J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。毎回、アーティストの魅力をゲストが語る番組だ。11月28日(土)のオンエアで取り上げたのは、メジャーデビュー15周年を迎えたロックバンド、RADWIMPS(略称:RAD)。タレントのIMALU、シンガーソングライターのSano ibukiが、好きなところを熱弁した。
グローバー:IMALUさんはRADWIMPSとの出会いはいつごろ?
IMALU:高校生のときなので2006年ぐらいで、『ふたりごと』を最初に聴いたと思います。バンド好きの子たちから教えてもらったのがきっかけでした。とにかく歌詞が衝撃的で「こんなラブソングがあるんだ」って。言い回しとか独特だし、すごくキュンとして、そこから好きになったというのが大きいきっかけでしたね。
グローバー:当時のサウンドメイクのクオリティもすごいけど、まずは詞に引っ張られたんですね。
IMALU:詞がやはり大きな魅力の一つです。『ふたりごと』の歌詞は何度聴いても聴き飽きないんです。ほんと色褪せない歌だなと思いますね。
Sano:ぼくが『ふたりごと』を知ったのはけっこう後になってしまうんですけど、それでもやっぱりすごく歌詞の世界に引っ張られることがあったので、共感できます。
グローバー: Sano ibukiさんは今24歳で、RADがデビュー15周年だからデビュー当時が9歳?
Sano:そうですね、小学3年生ぐらいのときです。
グローバー:小学3年生のSano少年は、デビュー当時にRADと出会ってました?
Sano:いや、僕が出会ったのは中学生のときなので14歳ぐらいです。たまたまCDショップで『オーダーメイド』という曲のシングルを見つけて、ジャケットが素敵だから買ったんです。
IMALU:ジャケ買い!?
Sano:ジャケ買いが初めてで。そもそもジャケ買いもほぼほぼしたことなかったんですけど、椅子が2つあって「そこに座っているのかな?」というような描写が書かれている絵なんですけども、すごく素敵だなと思ってそのCDを買って、カップリングの『グーの音』という曲にすごく惹かれたんです。もちろん『オーダーメイド』のように、日本語の歌詞がすごく響く曲も好きなんですけど。
グローバー:『グーの音』は全部英語の歌詞の曲ですよね。
Sano:そうなんですよ。バンドアンサンブルの強さを感じます。僕もバンドやっていたので、コピーをしたくなる強さみたいなものにすごく惹かれて、どんどんこのカップリングの曲にのめり込んでいきました。
グローバー:IMALUさんと逆パターンかもしれないですよね。IMALUさんはGreen Dayの回でも出てもらいましたが、海外の曲をいっぱい聴いてきたなかで日本語の詞に引っ張られたけど、Sanoさんは英語詞のリズムとかテンションが新鮮だったんですね。
Sano:そうですね。英語のものを聴いてなかったわけではなかったんですけど、独特なバンドグルーヴはRADWIMPSの特徴だなと。ギターやベースが常に主役に成り変わるようなところが、すごく惹かれるなと思ってましたね。
IMALU:英語も上手ですしね。
IMALU:なかでも『オーダーメイド』という楽曲が本当に衝撃的でした。この曲は、人間が、自分が生まれる前のことを歌っている楽曲なんです。かなりRAD節が入った、すごく神秘的で独特な、野田(洋次郎)さんしか書けないような詞の世界観。「頭の中どういう妄想が広がってるの?」みたいな感じの曲なんです。RADWIMPSの歌詞って最後の最後にオチがよくあるんですけど、このオチとかも「あぁ! こうきたか!!」みたいな。その衝撃が『オーダーメイド』を最初に聴いたときにあったんです。そういう意味ではもうずっと大好きな曲ですね。
グローバー:Sanoさんが大好きなポイントは?
