J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「音楽を愛する全ての人と作り上げる「(超)進化型音楽番組」だ。毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
2020年11月2日(月)のオンエアでは、スカバンド「SKA SKA CLUB」ボーカルも務めるJ-WAVEナビゲーターのグローバーと、アナログレコードメーカー「東洋化成株式会社」の本根誠さんをゲストに迎え、「わずか4年で終了!? 語り継がれるSKAの世界! 」をテーマにお届けした。
あっこゴリラ:二人は共演経験があるとか?
グローバー:ザ・スペシャルズ特集をやったときに本根さんに来てもらいました。切り抜きとかいっぱい持ってきてくれました。
本根:もう好き勝手話させてもらいました(笑)。
グローバー:SKAのブームって何回かきてて、でもそれぞれがけっこう短いスパンなんだよね。
あっこゴリラ:なるほど~。まず、SKAとはどんな音楽なのか教えてください。
本根:ジャマイカのダンスミュージックです。ジャマイカの人って昔から踊るのが大好きなんですよ。でも、ジャマイカって厳しい国で、コンサート活動が厳禁の国だったんです。
あっこゴリラ:ええ~!!
本根:ライブとかできないから、夜になると街角にスピーカーを置いて勝手にクラブやってたんですよ。サウンドシステムっていって、そこでバカバカ踊ってたんです。だから、必然的にお酒飲んで盛り上がる曲しか売れなくなっちゃったみたいな。それがジャマイカっぽいのかなと思っていて、僕は、そこがSKAのルーツだと思っています。
あっこゴリラ:音楽的にいうと、2、4拍目を強調した裏打ちのリズムが特徴ですよね。
本根:それがSKAの大事な要素ですね。一概にSKAといっても様々なジャンルがあって、大きく分けると「オーセンティック・スカ」「2トーン・スカ」「スカ・コア/スカ・パンク」などがあります。
あっこゴリラ:それでは、まず「オーセンティック・スカ」とは、どういう音楽なんですか?
オンエアではThe Skatalites『Addis Ababa』を紹介。
本根:ちょっとゆったりとしてて、うねっているみたいな音が特徴ですね。
グローバー:まだちょっと腰つけてる感じがあるよね。
本根:このあとになるとジャンプとか入ってきますしね。
あっこゴリラ:続いて、「2トーン・スカ」の代表的な楽曲を教えてください。
本根:スペシャルズの『Little Bitch』です。
あっこゴリラ:この曲は、今でもクラブでかかったりしますよね。
本根:もうアンセムですよね。
あっこゴリラ:みんなでバカ踊りしちゃうようなナンバーですけど、さっきの「オーセンティック・スカ」と聴き比べると大きく変わりますよね。
グローバー: 全然ノリが変わるよね。
あっこゴリラ:やっぱりイギリスは、ミクスチャーしていくんですね。
本根:そうですね。「2トーン・スカ」は、パンクロックがミックスされた感じですね。
あっこゴリラ:最後に、「スカ・パンク/スカ・コア」は、どういう音楽なんですか?
本根:85年あたりにフィッシュボーンの到来ありましたが、そこが始まりだと言われていますね。2000年あたりに日本でも一大ムーブメントになりました。
グローバー:フィッシュボーンとか、みんな聴いてたよね。
あっこゴリラ:じゃあ、ロスで進化させたのが「スカ・パンク/スカ・コア」なんですね。
オンエアではVOODOO GLOW SKULLS『El Coo Cooi』を紹介した。
本根:そして、1962年のジャマイカ独立と同時にムーブメントが起き、先ほど紹介した、スカタライツなども独立を記念した曲などを発表し、にわかに世界中に、主にイギリスに広まっていきました。
あっこゴリラ:なるほど~。1962年にSKAがジャマイカの国民的な音楽になったんですね。
本根:それによって、ニューヨークやロンドンから注目を浴びます。そして、ブームがくるのが、1962年から1964年です。この2年間くらいはみんなSKAやってるみたいな状態で、ほとんどのポピュラーミュージシャンはSKAアーティストでした。
あっこゴリラ:なんと、あのボブ・マーリーも、レゲエをやる前は「The Wailers」というSKAグループのメンバーだったとか。
本根:そうなんです。ウェイラーズのリードボーカルをやっていたのが、ボブ・マーリーです。
あっこゴリラ:つまり、レゲエよりもSKAの方が古いんですね。
オンエアでは、The Wailers『Simmer Down』を紹介。
そんな国民的音楽となったSKAが4年で終了してしまった理由は、気候にあった。
本根:4年というのは諸説ありますが、1967年のジャマイカに猛暑が訪れ、SKAのリズムが辛くなり、もっとゆるいリズムのレゲエに進化していったという説があります。
あっこゴリラ:まさかの暑かったからっていう(笑)。では、4年間だけ国民的音楽となったSKAが、どうやって今に語り継がれていったんですか?
