J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
11月22日(日)のオンエアでは、京都大学大学院医学研究科教授の西浦 博さんと空想ドライブ。西浦さんは、新型コロナウイルスの流行を抑制するため、「人との接触を8割削減」を提言した「8割おじさん」として知られている。ここでは、西浦さんがスガの楽曲の魅力を熱弁した部分をお届けしよう。
西浦:私自身、専門家で感染症の流行の制御にけっこう関わったので、本当は露出を避けているんです。なんですけれども、私自身が大学生のころからスガマニアをずっと自称しているんです。1998年ぐらいから、ずっと歌詞をフォローしていまして。
スガ:マジですか!? すみません、ありがとうございます。
西浦:いえいえ。
スガ:じゃあいろいろな思い出話とか音楽の話とか聞きながらドライブをしていきたいと思います。
MBUX:西浦 博は、京都大学大学院医学研究科教授。1977年大阪生まれの神戸育ち、阪神淡路大震災で被災者を救助するAMDAの医師の姿に心を打たれ、医学の道を志します。宮崎医科大学に進学し、学生インターンとして発展途上国での麻疹(はしか)とポリオの予防接種対策に参画。卒業後は都内の病院での臨床研修医を経て、タイのマヒドン大学の熱帯医学校の大学院にて学び、広島大学の大学院にて博士課程を修了。2004年から5年にかけては、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの医学部にて客員研究員を務め、感染症疫学について研究を深めます。新型コロナウイルス感染流行においては、コンピューターでシミュレーションする数理モデルでウイルスの流行状況の特徴を明らかにする疫学研究に取り組み、共同研究者とともに次々と論文を発表。メディアの取材に対応をして、感染拡大防止のための情報を提供しています。
スガ:外国での経験がすごくおありですね。タイ、ドイツ、オランダ、香港……けっこう行ってらっしゃる。
西浦:私の師匠はだいたいみんな外国人なんです。日本にいま、私が研究をしているような分野がなかったので、外国で勉強をするしかなかったんですよね。
スガ:そうなんですか? じゃあドイツ、オランダといった大学では感染症についてちゃんと確立されている?
西浦:ヨーロッパでは歴史的に感染症のデータを集めて、それを分析する技術がすごく進んでいるんです。なのでそういうところに弟子入りをしてきました。
スガ:これは自分でつけたんですか?
西浦:いえ、パートナーで一緒に研究をしていた東北大学の押谷 仁先生という別の教授と厚生労働省のなかにつめて、私が「8割接触の削減」という理論を政策にしようとしていたんです。途中から疲れたみんなが夜中に「8割おじさん」と呼び始めて、そのまま根付いたという流れです。
スガ:(笑)。僕らはテレビを観ていて「思い切ったネーミングだな」というのはすごく思ったんです。
西浦:(笑)。
スガ:すごく親しみがあるじゃないですか。難しい言葉で言われるとただでさえ怖い話だから、これをあえて「8割おじさん」と言ったのは「すげえポップなセンスだな」と思っていたんです。Twitterでもフォロワー数が10万人を超えていますしね。
スガ:これはいつごろ聴いてらしたんですか?
西浦:まだ私が海外にいるときで、2010年代です。日本に帰国をするたびに、それこそ僕はたまにコンサートとか行ってました。2006年の大阪城ホールに行ったりしながら(笑)。
スガ:わあ(笑)。
西浦:なので日本で音源を買っては海外に行って、オランダとか香港でそれをずっと聴いていると。そのなかで2010年代に聴いていた曲ですね。
スガ:ありがとうございます。メロディや歌詞が刺さる感じだったんですか?
