ベーシスト・休日課長が、ベースのこだわりや最近聴いている曲、自身が率いるDADARAYの新作『ガーラ』について語った。
休日課長がリモートで登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが2週にわたって音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは休日課長のトークの初回である、9月10日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を持ち寄る。休日課長は、中目黒と鎌倉にあるナッツ専門店「Groovy Nuts」の「ベーコンスモークドナッツ」を紹介した。
休日課長:最近は相変わらずSugiのベースですけど、レコーディングではフェンダーの65年製のジャズベースとムスタングベースも使ってますね。ビンテージというか昔のやつで、かなりフレッドもすり減ってるんですけど、それを使っていますね。独特のクセがあって。
クリス:それはレコーディングで使うの?
休日課長:そうですね。そのジャズベースとムスタングベースはレコーディングに必ず持っていって、曲に合わせてどれ使おうかって。
クリス:俺、最初のベースがバイオリンベースだったんですよ。父親にベースがほしいって言ったら、どこでゲットしたのかブランドもついてないようなやつで。その次のベースがムスタングだったんですよね。
休日課長:かなりマニアックなチョイスですね。
さらにディープなベーストークに。クリスは「ジャズベースとムスタングベースはどう使い分けているのか」と質問する。
休日課長:ざっくり言うと音数が多い曲はジャズベースで、音数が少ないというか音間が長めの曲は、ムスタングの余韻が好きなので、それを使いますね。
休日課長:サウンドライブラリーみたいなものをため込んでるんじゃないかなっていうくらい面白い音がたくさん入っていて。ベースのサウンドが曲ごとに役割が変わっていたり、かなり面白いことをしてるので、単純に積み重ねてきたものでどんどん肉付けされてるっていう進化の仕方をしてるんじゃないかなって勝手に思っています。
クリス:いい意味での変態感がありますよね。オーストラリアの独特の、北半球とはちょっと違うような。
休日課長:開放的というか、自然のなかで生まれたんだなって雰囲気もあって、民謡じゃないけど、僕のなかでは民族的なちょっと土着な独特な感じがして、それに加えてエレクトリックなサウンドが融合してるというか。それで結構ハマっちゃってるなって。
クリス:ボーカルのネイ・パームは独特のファッションっていうか、ミレニアルのちょいジャズ系の人たちはみんなすごい格好をしてますからね。サンダーキャットしかり、ルイス・コールしかり。
休日課長:奇抜ですよね。あれはマネできないですよね(笑)。インタビューとか読んでると、ファッションは奇抜なんだけど、内面はすごく繊細な人が多いイメージがありますね。
ハイエイタス・カイヨーテのベースであるポール・ベンダーの話題になり、休日課長は「低音の役割みたいなものを曲ごとに変えているというか、手段を選んでいない感じがすごい」と語る。
休日課長:いつも同じ音じゃないというか。ご本人がどう考えてるのかわからないけど、自分がやりたいことと合致していて。シンセサイザーも使ってるだろうし、それに対して生ベースがどうくるかを面白い感じでやってるのかなって思います。制作現場を見てみたいですね。どういう感じでやってるのかなって。
クリス:ポール・ベンダーって鍵盤でも弾きますよね。(休日)課長はどうですか?
休日課長:ライブでシンセベースじゃないですけど、普通に和音を弾くみたいなときがあって、めちゃくちゃ手が震えて。なんですかね、あの全く違う楽器を弾く緊張感って。
休日課長:いろいろ挑戦させていただいていて、音楽以外のこともやったりしてるので、やることないなっていう感じはないですね。
2020年、休日課長の初のレシピ本『ホメられるとまた作りたくなる! 妄想ごはん』(マガジンハウス)が発売された。
【関連ページ】
休日課長が考える、音楽と料理の共通点は? 初レシピ本は“妄想彼女”への愛たっぷり
クリス:ミュージシャン兼料理研究家って感じですかね。
休日課長:料理研究家って名乗るのが申し訳ないくらいなんですけど、一応レシピ本を出しました。
クリス:大当たりみたいですもんね。
休日課長:ありがたいことに。
クリス:全部しじみカレーから始まったって感じですよね。
休日課長:そうですね。全てはしじみカレーがきっかけですね。
クリス:料理とベースは近いものがありますか?
