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きゃりーぱみゅぱみゅ、最初はギャルメイクを教わったけど…原宿に魅了された経緯

きゃりーぱみゅぱみゅ、最初はギャルメイクを教わったけど…原宿に魅了された経緯

きゃりーぱみゅぱみゅがスガ シカオと、「1993年の原宿」をテーマに語り合った。

ふたりがトークしたのは、J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。放送は10月10日(日)。

きゃりーは10月27日(水)に3年ぶりとなるフルアルバム『キャンディーレーサー』をリリースする。

今でも週に2、3回は原宿に行く

スガは2012年にテレビ番組できゃりーと初共演。その前年に事務所を独立したスガは、それが独立後初のテレビ番組だったため、特に印象に残っていると話す。当時きゃりーは19歳だったという。

そんなきゃりーは今回、「1993年の原宿」を空想ドライブのテーマに選んだ。

スガ:原宿はきゃりーちゃんの原点みたいな場所だよね。
きゃりー:そうですね。きゃりーぱみゅぱみゅが生まれた街っていう感じかなと思って。私、1993年生まれなんです。当時の曲はわからないんですけど、なんとなくこんな感じかなってイメージで考えてみました。

きゃりーは空想ドライブの1曲目にアヴリル・ラヴィーンの『Hello Kitty』を選曲した。

スガ:今でも原宿に行くの?
きゃりー:週2、3でいます。
スガ:うそでしょ。ちょっと待ってよ(笑)。
きゃりー:普通にいるんですよ。事務所も原宿にあるからそこでお仕事することも多いのもあるので、いまだに古着が好きなので裏原と呼ばれる裏のストリートの古着屋さんに行ったりするんですけど、コロナで原宿も危機を感じていて、今空き店舗がすごく多くて。なにか元気付けられたらいいなって常に考えますね。
スガ:原宿ってまずどこに行けばいいの?
きゃりー:まず原宿に着いたら車を止めて、竹下通りを一通り歩いて、そこの途中にいくつかクレープ屋さんがあるんですけど、やっぱり原宿でクレープは今も変わらず根付いている文化だと思います。
スガ:俺が学生のときからそうだった。原宿行ったらクレープ食べろよ、みたいな。
きゃりー:あれってなんで起きたんですか。
スガ:わかんないけど、原宿行ったらみんなすげえクレープ食うよね。
きゃりー:クレープって甘いものだけじゃなくて、ハムとかレタスとか入れられるのもあったりもするんです。それもすごくおいしいです。

きゃりーぱみゅぱみゅ、もともとギャル系だった?

きゃりーが原宿に興味を持ったのは高校生の頃。当時、まわりの友だちはギャルばかりで、その友だちからギャルのメイクやファッションを教えてもらい一緒にSHIBUYA109などで買いものをしていたという。

きゃりー:当時は「これがオシャレってやつなのか」とか思っていて、帰り道に原宿を経由したら自分のなかでビビビって刺激が走って。こんな素敵な街があるんだ。こんなに面白くてかわいいお洋服があるんだって思って、そこから原宿で買いものをしたり、その頃はお金もなかったのでお母さんが昔着てたスカートとかをミックスして穿いたりして、どんどん原宿の魅了されていきました。
スガ:渋谷にはビビビってはこなかったんだ。
きゃりー:けっこうギャル系のお洋服って露出が高いものが多くて(笑)。ヒールとかも履いてみてすごく歩きづらいなって思ってたけど、原宿行くと厚底シューズとかあってそれを履いたときにスタスタって履きやすくて。友だちとかは「なんでそんなに歩けるの?」「これ重くない?」って言われるんですけど、私はいまだにライブのステージに立つときは必ず厚底シューズを履いて踊ってます。
スガ:そういうものが自分にフィットしたんだね。

きゃりーの高校時代と比べて、原宿もどんどん変わってきている。

きゃりー:当時はまだロリータの方とかゴスロリとかたくさんいて、撮影とかしてたんですよ。そのまわりには外国の方もたくさんいたし。でも今はそういう人たちも全然見かけなくなりましたね。
スガ:そうなの!?
きゃりー:正直、今の原宿はちょっと新大久保化しています。竹下通りもクレープかと思いきやハットグっていう韓国のホットドックがはやっていたりとかします。
スガ:けっこうK-POP文化が強いんだね。
きゃりー:そうですね。

きゃりーはここで、「MILK」というブランドをあげた。「私も好きで着てたんですけど、時代をさかのぼるとキョンキョン(小泉今日子)が着てたりとか、原宿はそういう老舗が多いですね」と語った。

