J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。12月14日(月)~17日(木)のオンエアでは、今週はコロナ渦のピンチをチャンスに変えたアイデアを表彰する「NEW NORMAL NEW IDEA AWARD」を実施した。
12月15日(火)のオンエアでは、「飲食部門」の大賞を決めることに。食べログでフォロワー数1位のレビュアー・川井 潤さんが「食の2020年」を振り返った。川井さんは、「料理の鉄人」(フジテレビ系)の企画ブレーンを務め、現在は飲食業界のプロデュースやサポートなどを中心に活動している。
川井さんがひとつめに挙げたのは、オンラインデリバリー。「Uber Eats」や「出前館」がある中で、川井さんの印象に残ったのは「menu(メニュー)」だという。
川井:。ここは普通の店はもちろん、ほかのサイトには見ないミシュランの星付きの店や人気店からもデリバリーができるんです。
サッシャ:すごい!
川井:なんとなく食が寂しくなっちゃう感じだったところに、多少の夢を与えてくれたという感じがありまして、これは面白いなと思いました。
サッシャ:なかなかそういうところをデリバリーしてくれるという印象もないし、外食をしなくなると行く機会がないですよね。クリスマスのちょっとした贅沢に、というのはいいですね。
川井:お正月も多分みなさん家のなかにいなきゃいませんから、多分おせちとかも出てくると思います。
増井:予算多めの5千円ほどでも出ているんですね。
川井:高いのになると2万円近いのがあったりします。
デリバリーは「冷めてしまうのでは」と気にかかる人もいるだろう。menuは「30分後においしくなっちゃう料理」をテーマにしているそうだ。
川井:2年後まで予約がとれない五反田にある有名店「食堂とだか」の、熱いときよりも冷めてからのほうがおいしい「しらたきザーサイペペロンチーノ」が食べられるようになりました。それからしっとり冷たくなったほうがおいしくなる、チャーハンなどの開発もやっているそうです。
サッシャ:面白いなあ、どんどん進化してますね。
川井:日本らしい新しいひとつの食文化になるかもしれないですね。
・「menu」公式サイト
https://service.menu.inc/service/
川井:肉ではなくて大豆からできた「植物性代替肉」みたいなものがありますね。ユーハイムさんは「AIで焼くバームクーヘン」を発表しました。
サッシャ:AIで焼くバームクーヘン!?
川井:職人さんのデータをAIの機械のなかに入れて、オンラインでどこでもその職人さんのバームクーヘンが食べられるというものです。
サッシャ・増井:えー!
川井:日本もそうですし、実はオンラインなので世界のどこででも食べられるようなものになるということなんです。僕は実際に食べさせてもらいました。
サッシャ:僕はユーハイムのバームクーヘン好きですが、味は普通のものと違いますか?
川井:できたてアツアツ、しっとりホカホカで、ちょっとこれを食べたらやめられないというかですね、ものすごくおいしいんです。
サッシャ:通常のユーハイムのデパ地下とかで売っているバームクーヘンもおいしいですが、それよりもおいしい?
川井:全然違いますね、別物です。
サッシャ:別物!?
川井:ぜひ機会があったら食べてほしいなと思います。
サッシャ:ということは、もう一般でも食べられるんですか?
川井:実際にはまだ食べられないのかな? もうそろそろ、名古屋など街のほうに出していくといったことを考えてらっしゃるみたいなんです。
世界初のバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」は、2021年3月に名古屋市内にオープン予定の「バウムハウス」で導入予定だ。
・「THEO(テオ)」公式サイト
https://theo-foodtechers.com/
川井:何人かいらっしゃる職人さんたちのデータが入っているんです。
増井:「これがいちばんおいしい」というのを安定して作れるわけですよね。
川井:すごいなと思ったのは、その職人さんのレシピが初めて……レシピって著作権がなかったんですが、著作権がこれで発生するという。
サッシャ:そうか! そうすると名料理人の料理がどこでも再現できるということなるわけですか。
川井:そういった可能性が出てきました。
サッシャ:これはすごい話ですね。
川井:そうなんですよ。だから「あれ、食べられなくなっちゃったね」みたいなのがなくなる可能性もあるので、とても夢があるなと思います。
サッシャ:使い方としてはほかにもあるんですか?
川井:ユーハイムの社長の河本(英雄)さんという方がおっしゃっているんですが、南アフリカに実際に行って、まずしいスラム街にこれを置けば、おいしいものを食べることができる。いままでだと職人さんが行かないと作れなかったのがいなくても作れるということで「(食で)世界を平和にできるんじゃないか」という。
サッシャ:夢がひろがるなあ……。
サッシャ:きた! 僕もします。
増井:以前からひとりで焼肉をする方はいましたが、改めて今年は話題になっていましたよね。
川井:そうですね。やっぱりコロナで「換気」というのがテーマになっていて、換気がいいのがやはり焼き肉屋さんですが、その焼き肉屋さんを大人数で行くとまた、共通のトングを使うなど問題になります。なので男性はもちろん、女性はひとりではなかなか入れなかったと思いますが、それがひとり焼肉で入れるようになったということです。
サッシャ:自分のペースで焼いて食べられるから、僕はひとり焼肉大好きです。
川井:僕もたまにしか行ったことがありませんでしたが、やっぱりこの機会で行くことが増えました。
サッシャ:さあ、大賞に輝くのはどれでしょうか?
