孤高の絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く、映画『HOKUSAI』がついに全国公開。「今だからこそ映画『HOKUSAI』をニッポンに届けたいスペシャル!!」と題した映画公式オンライントークLIVEイベントには、葛飾北斎の青年期を演じた主演の柳楽優弥、喜多川歌麿役の玉木宏、北斎の妻・コト役の瀧本美織、橋本一監督が参加した。
幕府によって表現者たちが自由を奪われていた時代に、自分の道を貫き、ひたすら画を描き続けた一人の絵師がいた。誰もが知る“あの波”を生み出した天才絵師・葛飾北斎だ。ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちを刺激し、今なお工芸、彫刻、音楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続けている。しかし若き日の北斎に関する資料はほとんど残されておらず、その人生は謎が多い。本作は歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリーだ。
イベントで行われた「超厳選!! 私の好きな『HOKUSAI』イチ推シーン!!」のコーナーでは、キャスト陣それぞれがお気に入りの場面を紹介。老年期の北斎(田中泯)が、青い絵具を手に雨中で舞う北斎ブルーが生まれたシーンを挙げた柳楽は「北斎がようやくこの色に出会えたという喜びがダンスを交えて表現されているのはさすが」と一発本番で捉えられた田中の表現力を絶賛。玉木も「見入ってしまうパワーを感じる」とたじろぎ、瀧本も「身震いしました。気迫がスゴイ」と目を丸くしていた。
コト(瀧本)が青年期の北斎(柳楽)に子供を身篭ったことを告げるシーンをおススメに挙げた瀧本は、柳楽とのキスシーンもあることから「自分で選んでおきながら……恥ずかしい!」と赤面も「でもすごくいいシーン」と自信たっぷり。ちなみにこのキスシーンは瀧本曰く「当初は台本にはなくて、撮影地の京都に着いた当日に監督と話し合って生れました」と知られざる舞台裏を紹介した。
柳楽は、演じた北斎について「僕にとって北斎は憧れのアーティスト。圧倒的であり、アーティストの鏡のような人物。大尊敬。僕に勝てるところは何もない!」とリスペクト。一方、北斎のライバルである歌麿を演じた玉木は「まさか歌麿を演じる機会があるとは……」と有名絵師役抜擢に驚きながらも「女性を描くことを得意としていた人なので、濡れ場に近いような気持ちで演じたところもある」と撮影時の心境を打ち明けた。
(文・写真=石井隼人)
幕府によって表現者たちが自由を奪われていた時代に、自分の道を貫き、ひたすら画を描き続けた一人の絵師がいた。誰もが知る“あの波”を生み出した天才絵師・葛飾北斎だ。ゴッホ、モネなど名だたる印象派アーティストたちを刺激し、今なお工芸、彫刻、音楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続けている。しかし若き日の北斎に関する資料はほとんど残されておらず、その人生は謎が多い。本作は歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリーだ。
イベントで行われた「超厳選!! 私の好きな『HOKUSAI』イチ推シーン!!」のコーナーでは、キャスト陣それぞれがお気に入りの場面を紹介。老年期の北斎(田中泯)が、青い絵具を手に雨中で舞う北斎ブルーが生まれたシーンを挙げた柳楽は「北斎がようやくこの色に出会えたという喜びがダンスを交えて表現されているのはさすが」と一発本番で捉えられた田中の表現力を絶賛。玉木も「見入ってしまうパワーを感じる」とたじろぎ、瀧本も「身震いしました。気迫がスゴイ」と目を丸くしていた。
コト(瀧本)が青年期の北斎(柳楽)に子供を身篭ったことを告げるシーンをおススメに挙げた瀧本は、柳楽とのキスシーンもあることから「自分で選んでおきながら……恥ずかしい!」と赤面も「でもすごくいいシーン」と自信たっぷり。ちなみにこのキスシーンは瀧本曰く「当初は台本にはなくて、撮影地の京都に着いた当日に監督と話し合って生れました」と知られざる舞台裏を紹介した。
柳楽は、演じた北斎について「僕にとって北斎は憧れのアーティスト。圧倒的であり、アーティストの鏡のような人物。大尊敬。僕に勝てるところは何もない!」とリスペクト。一方、北斎のライバルである歌麿を演じた玉木は「まさか歌麿を演じる機会があるとは……」と有名絵師役抜擢に驚きながらも「女性を描くことを得意としていた人なので、濡れ場に近いような気持ちで演じたところもある」と撮影時の心境を打ち明けた。
(文・写真=石井隼人)
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。