ギタリストのCharが、デビュー45周年を迎える心境や最新アルバム『Fret to Fret』について語った。
Charが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは12月3日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を持ち寄る。Charは、スナック菓子のフライドポテト『じゃがいもをそのまま揚げました』を持参。クリスは「フライドポテトとポテトチップスの間をいくような食感でおいしい」と感想を語り、ビールと共に楽しんだ。
Char:座ってグラス片手に「やっぱりブルースだよ」とか言うジジイにはなりたくないしね。しっかりと立ってビシッと歌って弾いてってやるには、新曲を作っていかないといけないと思ってる。
Charはニューアルバム『Fret to Fret』を9月にリリースした。クリスは「戦っているというか、常に新しいことを、先端を磨いている」とCharの印象を述べ、「その通り」とCharが肯定した。
そんなCharはこの45年で、音楽を聴く媒体の大きな変化を肌で感じてきたと語る。
Char:レコードがカセットになりCDになり、究極的にはダウンロードをする時代になっちゃったけど、レコードがなくなったかというとそうじゃないよね。全体のパッケージの売り上げが下がったとはいえ、アメリカなんかはCDがレコードの売り上げを抜いたっていう話もあるし。やっぱりアルバム、レコードを作りたいってモチベーションで作ったから。
クリス:それにしてもCharさんは体型が変わらないよね。
Char:基本は変わらない。
クリス:ライブの前は体を絞ったりするの?
Char:それはあんまり考えない。体重が70キロ代を越えたことはないけど、それ近くなるとちょっと炭水化物を抑えたりはする。
クリス:でも上半身裸のときは「鍛えてるな」って思うけど。
Char:そういう運動は一切やらないんだよね。たぶん歌うってすごく腹筋とか背筋を使うと思う。ギターを弾くだけだと腕だけ使うけど、歌って全身運動だからね。ジムに行ったりはしてない。
クリス:じゃあ、歩いたり?
Char:すごく歩く。この番組の前に恵比寿で収録があって、時間があったから六本木まで歩いてきたからね。
クリス:うそ!?
Char:ベースってたまに弾きだすと、すごく楽しくなっちゃうよね。ベースってギターみたいに自由がきかないし、ギターだと手ぐせみたいなものがあるけど、ベースってそういうのがあんまりないじゃん。そこで(フレーズを)発見すると次の曲ができたりするよね。
Charは『Fret to Fret』に収録する『Infant Elefant』もベースで作った曲だと紹介した。
クリス:ファンキーな曲だね。
Char:上野動物園に象の赤ちゃんが誕生して、それがかわいくて。「Infant(乳幼児)Elefant」ってシャレでもあるんですけど、この曲はそのイメージなんだよね。
クリス:ちょうど明日、娘を初めて上野動物園に連れて行くんだよ。
Char:じゃあ、ぜひ「Infant Elefant」に会ってきてよ。
クリス:象が曲のインスピレーションだったんだね。
Char:この曲で初めてボコーダーを使って、子象の気持ちでメロディーを弾きながら「パオ」とかボコーダーでやったり。
クリス:子象の鳴き声をギターでやったわけね。
Char:そうそう。
Char:ライブでしか出せないアドレナリンとか緊張感とか、そういうものが分泌せずに残ってしまった感じ。
クリス:そういうことって初めてなんじゃない?
Char:初めてだよ。でも俺に限らずみんなそうでしょ。とはいえこの時期にも何度かライブをやってきてるんだけど、今度は逆にお客さんのほうに制限がかかったじゃない。歌っちゃいけない、マスクを外したらいけない、大きい声を出しちゃいけないって。それは慣れないね。でも、俺は息子のバンド(RIZE)と違ってスタンディングで騒いでモッシュするっていうライブじゃないから、JESSEたちのほうが大変なんじゃないかな。お客さんも。
クリス:そうだよね。騒げないからね。
Char:俺はいろんなジャンルの音楽をやってるから、クラシック的なコンサートもできないわけじゃないからいいんだけど、音楽に限らずエンターテインメント的にはお客さんのほうが大変なんじゃないかな。
Char:テレビ観てても、孫が遊びに来ても、犬が泊まりに来てもギターを持ってる。
クリス:ずっとギターを持ってるよね。
Char:曲は作ろうとして作れるものじゃないから、日常のちょっとしたヒントでフレーズができて、それをボイスレコーダーに録って。
クリス:Charさんは最新のテクノロジーも結構受け入れているよね。
Char:全然アンチじゃない。利用できるものは利用したほうがいいと思う。今のデジタルはほぼアナログじゃん。
クリス:どういう意味?
