J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』(ナビゲーター:ハリー杉山・長濱ねる)のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。5月8日(土)のオンエアでは、長濱ねるが気になる映画ニュース、そして映画『モキシー 〜私たちのムーブメント〜』について語った。
スパイダーマンシリーズの最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に、スパイダーマン三部作でスパイダーマンを演じた俳優のトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドも出演。新旧3人のスパイダーマンが勢ぞろいするのではないか、という噂が出回っているが、これに対して、アンドリュー・ガーフィールドがついに沈黙を破り「クレイジーだよね、僕にとってはめちゃくちゃ笑えるよ。Twitterとかでもしょっちゅうスパイダーマンがトレンド入りして人々が大騒ぎしているのを見るけど、できることならちょっとみんな落ち着いてって言いたくなる」とコメントした。
長濱:ファンのなかではほぼ確実みたいな感じになっていましたが、アンドリューが沈黙を破ったら意外と否定っぽいというか、どっちともいえないというか。明言しない感じで「ちょっとみんな落ち着いて」って言っているので、「あれ? 嘘なの?」と。
ハリー:これどっちなんだろうね、ガチなのか「お前ら勝手に盛り上がってんじゃねーよ」なのか。でも僕が思うには、アンドリュー・ガーフィールドがこの発言をすることによってさらに話題になるじゃないですか。だからwin-winなんですよ。
長濱:策略家なのでしょうか?
ハリー:どうなのかなぁ(笑)。
長濱:撮影の合間に休憩をしているときに、トレーラーの屋根をこすって騒音を立てていた枝に不満を感じ、最終的にはそれを切り落とすために庭師も呼び寄せたというニュースなんですけど。
ハリー:木の枝ってそんなにうるさい?
長濱:カサカサカサ、って(笑)。
ハリー:でもこれ、休んでるときじゃん? 撮影中って、音声さんがちゃんと音を録ってくださっていて、ちょっとでもヘリとか飛行機が通るときには「ちょっと待ってくださーい」って言ってくれるよね。そういうことじゃないのかな……。
長濱:このトムを「短気」と感じる方もいるかもしれないんですけど、現場にいたスタッフによるとトムがこんなに怒るのは珍しいことで、木の騒音に悩まされていたのはたぶんみんなもそうだったから、みんなのことを思ってトムが代表して怒ってくれたのかも、と。
ハリー:前も怒ったときがあったけど、それも作品のためっていうかみんなのことを考えてっていうことだから、作品に対して、そして周りの人達に対しての愛情なんじゃないの? 俺、基本的にトムさま否定しないのよ(笑)。
さらに長濱は、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の撮影現場での、レオナルド・ディカプリオのスター過ぎるプロ意識に共演者が感銘した、というニュースを紹介。
レオナルド・ディカプリオと共演した女優のアヤ・キャッシュを驚かせた一面とは、撮影当日に現場スタッフ全員の名前を憶えてきたというもの。また、出演者に対しても、役の大小問わず「みんな仲間」という分け隔てない態度で撮影に挑んでいたそうだ。
長濱:レオさまの作品といったら、スタッフさん、そして役の方も多く、規模も大きいはずじゃないですか。
ハリー:なのに全員の名前を憶えているんでしょ。ねるちゃん、自分がADで現場に入ってて、レオ様に「You are Neru. How you doing?」って言われたらどんな気持ちになる?
