J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「音楽を愛する全ての人と作り上げる「(超)進化型音楽番組」だ。毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
2020年11月10日(火)のオンエアは、「ロック復権宣言!! 〜今注目の最新型ロックとは!? 」をテーマにお届け。ゲストに、SPARK!!SOUND!!SHOW!!のタナカユーキ(Vo./Gt.)とチヨ(Ba.)を迎えた。
2019年は、イギリスのラウドロックバンド「Bring Me The Horizonが、最新アルバムでグラミー賞にノミネート。2020年10月にはラッパー、マシン・ガン・ケリーが、ポップパンクアルバムをリリースし、自身初となる全米1位を獲得。にわかに「激しいロック」が求められ始めているのかもしれない。
ゲストに招いたSPARK!!SOUND!!SHOW!!(略称・スサシ)は、ユーキとチヨを中心に大阪で結成された4人組ロックバンド。ハードコア、メタル、ヒップホップ、ベース、ガバなど、あらゆるジャンルをミクスチャーしたサウンドが特徴だ。
あっこゴリラ:やっぱり今、洋楽ロックは元気ない印象ありますか?
ユーキ:2000年代の当時聴いてたときよりはって感じですけどね。
チヨ:なんか、そんなに元気ないって印象はなかったんですけどね。
あっこゴリラ:それこそ、トラップアーティストがロックを取り入れたりとか、けっこうジャンルも何もなくなってきている感じもありますからね。
ユーキ:今って、わざわざ「洋楽ロック聴いてるな~」って感じで聴いてないですよね。もうかっこいいかどうかだけっていうかね。
あっこゴリラ:そもそも、この様々なジャンルを飲み込んだスサシの音楽はどのように出来上がっていったんですか?
チヨ:今の体制に固まるまで紆余曲折あったんですけど、DTMができるメンバーが加入してやりたい音楽ができるようになったことで、ユーキが元々好きだったベースミュージックなど様々なものを取り入れやすくなったっていうのはありますね。
あっこゴリラ:現在のスサシに、影響を与えたなと思う洋楽ロックバンドっていますか?
ユーキ:現在の体制で言うと、新メンバー入って3年くらいなんですけど、そのときに参考にしやすいなって言ってたのは、「Enter Shikari」ってバンドです。
オンエアで流したのは、Enter Shikari『Gandhi Mate, Gandhi』。
あっこゴリラ:めちゃくちゃかっこいい! 少し前の曲なんですね。
チヨ:これを見て「こんなのやりたい」って言ってたんですよ。
あっこゴリラ:めちゃくちゃやんちゃな感じで、こういうの大好き。あはははは。スサシのお二人は、今ハマってる最新型ロックってありますか?
ユーキ:自粛中に知ったアーティストで、「Danger Twins」っていう、バンドなのか何なのかわからず聴いてて、打ち込みとかもありつつ、バンドっぽい曲もありつつ、なんとなく3人くらいのバンドなのかなって思ってたら、2人組でしかもバンドではないらしく(笑)。
オンエアで流したのは、Danger Twins『Good to Go』。
あっこゴリラ:自分たちで“デンジャー”って言っちゃってる辺りもかわいいよね。今、写真見てみたら見た目めちゃかわいいね。
ユーキ:ノーデンジャーですね(笑)。
あっこゴリラ:音で表現してるんだね。続いて、チヨさんが気になる最新型ロックを教えてください。
チヨ:僕も2人組なんですけど、ニューヨークで活動している「Machine Girl」っていうユニットです。インダストリアルっぽいのもあったりとか、けっこうハードコアノイズな感じで、イケてるんですけど音質が悪かったりとか荒々しい感じがかっこいいです。基本音が割れてるんです(笑)。それってめっちゃかっこよくないですか。
あっこゴリラ:めっちゃいい!
オンエアで流したのは、Machine Girl『The Fortress』。
あっこゴリラ:正直、2010年代は元気がなかった洋楽ロックですが、そんな中、EDMやヒップホップの要素が随所に散りばめられたロックバンドが多くなった印象があります。この流れはいつから始まったんでしょうか?
