tricot キダ モティフォ、ゲスの極み乙女。/DADALAY 休日課長、フジファブリック 金澤ダイスケ、WONK 荒田洸、Suspended 4th デニス・ルワブが個性的なテクニックやプレイスタイルを持つヤバいミュージシャンを紹介した。
彼らが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは、「変態!? それとも神!? ヤバさの極みミュージシャン特集!」をテーマにお届けした、3月31日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【SONAR MUSICは番組公式LINEでも情報発信中! 登録はコチラ】
1人目の紹介者は、tricotのキダ モティフォ(Gt./Cho.)が登場。
あっこゴリラ:キダ モティフォさんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
キダ:Aiming For Enrikeというバンドのギタリスト、Simen Følstad Nilsenです。
あっこゴリラ:私、全然知らなくて、さっき調べたらめちゃめちゃかっこいい! Aming For Enrikeって、どんなバンド?
キダ:ノルウェー出身のギターとドラムだけの2ピースバンドで、いわゆるギターロックっていうよりは、ダンスミュージックって感じ。ルーパーを使ってどんどんギターを重ねていって演奏してる。
あっこゴリラ:ノルウェーなんだ~。音がどんどん積み重なって構築していってる感じだよね。キダ モティフォ的に、このsimen følstad nilsenのどんなところがヤバい?
キダ:あえて言うなら、ルーパーの使い方にやられましたね。基本は普通にループさせてるんだけど、使い方によって“そのフレーズいつ出てきました? ”みたいなのがあったりして(笑)。
あっこゴリラ:やりながら作曲もしちゃってる感じなのかな。ギタリストだけどDJみたいな側面もあるだろうし。
キダ:うん。ギターの音色自体も、シンセっぽい音というか、すごいリズミカルな感じなんですよね。
【Aiming For Enrike『Hard Dance Brainia』を聴く】
あっこゴリラ:休日課長さんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
休日課長:Primusというバンドのベーシスト、レス・クレイプールです。
あっこゴリラ:私、今日初めて知って、さっき動画見させていただいたんですけど、かっこよくてびっくりしました。どんなバンドなんですか?
休日課長:3ピースのアメリカのバンドで、アバンギャルドな感じですね。
あっこゴリラ:ちょっとオルタナな感じもしつつ。
休日課長:そうですね。いい意味で“気持ち悪い音使い”というか。
あっこゴリラ:確かに、ほめ言葉で“キモい”(笑)。休日課長さんから見て、このレス・クレイプールのどんなところがヤバいですか?
休日課長:曲を聴いてもらうとわかると思うんですが、フレージングのおもしろさっていうのがやっぱりレス・クレイプールの特徴なんじゃないかなって思います。
あっこゴリラ:なるほど~。フレーズのおもしろさ!
休日課長:耳に残るフレーズですよね。ベースって、いろんな奏法があるんですけど、そういう技巧を難しそうに弾くんじゃなくて、技巧テクをやってる感なくやってるっていうのがかっこいい。しかも、こんなベース弾きながらボーカルなんです!
あっこゴリラ:そうなんですよね! あはははは。
休日課長:おそろしいベース弾きながら、おそろしいボーカルっていう。そのへんがやっぱり他にいないし、レス・クレイプールみたいな人見たことないなって思います。
【Primus『Tommy The Cat』を聴く】
金澤:私がピックアップしたいのは、キース・エマーソンです。このキース・エマーソンは、新日本プロレスのテーマソングなど意外とみなさんが知っている曲を書いたりもしていて、日本でも若干馴染みがあると思います。
キース・エマーソンは、1970年代前半にイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」のメンバーとして活動し、当時まだ開発されてまもないシンセサイザーを世界に知らしめた功績でも知られる。
金澤:キース・エマーソンがいかに変態で神なのかというポイントは、まず、クラシックとロックを完全に融合させた、そういうアーティストなんじゃないかなと思います。あと、彼はキーボードプレーヤーでオルガンも弾くんですけど、オルガンにナイフを刺して音を出しっぱなしにするとか、ピアノを弾きながらワイヤーで吊るされ、それが縦回転に回るとか、そういうものすごいことをやったりもします(笑)。
そんなキース・エマーソンのヤバさが伝わる一曲を選曲してもらった。
金澤:選んだのは、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの『タルカス』です。この曲、実は非常に曲が長く、だいたい20分ぐらいあるんです。なので、どこを流していただけるかっていうのもありますけど、一応グレッグ・レイクっていうベースボーカルがいるんですが、歌い始めるまでに5分ぐらいかかって、なかなか歌にいかないっていうのもおもしろいポイントです。変拍子で曲が進んでいったりするところもあって、非常におもしろいなと思います。
【エマーソン・レイク&パーマー(ELP)『Tarkus』を聴く】
あっこゴリラ:まず、荒田洸さんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
荒田:cro-magnonというバンドのドラマー、大竹重寿さんです。
あっこゴリラ:cro-magnon、めちゃめちゃかっこいいですよね。荒田さん的に、この大竹さんのプレイのヤバさとはどんなところだと思いますか?