長濱:うれしいですよね。名前を呼ばれると近くなる感じがします。
ハリー:これは見習いたいな。
長濱:私もです。
長濱:(作中では)学校での性差別や不公平な現状、ランキングをつけたり、かわいい子はこの子だとか……。
ハリー:学校の中で男子が女子に対してかなりエグいランキングをつけちゃうわけよ。「いちばん触りたくなるようなお尻」とか、ちょっと考えられないんだけど、こういう世界っていうのは、現実にもあったはあったかな。
長濱:たぶん、男の子同士でそれが性差別だと思わず、ふざけて何気なく言っちゃったりしてることなんだろうなって。
ハリー:そうそうそう、昔は恐らく、性差別の教育もそこまで徹底的にされていないのよ。先生たちもそれを否定すべきなのに肯定しちゃうから、あれがいちばん許せないよね。
この作品は、そうした性差別が学内にはびこる現状にうんざりしている女子高生・ヴィヴィアンが主人公。地味で内気な彼女だったが、反骨精神を持つ母親や、嫌がらせを許さない転校生・ルーシーに感化されて、匿名で「学内での性差別を止めよう」と呼びかける冊子を作る。
ハリー:性差別だけではなくて、人種差別とかさまざまな社会問題っていうのを楽しくハッピーに、笑いもあれば感動もある中で届けるから、やっぱ沁みるんだよね。ただただ重いと「こういうのを無くしていきたいけど、どうすればいいのかな」ってなっちゃうから、それをポップにやってるっていうのが(いい)。あと、悪役がいい! アーノルド・シュワルツェネッガーの息子の、パトリック・シュワルツェネッガーがアメフトチームのキャプテンを演じていて、かわいい女の子たちはみんな彼と付き合いたい。でも彼は女性のことをわかりやすく見下していて「スクールカーストのトップには俺以外誰もいねーだろ?」って言うような完全にクズなんですけど、お芝居がよかったですね。
長濱:いい役でしたね~。本当にポップで、パワフルで、音楽もロックで、ビビッドな色も多用されていてすごくおもしろかったんですけど、(内容は)センシティブな話題じゃないですか。だからどういう感じで主人公がそのことと向き合っていくのかなって。ときには間違って人を傷つけちゃったり、こういう側面もあるんだって知ったりしていってのラストが、もう圧巻で気持ちよくて、私も泣いてしまいました。
この話を受け、ハリーは「僕がイギリスの学校に通っていた20年前は、人を貶すときに差別的に『ゲイ』という言葉が使われていた。でも今は、それは許されることじゃないんですよ。一人ひとりの価値観が変わっていくと、世界も変わっていくんだよね」とコメントする。
長濱:そうですよね。いま自覚している自分というものが変わるかもしれないから、自分に対しても多様性というか間口を広く持っておくことが大事だし、世界はもっとカテゴライズしないで、曖昧なグラデーションのような感じでいいんだなって思いました。
ハリー:個性ってすごいかっこいいことなんですよ。たとえばギターがすごくうまいとか、かっこいいとかかわいいとか、そういうのだけじゃなくて、セクシャリティーもそうだし、マイノリティ、人種に関することでも、それがかっこよさだと考えると差別ってちょっとずつなくなっていくんですよね。だからぜひとも笑いながら観てほしいね。
長濱:スピード感のある爽快な映画だったので、ぜひ観てみてください。
『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、長濱ねるが話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介しながら、その作品の主題歌や言語、文化的背景について学ぶ。放送は毎週土曜日7時5分頃から。
スパイダーマン俳優、ついに沈黙を破る
まずは長濱が、気になるニュースをピックアップ。以前、番組でも取り上げた「スパイダーマン全員集合」の噂に関する最新情報だ。長濱:ファンのなかではほぼ確実みたいな感じになっていましたが、アンドリューが沈黙を破ったら意外と否定っぽいというか、どっちともいえないというか。明言しない感じで「ちょっとみんな落ち着いて」って言っているので、「あれ? 嘘なの?」と。
ハリー:これどっちなんだろうね、ガチなのか「お前ら勝手に盛り上がってんじゃねーよ」なのか。でも僕が思うには、アンドリュー・ガーフィールドがこの発言をすることによってさらに話題になるじゃないですか。だからwin-winなんですよ。
長濱:策略家なのでしょうか?
ハリー:どうなのかなぁ(笑)。
大スターたちの素晴らしい振る舞いに感動
続いて長濱が注目したのは、トム・クルーズが2度目の激怒をしたというニュースだ。以前、新型コロナウイルスの感染予防対策を怠ったスタッフに対しトム・クルーズが大激怒した、というニュースをお届けしたが、またしてもそんなトム・クルーズを怒らせるできごとが起こった。トム・クルーズを怒らせたのは、なんと木の枝。長濱:撮影の合間に休憩をしているときに、トレーラーの屋根をこすって騒音を立てていた枝に不満を感じ、最終的にはそれを切り落とすために庭師も呼び寄せたというニュースなんですけど。
ハリー:木の枝ってそんなにうるさい?