村岡:元々、90年代に登場したKORNやリンプ・ビズキッドを先駆けとして、ロックとヒップホップを融合したミクスチャーシーンという一大勢力ができたのですが、そこにさらにキャッチーなメロディやシンセを足したりとモダンにアップデートしたサウンドの「Linkin Park」が登場し、世界的ヒットに繋がりました。ロックは、常に“最先端のサウンド”を吸収していくもので、その流れもあり、2010年代にはEDMとロックの融合が盛んに行われました。
あっこゴリラ:EDMってめちゃブチ上がるから、そういう意味でも相性が良かったのかもしれないですね。やっぱりそれで言うとLinkin Parkって偉大ですよね。
村岡:いろんなジャンルとコラボして、かつ、それが成功しているっていうのは、やっぱりすごいバンドですよね。
あっこゴリラ:ロックがEDMを取り込んだって感じなんでしょうか?
村岡:そうですね。例えば、EDMシーンで活躍するSkrillexは、メジャーデビューも果たした「フロム・ファースト・トゥ・ラスト」というエモスクリーモ・バンドのボーカルだったんですよね。彼がバンドを脱退してEDMに転向しヒットを飛ばしたことは、まさにEDMとロックの相性が良いからこそだと思います。
そこからBring Me The Horizonのヒットに繋がる流れはいつ頃からあったのだろうか。
村岡:Bring Me The Horizonの歴史は意外と古く、1stアルバム『Count Your Blessings』(2006)や2ndアルバム『Suicide Season』(2008)は、いわゆるデスコアと呼ばれる極悪なグロウル(がなり声)を多用する、ロックの中でも最もエクストリームなジャンルに属するバンドだったんです。
あっこゴリラ:極悪! あはははは。
チヨ:このアルバム、よくユーキの車で聴いてたな(笑)。
村岡:その後、そういったエクストリーム・サウンドにポップなメロディやシンセ、EDMなど様々なサウンドをリリースするたびにどんどん大胆に取り入れていって、現在の彼らのサウンドが出来上がりました。大きな節目となったのが、2013年にリリースした『Sempiternal』で、これで一般層を取り込んで、今のような流れ、大ヒットに繋がっていったのかなと思います。
あっこゴリラ:元々デスコアだって知ると余計好きになっちゃうな~。
村岡:あとは、Bring Me The Horizonと同じ時代に生きてきた、エレクトロやEDMをよりえげつなく取り入れたバンド「Attack Attack!」です。彼らは、Crossfaithやラスベガスなど、シンセやEDMを多用する日本のラウドロックバンドにも大きな影響を与えてます。
オンエアでは、Attack Attack!『Stick Stickly』を紹介した。
・Bone Crew
村岡:ラップをガッツリ取り入れた2人組のユニットです。アメリカのメタルコアバンド「ATTILA」のFronz(Vo.)が、“トラップ+ハードコア”という「トラップコア」を掲げたプロジェクトです。極悪でチャラくて、最強です!
あっこゴリラ:このトラップのチャラさがいいんだろうね~。
・FROM ASHES TO NEW
村岡:アメリカのツインボーカルバンドで、今日紹介した中でも一番Linkin Parkに近いバンドだと思います。「Linkin Park 2.0」と言ってもいいほど影響が濃いです。ボーカルも、リンキンのチェスターとマイクみたいにクリーンとラップパートで担当がいて、僕が最もネクストLinkin Parkを感じるバンドですね。また彼らは、SkrillexなどEDMの影響も公言してますが、そういったEDMのテイストやプログラミングなどハイブリッドな要素も感じさせるので、単なるリンキンフォロワーでない聴き応えあるサウンドになっているかと思います。
あっこゴリラ:やはりLinkin Parkというのは、かなり大きな存在なんですね。
村岡:めちゃくちゃ大きいですね。それこそ中期以降のブリングミーも明らかに影響受けてますし、日本でもワンオク始め、coldrain、SPYAIR、Crossfaithなんかも確実に影響を受けてるバンドです。
・BAD OMENS
村岡:Bring Me The Horizonへのアメリカからの回答ともいうべきバンド「BAD OMENS」です。回答というか、ぶっちゃけ影響受けてるってことですね(笑)。Bring Me The Horizonと比べると、新しいとか都会的な部分を全部取り払って、いい意味でのアメリカの片田舎臭さを出してるような、ニッケルバックとかKORNみたいなテイストを入れていて、ちょっとアメリカナイズされている感じですね。
チヨ:わかりやすい!
