J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
3月14日(日)の放送では、KAT-TUN・亀梨和也と「2000年の東京」を空想ドライブする様子をお届けした。
スガはKAT-TUNのデビューシングル『Real Face』の作詞を担当したことが縁となり、そこから亀梨との交流も続いているという。役者としても活躍する亀梨は、2020年に公開された映画『事故物件 恐い間取り』や、現在放送中のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)に出演している。
スガ:ドラマ観てますよ。
亀梨:メッチャうれしいです。
スガ:大変そうですよね。アクションもすごいし展開も早い。
亀梨:裏話をしますと当初企画をいただいたときは、監視カメラや最新のいろいろなシステムを駆使して犯人を逮捕するというものだったんです。1、2話の台本ではけっこうアクションもあったので「アクション多めになるんですか?」と話をしていたら「いや、大体1、2話ぐらいです」というところから入り……あれよあれよと(笑)。
スガ:毎回すごいですけどね(笑)。
亀梨:視聴者のみなさまのありがたい言葉を受けて、制作陣も(アクションを入れる方向に)。最終回はこれから撮影に取り掛かっていくんですが……アクションですね(笑)。
スガ:ヤバいね(笑)。
亀梨:「監視カメラ使ってるかこれ?」っていう(笑)。
亀梨:デビュー前後っていろいろな環境が変わったり忙しくさせてもらっていた分、記憶があいまいな部分もあって「あの記憶って自分なのかな?」って思うこともあったりして。それこそデビュー当時はスガさんにお会いさせていただいたりとか、いままでテレビで観ていた方たちと急にお会いする機会が増えるじゃないですか。自分のようで自分じゃないという感じがデビュー前後にあるんですが、2000年ぐらいはものすごくリアル。何者でもないと言いますか、ジャニーズJr.ではあったんですけど。
スガ:ジャニーズJr.のころからデカイところでバンバンコンサートやってたでしょ?
亀梨:そうですね、東京国際フォーラムや横浜アリーナでやらせていただいていました。だけど「普通の自分」がまだ色濃くいるというか。
亀梨が1曲目のドライブミュージックに選んだのは「大先輩」だと話すSMAPの『らいおんハート』。亀梨の世代はなかなかSMAPと一緒に仕事をする機会がなく、ライブのバックダンサーをすることもなかったため、SMAPメンバーは「音楽番組で見る人」という印象だったそう。
スガ:亀ちゃんたちの世代だと、誰のバック(ダンサー)で育ってきたんですか?
亀梨:KinKi Kidsさんですね。ずっと後ろで踊らせていただいて、そこから嵐さんだったり、タッキー&翼さんだったりと。SMAPはシンプルに憧れですね。こんなに大人っぽい、まだ中学高校ぐらいの僕からすると、これをカラオケで歌うことってメチャクチャかっこよかったんですよ。愛を歌うじゃないですけど、すごく練習をしました。
スガ:Jr.でバックで踊っていたころって、どういう生活なの?
亀梨:基本的には学校に行って、夕方からレッスンをしたりリハーサルがあったりという生活でした。
亀梨:高校を進学するときに、同世代のほかのジャニーズの子たちは芸能コースに行く子がいたりとかして、僕も勝手に行けるものだと思ってたんです。いざ会社に行って、母親と三者面談みたいなことをして進学について話をしたら、とあるスタッフの方に「君はほうきで掃いたらいなくなるジュニアだから」って言われたんです。
スガ:えええ! ちょっと待って。
亀梨:親を目の前にして「ほうきでバッと掃いたときに残る子たちが芸能コースとかに入る」って。お金も私立だからかかるという話もあって、「普通の学校に進学したほうがいいんじゃないか」ということを言われて、だったらもうやめようと思ったんです。
スガ:そうなんだあ。
亀梨:ちょうど思春期で、母親を前に言われて。
スガ:それはちょっと挫折するなあ。
亀梨:それで本当にやめようと、いざジャニー(喜多川)さんに言いにいったら「誰がそんなことを言ってんの! この会社の社長は僕だよ、おかしいよ!」って引き留めてもらって。「ユーはチーム(を作ること)を考えているのに、誰? そんな無責任なこと言って」って、のちにすぐKAT-TUNができたんです。
スガ:よかったねえ、そこでやめなくて。
結成当時、周囲からKAT-TUNは「二軍の寄せ集め」と言われていたと話す亀梨。しかしスガは彼らから「今までにないギラギラ感」の強烈なインパクトを感じていたという。
