DEAN FUJIOKAと厚切りジェイソンが体験した“なかなかできない仕事”とは?

J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。各界で活躍する情熱を持ったゲストを迎えて、「好き」や「情熱」をテーマにトークを展開。

1月23日(土)の放送では、お笑い芸人と会社役員という二足の草鞋を履く厚切りジェイソンがリモート出演。ここでは、これまでの道のりや仕事への想いを語った部分を紹介しよう。

お笑い芸人を始めたのは「楽しそうだったから」

厚切りジェイソンは1986年生まれ、アメリカ・ミシガン州出身。3児の父で、お笑い芸人として活動するかたわら、IT企業の役員も務める。日本語能力検定1級を保持し、現在も日本の勉強を続けている。

アメリカで生まれ育った厚切りジェイソンが、日本でお笑い芸人をすることになった経緯は何だったのか。

厚切りジェイソン:特に経緯もなにもないんですが、日本で仕事をしていて「芸人も楽しそうだな」と思ってやってみた次第でございます。
三原:自分でやってみようと思ったのは、なぜなんですか?
厚切りジェイソン:楽しそうだったからです(笑)。みんなが楽しんでいるなと思ってやってみただけで、「一生これをやり続けます」みたいな決意もなにもなく、とりあえず「ちょっとやってみようかな」という軽い気持ちでやってみただけですね。
三原:実際にやってみてどうですか?
厚切りジェイソン:特になにも感じてないです(笑)。でも楽しい仕事や普通の人ができないような機会に恵まれました。やっていること自体は変わったかもしれないですね。普通のITの仕事のなかで、ウナギと一緒に泳ぐことはないですからね。泳いだ経験ありますか?
三原:ないです(笑)。
厚切りジェイソン:そういうことをけっこうしたので、実際にやることは変わったんだけど、精神はなにも変わってないです。
三原:その経験はボスもないですか?
DEAN:ウナギは食べる専門だなぁ。
三原:ボスは今までの仕事で「こんな経験なかなかないな」と思ったものはありますか?
DEAN:コーヒー牛乳をシャワーみたいにして浴びるっていう(笑)。
厚切りジェイソン:ああ、いいですね。
DEAN:上からブワーって、ベッタベタのコーヒー牛乳を(笑)。
三原:それはお芝居だったんですか?
DEAN:CMの撮影でそういうことを昔やったことがあって。
厚切りジェイソン:すごいね。
DEAN:砂糖が入っているから全身ビッチャビチャのベッタベタ。
三原:それもなかなかないですね。
DEAN:それを笑顔で喜びながらやるというね(笑)。
厚切りジェイソン:変態だなあ(笑)。
DEAN:本当に変態プレイだった(笑)。

1日で芸人と役員の仕事を両方こなす

厚切りジェイソンは、お笑い芸人と会社役員の仕事をさまざまな工夫をしながら両立させてきたと明かす。

三原:お笑い芸人を始めた当初、会社役員と両立させるのは大変でしたか?
厚切りジェイソン:徐々に芸人の仕事が増えていったので、最初はフルでITの仕事をやっていて、週末や有休を使って芸人の仕事をしていました。どんどん芸人の仕事が増えていくと、会社と(休みの)交渉をするようになりました。僕はアメリカの法人を担当しているので、アメリカの営業時間に合わせる時期もありましたし、いろいろと工夫をしながら、どうなるかはわからないけど「とりあえずやってみよう」みたいなやり方でやるようになりました。
DEAN:たとえば、朝3、4時に起きてアメリカ側と連絡を取り合って、午後から日本の仕事をやる、みたいな感じだったんですか?
厚切りジェイソン:そんな感じなんですけど、アメリカだと22時にスタートするケースが多かったです。
DEAN:なるほど。
厚切りジェイソン:たとえば、ウナギと泳いだあとに普通に営業の電話をしていましたね。
三原:すごいギャップですね(笑)。
厚切りジェイソン:まあ、そんなに変わんないですけどね。
三原:あはは(笑)。変わらないんですか?
厚切りジェイソン:ほぼ一緒ですね。
DEAN:(笑)。

日本とアメリカで異なる価値観

お笑い芸人と会社役員という二足の草鞋を履く厚切りジェイソンには、どちらが本業か副業かという考えはないそうだ。

厚切りジェイソン:これは文化の違いなのかもしれない。日本だと「何をやっているのか」と訊かれると、仕事を答える人が多いのかなと思います。でも僕はいろいろなことをやっていて、「ITの仕事」はそのうちのひとつで、それ以外の自分もいます。だから本業と副業を分ける必要はないのかなと思いますね。
三原:ボスもいろいろな仕事をしているから、そういう考えに共感しますか?
DEAN:そうだね。自分もまったく同じ考えかな。香港で仕事を始めたときもいろいろなことをやっていたし、カメラの前に立つ仕事以外にもやっていたから「同じだな」という感じ。とりあえずやってみて、向いてなかったら自然とフェードアウトしていく。好きだったらどんどんその時間が増えていくっていう。
厚切りジェイソン:一緒やないか!
DEAN:ね(笑)。アメリカンスタイルをパクッたのかも。自分のホストファーザーだった人がそういう人だったから。すごく影響を受けたなぁ。
三原:確かに、日本にいると初対面の人に自己紹介するときに「何をやっているの?」って訊かれると仕事を答えますね。
厚切りジェイソン:本当に不思議なことに「会社員です」って答える人が多いんですよね。「会社員です」って言ったところで、なにをやっているのかはまったく伝わってないし、どんな人生なのかも想像がつかない。アメリカだと「会社員です」というよりも、業界や実際にやっていることを伝えたり、「それ以外にこういうこともやってますよ」と言ったりするのが普通かな。
三原:そこに対して「WHY JAPANESE PEOPLE!?」って思ったんですね。
厚切りジェイソン:いや、違います。
三原:違いましたか(笑)。
厚切りジェイソン:最初は、飲むお茶が苦いことでした。
DEAN:ああ、緑茶ね(笑)。

『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜の23時から。
番組情報
ROPPONGI PASSION PIT
毎週土曜
23:00-23:54

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