西浦:スガマニアとしてはですね、この詞がすごいんです。すごく仲がいい男同士の友だちと飲みに行って本音で話をしているような感じです。お酒を片手にしながらの真剣な話で、さっぱりしたような、やわらかい感じ、といった曲が多いんです。私はそういうのが大好きなんです。その詞から感じ取れるものがいつも曲にあるので。特にこの『Hop Step Dive』というのは直球を投げられていますよね。
スガ:そうですね。歌詞はけっこう直球で書きました。
西浦:専門家として矢面とかに立っていると、ときどき勇気も必要なときがあるんですけれど、この詞はそういうのを後押ししてくれるような歌です。
スガ:ありがとうございます。そんな力になっていたとは知らず、作った甲斐がありました。なるほどね、男友だちかあ、そういう視線は初めて聞いたなあ。でも確かにそういうニュアンスを持って書いている歌詞は多いですね。男友だちに話す内容の歌詞を書こうと思って書いているような感じは確かに自分のなかにあります。
西浦:中学校になって思春期になると、チャゲアス(CHAGE and ASKA)ブームがやってきましたね。ほかには当時好きだった女の子がドリカム(DREAMS COME TRUE)のCDを頼んでないのに貸してくれたんですね。
スガ:俺と全く一緒です。
西浦:本当ですか(笑)。「これはどういうことだろう?」と思いながら『未来予想図』とかの詞を見て「もしかして……?」ってずっとドキドキしながらドリカムを1人で聴いてたんです(笑)。特にそこからなにも発展しなかったんですが。
スガ:発展しなかったんだ(笑)。僕はそのまま、ドリカムのコンサートにまで連れて行かれました。
西浦:本当ですか!?
スガ:横浜アリーナまで連れて行かれて。まあまあそれで好きになっちゃったんですよね。
西浦:大学生とかになっていろいろと考えるようになったときに、スガシカオさんや斉藤和義さんを聴くようになりました。
スガ:和義くんね。
西浦:詞を見て曲のなかに入りこませてくれるというのは、本当にありがたかったなと思って。そこから心地よくずっと聴かせてもらっています。
スガ:ありがとうございます。なるほどね、大学生になってちょっと大人になってきたときに出会うスガシカオという感じなんですね。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
11月22日(日)のオンエアでは、京都大学大学院医学研究科教授の西浦 博さんと空想ドライブ。西浦さんは、新型コロナウイルスの流行を抑制するため、「人との接触を8割削減」を提言した「8割おじさん」として知られている。ここでは、西浦さんがスガの楽曲の魅力を熱弁した部分をお届けしよう。
西浦さんはスガマニア
スガは西浦さんが『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』に出演するとは思ってもいなかったとコメントし、「なんでこんな番組に来ていただいたんでしょうか(笑)」と自虐的に質問。西浦さんは大のスガのファンであることを告白した。西浦:私自身、専門家で感染症の流行の制御にけっこう関わったので、本当は露出を避けているんです。なんですけれども、私自身が大学生のころからスガマニアをずっと自称しているんです。1998年ぐらいから、ずっと歌詞をフォローしていまして。
スガ:マジですか!? すみません、ありがとうございます。
西浦:いえいえ。
スガ:じゃあいろいろな思い出話とか音楽の話とか聞きながらドライブをしていきたいと思います。
海外経験も豊富。西浦さんの経歴
まずは、西浦さんの経歴について、スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に尋ねた。MBUX:西浦 博は、京都大学大学院医学研究科教授。1977年大阪生まれの神戸育ち、阪神淡路大震災で被災者を救助するAMDAの医師の姿に心を打たれ、医学の道を志します。宮崎医科大学に進学し、学生インターンとして発展途上国での麻疹(はしか)とポリオの予防接種対策に参画。卒業後は都内の病院での臨床研修医を経て、タイのマヒドン大学の熱帯医学校の大学院にて学び、広島大学の大学院にて博士課程を修了。2004年から5年にかけては、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの医学部にて客員研究員を務め、感染症疫学について研究を深めます。新型コロナウイルス感染流行においては、コンピューターでシミュレーションする数理モデルでウイルスの流行状況の特徴を明らかにする疫学研究に取り組み、共同研究者とともに次々と論文を発表。メディアの取材に対応をして、感染拡大防止のための情報を提供しています。
スガ:外国での経験がすごくおありですね。タイ、ドイツ、オランダ、香港……けっこう行ってらっしゃる。
西浦:私の師匠はだいたいみんな外国人なんです。日本にいま、私が研究をしているような分野がなかったので、外国で勉強をするしかなかったんですよね。
スガ:そうなんですか? じゃあドイツ、オランダといった大学では感染症についてちゃんと確立されている?