Char:80年代、90年代のドラムの音とかシンセサイザーの音とか、サンプルされたデジタル音っていかにもダサいじゃん。生っぽくないというか。でも今の音って俺でも「これは本物のドラムだと言われたらわからないかな」っていうくらいデジタルが進化しちゃってるからね。
昔は思いついたギターのフレーズをカセットに録音していたCharだが、スマホのボイスレコーダーに録音することが多くなり、今では300ほどのアイデアがスマホに詰まっているという。
クリス:それは自分がギターを弾いているやつ? それともメロディーを口ずさむやつ?
Char:たまに歩いていて思いついたときは、口ずさんだメロディーを録音してるね。それをあとで聴いてもわからないんだけど(笑)。
クリスが「Charさんの名曲『SMOKY』のギターフレーズを口ずさめる?」とムチャぶりをして、Charが即興でギターの口マネを披露する場面もあった。
12月10日(金)もCharが引き続き登場。同日23時以降、radikoでも一週間楽しめる。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20211210230000
同番組は、公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
Charが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは12月3日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を持ち寄る。Charは、スナック菓子のフライドポテト『じゃがいもをそのまま揚げました』を持参。クリスは「フライドポテトとポテトチップスの間をいくような食感でおいしい」と感想を語り、ビールと共に楽しんだ。
「レコードを作りたい」がモチベーションに
2021年でデビュー45周年を迎えるChar。クリスに今の心境を訊かれると「あと5年でデビュー50周年だと思っちゃって。そのときは70歳を超えるから、そこまで頑張りたいけど体力との戦いかな」と語った。Char:座ってグラス片手に「やっぱりブルースだよ」とか言うジジイにはなりたくないしね。しっかりと立ってビシッと歌って弾いてってやるには、新曲を作っていかないといけないと思ってる。
Charはニューアルバム『Fret to Fret』を9月にリリースした。クリスは「戦っているというか、常に新しいことを、先端を磨いている」とCharの印象を述べ、「その通り」とCharが肯定した。
Fret to Fret [Official Music Video]
Char:レコードがカセットになりCDになり、究極的にはダウンロードをする時代になっちゃったけど、レコードがなくなったかというとそうじゃないよね。全体のパッケージの売り上げが下がったとはいえ、アメリカなんかはCDがレコードの売り上げを抜いたっていう話もあるし。やっぱりアルバム、レコードを作りたいってモチベーションで作ったから。
クリス:それにしてもCharさんは体型が変わらないよね。
Char:基本は変わらない。
クリス:ライブの前は体を絞ったりするの?
Char:それはあんまり考えない。体重が70キロ代を越えたことはないけど、それ近くなるとちょっと炭水化物を抑えたりはする。
クリス:でも上半身裸のときは「鍛えてるな」って思うけど。
Char:そういう運動は一切やらないんだよね。たぶん歌うってすごく腹筋とか背筋を使うと思う。ギターを弾くだけだと腕だけ使うけど、歌って全身運動だからね。ジムに行ったりはしてない。
クリス:じゃあ、歩いたり?
Char:すごく歩く。この番組の前に恵比寿で収録があって、時間があったから六本木まで歩いてきたからね。
クリス:うそ!?
ベースならではの楽しさとは?
