新しい「当たり前」を実践しながら、豊かな暮らしを実現するためのヒントやアイデアをシェアするJ-WAVEのスペシャルプログラム『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL MOVIN' ON!!』(ナビゲーター:nico、武藤千春)が、2月11日(木)にオンエアされた。
場所を問わず仕事ができる今の時代、「どこでもできるラジオ放送」を実践するため、ウェブマガジン『HERO X(ヒーローエックス)』編集長・杉原行里とともにJ-WAVE MOBILE STATION(放送できる装置を掲載した車両)が出動した。車中泊予約サービスなどを展開する「Carstay」とのコラボレーション企画。
ここでは、書道家・武田双雲が、ポジティブな考え方や「豊かな暮らし」について語った部分を紹介しよう。
武田:やっぱり「よちよち歩き」が一番楽しいじゃないですか。「どうすんの?」みたいなときが一番面白いから、非日常みたいなのを体験するのはいいですよね。
杉原:非日常ということでいきますと、新型コロナウイルスで双雲さんの活動にはどのような影響がありましたか?
武田:僕は講演会やパフォーマンスといったイベント系も多かったのですが、全部なくなりました。お味噌汁のオーガニックレストランとかもやっているので、一気に食らいましたよね。
杉原:確かにそれは大変ですよね。どうしようもないときでも持ち前の明るさというかポジティブな考え方が?
武田:そうなんです、よりポジティブに。今回は全然ネガポジ(ポジティブに見えるけど実はネガティブ)じゃなくて。
杉原:ポジポジですか?
武田:ポジポジになりました。
武田はおよそ20年間書道教室を営んでいたが、2017年に出雲大社に「感謝」という書を書いて奉納する儀式「奉納の書」をした際に、突然「書道教室をやめる」という啓示が降りて来るというスピリチュアルな出来事に遭遇。それは抗えない「決まってしまったこと」で、武田はとめどなく涙が出てきたという。
武田:涙がぼろぼろ出るんです。
杉原:その涙というのはどういう涙なんですか?
武田:わからないんです。
杉原:今までも頑張ってきたこととかではなく?
武田:そういうのではなくて、すごくきれいな感謝の涙だったんです。妻に言っても信じてくれなくて。「なんで?」と言われて「いや、わからないんだけど、もう決まっちゃったんだ」っていう。
杉原:(笑)。
武田:それが3年前で、やめる月にコロナがきて不思議なタイミングが重なったんです。
杉原:すごいなこれは……。
杉原: 3年前に移住をすると決まった?
武田:決まったんですね。決めたというか、インスピレーションが降りてきたというのがあるんです。2013年ぐらいからカルフォルニアにいろいろと行くことがあって、個展をしたりしていたんです。それで段々と仲間ができてきたり、いろいろな流れがあって街が好きになって、だんだんと「家も買っちゃったし」というので。
杉原:最高だなあ。
武田:だんだんと移住という話になってきたんですけど、やっぱりそんな簡単にはいかないよと。
杉原:ですよね。だってご家族もいらっしゃいますし、どうやって話を持ち掛けたんですか?
武田:まずストレートに言いますよね「移住しよう」と。
杉原:反対されませんでした?
武田:「こんなに怒る?」っていうぐらい怒られました。
杉原:本当ですか(笑)。
武田:まず妻が大反対、猛反対です。息子も最初、ものすごく反対したんです。「パパの人生に振り回される!」みたいな。
杉原:そのときご長男はおいくつですか?
武田:中1ぐらいのときで、今は中3になるんですが。
杉原:猛反対がグワーッとくるわけじゃないですか、それをどうやって説得していくんですか?
