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林原めぐみ、綾波レイを演じる上で心がけていたことは? 例えば好きな人がプレゼントをくれたとき…

林原めぐみ、綾波レイを演じる上で心がけていたことは? 例えば好きな人がプレゼントをくれたとき…

声優・林原めぐみが、『エヴァンゲリオン』シリーズ完結への想いや綾波レイを演じる上で心がけたこと、プライべートでのストレス解消方法を語った。

林原が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『ORIENT STAR TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。ここでは5月22日(土)のオンエアをテキストで紹介する。

シリーズ完結で感じた清々しさ

林原は『エヴァンゲリオン』シリーズの綾波レイや、『名探偵コナン』の灰原 哀、『スレイヤーズ』シリーズのリナ=インバースなど、数多くの作品に出演。今年はアーティストとしてもデビュー30周年を迎えた。

2021年2月には、自身がこれまで演じたキャラクターやアフレコ現場のエピソード、今を生きていくうえでヒントになるメッセージなどを詰め込んだ著書『林原めぐみのぜんぶキャラから教わった 今を生き抜く力』(KADOKAWA)が出版された。

市川はまず、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』について「まさかの完結ということですが、率直にご気分はどうですか?」と質問する。

追告 A『シン・エヴァンゲリオン劇場版』絶賛公開中

林原:本当に「清々しい」という感じですね。ほかのキャラクター的には「こんなところがちょっと切なかった」とか「まさかそういう気持ちだったのか」とか、いろいろきっとあるんでしょうけど。ずっと綾波レイのとなりを一緒に歩んできたので、切なくもあるんですけれど、視聴者として観たときにとても報われた気がしましたね。

市川が「今となれば無口でミステリアスな感情を出せない子は各アニメに1人はいる、みたいになっているけど、当時はいなかったわけですよね」と伝えると、林原は「ひとつ道ができましたよね。(綾波)レイちゃんのうしろにね」とコメントし、綾波レイを演じるために心がけていたことを、こう語った。

林原:彼女の心を探るのにお手本がなかったので。「感情がない」と言われて「え、なんて?」みたいな(笑)。演出も独特だったので。心理学みたいなものに答えを探し求めてみて、「そもそも人はどういうときに感情が湧くんだろう?」とか。私が辿り着いたすごくわかりやすい答えは、たとえば好きな人からプレゼントをもらったら「ありがとう」って言うんだけど、本当に好きな人から思いもよらずもらったら「わあ、ありがとう!」って高揚する。明らかに喜びが乗っかるし、好きじゃない人からもらったら「うわ、いらないのにどうしよう」と思いながら「ああ、ありがとう……。うん、どうもどうも」みたいに低くくぐもる。その上下がないというか、ただ「ありがとう」という感謝だけがあって、「うわあ、うれしい」や「いらないよ」が乗らない。上下を全部カットして、ただ「ありがとう」という言葉だけを、気持ちの中に感謝だけをギュッと凝縮して出す、プリントアウトするみたいな。

市川が「すごく難しい」と感想を述べると、さらに説明を加える。

林原:もしいらなかったら、嫌な顔をしながら「ありがとう」ってもらうんじゃなくて、「いらない」って言うというか。「なぜくれるの? いらない」って的確に伝える。すごくわかりやすい言い方をすると、そういうことですね。
市川:頭でわかっても、それを表現するのはとても難しい気がします。
林原:だから、出してみて「違う」って言われたり「それ」って言われたりの連続でした。
市川:じゃあ本当に試行錯誤。
林原:「試行錯誤」って綾波レイのためにあるんじゃないかってぐらい(笑)。本当にあちこち探しました、彼女の人となりをね。

『エヴァ』は焦げくさい? 演じる上で大事な「匂い」

林原は『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ東京系)が放送開始となった1995年から、およそ四半世紀にわたって綾波レイの声を演じ続けている。市川は同じ役の声を保ち続ける秘訣を尋ねた。