亀梨:やっぱり反骨心がありました。結成して5年ぐらい経ってからのデビューだったので、後輩が先にデビューをしていくわけですよ。小さい後輩のバックを踊ったりとかもして「俺たちは一体なんなんだ」みたいな時間が5年間あったんですよ。その当時みんなで話をしていたのは「MDとかでいいから出させてくれないか」って(笑)。
スガ:MDデビュー(笑)。
亀梨:そうやって壁にぶつかりながら、「(他と)一緒のことをやっても」じゃないですけど「俺たちは……」と。ジャニーさんも「ユーたちは好きにやっていいよ」なんて言ってくれて、(好きに)やらせてもらってました。
スガ:あんまり一緒に踊らないし、みんな好き勝手にやっているしね。
亀梨:揃えようという努力はずっとしてきているんですけど、揃わない(笑)。
スガ:揃わないんだ(笑)。観ているほうとしてはそれは恰好よかったけど。
亀梨:それぞれが思うかっこいいの定義とかもすごく違ったグループだったので。
スガ:みんなが自分自身それぞれにかっこいいと思うことをやっているグループという感じがしてたね。
MBUX:この年はシドニーオリンピックが開催され、女子柔道のヤワラちゃんこと田村亮子、女子マラソンの高橋尚子が金メダルに輝き話題に。そして水泳400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した田島寧子選手の「メッチャ悔しい」が流行語となりました。音楽シーンではバンド史上最高のセールスとなったサザンオールスターズ『TSUNAMI』、福山雅治『桜坂』など、テレビ番組『ウンナンのホントコ!』(TBS系)の恋愛企画「未来日記」のテーマ曲が次々とミリオンセラーを記録しました。映画では深作欣二監督の『バトル・ロワイヤル』がヒット。生徒役で出演をした藤原竜也、柴咲コウらが次世代のスターとして注目を集めました。プロ野球は読売ジャイアンツが日本シリーズで福岡ダイエーホークスを4勝2敗で退け、日本一に輝いています。
亀梨は2曲目のドライブミュージックにDragon Ashの『Deep Impact』を選んだ。
スガ:この曲は元ネタがございまして。アベレージ・ホワイト・バンドという1970年代に活躍したUKのバンドなんですけれども。俺たち世代はソウルとかファンクとかが大好きな人たちは70年代まで戻ってくると、必ずアベレージ・ホワイト・バンドは勉強するというか。
亀梨:そうなんですね、聴いてみよう。
スガ:インストゥルメンタルで全米ナンバーワンをとったりとか、『Pick Up the Pieces』をのちにキャンディ・ダルファーがカバーをしたりとか、いろいろな元ネタが豊富なんだよね。ビースティ・ボーイズ、ジャネット・ジャクソンとか、みんなアベレージ・ホワイト・バンドからネタを引っ張ってきて、展開させて曲を作ったりというので、サンプリングネタで出てくるやつですね。
スガはビースティ・ボーイズがサンプリングをして曲にして有名になったというアベレージ・ホワイト・バンドの『Cut The Cake』をオンエアした。
亀梨:岡村靖幸さんがこういう感じの音楽多いですよね。
スガ:そうそう、同じファンクというジャンルなので。岡村さんとか米米CLUBとか、久保田利伸さんとか俺までが大体同じ系統の、日本で言うとね。せまいジャンルなんだけど(笑)。
亀梨:ただ手を振って出るだけだったんですけれど、それがきっと経験や、「こういうところに立ちたい」という憧れに繋がっていくんですよね。本番をとにかく重ねさせてもらって、だから先輩のバックなどのステージが多かったですね。それはすごくありがたい環境だったのかなと思います。
スガ:100回の練習より1回の本番って言うもんね。本番になったときの細胞の働き方は練習ではならない。
亀梨:不思議ですよね。
スガ:本番での緊張感とかアドレナリンの出方というのは、本番でしか練習ができない。
亀梨:ある種お客さんじゃないところでたくさんのステージを踏ませていただけるチャンスって……やっぱり本番なので、失敗したら怒られるということよりも、自分にがっかりすることを積み重ねていく、という感じだったんですかね。
スガ:それはすごくいい経験だったかもね。俺もそういうのがあったらよかったな……。
亀梨:そんな(笑)。
スガ:ミュージシャンはなかなかそういうのがないからな。
亀梨:我々としてもひとつ大きな決断、けじめというかそういう瞬間でしたし、今後どうなっていくかというのもまだ不透明な部分が非常にあるなかで。でもあの楽曲をいただいてお客さんの前で……なんか「わからないけれど、そうだよね」と言いますか、メンバー間でとファンの方たちとの、ひとつキーとなるつながりをいただけた楽曲でした。
