J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「AWESOME COLORS」。12月4日(金)のオンエアでは、米津玄師やくるり、millennium paradeなどのサポートドラマーとしても活躍する石若 駿がリモート出演。これまでの道のりを語った。またこの日の同番組では、石若と角銅真実、西田修大による「SONGBOOK TRIO」のライブ音源もお届けした。
長谷川:石若さんのお母様はピアノ教室の先生だったそうですが、ドラムを始めたきっかけはなんだったんでしょうか。
石若:父親に「ライブを観に行くぞ」と4歳ぐらいのときに言われて、そこで観たのがジャズドラマー・森山威男さんのライブで、2時間ぐらいずっとフリー・インプロヴィゼーション(即興演奏)をやっていました。それを最前列で観て衝撃を受けて「やりたい!」となってドラムを始めました。もうすごかったんです。ずっと叩き続けていて、スティックが折れたり、ブラシという道具が弾けて飛んでいったりしていました。
長谷川:ライブならではですね。
石若:それがすごくかっこよく見えて。
長谷川:ちなみにピアノは?
石若:母親がピアノの先生だったので、気づいたらやっていましたね。
石若:地元が札幌で、小学生のためのビッグバンドに所属して、みんなでジャズをやっていました。そこにハービーや日野さんがワークショップのバンドクリニックで教えに来てくれて、ありがたくて光栄なことに「いいねえ」みたいなことを言ってくれたのが出会いです。
長谷川:そこからプロドラマーになろうと決心したのはいつだったんですか?
石若:たぶん、中学2年生とかだったと思いますね。日野さんに出会って「高校に行かないでプロのドラマーになって俺のバンドに入れよ」って言われて。
長谷川:すごい!
石若:それですごく意識して「東京に出たい」と。で結局、高校に行きました。行ってよかったと思います。札幌から東京に出たタイミングでいろいろな方に出会って、高校生ぐらいからジャズのクラブとかで演奏をするようになりました。
長谷川:その日野さんの一言で意識が深まったと。高校卒業後は藝大にいかれてるんですよね。打楽器科は初めて聞いたんですけど、どのような勉強をされたんですか?
石若:基本的にはクラシックの打楽器を勉強するところで、基礎や打楽器の歴史を学んだり、オーケストラのうしろのほうでシンバルやティンパニを演奏したり、そういうオーケストラの授業を打楽器科として受けていましたね。
長谷川:ジャズだけではなく別ジャンルも。
石若:そうですね。だから夕方までクラシックをやって、放課後はジャムセッションに行くという生活をしていましたね。
長谷川:どんな学生だったんですか?
石若:僕はすごく真面目な学生だったと思います(笑)。
長谷川:藝大はすごく大変だと噂にはうかがっています。
石若:とにかくみんなすごく上手で、天才の集まりみたいなところなので、刺激的な学生生活でした。
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WONK・江﨑文武が、日本の音楽教育に思うこと。技術の習得よりも、表現する喜びを
石若:高校時代にも、文武は福岡のほうでジャズをやっていたので、存在はチラッと知っていたんです。
長谷川:へえ。
石若:コントラバス科の先輩と文武はもともと繋がっていたので「どうも」みたいな感じでセッションをしたり、入学した夏に会ったりしていると思います。
長谷川:ファンが聞いたらたまらないです。
石若:レアな話かもしれないですね。
石若:SONGBOOK TRIOでは、自分で作曲して多重録音をして「年に1枚作品を作る」ということを目標にやっています。鍵盤を自分で弾いて、そのあとにドラムを叩いて重ねて、ギターやベースを入れて。
長谷川:そもそもSONGBOOK TRIOはどのようにして結成されたんですか?
石若:アルバムを多重録音で作っているなかで、角銅さんが歌ってくれる曲がとても多くて、それがメインのライブになっていったというのが結成された経緯ですかね。角銅さんは藝大の打楽器科の先輩でもあって、学生時代に角銅さんもいろいろな打楽器演奏をするなかで、マリンバを弾きながら歌っていたのを見て「一緒に何か作りたいです」というところから、アルバム『SONGBOOK』シリーズに繋がります。西田くんは『SONGBOOK II』が出る前に別のライブで出会って、すごく『SONGBOOK』シリーズの音楽を気に入ってくれて、ぜひ一緒にということで西田くんもずっと僕の曲を弾いてくれています。
長谷川:素敵ですね。みなさん仲良しなんですか?