Sano:僕が聴いたのはたぶん出てから1、2年したあとで、そのときも中学生ぐらいだったんですけども、どこかちょっと危うさのようなものをこのアルバムにはすごく感じていて。たとえば、主旋律がどんどん変わっていくとか。ボーカル、ギター、ベース、ドラムといっぱい出てくるなかで、誰かがガッと前に行ったら崩れてしまいそうなほどすごく緻密に計算され尽くしていて、そこにまた憧れるというか。
3位:『ラストバージン』
遠回しな言葉を使っているけれど、ダイレクトに意味が感じられる楽曲だと魅力を語る。
Sano:僕も歌詞を書くときに気をつけてるポイントではあるんですけど「遠回しになりすぎちゃってよくわからない」みたいなことによくなるんです。この曲の歌詞は「結婚」という言葉を使ってないのに、なぜか結婚のシチュエーションがどんどん浮かんでくるというか、どんどん歌詞のワードが広がっていく。言われた言葉じゃなくて、言われた言葉の先が見えてくる、そういう深みが出てくる曲だなと思います。ミュージックビデオもすごく好きで、上から円形のものがずっと回ってるのを見せているだけの映像なんですけど、そこにもまた深みがある。そういう深みを見せてくれる文学的なものだなと思ったので、選ばせていただきました。
IMALU:確かにわかる。どんどん深みが出てくるというのありますよね
2位:『携帯電話』
Sano:携帯電話との距離感って歌詞にできるんだなって。人と人との距離感のように物との距離感をとらえてるというか、最初「携帯電話? 人なのかな?」と考えちゃうような、そういう隙間がある歌詞に惹かれます。
グローバー:携帯電話というお題でこれができるっていうのは才能のすごさを感じますよね。
IMALU:「わかるわかる!」みたいなのがあります。
1位:『夢見月に何想ふ』
Sano:僕はRADWIMPS自体を知ったのが後だということもあって、どんどん新しい曲を聴いていくような感じがありました。『RADWIMPS 2~発展途上~』や『RADWIMPS』の曲は19、20歳とか、大人になってからちゃんとアルバムとして聴いて、「こんな文学的なすごくいい歌詞があるんだ!」と発見がありました。「今」を、生きてる存在としてとらえてるというか。僕も「今」を生きてるなとよく思うんですけど、今という存在自体が次の瞬間には過去になっていて、ちょっと前には未来であってみたいな、ちゃんと生物としてとらえている。僕は本を読むのがすごく好きなんですけど、本の世界でよく感じる瞬間があって、そういう世界のニュアンスに歌詞で近づけている。ちょっと鳥肌が立つというか「すごいな」と感じたのでこの曲を選ばせていただきました。
【続き】RADWIMPS「究極のラブソング」TOP 3! 野田洋次郎のセンスや優しさがすべて詰まった楽曲は
RADWIMPSとの出会い
グローバーが「おふたりともRADWIMPSはお好きですか?」と問いかけると、IMALUとSanoは「大好きです」と照れながらも即答。それぞれに出会いを訊いた。グローバー:IMALUさんはRADWIMPSとの出会いはいつごろ?
IMALU:高校生のときなので2006年ぐらいで、『ふたりごと』を最初に聴いたと思います。バンド好きの子たちから教えてもらったのがきっかけでした。とにかく歌詞が衝撃的で「こんなラブソングがあるんだ」って。言い回しとか独特だし、すごくキュンとして、そこから好きになったというのが大きいきっかけでしたね。
グローバー:当時のサウンドメイクのクオリティもすごいけど、まずは詞に引っ張られたんですね。
IMALU:詞がやはり大きな魅力の一つです。『ふたりごと』の歌詞は何度聴いても聴き飽きないんです。ほんと色褪せない歌だなと思いますね。
Sano:ぼくが『ふたりごと』を知ったのはけっこう後になってしまうんですけど、それでもやっぱりすごく歌詞の世界に引っ張られることがあったので、共感できます。
グローバー: Sano ibukiさんは今24歳で、RADがデビュー15周年だからデビュー当時が9歳?
Sano:そうですね、小学3年生ぐらいのときです。
グローバー:小学3年生のSano少年は、デビュー当時にRADと出会ってました?
Sano:いや、僕が出会ったのは中学生のときなので14歳ぐらいです。たまたまCDショップで『オーダーメイド』という曲のシングルを見つけて、ジャケットが素敵だから買ったんです。
IMALU:ジャケ買い!?