長濱:カサカサカサ、って(笑)。
ハリー:でもこれ、休んでるときじゃん? 撮影中って、音声さんがちゃんと音を録ってくださっていて、ちょっとでもヘリとか飛行機が通るときには「ちょっと待ってくださーい」って言ってくれるよね。そういうことじゃないのかな……。
長濱:このトムを「短気」と感じる方もいるかもしれないんですけど、現場にいたスタッフによるとトムがこんなに怒るのは珍しいことで、木の騒音に悩まされていたのはたぶんみんなもそうだったから、みんなのことを思ってトムが代表して怒ってくれたのかも、と。
ハリー:前も怒ったときがあったけど、それも作品のためっていうかみんなのことを考えてっていうことだから、作品に対して、そして周りの人達に対しての愛情なんじゃないの? 俺、基本的にトムさま否定しないのよ(笑)。
さらに長濱は、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の撮影現場での、レオナルド・ディカプリオのスター過ぎるプロ意識に共演者が感銘した、というニュースを紹介。
レオナルド・ディカプリオと共演した女優のアヤ・キャッシュを驚かせた一面とは、撮影当日に現場スタッフ全員の名前を憶えてきたというもの。また、出演者に対しても、役の大小問わず「みんな仲間」という分け隔てない態度で撮影に挑んでいたそうだ。
長濱:レオさまの作品といったら、スタッフさん、そして役の方も多く、規模も大きいはずじゃないですか。
ハリー:なのに全員の名前を憶えているんでしょ。ねるちゃん、自分がADで現場に入ってて、レオ様に「You are Neru. How you doing?」って言われたらどんな気持ちになる?
長濱:うれしいですよね。名前を呼ばれると近くなる感じがします。
ハリー:これは見習いたいな。
長濱:私もです。
性差別、社会問題に立ち向かう女子高生を描いた映画
最後に、Netflix映画『モキシー~私たちのムーブメント~』を紹介。ハリー:学校の中で男子が女子に対してかなりエグいランキングをつけちゃうわけよ。「いちばん触りたくなるようなお尻」とか、ちょっと考えられないんだけど、こういう世界っていうのは、現実にもあったはあったかな。
長濱:たぶん、男の子同士でそれが性差別だと思わず、ふざけて何気なく言っちゃったりしてることなんだろうなって。
ハリー:そうそうそう、昔は恐らく、性差別の教育もそこまで徹底的にされていないのよ。先生たちもそれを否定すべきなのに肯定しちゃうから、あれがいちばん許せないよね。
この作品は、そうした性差別が学内にはびこる現状にうんざりしている女子高生・ヴィヴィアンが主人公。地味で内気な彼女だったが、反骨精神を持つ母親や、嫌がらせを許さない転校生・ルーシーに感化されて、匿名で「学内での性差別を止めよう」と呼びかける冊子を作る。
ハリー:性差別だけではなくて、人種差別とかさまざまな社会問題っていうのを楽しくハッピーに、笑いもあれば感動もある中で届けるから、やっぱ沁みるんだよね。ただただ重いと「こういうのを無くしていきたいけど、どうすればいいのかな」ってなっちゃうから、それをポップにやってるっていうのが(いい)。あと、悪役がいい! アーノルド・シュワルツェネッガーの息子の、パトリック・シュワルツェネッガーがアメフトチームのキャプテンを演じていて、かわいい女の子たちはみんな彼と付き合いたい。でも彼は女性のことをわかりやすく見下していて「スクールカーストのトップには俺以外誰もいねーだろ?」って言うような完全にクズなんですけど、お芝居がよかったですね。
長濱:いい役でしたね~。本当にポップで、パワフルで、音楽もロックで、ビビッドな色も多用されていてすごくおもしろかったんですけど、(内容は)センシティブな話題じゃないですか。だからどういう感じで主人公がそのことと向き合っていくのかなって。ときには間違って人を傷つけちゃったり、こういう側面もあるんだって知ったりしていってのラストが、もう圧巻で気持ちよくて、私も泣いてしまいました。
この話を受け、ハリーは「僕がイギリスの学校に通っていた20年前は、人を貶すときに差別的に『ゲイ』という言葉が使われていた。でも今は、それは許されることじゃないんですよ。一人ひとりの価値観が変わっていくと、世界も変わっていくんだよね」とコメントする。
長濱:そうですよね。いま自覚している自分というものが変わるかもしれないから、自分に対しても多様性というか間口を広く持っておくことが大事だし、世界はもっとカテゴライズしないで、曖昧なグラデーションのような感じでいいんだなって思いました。
ハリー:個性ってすごいかっこいいことなんですよ。たとえばギターがすごくうまいとか、かっこいいとかかわいいとか、そういうのだけじゃなくて、セクシャリティーもそうだし、マイノリティ、人種に関することでも、それがかっこよさだと考えると差別ってちょっとずつなくなっていくんですよね。だからぜひとも笑いながら観てほしいね。
長濱:スピード感のある爽快な映画だったので、ぜひ観てみてください。
『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、長濱ねるが話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介しながら、その作品の主題歌や言語、文化的背景について学ぶ。放送は毎週土曜日7時5分頃から。
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2021年5月15日28時59分まで
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番組情報
- POP OF THE WORLD
-
毎週土曜6:00-8:00