スガ:これからデビューをする人に向けて曲を作るのはわかるけど、これから充電期間に入る人たちにどんな曲をかけばいいんだろう? って思いつつも、ネットとかでファンとKAT-TUNとのつながりを見ながら「ここを書くしかないかな」と思って書いたんだよね。
その後、活動再開となったKAT-TUNについて、亀梨はいろいろな意味で勉強をさせてもらえるグループだと語った。
亀梨:なかなか思うようにいかない部分と言いますか、いい意味でも自分の想像を超えるような景色を見させてもらったグループでもありますし。
スガ:コントロールできない感じがするよね。これからはどうしようとかあるの? KAT-TUNとしても個人としても。
亀梨:グループ活動は僕自身は「1年1年だな」と。「じゃあ20周年は」と、軽く言えないぐらいの1年1年の重みを感じてきているので、積み重ねだなと思います。
スガ:瞬間瞬間というかね。
亀梨:個人に関しては、やはりお芝居であったりそういうものは勉強、経験していきたいなという思いもあります。
スガ:俺は役者としての亀ちゃんもすごく好きだから、もっとすごくいろいろな種類の役、やったことのない役をやっているの見てみたいしね。
亀梨:スポーツも変わらず。いまいただいているものをさらに掘り下げつつ、いい形で「期待以上のものを」という思いは強いですかね。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
3月14日(日)の放送では、KAT-TUN・亀梨和也と「2000年の東京」を空想ドライブする様子をお届けした。
アクション満載の『レッドアイズ』
3月10日、KAT-TUNはニューシングル『Roar』をリリース。
スガ:ドラマ観てますよ。
亀梨:メッチャうれしいです。
スガ:大変そうですよね。アクションもすごいし展開も早い。
亀梨:裏話をしますと当初企画をいただいたときは、監視カメラや最新のいろいろなシステムを駆使して犯人を逮捕するというものだったんです。1、2話の台本ではけっこうアクションもあったので「アクション多めになるんですか?」と話をしていたら「いや、大体1、2話ぐらいです」というところから入り……あれよあれよと(笑)。
スガ:毎回すごいですけどね(笑)。
亀梨:視聴者のみなさまのありがたい言葉を受けて、制作陣も(アクションを入れる方向に)。最終回はこれから撮影に取り掛かっていくんですが……アクションですね(笑)。
スガ:ヤバいね(笑)。
亀梨:「監視カメラ使ってるかこれ?」っていう(笑)。
2000年の記憶は鮮明
今回の空想ドライブのテーマは「2000年の東京」。2000年はまだ亀梨がKAT-TUNとしてデビューする前で、中学3年生か高校1年生のころだという。当時の事は「いまでも鮮明に覚えているんですよね」と語った。亀梨:デビュー前後っていろいろな環境が変わったり忙しくさせてもらっていた分、記憶があいまいな部分もあって「あの記憶って自分なのかな?」って思うこともあったりして。それこそデビュー当時はスガさんにお会いさせていただいたりとか、いままでテレビで観ていた方たちと急にお会いする機会が増えるじゃないですか。自分のようで自分じゃないという感じがデビュー前後にあるんですが、2000年ぐらいはものすごくリアル。何者でもないと言いますか、ジャニーズJr.ではあったんですけど。
スガ:ジャニーズJr.のころからデカイところでバンバンコンサートやってたでしょ?
亀梨:そうですね、東京国際フォーラムや横浜アリーナでやらせていただいていました。だけど「普通の自分」がまだ色濃くいるというか。
亀梨が1曲目のドライブミュージックに選んだのは「大先輩」だと話すSMAPの『らいおんハート』。亀梨の世代はなかなかSMAPと一緒に仕事をする機会がなく、ライブのバックダンサーをすることもなかったため、SMAPメンバーは「音楽番組で見る人」という印象だったそう。
スガ:亀ちゃんたちの世代だと、誰のバック(ダンサー)で育ってきたんですか?
亀梨:KinKi Kidsさんですね。ずっと後ろで踊らせていただいて、そこから嵐さんだったり、タッキー&翼さんだったりと。SMAPはシンプルに憧れですね。こんなに大人っぽい、まだ中学高校ぐらいの僕からすると、これをカラオケで歌うことってメチャクチャかっこよかったんですよ。愛を歌うじゃないですけど、すごく練習をしました。
スガ:Jr.でバックで踊っていたころって、どういう生活なの?