あっこゴリラ:やっぱり専門家はすごいよね。
現在のロックシーンにおいて、やはりBring Me The Horizonの影響力は強いのか。
村岡:BAD OMENSもそうですが、影響力は相当強いですね。ロックシーンにおいては、まさに追従を許さない圧倒的な人気で、10月にリリースされた最新EPは当たり前のようにiTunesロックチャートで1位を取ってます。
あっこゴリラ:改めて、Bring Me The Horizonはなぜそこまで人気なのでしょうか?
村岡:さっきも伝えた通り、元々がデスコア、メタルコアバンドだったんですが、作品をリリースするごとにどんどん音楽性を変化させていって、その都度新しいファンを獲得していった珍しいバンドかなと思います。普通、音楽性が変わると、以前のファンって離れていくことが多いですが、彼らは失わずに獲得だけしていく、そこが凄いところだと思います。またボーカルのオリがやたらイケメンで、さらにお洒落なんですよね。「ドロップデッド・クロージング」という人気のストリートブランドもやっていて、“ザ・カリスマ”なところも人気の要因かと思います。
・WILDWAYS
村岡:以前、激ロックで日本に招聘したこともあるロシアのバンド「WILDWAYS」です。今回流してもらった『Bombs & Kisses』という曲は、北海道のバンド、CVLTEをゲストに迎えてるのですが、激ロックで対バンした際にCVLTEを気に入って、今回の共演に繋がったと言うストーリー的にもドラマティックな楽曲です。
あっこゴリラ:日本でも最新型ロックはどんどん出て来ているんですよね?
村岡:邦ラウドシーンではすでに人気ですが、今後広くJ-ROCKシーンで人気が出そうなのは、「a crowd of rebellion」です。Crossfaithのようなハードコアをベースとしつつも、凛として時雨のような刹那系ギターロックも兼ね備えているので、J-ROCK好きにも刺さると思います。
村岡:福岡のバンド「Paledusk」もおすすめです。メタルコアにダブ、DjentやらEDMをぶっ込んだサウンドで超斬新です。是非チェックしてみてください!
2020年11月10日(火)のオンエアは、「ロック復権宣言!! 〜今注目の最新型ロックとは!? 」をテーマにお届け。ゲストに、SPARK!!SOUND!!SHOW!!のタナカユーキ(Vo./Gt.)とチヨ(Ba.)を迎えた。
ロックは元気がない…? いや、進化を続けている
2010年代、EDMの躍進やヒップホップが市民権を勝ち取ったことでヒットチャートの裏に隠れてしまった「洋楽ロック」。しかし、そんな逆境の中でもロックは進化し続けている。2019年は、イギリスのラウドロックバンド「Bring Me The Horizonが、最新アルバムでグラミー賞にノミネート。2020年10月にはラッパー、マシン・ガン・ケリーが、ポップパンクアルバムをリリースし、自身初となる全米1位を獲得。にわかに「激しいロック」が求められ始めているのかもしれない。
ゲストに招いたSPARK!!SOUND!!SHOW!!(略称・スサシ)は、ユーキとチヨを中心に大阪で結成された4人組ロックバンド。ハードコア、メタル、ヒップホップ、ベース、ガバなど、あらゆるジャンルをミクスチャーしたサウンドが特徴だ。
あっこゴリラ:やっぱり今、洋楽ロックは元気ない印象ありますか?
ユーキ:2000年代の当時聴いてたときよりはって感じですけどね。
チヨ:なんか、そんなに元気ないって印象はなかったんですけどね。
あっこゴリラ:それこそ、トラップアーティストがロックを取り入れたりとか、けっこうジャンルも何もなくなってきている感じもありますからね。
ユーキ:今って、わざわざ「洋楽ロック聴いてるな~」って感じで聴いてないですよね。もうかっこいいかどうかだけっていうかね。
あっこゴリラ:そもそも、この様々なジャンルを飲み込んだスサシの音楽はどのように出来上がっていったんですか?
チヨ:今の体制に固まるまで紆余曲折あったんですけど、DTMができるメンバーが加入してやりたい音楽ができるようになったことで、ユーキが元々好きだったベースミュージックなど様々なものを取り入れやすくなったっていうのはありますね。
あっこゴリラ:現在のスサシに、影響を与えたなと思う洋楽ロックバンドっていますか?