武田:僕は妻にノーと言われるとシュンとなってすぐにやめるタイプなんです。意外に妻主導タイプなので。
杉原:意外です(笑)。
武田:意外に弱いんですけど、僕は「行く」と決まっちゃっているので全然モチベーションが下がらないんです。反対されてもまったく微動だにしない。妻もだんだん「これは本気だぞ」となって、海外の教育事情といった本を読むようになって、妻が僕の味方になってくれたんです。
杉原:じゃあ奥様から(子どもの)説得を始めたんですね。
武田:そうしたらより子どもの反抗期がきて。説得ができないままきたんですが、あるときにスイッチがなぜかバーン!って入ったんです。今、一番モチベーションが高いのが息子。「コロナがきても俺は行く」っていうのを必死で止めてます。
杉原:逆にお父さんよりも行きたい気持ちが強いと。
武田:全然強くて、息子に「危ないから今は行かないで」と言っても「いや、俺は行くんだ」となって、オイオイって。
杉原:(笑)。
武田の息子は移住に向けて、オンラインで外国人とコミュニケーションをとり、英語力に磨きをかけているそうだ。日本にとどまらず世界で活躍する武田は、ITやモビリティが発達した現在は「国境の意味があまりなくなってきた」と語り、音声SNS「Clubhouse」の流行などから「前よりもコミュニケーションが密になっている」と分析をした。
杉原:移住はやはり、コロナが落ち着いてから?
武田:そうですね。息子はもうなにがなんでも行くと言っています。僕と息子はちょこちょこ行くんですけど、家族でガチで行くのは、今年は難しいのかなとは思ってます。息子はもう学校が決まっているので。
杉原:あっちのボーディングスクール(全寮制の学校)かなんかに?
武田:そうです、寮に入って。
杉原:最高ですね。僕はこのMOBILE STATIONのキャンピングカー、寮時代を思い出すんです。全寮制の時代はこんな感じで寝ていたなあみたいなことを思い出して、ちょっと懐かしくなります。
武田:「人類でトップクラスに感謝をしまくった男」と、そこだけ決めたんです。1日朝から晩までどれだけ感動感謝をできるかゲームというのをやっているんです。
杉原:それはどうやって?
武田:たとえばドライヤーって毎日するじゃないですか。ドライヤーを「こなす」のが嫌なんです。毎日やっている行為をどれだけ感謝できるかだから、普通にスイッチを入れて普通に乾かすと「こなしちゃう」のでありがたみがないじゃないですか。だから僕は口に出すんです、「聖なる風よ、いでよ」って。
杉原:(笑)。
武田:具体的に言います。
杉原:「そしてそれを作ってくれたドライヤーの神たちよ」みたいな?
武田:そうそう、「感謝申し上げます」みたいな形で。水分子が髪から離れていく瞬間に「ありがとう、水分子」みたいな。
杉原:最高に面白そうですね。
武田:それを毎日ずっとやっていて、着替えるときも神事のように着替えますから。
杉原:確かに考え方次第では単純に髪を乾かしているだけの行為なんですが、そこに感謝を持ってくることによって、考え方が変わってきますよね。
武田:味わいゲーム「テイスティングワールド」って言っているんですけども……。
杉原:なんですかそれ?
武田:僕はビールが飲めないんですけど、会社員時代にビールを飲んでいるいつも不機嫌な上司がいて、ビールを飲むときだけ最高の所作をするんですよ。「この泡がたまんねえ」とか「俺はこのために生きているんだ」とかプハーっとしたときの表情が最高で「これは千利休か」と思ったんです。
杉原:(笑)。
武田:それを日常にまぶしたらどうだろう?と思ったんです。たとえば歯磨きをするときに千利休ぐらい味わって歯磨きできないかと。妻のことも、当たり前と思うのはすごく嫌だから、常に「新妻メガネ」をかけるようにしたりとか。英語で「ア・ニュー」って言うんですけど、家族で新鮮な関係が保たれているんです。
杉原:双雲さんの話を伺っていると、「豊か」というのは考え方で角度が変わってくるから、誰でも豊かな暮らしというのは今すぐにでも始められますね。
武田:不思議なのが、感謝や感動をいろいろなものにしていると豊かな心でいられるじゃないですか。豊かな心でいると、豊かなしてくれるものとか場所とか家とか、今回のカルフォルニアの家もそうだし、こういうキャンピングカーとか、豊かにしてくれる人やものが現れるんです。
武田の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
場所を問わず仕事ができる今の時代、「どこでもできるラジオ放送」を実践するため、ウェブマガジン『HERO X(ヒーローエックス)』編集長・杉原行里とともにJ-WAVE MOBILE STATION(放送できる装置を掲載した車両)が出動した。車中泊予約サービスなどを展開する「Carstay」とのコラボレーション企画。
ここでは、書道家・武田双雲が、ポジティブな考え方や「豊かな暮らし」について語った部分を紹介しよう。
コロナ禍でも「ポジポジ」で
自宅がスタジオになるという非日常。武田は「人間って、慣れたところだと同じ自分しか出てこない。常に初体験をすることで新しい自分が絶対に出てくると思うんです」と、歓迎してくれた。武田:やっぱり「よちよち歩き」が一番楽しいじゃないですか。「どうすんの?」みたいなときが一番面白いから、非日常みたいなのを体験するのはいいですよね。
杉原:非日常ということでいきますと、新型コロナウイルスで双雲さんの活動にはどのような影響がありましたか?