荒田:大先輩なんで、これ聞いてたら怒られるんじゃないかな(笑)。あえて、“この人はすごい! ”ってことで紹介させていただきたいんですけど、音作りが本当にすごいなって思いますね。WONK がデビューしたてのころに、cro-magnonのツアーに呼んでもらって、一緒に何ヵ所かツアーを回ったんです。で、リハーサルのときにしげさんがドラムのセッティングをしてるのを見てたんですけど、そのとき一切チューニングしなかったんです。
あっこゴリラ:ええ!? どういうこと!?
荒田:あはははは。だから適当なのかなってそのときは思って(笑)。しかもスネアドラムが舞台側に置いてあって、どんなやつ使ってるんだろうってふと見たら、めちゃくちゃボロボロで。テープとかシールとか、そこら中にベタベタに貼ってあるんです。
あっこゴリラ:ええ~!
荒田:そのときのライブはオープンDJの人が70年代くらいのレアグルーヴ系のブラックミュージックをずっとかけてて、“このドラム、めっちゃいいな~”って思って聴きながらDJ長いな~って思ってたら、もうcro-magnonのライブ始まってたんですよ(笑)。っていうくらいかかってた70年代のレアグルーヴのドラムの音としげさんのドラムの音が同じすぎて、本当にすごいと思いました。
あっこゴリラ:すごい! そのまんまだったんだ~。
荒田:こんな音を日本で叩けるドラマーはしげさんしかいないなってそのとき思いましたね。本当に変態、天才だなって思います。
【cro-magnon『平成 feat. 田我流』を聴く】
あっこゴリラ:続いて、Suspended 4thのドラマー、デニス・ルワブさんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
ルワブ:ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのドラマー、ミッチ・ミッチェルです。
あっこゴリラ:ミッチ・ミッチェル、私も大好きです。ルワブさん的に、このミッチ・ミッチェルのヤバさってどんなところですか?
ルワブ:ジミヘンのハードなギターサウンドに対して、ここまでペナペナな音でよく応戦したなってところですね(笑)。
あっこゴリラ:あはははは! これって狙ってるんですかね。
ルワブ:これも先ほどの大竹さんみたいに、体から音が出てるパターンだと思うんですよね。当時、まだ60年代半ばとかですから、そんなハードな音色のドラム自体がなかったと思うんです。
あっこゴリラ:確かに。
ルワブ:最近はこういう音のドラマーっていないので、改めて紹介したいなって思いました。絶滅危惧種みたいな(笑)。
あっこゴリラ:ミッチ・ミッチェルって、とにかくすごい手数は多いですよね。
ルワブ:多いですね。あくまでも曲をサポートするっていう名目でのこの暴れ具合って感じですね。あと、一音一音、粒がそろってて美しいです。
【The Jimi Hendrix Experience『Manic Depression』を聴く】
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
彼らが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。ここでは、「変態!? それとも神!? ヤバさの極みミュージシャン特集!」をテーマにお届けした、3月31日(水)のオンエア内容をテキストで紹介する。
【SONAR MUSICは番組公式LINEでも情報発信中! 登録はコチラ】
バンド「Aiming For Enrike」のギタリスト、Simen Følstad Nilsen
番組では、常人には理解不能なテクニックやプレイスタイルをもつヤバいミュージシャンたちを、5人のミュージシャンが紹介してくれた。1人目の紹介者は、tricotのキダ モティフォ(Gt./Cho.)が登場。
あっこゴリラ:キダ モティフォさんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
キダ:Aiming For Enrikeというバンドのギタリスト、Simen Følstad Nilsenです。
あっこゴリラ:私、全然知らなくて、さっき調べたらめちゃめちゃかっこいい! Aming For Enrikeって、どんなバンド?