以前のインタビューで「日々、ギターを触っている」と語ったCharだが、「ピアノも弾くし、ベースにハマると抜けられなくなる」と、ギター以外の楽器に触れる機会も多いという。Char:ベースってたまに弾きだすと、すごく楽しくなっちゃうよね。ベースってギターみたいに自由がきかないし、ギターだと手ぐせみたいなものがあるけど、ベースってそういうのがあんまりないじゃん。そこで(フレーズを)発見すると次の曲ができたりするよね。
Charは『Fret to Fret』に収録する『Infant Elefant』もベースで作った曲だと紹介した。
Char『Infant Elephant』|ダイジェスト映像(Char New Release Live "Fret to Fret" ONLINE LIVE ビルボード東京 2021.10.01)
Char:上野動物園に象の赤ちゃんが誕生して、それがかわいくて。「Infant(乳幼児)Elefant」ってシャレでもあるんですけど、この曲はそのイメージなんだよね。
クリス:ちょうど明日、娘を初めて上野動物園に連れて行くんだよ。
Char:じゃあ、ぜひ「Infant Elefant」に会ってきてよ。
クリス:象が曲のインスピレーションだったんだね。
Char:この曲で初めてボコーダーを使って、子象の気持ちでメロディーを弾きながら「パオ」とかボコーダーでやったり。
クリス:子象の鳴き声をギターでやったわけね。
Char:そうそう。
コロナ禍のエンタメは観客のほうが大変?
番組後半ではコロナ禍の活動の話題に。Charは「ライブができないから体がなまった」と言い、45年間重ねてきたサイクルが突然なくなった時期を振り返った。Char:ライブでしか出せないアドレナリンとか緊張感とか、そういうものが分泌せずに残ってしまった感じ。
クリス:そういうことって初めてなんじゃない?
Char:初めてだよ。でも俺に限らずみんなそうでしょ。とはいえこの時期にも何度かライブをやってきてるんだけど、今度は逆にお客さんのほうに制限がかかったじゃない。歌っちゃいけない、マスクを外したらいけない、大きい声を出しちゃいけないって。それは慣れないね。でも、俺は息子のバンド(RIZE)と違ってスタンディングで騒いでモッシュするっていうライブじゃないから、JESSEたちのほうが大変なんじゃないかな。お客さんも。
クリス:そうだよね。騒げないからね。
Char:俺はいろんなジャンルの音楽をやってるから、クラシック的なコンサートもできないわけじゃないからいいんだけど、音楽に限らずエンターテインメント的にはお客さんのほうが大変なんじゃないかな。
デジタルへの考え方「利用できるものは利用したほうがいい」
音楽活動に制限があるなかでも、Charはギター片手に毎日音楽をつくり続けてきたと語る。Char:テレビ観てても、孫が遊びに来ても、犬が泊まりに来てもギターを持ってる。
クリス:ずっとギターを持ってるよね。
Char:曲は作ろうとして作れるものじゃないから、日常のちょっとしたヒントでフレーズができて、それをボイスレコーダーに録って。
クリス:Charさんは最新のテクノロジーも結構受け入れているよね。
Char:全然アンチじゃない。利用できるものは利用したほうがいいと思う。今のデジタルはほぼアナログじゃん。
クリス:どういう意味?
Char:80年代、90年代のドラムの音とかシンセサイザーの音とか、サンプルされたデジタル音っていかにもダサいじゃん。生っぽくないというか。でも今の音って俺でも「これは本物のドラムだと言われたらわからないかな」っていうくらいデジタルが進化しちゃってるからね。
昔は思いついたギターのフレーズをカセットに録音していたCharだが、スマホのボイスレコーダーに録音することが多くなり、今では300ほどのアイデアがスマホに詰まっているという。
クリス:それは自分がギターを弾いているやつ? それともメロディーを口ずさむやつ?
Char:たまに歩いていて思いついたときは、口ずさんだメロディーを録音してるね。それをあとで聴いてもわからないんだけど(笑)。
クリスが「Charさんの名曲『SMOKY』のギターフレーズを口ずさめる?」とムチャぶりをして、Charが即興でギターの口マネを披露する場面もあった。
12月10日(金)もCharが引き続き登場。同日23時以降、radikoでも一週間楽しめる。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20211210230000
同番組は、公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
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radikoで聴く
2021年12月10日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30
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クリス・ペプラー
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