武田:僕は講演会やパフォーマンスといったイベント系も多かったのですが、全部なくなりました。お味噌汁のオーガニックレストランとかもやっているので、一気に食らいましたよね。
杉原:確かにそれは大変ですよね。どうしようもないときでも持ち前の明るさというかポジティブな考え方が?
武田:そうなんです、よりポジティブに。今回は全然ネガポジ(ポジティブに見えるけど実はネガティブ)じゃなくて。
杉原:ポジポジですか?
武田:ポジポジになりました。
武田はおよそ20年間書道教室を営んでいたが、2017年に出雲大社に「感謝」という書を書いて奉納する儀式「奉納の書」をした際に、突然「書道教室をやめる」という啓示が降りて来るというスピリチュアルな出来事に遭遇。それは抗えない「決まってしまったこと」で、武田はとめどなく涙が出てきたという。
武田:涙がぼろぼろ出るんです。
杉原:その涙というのはどういう涙なんですか?
武田:わからないんです。
杉原:今までも頑張ってきたこととかではなく?
武田:そういうのではなくて、すごくきれいな感謝の涙だったんです。妻に言っても信じてくれなくて。「なんで?」と言われて「いや、わからないんだけど、もう決まっちゃったんだ」っていう。
杉原:(笑)。
武田:それが3年前で、やめる月にコロナがきて不思議なタイミングが重なったんです。
杉原:すごいなこれは……。
カルフォルニアへの移住計画。当初は猛反対されたが…
武田はアメリカのカルフォルニアの地で家を購入。今後、移住するつもりだが、計画を告げた当初は家族から猛反対を受けたという。杉原: 3年前に移住をすると決まった?
武田:決まったんですね。決めたというか、インスピレーションが降りてきたというのがあるんです。2013年ぐらいからカルフォルニアにいろいろと行くことがあって、個展をしたりしていたんです。それで段々と仲間ができてきたり、いろいろな流れがあって街が好きになって、だんだんと「家も買っちゃったし」というので。
杉原:最高だなあ。
武田:だんだんと移住という話になってきたんですけど、やっぱりそんな簡単にはいかないよと。
杉原:ですよね。だってご家族もいらっしゃいますし、どうやって話を持ち掛けたんですか?
武田:まずストレートに言いますよね「移住しよう」と。
杉原:反対されませんでした?
武田:「こんなに怒る?」っていうぐらい怒られました。
杉原:本当ですか(笑)。
武田:まず妻が大反対、猛反対です。息子も最初、ものすごく反対したんです。「パパの人生に振り回される!」みたいな。
杉原:そのときご長男はおいくつですか?
武田:中1ぐらいのときで、今は中3になるんですが。
杉原:猛反対がグワーッとくるわけじゃないですか、それをどうやって説得していくんですか?