休日課長:共通点はあると思うんです。あんばいというかバランスみたいなものはベースも料理もあるのかなって思いますね。どうやったらあんばいがよくなるかってことを探るのが好きな人が多いんじゃないかなって。ベースって役割的にいない帯域にどうすっぽりハマるかってことでもあるし、どう包み込むこむかってことでもあるので、ある意味、それがベースの音作りの仕方だと思うので、そこは意識してますね。
クリス:4年ぶりのフルアルバムなんですね。今回はどんな感じですか?
休日課長:メンバーのえつこがアレンジを結構やってくれた曲があったり、新たなDADARAYの仕組み的なところもあったので化けたなって。
クリス:じゃあ、前作とは……。
休日課長:全然違うかなって。あと直近2年間くらいは新型コロナがあったわけで、その間のメンバーそれぞれの個々の活動とかも踏まえて肉付けされた感があるなと思いますね。
同アルバムには八神純子『黄昏のBAY CITY』のカバーも収録されており、この番組で解禁となった。
休日課長:八神純子さんの名曲で、それをえつこがアレンジを考えてくれて、ベースは土台ができてたので僕はそこにやりたいことをやるみたいな感じでした。とにかく名曲で、メンバーのREISの歌もめちゃくちゃいいので、ぜひ注目してください。
DADARAYの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
休日課長がリモートで登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが2週にわたって音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは休日課長のトークの初回である、9月10日(金)のオンエアをテキストで紹介する。
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を持ち寄る。休日課長は、中目黒と鎌倉にあるナッツ専門店「Groovy Nuts」の「ベーコンスモークドナッツ」を紹介した。
レコーディングでのベースのこだわり
クリスの「最近どんなベースを弾いてる?」という質問から、まずはベース談義を繰り広げた。休日課長:最近は相変わらずSugiのベースですけど、レコーディングではフェンダーの65年製のジャズベースとムスタングベースも使ってますね。ビンテージというか昔のやつで、かなりフレッドもすり減ってるんですけど、それを使っていますね。独特のクセがあって。
クリス:それはレコーディングで使うの?
休日課長:そうですね。そのジャズベースとムスタングベースはレコーディングに必ず持っていって、曲に合わせてどれ使おうかって。
クリス:俺、最初のベースがバイオリンベースだったんですよ。父親にベースがほしいって言ったら、どこでゲットしたのかブランドもついてないようなやつで。その次のベースがムスタングだったんですよね。
休日課長:かなりマニアックなチョイスですね。
さらにディープなベーストークに。クリスは「ジャズベースとムスタングベースはどう使い分けているのか」と質問する。
休日課長:ざっくり言うと音数が多い曲はジャズベースで、音数が少ないというか音間が長めの曲は、ムスタングの余韻が好きなので、それを使いますね。
ハイエイタス・カイヨーテの魅力
最近、休日課長がよく聴く曲としてハイエイタス・カイヨーテをあげた。アメリカ・ロサンゼルスのインディー・レコードレーベル「ブレインフィーダー」に移籍して進化したと表現する。休日課長:サウンドライブラリーみたいなものをため込んでるんじゃないかなっていうくらい面白い音がたくさん入っていて。ベースのサウンドが曲ごとに役割が変わっていたり、かなり面白いことをしてるので、単純に積み重ねてきたものでどんどん肉付けされてるっていう進化の仕方をしてるんじゃないかなって勝手に思っています。
クリス:いい意味での変態感がありますよね。オーストラリアの独特の、北半球とはちょっと違うような。
休日課長:開放的というか、自然のなかで生まれたんだなって雰囲気もあって、民謡じゃないけど、僕のなかでは民族的なちょっと土着な独特な感じがして、それに加えてエレクトリックなサウンドが融合してるというか。それで結構ハマっちゃってるなって。
クリス:ボーカルのネイ・パームは独特のファッションっていうか、ミレニアルのちょいジャズ系の人たちはみんなすごい格好をしてますからね。サンダーキャットしかり、ルイス・コールしかり。
休日課長:奇抜ですよね。あれはマネできないですよね(笑)。インタビューとか読んでると、ファッションは奇抜なんだけど、内面はすごく繊細な人が多いイメージがありますね。
ハイエイタス・カイヨーテのベースであるポール・ベンダーの話題になり、休日課長は「低音の役割みたいなものを曲ごとに変えているというか、手段を選んでいない感じがすごい」と語る。
休日課長:いつも同じ音じゃないというか。ご本人がどう考えてるのかわからないけど、自分がやりたいことと合致していて。シンセサイザーも使ってるだろうし、それに対して生ベースがどうくるかを面白い感じでやってるのかなって思います。制作現場を見てみたいですね。どういう感じでやってるのかなって。
クリス:ポール・ベンダーって鍵盤でも弾きますよね。(休日)課長はどうですか?