キダ:ノルウェー出身のギターとドラムだけの2ピースバンドで、いわゆるギターロックっていうよりは、ダンスミュージックって感じ。ルーパーを使ってどんどんギターを重ねていって演奏してる。
あっこゴリラ:ノルウェーなんだ~。音がどんどん積み重なって構築していってる感じだよね。キダ モティフォ的に、このsimen følstad nilsenのどんなところがヤバい?
キダ:あえて言うなら、ルーパーの使い方にやられましたね。基本は普通にループさせてるんだけど、使い方によって“そのフレーズいつ出てきました? ”みたいなのがあったりして(笑)。
あっこゴリラ:やりながら作曲もしちゃってる感じなのかな。ギタリストだけどDJみたいな側面もあるだろうし。
キダ:うん。ギターの音色自体も、シンセっぽい音というか、すごいリズミカルな感じなんですよね。
【Aiming For Enrike『Hard Dance Brainia』を聴く】
バンド「Primus」のベーシスト、レス・クレイプール
続いて、ゲスの極み乙女。、DADARAYのベース、休日課長が登場。あっこゴリラ:休日課長さんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
休日課長:Primusというバンドのベーシスト、レス・クレイプールです。
あっこゴリラ:私、今日初めて知って、さっき動画見させていただいたんですけど、かっこよくてびっくりしました。どんなバンドなんですか?
休日課長:3ピースのアメリカのバンドで、アバンギャルドな感じですね。
あっこゴリラ:ちょっとオルタナな感じもしつつ。
休日課長:そうですね。いい意味で“気持ち悪い音使い”というか。
あっこゴリラ:確かに、ほめ言葉で“キモい”(笑)。休日課長さんから見て、このレス・クレイプールのどんなところがヤバいですか?
休日課長:曲を聴いてもらうとわかると思うんですが、フレージングのおもしろさっていうのがやっぱりレス・クレイプールの特徴なんじゃないかなって思います。
あっこゴリラ:なるほど~。フレーズのおもしろさ!
休日課長:耳に残るフレーズですよね。ベースって、いろんな奏法があるんですけど、そういう技巧を難しそうに弾くんじゃなくて、技巧テクをやってる感なくやってるっていうのがかっこいい。しかも、こんなベース弾きながらボーカルなんです!
あっこゴリラ:そうなんですよね! あはははは。
休日課長:おそろしいベース弾きながら、おそろしいボーカルっていう。そのへんがやっぱり他にいないし、レス・クレイプールみたいな人見たことないなって思います。
【Primus『Tommy The Cat』を聴く】
シンセサイザーを世界に知らしめた功績でも知られる、キース・エマーソン
3人目の紹介者は、フジファブリックのキーボード、金澤ダイスケ。紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は誰なのだろうか。金澤:私がピックアップしたいのは、キース・エマーソンです。このキース・エマーソンは、新日本プロレスのテーマソングなど意外とみなさんが知っている曲を書いたりもしていて、日本でも若干馴染みがあると思います。
キース・エマーソンは、1970年代前半にイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」のメンバーとして活動し、当時まだ開発されてまもないシンセサイザーを世界に知らしめた功績でも知られる。
金澤:キース・エマーソンがいかに変態で神なのかというポイントは、まず、クラシックとロックを完全に融合させた、そういうアーティストなんじゃないかなと思います。あと、彼はキーボードプレーヤーでオルガンも弾くんですけど、オルガンにナイフを刺して音を出しっぱなしにするとか、ピアノを弾きながらワイヤーで吊るされ、それが縦回転に回るとか、そういうものすごいことをやったりもします(笑)。
そんなキース・エマーソンのヤバさが伝わる一曲を選曲してもらった。
金澤:選んだのは、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの『タルカス』です。この曲、実は非常に曲が長く、だいたい20分ぐらいあるんです。なので、どこを流していただけるかっていうのもありますけど、一応グレッグ・レイクっていうベースボーカルがいるんですが、歌い始めるまでに5分ぐらいかかって、なかなか歌にいかないっていうのもおもしろいポイントです。変拍子で曲が進んでいったりするところもあって、非常におもしろいなと思います。
【エマーソン・レイク&パーマー(ELP)『Tarkus』を聴く】
バンド「cro-magnon」のドラマー、大竹重寿
最後に紹介してくれたのは、WONKのリーダー/ドラマー/ビートメーカー、荒田洸とSuspended 4thのドラマー、デニス・ルワブのお二人。あっこゴリラ:まず、荒田洸さんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
荒田:cro-magnonというバンドのドラマー、大竹重寿さんです。
あっこゴリラ:cro-magnon、めちゃめちゃかっこいいですよね。荒田さん的に、この大竹さんのプレイのヤバさとはどんなところだと思いますか?