武田:僕は妻にノーと言われるとシュンとなってすぐにやめるタイプなんです。意外に妻主導タイプなので。
杉原:意外です(笑)。
武田:意外に弱いんですけど、僕は「行く」と決まっちゃっているので全然モチベーションが下がらないんです。反対されてもまったく微動だにしない。妻もだんだん「これは本気だぞ」となって、海外の教育事情といった本を読むようになって、妻が僕の味方になってくれたんです。
杉原:じゃあ奥様から(子どもの)説得を始めたんですね。
武田:そうしたらより子どもの反抗期がきて。説得ができないままきたんですが、あるときにスイッチがなぜかバーン!って入ったんです。今、一番モチベーションが高いのが息子。「コロナがきても俺は行く」っていうのを必死で止めてます。
杉原:逆にお父さんよりも行きたい気持ちが強いと。
武田:全然強くて、息子に「危ないから今は行かないで」と言っても「いや、俺は行くんだ」となって、オイオイって。
杉原:(笑)。
武田の息子は移住に向けて、オンラインで外国人とコミュニケーションをとり、英語力に磨きをかけているそうだ。日本にとどまらず世界で活躍する武田は、ITやモビリティが発達した現在は「国境の意味があまりなくなってきた」と語り、音声SNS「Clubhouse」の流行などから「前よりもコミュニケーションが密になっている」と分析をした。
杉原:移住はやはり、コロナが落ち着いてから?
武田:そうですね。息子はもうなにがなんでも行くと言っています。僕と息子はちょこちょこ行くんですけど、家族でガチで行くのは、今年は難しいのかなとは思ってます。息子はもう学校が決まっているので。
杉原:あっちのボーディングスクール(全寮制の学校)かなんかに?
武田:そうです、寮に入って。
杉原:最高ですね。僕はこのMOBILE STATIONのキャンピングカー、寮時代を思い出すんです。全寮制の時代はこんな感じで寝ていたなあみたいなことを思い出して、ちょっと懐かしくなります。
「人類でトップクラスに感謝をしまくった男」に
番組のテーマに絡めて、「双雲さんが考える『豊かな暮らし』とは?」と質問。「感謝オタク」とプロフィールに書いている武田が、ライフスタイルのこだわりを語った。武田:「人類でトップクラスに感謝をしまくった男」と、そこだけ決めたんです。1日朝から晩までどれだけ感動感謝をできるかゲームというのをやっているんです。
杉原:それはどうやって?
武田:たとえばドライヤーって毎日するじゃないですか。ドライヤーを「こなす」のが嫌なんです。毎日やっている行為をどれだけ感謝できるかだから、普通にスイッチを入れて普通に乾かすと「こなしちゃう」のでありがたみがないじゃないですか。だから僕は口に出すんです、「聖なる風よ、いでよ」って。
杉原:(笑)。
武田:具体的に言います。
杉原:「そしてそれを作ってくれたドライヤーの神たちよ」みたいな?
武田:そうそう、「感謝申し上げます」みたいな形で。水分子が髪から離れていく瞬間に「ありがとう、水分子」みたいな。
杉原:最高に面白そうですね。
武田:それを毎日ずっとやっていて、着替えるときも神事のように着替えますから。
杉原:確かに考え方次第では単純に髪を乾かしているだけの行為なんですが、そこに感謝を持ってくることによって、考え方が変わってきますよね。
武田:味わいゲーム「テイスティングワールド」って言っているんですけども……。
杉原:なんですかそれ?
武田:僕はビールが飲めないんですけど、会社員時代にビールを飲んでいるいつも不機嫌な上司がいて、ビールを飲むときだけ最高の所作をするんですよ。「この泡がたまんねえ」とか「俺はこのために生きているんだ」とかプハーっとしたときの表情が最高で「これは千利休か」と思ったんです。
杉原:(笑)。
武田:それを日常にまぶしたらどうだろう?と思ったんです。たとえば歯磨きをするときに千利休ぐらい味わって歯磨きできないかと。妻のことも、当たり前と思うのはすごく嫌だから、常に「新妻メガネ」をかけるようにしたりとか。英語で「ア・ニュー」って言うんですけど、家族で新鮮な関係が保たれているんです。
杉原:双雲さんの話を伺っていると、「豊か」というのは考え方で角度が変わってくるから、誰でも豊かな暮らしというのは今すぐにでも始められますね。
武田:不思議なのが、感謝や感動をいろいろなものにしていると豊かな心でいられるじゃないですか。豊かな心でいると、豊かなしてくれるものとか場所とか家とか、今回のカルフォルニアの家もそうだし、こういうキャンピングカーとか、豊かにしてくれる人やものが現れるんです。
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2021年2月18日28時59分まで
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番組情報
- J-WAVE HOLIDAY SPECIAL MOVIN' ON!!
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2021年2月11日(木・祝)9:00-17:55