そして、空想ドライブの2曲目に選んだのは、Aiobahn & Yunomiの『枕元にゴースト (feat. Nicamoq)』。

きゃりー:原宿ってサブカルチャーであり、私は当時学校であんまり友だち同士でなじめなくて、お母さんのしつけがすごく厳しかったんですよ。門限も高校生の頃でも平気で18時半とか19時とかだったんです。そういう悶々とた気持ちを持ちながら原宿に行って友だちができて仲間が広がったっていうのを思い出して。原宿って個人のお店が多いんですね。学生が出しているお店とか一点ものとか、だからメジャーな楽曲ではなくこういうサブカルチャーで好きな楽曲をチョイスしました。

スガが質問「自分の歌っている声って好き?」

きゃりーは10月27日(水)に3年ぶりとなるフルアルバム『キャンディーレーサー』をリリースする。

きゃりー:このアルバムは私たちからするとちょっと懐かしさを感じるアルバムなんです。少し80年代とか、そういう感じなんですけど懐かしいと思う人もいれば、今の10代は新しいと思う。そういう時の巡りをアルバムに込めたと(プロデュースした中田ヤスタカさんが)おっしゃってました。平成初期も取り入れたとも。
スガ:面白いですね。

番組ではアルバム『キャンディーレーサー』収録の『じゃんぴんなっぷ』をオンエアした。
スガ:めちゃくちゃいい曲だね。
きゃりー:うれしい! この曲はコロナとぶつかります。戻ってきた景色みたいな言葉とかライブでこの曲をやったら相当感動するんだろうなって。
スガ:自分の歌っている声って好き?
きゃりー:私は全然好きじゃないですね。自分の声がそもそも好きじゃないです。スガさんは好きですか?
スガ:俺も好きじゃなかったんだけど、もう慣れたかな。
きゃりー:私はしゃべり声と歌う声が一緒なので、裏声とかそういうんじゃなく。ボイトレとかも行かないでって言われるんですよね。このへなちょこ感というか、歌唱力とか上げる必要がないって。
スガ:それはそうだと思うな。このプラスティック感は練習しちゃったら出なくなっちゃうと思うし、そこを求め始めちゃったら楽曲がつまらなくなっちゃう感じはするかな。
きゃりー:だからおなかから声とか一回も出したことないです。
スガ:あはは(笑)。
きゃりー:普通に喉で歌うというか、カラオケって感じですね。
スガ:そんなことないでしょ。それだとライブはできないから(笑)。

炎上してもSNSをやめない理由

スガはきゃりーにSNSとの付き合い方を訊くと、「ツイッターは今思っていることをポストするし、インスタはデータフォルダみたいな感じで記録で使っている」と語る。

きゃりー:でも炎上しますよ(笑)。
スガ:なんでよ(笑)。
きゃりー:思ったことを書くと、そりゃ世の中賛否両論なので、そういうのでまた炎上したりとか。一歩間違えたら地雷ですからね。
スガ:いろんな価値観がありすぎて、投稿がどこでどう解釈されるかわからないってことだよね。
きゃりー:本当にそうですよね。文章で書くのとしゃべってることってニュアンスとか受け取り方が変わってくるんですよ。
スガ:しかも限定の文字数でしか書けないからね、そこだけ切り取られちゃうと悪意で書いてなくても悪意に切り取られちゃったりすることも多いからね。それでもSNSをやめようと思わないんだ。
きゃりー:そうですね。やっぱりいちばんファンの方と近く感じられるコミュニティなので。でも一回めちゃくちゃツイートで炎上したときは、一回携帯からアプリを消して、アカウントは消えてないんですけど見えなくしました。
スガ:SNSって心にものすごく負担がかかるよね。
きゃりー:炎上って一回しちゃうと世の中が全員敵なんじゃないかって思っちゃうんですけど、ふと友だちに「私、今炎上しちゃってるんだよね」って言ったら「知らなかった」とか。大半の人が知らなくて。
スガ:特にSNSは自分が巻き込まれている世界だけしか見えなくなっちゃうんだよね。
きゃりー:だからもう少しポジティブに変換できたらいいなと思います。
スガ:炎上させようと思ったら、誰でも生きてれば炎上の要素のひとつやふたつはあるからね。そこを切り取られちゃうとなかなか厳しいから、もう少し社会全体というかSNSも含めて許し合う心というか、そんなに大げさなものではないけど、みんなが違う価値観を認める気持ちがもう少し広がってほしい気もしますよね。

きゃりーぱみゅぱみゅの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。

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毎週日曜
21:00-21:54