじゃなくて、私はダンサーというアーティストとコラボレーションしている」ということを言ってくれて。その意識の仕方や、そのステージにかける想いみたいなのはすごく彼女から刺激を受けて。それ以降、その仕事の基準を自分のスタンダードにしようと思ってます。
RYOKI:人の人生までいい意味で巻き込んでしまう。本当にすごい方だなと思います、うらやましい。

BE:FIRSTは振付を「すばらしく昇華してくれている」

有働は『Gifted.』の振付について、曲を聴き最初に感じた壮大さや大人っぽさ、繊細さ、力強さをイメージして作ったそう。RYOKIによれば、初めて映像で振付を観たBE:FIRSTのメンバーは驚愕したのだとか。

RYOKI:「こんなの初めて見た」って思ったし、音の取り方とかが「うわ、そうなるんだ」とか「でもここに着地するんだ」みたいなのが、僕も個人的に聴いていて壮大なスケールだなと。本当に細かいところを見ていて思いました。改めて本当にすごい振付だなって最近、より思います。
有働:ありがとう。褒められて伸びるタイプなのでどんどん褒めてください(笑)。
RYOKI:いやいや僕なんか(笑)。本当に思ったことなので。
有働:どう感じたのかな?とかは訊きたかったからありがたいです。
RYOKI:BE:FIRSTのパフォーマンスを見ていただいたりしましたか?
有働:特に『Gifted.』のパフォーマンスをするときにはいくつか観ました。一番最初に朝の番組で披露するときとかも、すごくドキドキしながら親の気持ちで観ていました。
RYOKI:あはは(笑)。
有働:回数を重ねるごとにどんどん肩の力も抜けてきて、すごく堂々としているし、みんなそれぞれが個性も出しつつ世界観をちゃんと表現してくれているなと。自分の振りをすばらしく昇華してくれているというか、毎回楽しんで普通に格好いいなと思って観ています。

BE:FIRSTのメンバーが、より輝くには?

RYOKIが「僕の印象とかってありますか?」と質問すると、有働は「一番表情に目が行きやすい」と答えた。

有働:もちろんみんな踊れるんだけど、RYOKIくんはカメラに映ったときの表情というか、目力というか、そこから伝わるものがすごく強いなと。
RYOKI:いやあ、僕も褒められて伸びるタイプなのでありがとうございます。
有働:褒め合っていきましょう(笑)。
RYOKI:なんて幸せな空間なんでしょう(笑)。BE:FIRSTのよさや「こうしたらもっとパフォーマンスがよくなるんじゃないか」みたいなアドバイスはあったりしますか?
有働:メンバーそれぞれの人間性みたいなのは深く知れてはいないんだけど、BE:FIRSTを見た感じ、メンバー同士が刺激し合える仲だし、かつメンバー同士が支えあえているなと思えるのがよさかなとは、俺は見て感じています。アドバイスがあるとしたら、本当にグループとしても個人としても、自分たちが追求心を持ってパフォーマンスに磨きをかけていったり、目標に対してワクワクできることを日々努力したりしていけば、どんどんそれぞれの思う格好いい形に成長していくと思うので、俺からのアドバイスはそれだけです。本当に格好いいと思うものを追求してください。
RYOKI:ありがとうございます。すごく、また背中を押された気分です。僕たちも真帆さんから『Gifted.』の振付をいただいて、改めてこの楽曲は振付も含めて最後に完成されたなと思っているんです。何年後も、下手したら10年後に踊ったときにやっと、また違う完成の仕方があるんじゃないかという風に僕たちは思ってるんです。
有働:俺も。
RYOKI:思いますか?
有働:はい。
RYOKI:うれしいです。LAと日本で同じことを考えているって(笑)。
有働:通じ合ってますね(笑)。

『START LINE』では、好奇心のおもむくまま「すべき」より「したい」気持ちを大切にリスナーと一緒に自分を探す旅をお届け。放送は毎週金曜の16時30分から。
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2022年1月7日28時59分まで

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