グローバー:このビートって、好きな人はもうやらずにはいられないんだよね。だから、そういう人が常にいるんですよ。そういうのがあって、どんどんいろんなSKAが積み上がられていってるんじゃないかな。
あっこゴリラ:HIP HOPとかもそうですよね。グローバーさんは、この時代からSKAを聴き始めたんですか?
グローバー:ぼくはフィッシュボーンがリアルタイムだから、もうメッセージ性もあって、シリアスな歌もあるけど、でもパーティーみたいな感じが土台にはあるんだよね。
あっこゴリラ:私もSKAビートを使って何かやりたくなりました。これでパーティーやったらすごい楽しいだろうな~。やっぱり、今って、元気出しづらいし、SKAがフィットしますよね。
グローバー:みなさん、悩んでいることがあったら、SKAを聴いてください。SKA聴きながら悩むって難しいんですよ。なんか楽しくなっちゃうから。あはははは。深刻なことを、こんなに考えられない音楽ってないから。
あっこゴリラ:確かに。では最後に、お二人にとってSKAとは!?
グローバー:SKAとは、なんだかわかりません!
あっこゴリラ:あはははは。その軽さがいい。
本根:SKAって公園みたいなものかな。みんなが集まってくる感じがして、すごく気持ちがいい音楽だなって思います。
2020年11月2日(月)のオンエアでは、スカバンド「SKA SKA CLUB」ボーカルも務めるJ-WAVEナビゲーターのグローバーと、アナログレコードメーカー「東洋化成株式会社」の本根誠さんをゲストに迎え、「わずか4年で終了!? 語り継がれるSKAの世界! 」をテーマにお届けした。
SKAとは、ジャマイカのダンスミュージック
SKAといえば、スカパラこと、東京スカパラダイスオーケストラが有名だ。ジャマイカで生まれた音楽だが、世界的に広がったのではなく、国内でもブームはわずか4年だけだったとか。歴史を本根さんに解説してもらった。そもそも、どんな音楽なのか?あっこゴリラ:二人は共演経験があるとか?
グローバー:ザ・スペシャルズ特集をやったときに本根さんに来てもらいました。切り抜きとかいっぱい持ってきてくれました。
本根:もう好き勝手話させてもらいました(笑)。
グローバー:SKAのブームって何回かきてて、でもそれぞれがけっこう短いスパンなんだよね。
あっこゴリラ:なるほど~。まず、SKAとはどんな音楽なのか教えてください。
本根:ジャマイカのダンスミュージックです。ジャマイカの人って昔から踊るのが大好きなんですよ。でも、ジャマイカって厳しい国で、コンサート活動が厳禁の国だったんです。
あっこゴリラ:ええ~!!
本根:ライブとかできないから、夜になると街角にスピーカーを置いて勝手にクラブやってたんですよ。サウンドシステムっていって、そこでバカバカ踊ってたんです。だから、必然的にお酒飲んで盛り上がる曲しか売れなくなっちゃったみたいな。それがジャマイカっぽいのかなと思っていて、僕は、そこがSKAのルーツだと思っています。
あっこゴリラ:音楽的にいうと、2、4拍目を強調した裏打ちのリズムが特徴ですよね。
本根:それがSKAの大事な要素ですね。一概にSKAといっても様々なジャンルがあって、大きく分けると「オーセンティック・スカ」「2トーン・スカ」「スカ・コア/スカ・パンク」などがあります。
あっこゴリラ:それでは、まず「オーセンティック・スカ」とは、どういう音楽なんですか?