荒田:大先輩なんで、これ聞いてたら怒られるんじゃないかな(笑)。あえて、“この人はすごい! ”ってことで紹介させていただきたいんですけど、音作りが本当にすごいなって思いますね。WONK がデビューしたてのころに、cro-magnonのツアーに呼んでもらって、一緒に何ヵ所かツアーを回ったんです。で、リハーサルのときにしげさんがドラムのセッティングをしてるのを見てたんですけど、そのとき一切チューニングしなかったんです。
あっこゴリラ:ええ!? どういうこと!?
荒田:あはははは。だから適当なのかなってそのときは思って(笑)。しかもスネアドラムが舞台側に置いてあって、どんなやつ使ってるんだろうってふと見たら、めちゃくちゃボロボロで。テープとかシールとか、そこら中にベタベタに貼ってあるんです。
あっこゴリラ:ええ~!
荒田:そのときのライブはオープンDJの人が70年代くらいのレアグルーヴ系のブラックミュージックをずっとかけてて、“このドラム、めっちゃいいな~”って思って聴きながらDJ長いな~って思ってたら、もうcro-magnonのライブ始まってたんですよ(笑)。っていうくらいかかってた70年代のレアグルーヴのドラムの音としげさんのドラムの音が同じすぎて、本当にすごいと思いました。
あっこゴリラ:すごい! そのまんまだったんだ~。
荒田:こんな音を日本で叩けるドラマーはしげさんしかいないなってそのとき思いましたね。本当に変態、天才だなって思います。
【cro-magnon『平成 feat. 田我流』を聴く】
あっこゴリラ:続いて、Suspended 4thのドラマー、デニス・ルワブさんが紹介してくれる「ヤバいミュージシャン」は?
ルワブ:ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのドラマー、ミッチ・ミッチェルです。
あっこゴリラ:ミッチ・ミッチェル、私も大好きです。ルワブさん的に、このミッチ・ミッチェルのヤバさってどんなところですか?
ルワブ:ジミヘンのハードなギターサウンドに対して、ここまでペナペナな音でよく応戦したなってところですね(笑)。
あっこゴリラ:あはははは! これって狙ってるんですかね。
ルワブ:これも先ほどの大竹さんみたいに、体から音が出てるパターンだと思うんですよね。当時、まだ60年代半ばとかですから、そんなハードな音色のドラム自体がなかったと思うんです。
あっこゴリラ:確かに。
ルワブ:最近はこういう音のドラマーっていないので、改めて紹介したいなって思いました。絶滅危惧種みたいな(笑)。
あっこゴリラ:ミッチ・ミッチェルって、とにかくすごい手数は多いですよね。
ルワブ:多いですね。あくまでも曲をサポートするっていう名目でのこの暴れ具合って感じですね。あと、一音一音、粒がそろってて美しいです。
【The Jimi Hendrix Experience『Manic Depression』を聴く】
J-WAVE『SONAR MUSIC』は月~木の22:00-24:00にオンエア。
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