J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「WORLD CONNECTION」。12月13日(日)の放送では、「ドイツから知る休日の過ごし方」をテーマに、生活・料理研究家の門倉多仁亜さんがドイツ流の休日の過ごし方や、ドイツ風オープンサンドの時短レシピを紹介した。
門倉:日曜日や祝日は基本的にお店が営業禁止なので、やっていないんです。みんなが集まる空港や主要駅は営業していいんですが、繫華街に行ってもお店はやっていません。休日はみんなが休むべき日で、労働者も休む権利があるという考えがあります。でも、パン屋さんやケーキ屋さん、お花屋さんは日曜日も必要なので営業していいんです。
玄理:なるほど。じゃあ朝にパン屋さんに行って1日分や1週間分のパンを買って、お花を買って、お祝い事があればケーキを食べて……という感じなんですね。
門倉:日本のようにお父さんがゴルフに行っているとか、子どもが塾に行っているとかはなくて、日曜日は家族やお友だちと集まってゆっくり過ごす日。時間を大事にする日です。
門倉:食事は全体の中での一つでしかないと考えています。もちろん健康にいいものを食べるんですけれど、もっと考え方がシンプルです。1日に1回、温かいものを食べれば、あとの2回は「カルテスエッセン」という冷たい食事(を食べます)。だいたいお昼に茹でたてのじゃがいも料理を食べて、朝と夜はパン食です。
玄理:温かい料理というのも煮込んだものではなくて、茹でたじゃがいもというのがすごくシンプルでいいですね。ドイツだけではなく、ヨーロッパのご家庭では夜に帰ってきたら、パンとチーズとワインだけですよね。
門倉:平日は本当にそうです。
玄理:お料理好きなお母さんだったりすると、週末にスープストックを作って、具を変えて出すとか。それでも「料理しているよね」と言われますよね。
門倉:栄養がちゃんとしていれば、それでいいわけです。クリスマスなどはドイツの人もすごく凝った料理をしますが、それよりもみんなで一緒に集まって食べる時間が大事。お母さんやお父さんが誰か1人台所で大変な思いをして犠牲になるのではなく、みんなで簡単に作って、座っておしゃべりをしながらみんなで楽しく食べるのがポイントです。
こうした食事風景が実現するのは、ドイツの労働環境も影響していると門倉さんは語った。
門倉:日本みたいに残業をあまりしないので、働いているパートナーも4時、5時には帰ってくるし、子どもの塾も基本的にないので夕方にはみんな集まって夕食の準備をします。土日も接待やゴルフはないですし、飲み会も基本的にはない文化なので、自分の時間がたくさんある。それが何よりの豊かさだと思っています。子どもが小さければ7時に会社に行って、3時には帰っちゃうとか、自分の仕事さえこなせればいいわけです。
門倉:具材を並べただけなので、レシピも何もないんです(笑)。あるものを組み合わせるという感じかな。
玄理:ぱっと見たときに「お店かな?」というくらい色どりも鮮やかなんですけれども、所要時間は5分。しかも熱も使っていないから、食べ終わった後も木のお皿をさっと洗うだけですよね。
門倉:ワインとかビールでもあれば、とてもいい夕食です。栄養バランスもとてもいいと思います。
玄理:これが出てきて「えっ、今日の夕食これ?」って絶対に誰も言わない! とってもすてき!