オンエアではThe Skatalites『Addis Ababa』を紹介。
本根:ちょっとゆったりとしてて、うねっているみたいな音が特徴ですね。
グローバー:まだちょっと腰つけてる感じがあるよね。
本根:このあとになるとジャンプとか入ってきますしね。
あっこゴリラ:続いて、「2トーン・スカ」の代表的な楽曲を教えてください。
本根:スペシャルズの『Little Bitch』です。
あっこゴリラ:この曲は、今でもクラブでかかったりしますよね。
本根:もうアンセムですよね。
あっこゴリラ:みんなでバカ踊りしちゃうようなナンバーですけど、さっきの「オーセンティック・スカ」と聴き比べると大きく変わりますよね。
グローバー: 全然ノリが変わるよね。
あっこゴリラ:やっぱりイギリスは、ミクスチャーしていくんですね。
本根:そうですね。「2トーン・スカ」は、パンクロックがミックスされた感じですね。
あっこゴリラ:最後に、「スカ・パンク/スカ・コア」は、どういう音楽なんですか?
本根:85年あたりにフィッシュボーンの到来ありましたが、そこが始まりだと言われていますね。2000年あたりに日本でも一大ムーブメントになりました。
グローバー:フィッシュボーンとか、みんな聴いてたよね。
あっこゴリラ:じゃあ、ロスで進化させたのが「スカ・パンク/スカ・コア」なんですね。
オンエアではVOODOO GLOW SKULLS『El Coo Cooi』を紹介した。
国民的音楽だったのは4年間だけ…なぜブームは移行した?
本根さんによると、ジャマイカンポップとして、1950年末ごろからSKAの前身音楽があったのだそう。60年代に入って、SKAはジャマイカの音楽シーンを席巻しはじめた。本根:そして、1962年のジャマイカ独立と同時にムーブメントが起き、先ほど紹介した、スカタライツなども独立を記念した曲などを発表し、にわかに世界中に、主にイギリスに広まっていきました。
あっこゴリラ:なるほど~。1962年にSKAがジャマイカの国民的な音楽になったんですね。
本根:それによって、ニューヨークやロンドンから注目を浴びます。そして、ブームがくるのが、1962年から1964年です。この2年間くらいはみんなSKAやってるみたいな状態で、ほとんどのポピュラーミュージシャンはSKAアーティストでした。
あっこゴリラ:なんと、あのボブ・マーリーも、レゲエをやる前は「The Wailers」というSKAグループのメンバーだったとか。
本根:そうなんです。ウェイラーズのリードボーカルをやっていたのが、ボブ・マーリーです。
あっこゴリラ:つまり、レゲエよりもSKAの方が古いんですね。
オンエアでは、The Wailers『Simmer Down』を紹介。
そんな国民的音楽となったSKAが4年で終了してしまった理由は、気候にあった。
本根:4年というのは諸説ありますが、1967年のジャマイカに猛暑が訪れ、SKAのリズムが辛くなり、もっとゆるいリズムのレゲエに進化していったという説があります。
あっこゴリラ:まさかの暑かったからっていう(笑)。では、4年間だけ国民的音楽となったSKAが、どうやって今に語り継がれていったんですか?
グローバー:このビートって、好きな人はもうやらずにはいられないんだよね。だから、そういう人が常にいるんですよ。そういうのがあって、どんどんいろんなSKAが積み上がられていってるんじゃないかな。
あっこゴリラ:HIP HOPとかもそうですよね。グローバーさんは、この時代からSKAを聴き始めたんですか?
グローバー:ぼくはフィッシュボーンがリアルタイムだから、もうメッセージ性もあって、シリアスな歌もあるけど、でもパーティーみたいな感じが土台にはあるんだよね。
SKAとは、みんなが集まってくる公園みたいもの
本根さんは今回のオンエアについて「SKA特集をしてくれたのが、とにかくうれしかった」と喜びを口にする。グローバーも「番組にメッセージが来たのもうれしかったですね」と述べた。あっこゴリラ:私もSKAビートを使って何かやりたくなりました。これでパーティーやったらすごい楽しいだろうな~。やっぱり、今って、元気出しづらいし、SKAがフィットしますよね。
グローバー:みなさん、悩んでいることがあったら、SKAを聴いてください。SKA聴きながら悩むって難しいんですよ。なんか楽しくなっちゃうから。あはははは。深刻なことを、こんなに考えられない音楽ってないから。
あっこゴリラ:確かに。では最後に、お二人にとってSKAとは!?
グローバー:SKAとは、なんだかわかりません!
あっこゴリラ:あはははは。その軽さがいい。
本根:SKAって公園みたいなものかな。みんなが集まってくる感じがして、すごく気持ちがいい音楽だなって思います。
番組情報
- SONAR MUSIC
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月・火・水・木曜21:00-24:00