市川:アニメ以外にも、レイちゃんの声をゲームやCMでもずっと演じているとは思うんですけれど、声のキープはどのようにしているのですか?
林原:あんまりキープって考えたことがないんです。
市川:そうなんですね。
林原:もともと強いほうだとは思います。本当に“地獄聞き”したらたぶん低くなったりはしていると思うんですけど、気持ちですかね。「あのときのあの感覚」とか、私の脳の中にある匂いとか、なんか肌感みたいな、そういうものを思い出す。たとえば、小学校の友だちに久しぶりにあったときに「どうしてたの?」ってあのころの教室や先生が浮かんでワーッて話すときって、声もなにも意識しないというか。あの空間に心が戻るということが一番。ただそれが声優の面白いところであり難解なところ。自分は歳をとっているけど、10代にポーンって戻らないといけない。行ったり来たりするのは、だいぶタイムマシンな感じですよね。
市川:魅力でもあり、難しさでもある。
林原:それが面白い仕事だとは思います。
市川:さっきおっしゃった匂いとか、そういうのが戻ってくるのはすごくわかります。
林原:『エヴァ』は焦げくさいですね、だいぶ。
市川:へえ! でも確かにプラグスーツとか焦げくさそう(笑)。各作品に匂いがあるんですか?
林原:なんとなく、やっている最中は。“ところてん方式”でどんどん忘れちゃいますけど。ずっとあると自分がしんどくなっちゃうので。でも「その作品をもう一回やるよ」ってなると思い出すかな。

完全新作 ティザー PV | SHAMAN KING | 放送開始 予告

市川は「最近20年ぶりに復活した『SHAMAN KING(シャーマンキング)』にも匂いがあるのでしょうか」と訊く。武井宏之による漫画『SHAMAN KING』は、2001年に一度アニメ化されたが、2021年4月1日よりシリーズを最後まで描き切る完全新作アニメーション『SHAMAN KING』(テレビ東京系)として放送がスタートする。林原は、ともにヒロイン・恐山アンナを演じている

林原:すごく月並みですけど、お線香みたいな。いわゆる「チーン」というお線香ではなくて、ちょっと白檀(びゃくだん)みたいな、高価な香りが私のなかにはありますね。
市川:面白いですね。
林原:アフレコしているんだけど……。これは別に霊感とかじゃないですよ、どこかの温度だけがすごく冷たいとか、恐山っぽいというか、耳たぶのうしろだけがキーンと冷たいとか、そういう感じはあるかな。
市川:へえ!

大自然を感じながらお酒を飲んでストレス解消

林原のプライベートにも迫る。林原はスタジオを出るとオンとオフが切り替わるという。

林原:しっかり者に見られるんですけれど、「スタジオには忘れ物の山」みたいな。共演者があれこれ持ってきてくれるぐらい、ブツッとオフになるところはオフになっちゃいます。
市川:ストレスは溜まるタイプですか?
林原:なにがストレスか気が付かないんですよね。
市川:一番危なくないですか?
林原:ね。1回目の外出自粛中に初めて脳内がすごく静かで「いつも自分の中に何かがいたんだ」と気が付いたんです。あのときはアフレコもなかったので。普段は台本をもらって、それが木曜日の仕事だったとしても金曜日の仕事だったとしても、なんとなく考えてしまって。だから「アフレコがない」となったときにすごく静かでした。

林原はストレス解消法として「海外に行って朝日や夕日を見ながらお酒を飲む」と明かした。

林原:自分のなかのキャラクターのデスクトップをきれいにするみたいな感じでやっていました。
市川:やっぱり一回きれいにしないと新しいのが入ってこない感じですか?
林原:そんなことはないんだけれど、あえてきれいにしたいというか。混在している状態は楽しいけど、溜まるとストレスになっちゃうかもしれない。それに気がつかないんだけど、「二度とこの雲の形はないんだよな」と思いながら夕日を見ているだけで、いろいろなことがどうでもよくなっていく。いまはできていないですけど、好きな時間でしたね。
市川:いまはどうしているんですか?
林原:そのときの夕日や朝日を思い浮かべながら自宅で飲みます(笑)。
市川:ああ、いいですね。
林原:いまはYouTubeとかで景色だけをあげてくれている人がいるので、そんなものでごまかしながら脳内を遊ばせています。
市川:いい時代になりましたよね。

『ORIENT STAR TIME AND TIDE』では、革新的な活動によって各界をけん引している人物をゲストに迎えて、現在の活動はもちろん、これから先どのようなビジョンに向かって進んでいくのかをじっくりと伺っていく。放送は毎週土曜日の21時から。

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2021年5月29日28時59分まで

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番組情報
ORIENT STAR TIME AND TIDE
毎週土曜
21:00-21:54
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