ユーキ:現在の体制で言うと、新メンバー入って3年くらいなんですけど、そのときに参考にしやすいなって言ってたのは、「Enter Shikari」ってバンドです。
オンエアで流したのは、Enter Shikari『Gandhi Mate, Gandhi』。
あっこゴリラ:めちゃくちゃかっこいい! 少し前の曲なんですね。
チヨ:これを見て「こんなのやりたい」って言ってたんですよ。
あっこゴリラ:めちゃくちゃやんちゃな感じで、こういうの大好き。あはははは。スサシのお二人は、今ハマってる最新型ロックってありますか?
ユーキ:自粛中に知ったアーティストで、「Danger Twins」っていう、バンドなのか何なのかわからず聴いてて、打ち込みとかもありつつ、バンドっぽい曲もありつつ、なんとなく3人くらいのバンドなのかなって思ってたら、2人組でしかもバンドではないらしく(笑)。
オンエアで流したのは、Danger Twins『Good to Go』。
あっこゴリラ:自分たちで“デンジャー”って言っちゃってる辺りもかわいいよね。今、写真見てみたら見た目めちゃかわいいね。
ユーキ:ノーデンジャーですね(笑)。
あっこゴリラ:音で表現してるんだね。続いて、チヨさんが気になる最新型ロックを教えてください。
チヨ:僕も2人組なんですけど、ニューヨークで活動している「Machine Girl」っていうユニットです。インダストリアルっぽいのもあったりとか、けっこうハードコアノイズな感じで、イケてるんですけど音質が悪かったりとか荒々しい感じがかっこいいです。基本音が割れてるんです(笑)。それってめっちゃかっこよくないですか。
あっこゴリラ:めっちゃいい!
オンエアで流したのは、Machine Girl『The Fortress』。
ロックは、常に“最先端のサウンド”を吸収していく
ここからは、最新型ロックの現状をより深く知るためラウドロックのポータルサイト「激ロック」編集長にして激ロックエンタテインメント社長、さらにラウドロックDJもこなす、村岡俊介さんに電話を繋ぎ、シーンの状況を聞いた。あっこゴリラ:正直、2010年代は元気がなかった洋楽ロックですが、そんな中、EDMやヒップホップの要素が随所に散りばめられたロックバンドが多くなった印象があります。この流れはいつから始まったんでしょうか?
村岡:元々、90年代に登場したKORNやリンプ・ビズキッドを先駆けとして、ロックとヒップホップを融合したミクスチャーシーンという一大勢力ができたのですが、そこにさらにキャッチーなメロディやシンセを足したりとモダンにアップデートしたサウンドの「Linkin Park」が登場し、世界的ヒットに繋がりました。ロックは、常に“最先端のサウンド”を吸収していくもので、その流れもあり、2010年代にはEDMとロックの融合が盛んに行われました。
あっこゴリラ:EDMってめちゃブチ上がるから、そういう意味でも相性が良かったのかもしれないですね。やっぱりそれで言うとLinkin Parkって偉大ですよね。
村岡:いろんなジャンルとコラボして、かつ、それが成功しているっていうのは、やっぱりすごいバンドですよね。
あっこゴリラ:ロックがEDMを取り込んだって感じなんでしょうか?
村岡:そうですね。例えば、EDMシーンで活躍するSkrillexは、メジャーデビューも果たした「フロム・ファースト・トゥ・ラスト」というエモスクリーモ・バンドのボーカルだったんですよね。彼がバンドを脱退してEDMに転向しヒットを飛ばしたことは、まさにEDMとロックの相性が良いからこそだと思います。
そこからBring Me The Horizonのヒットに繋がる流れはいつ頃からあったのだろうか。
村岡:Bring Me The Horizonの歴史は意外と古く、1stアルバム『Count Your Blessings』(2006)や2ndアルバム『Suicide Season』(2008)は、いわゆるデスコアと呼ばれる極悪なグロウル(がなり声)を多用する、ロックの中でも最もエクストリームなジャンルに属するバンドだったんです。
あっこゴリラ:極悪! あはははは。
チヨ:このアルバム、よくユーキの車で聴いてたな(笑)。
村岡:その後、そういったエクストリーム・サウンドにポップなメロディやシンセ、EDMなど様々なサウンドをリリースするたびにどんどん大胆に取り入れていって、現在の彼らのサウンドが出来上がりました。大きな節目となったのが、2013年にリリースした『Sempiternal』で、これで一般層を取り込んで、今のような流れ、大ヒットに繋がっていったのかなと思います。
あっこゴリラ:元々デスコアだって知ると余計好きになっちゃうな~。
村岡:あとは、Bring Me The Horizonと同じ時代に生きてきた、エレクトロやEDMをよりえげつなく取り入れたバンド「Attack Attack!」です。彼らは、Crossfaithやラスベガスなど、シンセやEDMを多用する日本のラウドロックバンドにも大きな影響を与えてます。
オンエアでは、Attack Attack!『Stick Stickly』を紹介した。
今、ロックはこのバンドを聴こう!