石若:新型コロナが拡大する前は、よく飲みにいっていました。家もわりと近くて。
長谷川:石若さんにとってSONGBOOK TRIOは、どのようなプロジェクトでしょうか?
石若:僕の内面から出てくる音楽を形にしていくプロジェクトですかね。自分で鍵盤を弾くことは他のバンドではまったくやらないので、作曲しているときと同じような状態で、それをそのままライブとしてやって、さらに年に1枚リリースを目標に頑張るというプロジェクトですね。「ライフワーク」とよく言っています。
長谷川:アニメは好きですか?
石若:あまり普段は観ないです。
長谷川:影響を受けたアニメがあったら教えてください。
石若:映画館でジブリ映画の特集を週替わりでやっているところがあって、最近初めて『もののけ姫』を観てめっちゃ泣きました(笑)。
長谷川:わかるー!
石若:同世代の友だちは『もののけ姫』を子ども頃に観ていて知っているんですけど、僕は観たことがなくて。
長谷川:ほかのジブリ作品もですか?
石若:覚えているのは『千と千尋の神隠し』くらいですかね。『もののけ姫』はちょっとやばかったですね。すごくよかったです。
長谷川:ほかのジブリ作品もおすすめですよ。泣いちゃいます。
石若:あんなに泣くとは思ってなくて、すべてに感動しました。映像が美しい。細かいところまですごくきれい。久石 譲さんの音楽もすばらしかったです。
番組ではGinza Sony Parkが展開してる音楽との偶発的な出会いを創出する実験プログラム「Park Live」とのコラボレーション企画として、SONGBOOK TRIOのスペシャルライブの一部を生中継した。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20201204191948(radikoで2020年12月11日28時59分まで)
石若の最新情報はTwitterまで。
『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。
ドラムを始めたきっかけ
石若は小学5年生のときに世界的ジャズピアニスト、ハービー・ハンコックにプレイを絶賛され、中学生の頃にジャズ・トランペット奏者、日野皓正にその才能を見出される。その後、東京藝術大学の打楽器科を卒業し、ジャズドラマーとして活躍する一方、さまざまなアーティストのライブや作品に参加。そんな石若がドラムを始めたきっかけとは?長谷川:石若さんのお母様はピアノ教室の先生だったそうですが、ドラムを始めたきっかけはなんだったんでしょうか。
石若:父親に「ライブを観に行くぞ」と4歳ぐらいのときに言われて、そこで観たのがジャズドラマー・森山威男さんのライブで、2時間ぐらいずっとフリー・インプロヴィゼーション(即興演奏)をやっていました。それを最前列で観て衝撃を受けて「やりたい!」となってドラムを始めました。もうすごかったんです。ずっと叩き続けていて、スティックが折れたり、ブラシという道具が弾けて飛んでいったりしていました。
長谷川:ライブならではですね。
石若:それがすごくかっこよく見えて。
長谷川:ちなみにピアノは?
石若:母親がピアノの先生だったので、気づいたらやっていましたね。
プロドラマーになろうと志した中学時代
森山威男のライブをきっかけにドラマーとしての道を歩み始めた石若。ハービー・ハンコックや日野皓正に教わった思い出を明かした。石若:地元が札幌で、小学生のためのビッグバンドに所属して、みんなでジャズをやっていました。そこにハービーや日野さんがワークショップのバンドクリニックで教えに来てくれて、ありがたくて光栄なことに「いいねえ」みたいなことを言ってくれたのが出会いです。
長谷川:そこからプロドラマーになろうと決心したのはいつだったんですか?
石若:たぶん、中学2年生とかだったと思いますね。日野さんに出会って「高校に行かないでプロのドラマーになって俺のバンドに入れよ」って言われて。
長谷川:すごい!
石若:それですごく意識して「東京に出たい」と。で結局、高校に行きました。行ってよかったと思います。札幌から東京に出たタイミングでいろいろな方に出会って、高校生ぐらいからジャズのクラブとかで演奏をするようになりました。
長谷川:その日野さんの一言で意識が深まったと。高校卒業後は藝大にいかれてるんですよね。打楽器科は初めて聞いたんですけど、どのような勉強をされたんですか?
石若:基本的にはクラシックの打楽器を勉強するところで、基礎や打楽器の歴史を学んだり、オーケストラのうしろのほうでシンバルやティンパニを演奏したり、そういうオーケストラの授業を打楽器科として受けていましたね。
長谷川:ジャズだけではなく別ジャンルも。
石若:そうですね。だから夕方までクラシックをやって、放課後はジャムセッションに行くという生活をしていましたね。
長谷川:どんな学生だったんですか?