オープンサンドを実食した玄理は「パンがもちもち」とコメント。ドイツではライ麦パンが主流で、サワー種というものを使用して作るため、酸味があるのが特徴だという。
門倉:最近は普通のスーパーでも、いろんなところでライ麦パンが売られています。ライ麦パンはけっこう重いので薄いほうがおいしいです。酸味があるのでバターをたっぷり塗ると相性が良く、パンの味が濃いので乗せるものもしっかりした味付けのものが合います。
門倉さんの公式サイトでは、他にもさまざまなドイツ料理のレシピを公開している。
「WORLD CONNECTION」では、さまざまなトピックの「今」を取り上げる。オンエアは9時20分頃から。
日曜日はみんなが休む日
日本人の父、ドイツ人の母のもとに生まれ、生活・料理研究家として活動する門倉さん。Eテレの番組『テレビでドイツ語』では「タニアのドイツ流シンプルライフ」のコーナーを担当したこともあり、母から受け継いだドイツ流の暮らし方をメディアで日々発信している。そんな門倉さんは、日本とドイツの休日の過ごし方の違いについて「全然違う」と話した。門倉:日曜日や祝日は基本的にお店が営業禁止なので、やっていないんです。みんなが集まる空港や主要駅は営業していいんですが、繫華街に行ってもお店はやっていません。休日はみんなが休むべき日で、労働者も休む権利があるという考えがあります。でも、パン屋さんやケーキ屋さん、お花屋さんは日曜日も必要なので営業していいんです。
玄理:なるほど。じゃあ朝にパン屋さんに行って1日分や1週間分のパンを買って、お花を買って、お祝い事があればケーキを食べて……という感じなんですね。
門倉:日本のようにお父さんがゴルフに行っているとか、子どもが塾に行っているとかはなくて、日曜日は家族やお友だちと集まってゆっくり過ごす日。時間を大事にする日です。
1日1回、温かいものを食べさえすればいい
コロナ禍での外出自粛の影響もあり、自炊をする人も増えた2020年。健康的な食事を意識するきっかけになったメリットもある反面、母親や女性パートナーの家事の負担が増えた家庭もあるなどデメリットも。一方ドイツでは、食事にたいして、もっとカジュアルな考え方が主流なのだとか。門倉:食事は全体の中での一つでしかないと考えています。もちろん健康にいいものを食べるんですけれど、もっと考え方がシンプルです。1日に1回、温かいものを食べれば、あとの2回は「カルテスエッセン」という冷たい食事(を食べます)。だいたいお昼に茹でたてのじゃがいも料理を食べて、朝と夜はパン食です。
玄理:温かい料理というのも煮込んだものではなくて、茹でたじゃがいもというのがすごくシンプルでいいですね。ドイツだけではなく、ヨーロッパのご家庭では夜に帰ってきたら、パンとチーズとワインだけですよね。
門倉:平日は本当にそうです。
玄理:お料理好きなお母さんだったりすると、週末にスープストックを作って、具を変えて出すとか。それでも「料理しているよね」と言われますよね。
門倉:栄養がちゃんとしていれば、それでいいわけです。クリスマスなどはドイツの人もすごく凝った料理をしますが、それよりもみんなで一緒に集まって食べる時間が大事。お母さんやお父さんが誰か1人台所で大変な思いをして犠牲になるのではなく、みんなで簡単に作って、座っておしゃべりをしながらみんなで楽しく食べるのがポイントです。
こうした食事風景が実現するのは、ドイツの労働環境も影響していると門倉さんは語った。
門倉:日本みたいに残業をあまりしないので、働いているパートナーも4時、5時には帰ってくるし、子どもの塾も基本的にないので夕方にはみんな集まって夕食の準備をします。土日も接待やゴルフはないですし、飲み会も基本的にはない文化なので、自分の時間がたくさんある。それが何よりの豊かさだと思っています。子どもが小さければ7時に会社に行って、3時には帰っちゃうとか、自分の仕事さえこなせればいいわけです。
5分で作れる簡単「オープンサンド」
番組では、門倉さんがオープンサンドを紹介。レバーペースト、スモークハム、サバの干物、野菜とパンがカットボードに盛り付けられたものがスタジオに登場した。ドイツから知る休日の過ごし方!
— ACROSS THE SKY (@acrossthesky813) December 13, 2020
生活・料理研究家 #門倉多仁亜 さん
ドイツ流時短料理、
オープンサンドのレシピご紹介
おいしそう…#jwave #sky813 #german pic.twitter.com/zRUImmmMEw
門倉:具材を並べただけなので、レシピも何もないんです(笑)。あるものを組み合わせるという感じかな。
玄理:ぱっと見たときに「お店かな?」というくらい色どりも鮮やかなんですけれども、所要時間は5分。しかも熱も使っていないから、食べ終わった後も木のお皿をさっと洗うだけですよね。
門倉:ワインとかビールでもあれば、とてもいい夕食です。栄養バランスもとてもいいと思います。
玄理:これが出てきて「えっ、今日の夕食これ?」って絶対に誰も言わない! とってもすてき!
オープンサンドを実食した玄理は「パンがもちもち」とコメント。ドイツではライ麦パンが主流で、サワー種というものを使用して作るため、酸味があるのが特徴だという。
門倉:最近は普通のスーパーでも、いろんなところでライ麦パンが売られています。ライ麦パンはけっこう重いので薄いほうがおいしいです。酸味があるのでバターをたっぷり塗ると相性が良く、パンの味が濃いので乗せるものもしっかりした味付けのものが合います。
門倉さんの公式サイトでは、他にもさまざまなドイツ料理のレシピを公開している。
「WORLD CONNECTION」では、さまざまなトピックの「今」を取り上げる。オンエアは9時20分頃から。
番組情報
- ACROSS THE SKY
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毎週日曜9:00-12:00