亀梨:基本的には学校に行って、夕方からレッスンをしたりリハーサルがあったりという生活でした。
ジュニア時代の衝撃の一言
芸能コースのない普通の高校に通っていた亀梨だったが、ジャニーズJr.時代にドラマ『3年B組 金八先生』に出演していたことから怖い先輩に目をつけられたこともあったという。このときに、ジャニーズを辞めようとまで思った出来事があったと話した。亀梨:高校を進学するときに、同世代のほかのジャニーズの子たちは芸能コースに行く子がいたりとかして、僕も勝手に行けるものだと思ってたんです。いざ会社に行って、母親と三者面談みたいなことをして進学について話をしたら、とあるスタッフの方に「君はほうきで掃いたらいなくなるジュニアだから」って言われたんです。
スガ:えええ! ちょっと待って。
亀梨:親を目の前にして「ほうきでバッと掃いたときに残る子たちが芸能コースとかに入る」って。お金も私立だからかかるという話もあって、「普通の学校に進学したほうがいいんじゃないか」ということを言われて、だったらもうやめようと思ったんです。
スガ:そうなんだあ。
亀梨:ちょうど思春期で、母親を前に言われて。
スガ:それはちょっと挫折するなあ。
亀梨:それで本当にやめようと、いざジャニー(喜多川)さんに言いにいったら「誰がそんなことを言ってんの! この会社の社長は僕だよ、おかしいよ!」って引き留めてもらって。「ユーはチーム(を作ること)を考えているのに、誰? そんな無責任なこと言って」って、のちにすぐKAT-TUNができたんです。
スガ:よかったねえ、そこでやめなくて。
結成当時、周囲からKAT-TUNは「二軍の寄せ集め」と言われていたと話す亀梨。しかしスガは彼らから「今までにないギラギラ感」の強烈なインパクトを感じていたという。
亀梨:やっぱり反骨心がありました。結成して5年ぐらい経ってからのデビューだったので、後輩が先にデビューをしていくわけですよ。小さい後輩のバックを踊ったりとかもして「俺たちは一体なんなんだ」みたいな時間が5年間あったんですよ。その当時みんなで話をしていたのは「MDとかでいいから出させてくれないか」って(笑)。
スガ:MDデビュー(笑)。
亀梨:そうやって壁にぶつかりながら、「(他と)一緒のことをやっても」じゃないですけど「俺たちは……」と。ジャニーさんも「ユーたちは好きにやっていいよ」なんて言ってくれて、(好きに)やらせてもらってました。
スガ:あんまり一緒に踊らないし、みんな好き勝手にやっているしね。
亀梨:揃えようという努力はずっとしてきているんですけど、揃わない(笑)。
スガ:揃わないんだ(笑)。観ているほうとしてはそれは恰好よかったけど。
亀梨:それぞれが思うかっこいいの定義とかもすごく違ったグループだったので。
スガ:みんなが自分自身それぞれにかっこいいと思うことをやっているグループという感じがしてたね。
「未来日記」のテーマ曲が次々とミリオンセラーになった2000年
2000年にはどのような出来事があったのか。スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に尋ねた。MBUX:この年はシドニーオリンピックが開催され、女子柔道のヤワラちゃんこと田村亮子、女子マラソンの高橋尚子が金メダルに輝き話題に。そして水泳400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した田島寧子選手の「メッチャ悔しい」が流行語となりました。音楽シーンではバンド史上最高のセールスとなったサザンオールスターズ『TSUNAMI』、福山雅治『桜坂』など、テレビ番組『ウンナンのホントコ!』(TBS系)の恋愛企画「未来日記」のテーマ曲が次々とミリオンセラーを記録しました。映画では深作欣二監督の『バトル・ロワイヤル』がヒット。生徒役で出演をした藤原竜也、柴咲コウらが次世代のスターとして注目を集めました。プロ野球は読売ジャイアンツが日本シリーズで福岡ダイエーホークスを4勝2敗で退け、日本一に輝いています。
亀梨は2曲目のドライブミュージックにDragon Ashの『Deep Impact』を選んだ。
スガ:この曲は元ネタがございまして。アベレージ・ホワイト・バンドという1970年代に活躍したUKのバンドなんですけれども。俺たち世代はソウルとかファンクとかが大好きな人たちは70年代まで戻ってくると、必ずアベレージ・ホワイト・バンドは勉強するというか。
亀梨:そうなんですね、聴いてみよう。