Sano:ジャケ買いが初めてで。そもそもジャケ買いもほぼほぼしたことなかったんですけど、椅子が2つあって「そこに座っているのかな?」というような描写が書かれている絵なんですけども、すごく素敵だなと思ってそのCDを買って、カップリングの『グーの音』という曲にすごく惹かれたんです。もちろん『オーダーメイド』のように、日本語の歌詞がすごく響く曲も好きなんですけど。
グローバー:『グーの音』は全部英語の歌詞の曲ですよね。
Sano:そうなんですよ。バンドアンサンブルの強さを感じます。僕もバンドやっていたので、コピーをしたくなる強さみたいなものにすごく惹かれて、どんどんこのカップリングの曲にのめり込んでいきました。
グローバー:IMALUさんと逆パターンかもしれないですよね。IMALUさんはGreen Dayの回でも出てもらいましたが、海外の曲をいっぱい聴いてきたなかで日本語の詞に引っ張られたけど、Sanoさんは英語詞のリズムとかテンションが新鮮だったんですね。
Sano:そうですね。英語のものを聴いてなかったわけではなかったんですけど、独特なバンドグルーヴはRADWIMPSの特徴だなと。ギターやベースが常に主役に成り変わるようなところが、すごく惹かれるなと思ってましたね。
IMALU:英語も上手ですしね。
アルバム『アルトコロニーの定理』の好きなところ
2人は大好きなアルバムについて、共通して2009年リリースの『アルトコロニーの定理』を挙げた。IMALUがRADを聴き始めて数年が経ち、「初めてRADを聴いた歳から少し大人になったけど、でもまだ大人になりきれてない」年齢だったことも思い出のひとつだそう。IMALU:なかでも『オーダーメイド』という楽曲が本当に衝撃的でした。この曲は、人間が、自分が生まれる前のことを歌っている楽曲なんです。かなりRAD節が入った、すごく神秘的で独特な、野田(洋次郎)さんしか書けないような詞の世界観。「頭の中どういう妄想が広がってるの?」みたいな感じの曲なんです。RADWIMPSの歌詞って最後の最後にオチがよくあるんですけど、このオチとかも「あぁ! こうきたか!!」みたいな。その衝撃が『オーダーメイド』を最初に聴いたときにあったんです。そういう意味ではもうずっと大好きな曲ですね。
グローバー:Sanoさんが大好きなポイントは?
Sano:僕が聴いたのはたぶん出てから1、2年したあとで、そのときも中学生ぐらいだったんですけども、どこかちょっと危うさのようなものをこのアルバムにはすごく感じていて。たとえば、主旋律がどんどん変わっていくとか。ボーカル、ギター、ベース、ドラムといっぱい出てくるなかで、誰かがガッと前に行ったら崩れてしまいそうなほどすごく緻密に計算され尽くしていて、そこにまた憧れるというか。
RADWIMPSの文学的な歌詞の世界を感じられる楽曲 TOP3
ここでSanoはRADWIMPSの楽曲のなかから「文学的な歌詞の世界を感じられる」楽曲トップ3を選んだ。3位:『ラストバージン』
遠回しな言葉を使っているけれど、ダイレクトに意味が感じられる楽曲だと魅力を語る。
Sano:僕も歌詞を書くときに気をつけてるポイントではあるんですけど「遠回しになりすぎちゃってよくわからない」みたいなことによくなるんです。この曲の歌詞は「結婚」という言葉を使ってないのに、なぜか結婚のシチュエーションがどんどん浮かんでくるというか、どんどん歌詞のワードが広がっていく。言われた言葉じゃなくて、言われた言葉の先が見えてくる、そういう深みが出てくる曲だなと思います。ミュージックビデオもすごく好きで、上から円形のものがずっと回ってるのを見せているだけの映像なんですけど、そこにもまた深みがある。そういう深みを見せてくれる文学的なものだなと思ったので、選ばせていただきました。
IMALU:確かにわかる。どんどん深みが出てくるというのありますよね
2位:『携帯電話』
Sano:携帯電話との距離感って歌詞にできるんだなって。人と人との距離感のように物との距離感をとらえてるというか、最初「携帯電話? 人なのかな?」と考えちゃうような、そういう隙間がある歌詞に惹かれます。
グローバー:携帯電話というお題でこれができるっていうのは才能のすごさを感じますよね。
IMALU:「わかるわかる!」みたいなのがあります。
1位:『夢見月に何想ふ』
Sano:僕はRADWIMPS自体を知ったのが後だということもあって、どんどん新しい曲を聴いていくような感じがありました。『RADWIMPS 2~発展途上~』や『RADWIMPS』の曲は19、20歳とか、大人になってからちゃんとアルバムとして聴いて、「こんな文学的なすごくいい歌詞があるんだ!」と発見がありました。「今」を、生きてる存在としてとらえてるというか。僕も「今」を生きてるなとよく思うんですけど、今という存在自体が次の瞬間には過去になっていて、ちょっと前には未来であってみたいな、ちゃんと生物としてとらえている。僕は本を読むのがすごく好きなんですけど、本の世界でよく感じる瞬間があって、そういう世界のニュアンスに歌詞で近づけている。ちょっと鳥肌が立つというか「すごいな」と感じたのでこの曲を選ばせていただきました。
【続き】RADWIMPS「究極のラブソング」TOP 3! 野田洋次郎のセンスや優しさがすべて詰まった楽曲は
radikoで聴く
2020年12月5日28時59分まで
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番組情報
- MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY
-
毎週土曜17:00-17:54