村岡さん曰く、「常に最先端の音楽と結びつくのがロック」。ここからは今注目の最先端ロックを教えてくれた。・Bone Crew
村岡:ラップをガッツリ取り入れた2人組のユニットです。アメリカのメタルコアバンド「ATTILA」のFronz(Vo.)が、“トラップ+ハードコア”という「トラップコア」を掲げたプロジェクトです。極悪でチャラくて、最強です!
あっこゴリラ:このトラップのチャラさがいいんだろうね~。
・FROM ASHES TO NEW
村岡:アメリカのツインボーカルバンドで、今日紹介した中でも一番Linkin Parkに近いバンドだと思います。「Linkin Park 2.0」と言ってもいいほど影響が濃いです。ボーカルも、リンキンのチェスターとマイクみたいにクリーンとラップパートで担当がいて、僕が最もネクストLinkin Parkを感じるバンドですね。また彼らは、SkrillexなどEDMの影響も公言してますが、そういったEDMのテイストやプログラミングなどハイブリッドな要素も感じさせるので、単なるリンキンフォロワーでない聴き応えあるサウンドになっているかと思います。
あっこゴリラ:やはりLinkin Parkというのは、かなり大きな存在なんですね。
村岡:めちゃくちゃ大きいですね。それこそ中期以降のブリングミーも明らかに影響受けてますし、日本でもワンオク始め、coldrain、SPYAIR、Crossfaithなんかも確実に影響を受けてるバンドです。
・BAD OMENS
村岡:Bring Me The Horizonへのアメリカからの回答ともいうべきバンド「BAD OMENS」です。回答というか、ぶっちゃけ影響受けてるってことですね(笑)。Bring Me The Horizonと比べると、新しいとか都会的な部分を全部取り払って、いい意味でのアメリカの片田舎臭さを出してるような、ニッケルバックとかKORNみたいなテイストを入れていて、ちょっとアメリカナイズされている感じですね。
チヨ:わかりやすい!
あっこゴリラ:やっぱり専門家はすごいよね。
現在のロックシーンにおいて、やはりBring Me The Horizonの影響力は強いのか。
村岡:BAD OMENSもそうですが、影響力は相当強いですね。ロックシーンにおいては、まさに追従を許さない圧倒的な人気で、10月にリリースされた最新EPは当たり前のようにiTunesロックチャートで1位を取ってます。
あっこゴリラ:改めて、Bring Me The Horizonはなぜそこまで人気なのでしょうか?
村岡:さっきも伝えた通り、元々がデスコア、メタルコアバンドだったんですが、作品をリリースするごとにどんどん音楽性を変化させていって、その都度新しいファンを獲得していった珍しいバンドかなと思います。普通、音楽性が変わると、以前のファンって離れていくことが多いですが、彼らは失わずに獲得だけしていく、そこが凄いところだと思います。またボーカルのオリがやたらイケメンで、さらにお洒落なんですよね。「ドロップデッド・クロージング」という人気のストリートブランドもやっていて、“ザ・カリスマ”なところも人気の要因かと思います。
・WILDWAYS
村岡:以前、激ロックで日本に招聘したこともあるロシアのバンド「WILDWAYS」です。今回流してもらった『Bombs & Kisses』という曲は、北海道のバンド、CVLTEをゲストに迎えてるのですが、激ロックで対バンした際にCVLTEを気に入って、今回の共演に繋がったと言うストーリー的にもドラマティックな楽曲です。
あっこゴリラ:日本でも最新型ロックはどんどん出て来ているんですよね?
村岡:邦ラウドシーンではすでに人気ですが、今後広くJ-ROCKシーンで人気が出そうなのは、「a crowd of rebellion」です。Crossfaithのようなハードコアをベースとしつつも、凛として時雨のような刹那系ギターロックも兼ね備えているので、J-ROCK好きにも刺さると思います。
村岡:福岡のバンド「Paledusk」もおすすめです。メタルコアにダブ、DjentやらEDMをぶっ込んだサウンドで超斬新です。是非チェックしてみてください!
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。