スガ:インストゥルメンタルで全米ナンバーワンをとったりとか、『Pick Up the Pieces』をのちにキャンディ・ダルファーがカバーをしたりとか、いろいろな元ネタが豊富なんだよね。ビースティ・ボーイズ、ジャネット・ジャクソンとか、みんなアベレージ・ホワイト・バンドからネタを引っ張ってきて、展開させて曲を作ったりというので、サンプリングネタで出てくるやつですね。
スガはビースティ・ボーイズがサンプリングをして曲にして有名になったというアベレージ・ホワイト・バンドの『Cut The Cake』をオンエアした。
亀梨:岡村靖幸さんがこういう感じの音楽多いですよね。
スガ:そうそう、同じファンクというジャンルなので。岡村さんとか米米CLUBとか、久保田利伸さんとか俺までが大体同じ系統の、日本で言うとね。せまいジャンルなんだけど(笑)。
100回の練習より1回の本番
スガはかつて、亀梨が演技は誰かに習うわけではなく現場で覚えていると話していたことが印象に残っているそう。亀梨はジャニー喜多川さんのなかに「現場で、本番で学んで来い」という考え方があったのではと語り、オーディションを受けてすぐにKinKi Kidsの東京ドーム公演に出演した際のことを振り返った。亀梨:ただ手を振って出るだけだったんですけれど、それがきっと経験や、「こういうところに立ちたい」という憧れに繋がっていくんですよね。本番をとにかく重ねさせてもらって、だから先輩のバックなどのステージが多かったですね。それはすごくありがたい環境だったのかなと思います。
スガ:100回の練習より1回の本番って言うもんね。本番になったときの細胞の働き方は練習ではならない。
亀梨:不思議ですよね。
スガ:本番での緊張感とかアドレナリンの出方というのは、本番でしか練習ができない。
亀梨:ある種お客さんじゃないところでたくさんのステージを踏ませていただけるチャンスって……やっぱり本番なので、失敗したら怒られるということよりも、自分にがっかりすることを積み重ねていく、という感じだったんですかね。
スガ:それはすごくいい経験だったかもね。俺もそういうのがあったらよかったな……。
亀梨:そんな(笑)。
スガ:ミュージシャンはなかなかそういうのがないからな。
『君のユメ ぼくのユメ』への想い
2016年から2018年のあいだ、充電期間に入ったKAT-TUN。その充電期間に入る前にリリースされた10周年記念のベストアルバム『KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY BEST “10Ks!”』には、スガが作詞作曲をした『君のユメ ぼくのユメ』が収録されている。亀梨:我々としてもひとつ大きな決断、けじめというかそういう瞬間でしたし、今後どうなっていくかというのもまだ不透明な部分が非常にあるなかで。でもあの楽曲をいただいてお客さんの前で……なんか「わからないけれど、そうだよね」と言いますか、メンバー間でとファンの方たちとの、ひとつキーとなるつながりをいただけた楽曲でした。
スガ:これからデビューをする人に向けて曲を作るのはわかるけど、これから充電期間に入る人たちにどんな曲をかけばいいんだろう? って思いつつも、ネットとかでファンとKAT-TUNとのつながりを見ながら「ここを書くしかないかな」と思って書いたんだよね。
その後、活動再開となったKAT-TUNについて、亀梨はいろいろな意味で勉強をさせてもらえるグループだと語った。
亀梨:なかなか思うようにいかない部分と言いますか、いい意味でも自分の想像を超えるような景色を見させてもらったグループでもありますし。
スガ:コントロールできない感じがするよね。これからはどうしようとかあるの? KAT-TUNとしても個人としても。
亀梨:グループ活動は僕自身は「1年1年だな」と。「じゃあ20周年は」と、軽く言えないぐらいの1年1年の重みを感じてきているので、積み重ねだなと思います。
スガ:瞬間瞬間というかね。
亀梨:個人に関しては、やはりお芝居であったりそういうものは勉強、経験していきたいなという思いもあります。
スガ:俺は役者としての亀ちゃんもすごく好きだから、もっとすごくいろいろな種類の役、やったことのない役をやっているの見てみたいしね。
亀梨:スポーツも変わらず。いまいただいているものをさらに掘り下げつつ、いい形で「期待以上のものを」という思いは強いですかね。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
番組情報
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