石若:僕はすごく真面目な学生だったと思います(笑)。
長谷川:藝大はすごく大変だと噂にはうかがっています。
石若:とにかくみんなすごく上手で、天才の集まりみたいなところなので、刺激的な学生生活でした。
学生時代に江崎文武とセッション
番組には以前、同じく藝大卒のWONK・江崎文武(Key.)が出演したことがある。入学してすぐに出会ったそうだ。【関連記事】
WONK・江﨑文武が、日本の音楽教育に思うこと。技術の習得よりも、表現する喜びを
石若:高校時代にも、文武は福岡のほうでジャズをやっていたので、存在はチラッと知っていたんです。
長谷川:へえ。
石若:コントラバス科の先輩と文武はもともと繋がっていたので「どうも」みたいな感じでセッションをしたり、入学した夏に会ったりしていると思います。
長谷川:ファンが聞いたらたまらないです。
石若:レアな話かもしれないですね。
SONGBOOK TRIOとして活動する目的
石若は、角銅真実、西田修大と結成した「SONGBOOK TRIO」ではピアノも演奏する。SONGBOOK TRIOとして活動する目的とは?石若:SONGBOOK TRIOでは、自分で作曲して多重録音をして「年に1枚作品を作る」ということを目標にやっています。鍵盤を自分で弾いて、そのあとにドラムを叩いて重ねて、ギターやベースを入れて。
長谷川:そもそもSONGBOOK TRIOはどのようにして結成されたんですか?
石若:アルバムを多重録音で作っているなかで、角銅さんが歌ってくれる曲がとても多くて、それがメインのライブになっていったというのが結成された経緯ですかね。角銅さんは藝大の打楽器科の先輩でもあって、学生時代に角銅さんもいろいろな打楽器演奏をするなかで、マリンバを弾きながら歌っていたのを見て「一緒に何か作りたいです」というところから、アルバム『SONGBOOK』シリーズに繋がります。西田くんは『SONGBOOK II』が出る前に別のライブで出会って、すごく『SONGBOOK』シリーズの音楽を気に入ってくれて、ぜひ一緒にということで西田くんもずっと僕の曲を弾いてくれています。
長谷川:素敵ですね。みなさん仲良しなんですか?
石若:新型コロナが拡大する前は、よく飲みにいっていました。家もわりと近くて。
長谷川:石若さんにとってSONGBOOK TRIOは、どのようなプロジェクトでしょうか?
石若:僕の内面から出てくる音楽を形にしていくプロジェクトですかね。自分で鍵盤を弾くことは他のバンドではまったくやらないので、作曲しているときと同じような状態で、それをそのままライブとしてやって、さらに年に1枚リリースを目標に頑張るというプロジェクトですね。「ライフワーク」とよく言っています。
最近になって『もののけ姫』を観たら…
この日の番組テーマ「アニメ」にちなんで、石若にアニメに関する質問をした。長谷川:アニメは好きですか?
石若:あまり普段は観ないです。
長谷川:影響を受けたアニメがあったら教えてください。
石若:映画館でジブリ映画の特集を週替わりでやっているところがあって、最近初めて『もののけ姫』を観てめっちゃ泣きました(笑)。
長谷川:わかるー!
石若:同世代の友だちは『もののけ姫』を子ども頃に観ていて知っているんですけど、僕は観たことがなくて。
長谷川:ほかのジブリ作品もですか?
石若:覚えているのは『千と千尋の神隠し』くらいですかね。『もののけ姫』はちょっとやばかったですね。すごくよかったです。
長谷川:ほかのジブリ作品もおすすめですよ。泣いちゃいます。
石若:あんなに泣くとは思ってなくて、すべてに感動しました。映像が美しい。細かいところまですごくきれい。久石 譲さんの音楽もすばらしかったです。
番組ではGinza Sony Parkが展開してる音楽との偶発的な出会いを創出する実験プログラム「Park Live」とのコラボレーション企画として、SONGBOOK TRIOのスペシャルライブの一部を生中継した。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20201204191948(radikoで2020年12月11日28時59分まで)
石若の最新情報はTwitterまで。
『START LINE』のワンコーナー「AWESOME COLORS」では、自分らしく輝くあの人のストーリーをお届け。放送は毎週金曜日の18時10分から。
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2020年12月11日28時59分まで
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