成田 凌「最高な日々を送りすぎて逆に不安になった」

映画監督・松居大悟が自身の実体験をモチーフに書いた完全オリジナルの舞台劇を映画化した『くれなずめ』(4月29日公開)の完成披露舞台挨拶が15日都内で行われ、成田 凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、目次立樹、前田敦子、松居大悟監督が出席した。



強い女・ミキエ役の前田は、成田をビンタするシーンに触れて「お互い痛かったですよね」と成田に尋ねると、“ビンタ被害者”の成田は「実は僕が避けてしまって。前田さんが大振りかぶりで歩いてくるので、怖すぎちゃって」と前田の気迫に恐怖。前田が「2、3歩くらい歩いて近づいて……バン!だったので」とそのシチュエーションを明かすと、成田は「それを僕が怖がって避けちゃって。それで監督が怒っちゃって。20回くらい撮りました」と苦笑いだった。



高校時代、帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をやるべく5年ぶりに集まった。久しぶりに出会った彼らは、その余興の後に“披露宴”と“二次会”の間の妙に長い“狭間”の時間を持て余しながら、昔の思い出に想いを馳せる。しかし彼らは認めなかった。友人がある日突然、死んでしまったことを。



演劇の道に進んだ吉尾和希役の成田は「久々にみんなでこうして集まって……。眺めちゃう!」と“旧友”たちの勢ぞろいに笑顔。撮影も「最高な日々を送りすぎて逆に不安になったくらい。撮影前に1週間のリハ時間があったけれど、そこから徐々に関係性が出来上がっていく感があってワクワクしました」と充実の表情を浮かべた。



劇団を主宰する舞台演出家・藤田欽一役の高良は、脚本の完成度の高さに読んだ途端に浜野に電話してしまったそう。しかし「ハマケンさんはまだ作品にキャスティングされていることを知らず……。伝える順番を間違えた」と苦笑。それでも「普段そういうことを僕はしないので、それくらいに面白い脚本だった。ラストに至っては崇高な気すらした」と松居監督が生み出したストーリーに太鼓判を押していた。



和希たちの後輩・曽川拓役の浜野は、もともと松居監督とは知り合い。だが「僕は共演者の方々のファンなので、撮影中に緊張するときがありました。そんなときに監督のところに行くと、彼も緊張していて『おまえに割く時間はない!』みたいな態度を取られた」と苦言。しかし「普段とは違う、そんな監督としての姿にもグッときました」と惚れ直していた。



学生時代の後輩・田島大成役の藤原は、高良からもらった服と成田からもらった靴を履いて登壇。ところが「サッカーをしてきました!みたいな靴になっている」(成田)、「そんな服じゃなかったはず」(高良)と二人に言われ、若葉からも「あまり似合っていないね……」といじられる始末。ところが当の藤原は「僕はいじられていません!」とムードメーカーを自負し「撮影はすごく楽しくて、みんなのことを大好きになりました。みんなの魅力を言えるくらいの発見もありましたから!」と満面の笑みだった。

(文・写真=石井隼人)

【お知らせ】
松居大悟がナビゲートするJ-WAVE『JUMP OVER』で4/21(水)26:00-27:00、成田凌がゲスト出演。ラジオのほか、radikoで全国から聴くことができる。

【radikoで聴く 4/21(水)26:00以降に再生可能】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210422020000

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