川井:夢のあるバームクーヘンとも迷いましたが、オンラインデリバリーにさせていただきます。
増井:今年は存在感が大きかったですよね。
サッシャ:間違いないですね、使う頻度も多くなったと思いますし。決め手はなんでしょうか?
川井:お店に行って食べたほうがおいしいのはもちろんですが、この厳しいときに運んできてくれて、お店さんも助けられたっていうことだと思います。日本の食文化をなくさないためにも頑張っていただきたいということもあります。
サッシャ:そういう応援の気持ちで注文をした方も多いでしょうしね。好きなお店が頑張れるようにと、応援の気持ちでおうちにデリバリーをお願いした方も多いと思います。そういう意味で本当に橋渡し役でしたよね。
川井:そうですね、それがまた日本人的な文化になりそうな感じもするので、それも楽しみかなと思っています。
サッシャ:もともと日本のデリバリーは「店屋物」という出前がずっと昔からそば屋とかで。外国ではあまりない時代から文化としてありましたから、そもそもこういう文化の土壌がありますよね。
川井:それを今度は、ただ運ぶだけではなくて愛をもって運ぶというか、おいしいまま、もしくは「届いたときがおいしい」と言われるようになったら面白いなと思います。
増井:日本ならではの細やかな工夫が来年はさらにされそうです。
サッシャ:サービスもいろいろ出ているので、切磋琢磨されてよりいいサービスが生き残っていくんじゃないかと思います。そういう意味は競争原理がいいものを生んでいく可能性がありますね。
川井:日本がまたこれでいいものを作ると、世界に輸出されていくかもしれないですよね。
サッシャ:そう考えるとオンラインデリバリーの大賞は納得です。
『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースの裏側から光を当てる。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
12月15日(火)のオンエアでは、「飲食部門」の大賞を決めることに。食べログでフォロワー数1位のレビュアー・川井 潤さんが「食の2020年」を振り返った。川井さんは、「料理の鉄人」(フジテレビ系)の企画ブレーンを務め、現在は飲食業界のプロデュースやサポートなどを中心に活動している。
営業自粛のお店を支えた「オンラインデリバリー」
飲食業界が苦境に立たされた1年、お店や人々を励ましたアイデアはなんだろうか。大賞を決めるため、まずは3つノミネートしたキーワードを紹介しよう。川井さんがひとつめに挙げたのは、オンラインデリバリー。「Uber Eats」や「出前館」がある中で、川井さんの印象に残ったのは「menu(メニュー)」だという。
川井:。ここは普通の店はもちろん、ほかのサイトには見ないミシュランの星付きの店や人気店からもデリバリーができるんです。
サッシャ:すごい!
川井:なんとなく食が寂しくなっちゃう感じだったところに、多少の夢を与えてくれたという感じがありまして、これは面白いなと思いました。
サッシャ:なかなかそういうところをデリバリーしてくれるという印象もないし、外食をしなくなると行く機会がないですよね。クリスマスのちょっとした贅沢に、というのはいいですね。
川井:お正月も多分みなさん家のなかにいなきゃいませんから、多分おせちとかも出てくると思います。
増井:予算多めの5千円ほどでも出ているんですね。
川井:高いのになると2万円近いのがあったりします。
デリバリーは「冷めてしまうのでは」と気にかかる人もいるだろう。menuは「30分後においしくなっちゃう料理」をテーマにしているそうだ。
川井:2年後まで予約がとれない五反田にある有名店「食堂とだか」の、熱いときよりも冷めてからのほうがおいしい「しらたきザーサイペペロンチーノ」が食べられるようになりました。それからしっとり冷たくなったほうがおいしくなる、チャーハンなどの開発もやっているそうです。
サッシャ:面白いなあ、どんどん進化してますね。
川井:日本らしい新しいひとつの食文化になるかもしれないですね。
・「menu」公式サイト
https://service.menu.inc/service/
世界中どこでも同じおいしさが味わえる「フードテック」
川井さんが2つ目のノミネートに挙げたのは、食と技術を掛け合わせた言葉「フードテック」。その一例を紹介した。川井:肉ではなくて大豆からできた「植物性代替肉」みたいなものがありますね。ユーハイムさんは「AIで焼くバームクーヘン」を発表しました。
サッシャ:AIで焼くバームクーヘン!?
川井:職人さんのデータをAIの機械のなかに入れて、オンラインでどこでもその職人さんのバームクーヘンが食べられるというものです。
サッシャ・増井:えー!