休日課長:ライブでシンセベースじゃないですけど、普通に和音を弾くみたいなときがあって、めちゃくちゃ手が震えて。なんですかね、あの全く違う楽器を弾く緊張感って。
料理本が話題! ベースとの共通点は?
休日課長は現在、自身が率いる3人組ユニットDADARAYやゲスの極み乙女。の他、Little Black Dressなど多くのプロジェクトにベースとして参加。クリスにコロナ禍の活動について訊かれると、「ありがたいことに仕事が減ったという印象はない」と答える。休日課長:いろいろ挑戦させていただいていて、音楽以外のこともやったりしてるので、やることないなっていう感じはないですね。
2020年、休日課長の初のレシピ本『ホメられるとまた作りたくなる! 妄想ごはん』(マガジンハウス)が発売された。
【関連ページ】
休日課長が考える、音楽と料理の共通点は? 初レシピ本は“妄想彼女”への愛たっぷり
クリス:ミュージシャン兼料理研究家って感じですかね。
休日課長:料理研究家って名乗るのが申し訳ないくらいなんですけど、一応レシピ本を出しました。
クリス:大当たりみたいですもんね。
休日課長:ありがたいことに。
クリス:全部しじみカレーから始まったって感じですよね。
休日課長:そうですね。全てはしじみカレーがきっかけですね。
クリス:料理とベースは近いものがありますか?
休日課長:共通点はあると思うんです。あんばいというかバランスみたいなものはベースも料理もあるのかなって思いますね。どうやったらあんばいがよくなるかってことを探るのが好きな人が多いんじゃないかなって。ベースって役割的にいない帯域にどうすっぽりハマるかってことでもあるし、どう包み込むこむかってことでもあるので、ある意味、それがベースの音作りの仕方だと思うので、そこは意識してますね。
八神純子のカバー曲はボーカルにも注目
DADARAYは9月22日(水)にセカンドフルアルバム『ガーラ』をリリース。プロデューサーはゲスの極み乙女。の川谷絵音が担当した。クリス:4年ぶりのフルアルバムなんですね。今回はどんな感じですか?
休日課長:メンバーのえつこがアレンジを結構やってくれた曲があったり、新たなDADARAYの仕組み的なところもあったので化けたなって。
クリス:じゃあ、前作とは……。
休日課長:全然違うかなって。あと直近2年間くらいは新型コロナがあったわけで、その間のメンバーそれぞれの個々の活動とかも踏まえて肉付けされた感があるなと思いますね。
同アルバムには八神純子『黄昏のBAY CITY』のカバーも収録されており、この番組で解禁となった。
休日課長:八神純子さんの名曲で、それをえつこがアレンジを考えてくれて、ベースは土台ができてたので僕はそこにやりたいことをやるみたいな感じでした。とにかく名曲で、メンバーのREISの歌もめちゃくちゃいいので、ぜひ注目してください。
DADARAYの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週金曜23:00-23:30