長濱ねるが「自分のことを好いてもらうって、とてつもない奇跡」と感じた名作映画は？

長濱ねるが、気になるニュースや、映画『ノッティングヒルの恋人』の魅力について、ハリー杉山と語った。

トークが繰り広げられたのは、ふたりがナビゲーターを務める、J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。ここでは10月2日（土）のオンエアをテキストで紹介する。

あなたはもう観た？ Netflixドラマ『イカゲーム』

まずは、長濱が気になるニュースをピックアップ。いま世界で話題沸騰中のNetflixの韓国ドラマ『イカゲーム』のニュースだ。

『イカゲーム』は9月17日に配信されたばかりだが、日本やアメリカ、エクアドル、カタール、オマーン、ボリビアなど90カ国でNetflix人気ランキング1位になっている。NetflixのCEOであるテッド・サランドスいわく「Netflix史上最大のヒット作になる可能性がある」そうだ。

長濱：私もちょうど昨日ヘアメイクさんに「観た？」って言われたばかりです。
ハリー：僕もフジテレビの杉原千尋アナウンサーに「観ましたよね？」って言われましたよ。めちゃくちゃ話題になってるね。
長濱：ストーリーは、勝てば天国、負ければ即死。賞金に目がくらみ奇妙なゲームへの招待を受けた参加者たちを待っていたのは、昔ながらの遊びを取り入れた死のゲームでした。賞金456億ウォンを手に入れるため、456名が生死をかけたゲームに参加するというものです。
ハリー：ストーリー的には映画『バトル・ロワイヤル』と似ているような、でもちょっと違う感じもしますね。
長濱：なんとアメリカのNetflixで韓国ドラマが1位を取るのは初めてらしいです。『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『ヴィンチェンツォ』があれだけ話題になったにもかかわらず、『イカゲーム』が初めてアメリカで1位を取ったということで、「ハリウッドの脅威」とまでささやかれているそうです。

MCUの進行中の企画は、なんと31作！

アベンジャーズシリーズなどでお馴染みのMCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）で現在進行中の作品が31作あると、幹部のビクトリア・アロンソがアルゼンチンのラジオ番組で語った。11月にはクロエ・ジャオ監督映画『エターナルズ』、さらにドラマ『ホークアイ』、12月にはアメリカで映画『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』など、現在公開順が発表されている作品も20作以上。話題のドラマシリーズもたくさん発表されるそうだ。

長濱：アベンジャーズ関連だけでなく、『ファンタスティック・フォー』シリーズや『デッドプール』シリーズなども予定されています。
ハリー：三原勇希ちゃんがマーベルの番組をやっててめちゃめちゃ詳しいの。僕の“マーベル師匠”みたいな存在で。だから時系列とかけっこう難しいんだけど、気になったらとりあえず連絡する。（三原の）仕事がどんどん増えちゃうね。

ひとつひとつのセリフが心に突き刺さる作品

最後に、9月22日に65歳で亡くなったと報道されたロジャー・ミッシェル監督の代表作『ノッティングヒルの恋人』を紹介した。

長濱：ストーリーはハリウッドの人気女優と、冴えない本屋さんの店主の恋の行方を描いたロマンティックコメディです。ロンドン西部のノッティングヒルで小さな書店を営む主人公ウィリアム・タッカー（ヒュー・グラント）。ある日、彼の店にハリウッド女優のアナ・スコット（ジュリア・ロバーツ）が訪れます。そのあとウィリアムは、街角で偶然アナとぶつかってジュースをかけてしまい、近くにあるウィリアムの自宅でアナの服を乾かすことに。アナは不器用だけど誠実なウィリアムに惹かれ、ふたりは恋に落ちていく、というお話です。
ハリー：何回観てもたまんない作品ですよ。
長濱：脚本はのちに『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ラブ・アクチュアリー』などを手掛けるリチャード・カーティスです。
ハリー：リチャード・カーティスが天才すぎるんですよ。ひとつひとつのセリフがいかに心に突き刺さるかを徹底的に計算していて。『ラブ・アクチュアリー』も30回くらい観てるけど、カンペで告白するシーンとか泣いちゃうよね。

『ノッティングヒルの恋人』を観たリスナーからこんな質問が届いた。

「鑑賞後の幸福感がすさまじいです。アナが宿泊した『ザ リッツ ロンドン』のフロントマンがかっこよすぎて叫んじゃいました。ハリーさんに質問です。ふたりが庭に忍び込もうとするシーンでウィリアムが言った『Upsy-daisy』ってどういう意味ですか？」

ハリー：何かミスったときにポロっと出てくるような言葉です。「やっちゃった」みたいな。
長濱：「daisy」ってつけるのは言葉遊び的な？
ハリー：言葉遊び的なことですね。たとえば僕がコーヒーをこぼしたときとか。大きなミスじゃないけど、口からポロっと出るような言葉ですね。
長濱：かわいいので私も使いたいなと思いました。
ハリー：アメリカ人は絶対に言わないイギリス英語だから。「え、今なんて言った？」ってなる。
長濱：だからアメリカ出身のアナは「それ何？」って……。
ハリー：「ちょっと待って、イギリス人ってそんなおかしい英語しゃべっちゃうの？」っていう、そこがフックなんですよね。だから『ラブ・アクチュアリー』のなかでもアメリカに行ってめっちゃモテるイギリス人のキャラクターいたよね。

長濱が、作中で最も好きなセリフを紹介した。

長濱：1時間48分1秒のところで、ウィリアムがある人に告白されるんですよ。それで、告白されたっていうのをみんなに話したときに、ウィリアムの友だちのバーニー（ヒュー・ボネヴィル）が「お前と付き合いたいって？　いいよな」って言って。ウィリアムが「なにが？」って訊くと「だって誰にいわれたって嬉しいことだろ」って言うんですよ。確かに、誰かに自分のことを好いてもらうって、とてつもない奇跡だし本当に素晴らしいことですよね。その言葉を聞いて、近くにいてくれる親友や家族を思い出して、大切な人を大切にできる自分でありたいなって思いました。ちなみに、ウィリアムが春夏秋冬のノッティングヒルを歩くショットがあるんですけど、実はすべて同じ日に撮影されたもので、撮影後にCG加工をしてひとつのシークエンスを作り上げていったそうです。
ハリー：そうだったんだね。
長濱：また見返したいなと思った方は、そこも注目していただけると嬉しいです。

『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介。その作品の魅力や、文化的背景について語る。放送は毎週土曜日7時5分頃から。