川井:日本もそうですし、実はオンラインなので世界のどこででも食べられるようなものになるということなんです。僕は実際に食べさせてもらいました。
サッシャ:僕はユーハイムのバームクーヘン好きですが、味は普通のものと違いますか?
川井:できたてアツアツ、しっとりホカホカで、ちょっとこれを食べたらやめられないというかですね、ものすごくおいしいんです。
サッシャ:通常のユーハイムのデパ地下とかで売っているバームクーヘンもおいしいですが、それよりもおいしい?
川井:全然違いますね、別物です。
サッシャ:別物!?
川井:ぜひ機会があったら食べてほしいなと思います。
サッシャ:ということは、もう一般でも食べられるんですか?
川井:実際にはまだ食べられないのかな? もうそろそろ、名古屋など街のほうに出していくといったことを考えてらっしゃるみたいなんです。
世界初のバウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」は、2021年3月に名古屋市内にオープン予定の「バウムハウス」で導入予定だ。
・「THEO(テオ)」公式サイト
https://theo-foodtechers.com/
川井:何人かいらっしゃる職人さんたちのデータが入っているんです。
増井:「これがいちばんおいしい」というのを安定して作れるわけですよね。
川井:すごいなと思ったのは、その職人さんのレシピが初めて……レシピって著作権がなかったんですが、著作権がこれで発生するという。
サッシャ:そうか! そうすると名料理人の料理がどこでも再現できるということなるわけですか。
川井:そういった可能性が出てきました。
サッシャ:これはすごい話ですね。
川井:そうなんですよ。だから「あれ、食べられなくなっちゃったね」みたいなのがなくなる可能性もあるので、とても夢があるなと思います。
サッシャ:使い方としてはほかにもあるんですか?
川井:ユーハイムの社長の河本(英雄)さんという方がおっしゃっているんですが、南アフリカに実際に行って、まずしいスラム街にこれを置けば、おいしいものを食べることができる。いままでだと職人さんが行かないと作れなかったのがいなくても作れるということで「(食で)世界を平和にできるんじゃないか」という。
サッシャ:夢がひろがるなあ……。
気兼ねなくおいしく「ひとり焼肉」
また、川井さんは3つ目のノミネートに「ひとり焼肉」をピックアップした。サッシャ:きた! 僕もします。
増井:以前からひとりで焼肉をする方はいましたが、改めて今年は話題になっていましたよね。
川井:そうですね。やっぱりコロナで「換気」というのがテーマになっていて、換気がいいのがやはり焼き肉屋さんですが、その焼き肉屋さんを大人数で行くとまた、共通のトングを使うなど問題になります。なので男性はもちろん、女性はひとりではなかなか入れなかったと思いますが、それがひとり焼肉で入れるようになったということです。
サッシャ:自分のペースで焼いて食べられるから、僕はひとり焼肉大好きです。
川井:僕もたまにしか行ったことがありませんでしたが、やっぱりこの機会で行くことが増えました。
大賞決定に選ばれたのは……?
川井さんは最後に「オンラインデリバリー」「フードテック」「ひとり焼肉」の3つのエントリーから大賞を決定した。サッシャ:さあ、大賞に輝くのはどれでしょうか?
川井:夢のあるバームクーヘンとも迷いましたが、オンラインデリバリーにさせていただきます。
増井:今年は存在感が大きかったですよね。
サッシャ:間違いないですね、使う頻度も多くなったと思いますし。決め手はなんでしょうか?
川井:お店に行って食べたほうがおいしいのはもちろんですが、この厳しいときに運んできてくれて、お店さんも助けられたっていうことだと思います。日本の食文化をなくさないためにも頑張っていただきたいということもあります。
サッシャ:そういう応援の気持ちで注文をした方も多いでしょうしね。好きなお店が頑張れるようにと、応援の気持ちでおうちにデリバリーをお願いした方も多いと思います。そういう意味で本当に橋渡し役でしたよね。
川井:そうですね、それがまた日本人的な文化になりそうな感じもするので、それも楽しみかなと思っています。
サッシャ:もともと日本のデリバリーは「店屋物」という出前がずっと昔からそば屋とかで。外国ではあまりない時代から文化としてありましたから、そもそもこういう文化の土壌がありますよね。
川井:それを今度は、ただ運ぶだけではなくて愛をもって運ぶというか、おいしいまま、もしくは「届いたときがおいしい」と言われるようになったら面白いなと思います。
増井:日本ならではの細やかな工夫が来年はさらにされそうです。
サッシャ:サービスもいろいろ出ているので、切磋琢磨されてよりいいサービスが生き残っていくんじゃないかと思います。そういう意味は競争原理がいいものを生んでいく可能性がありますね。
川井:日本がまたこれでいいものを作ると、世界に輸出されていくかもしれないですよね。
サッシャ:そう考えるとオンラインデリバリーの大賞は納得です。
『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースの裏側から光を当てる。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。
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2020年12月22日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00