西浦:ヨーロッパでは歴史的に感染症のデータを集めて、それを分析する技術がすごく進んでいるんです。なのでそういうところに弟子入りをしてきました。
「8割おじさん」というネーミングに、スガは「すげえポップなセンス」
インパクトがある「8割おじさん」というあだ名は、どのようにして決まったのだろうか。スガ:これは自分でつけたんですか?
西浦:いえ、パートナーで一緒に研究をしていた東北大学の押谷 仁先生という別の教授と厚生労働省のなかにつめて、私が「8割接触の削減」という理論を政策にしようとしていたんです。途中から疲れたみんなが夜中に「8割おじさん」と呼び始めて、そのまま根付いたという流れです。
スガ:(笑)。僕らはテレビを観ていて「思い切ったネーミングだな」というのはすごく思ったんです。
西浦:(笑)。
スガ:すごく親しみがあるじゃないですか。難しい言葉で言われるとただでさえ怖い話だから、これをあえて「8割おじさん」と言ったのは「すげえポップなセンスだな」と思っていたんです。Twitterでもフォロワー数が10万人を超えていますしね。
スガの楽曲を聴くと「仲のいい男友だち」と飲んでいるような気分になる
この番組では、ゲストに空想ドライブでかける音楽を選んでもらう。西浦さんが一曲目に選んだのは、スガの『Hop Step Dive』。スガ:これはいつごろ聴いてらしたんですか?
西浦:まだ私が海外にいるときで、2010年代です。日本に帰国をするたびに、それこそ僕はたまにコンサートとか行ってました。2006年の大阪城ホールに行ったりしながら(笑)。
スガ:わあ(笑)。
西浦:なので日本で音源を買っては海外に行って、オランダとか香港でそれをずっと聴いていると。そのなかで2010年代に聴いていた曲ですね。
スガ:ありがとうございます。メロディや歌詞が刺さる感じだったんですか?
西浦:スガマニアとしてはですね、この詞がすごいんです。すごく仲がいい男同士の友だちと飲みに行って本音で話をしているような感じです。お酒を片手にしながらの真剣な話で、さっぱりしたような、やわらかい感じ、といった曲が多いんです。私はそういうのが大好きなんです。その詞から感じ取れるものがいつも曲にあるので。特にこの『Hop Step Dive』というのは直球を投げられていますよね。
スガ:そうですね。歌詞はけっこう直球で書きました。
西浦:専門家として矢面とかに立っていると、ときどき勇気も必要なときがあるんですけれど、この詞はそういうのを後押ししてくれるような歌です。
スガ:ありがとうございます。そんな力になっていたとは知らず、作った甲斐がありました。なるほどね、男友だちかあ、そういう視線は初めて聞いたなあ。でも確かにそういうニュアンスを持って書いている歌詞は多いですね。男友だちに話す内容の歌詞を書こうと思って書いているような感じは確かに自分のなかにあります。
J-POPで育ち、大人になってスガの楽曲を聴くように
西浦さんはもともと「素のポップス」を聴いてきたそうで、最初に出会ったのはWinkだったという。思春期から大人にかけての音楽遍歴を語った。西浦:中学校になって思春期になると、チャゲアス(CHAGE and ASKA)ブームがやってきましたね。ほかには当時好きだった女の子がドリカム(DREAMS COME TRUE)のCDを頼んでないのに貸してくれたんですね。
スガ:俺と全く一緒です。
西浦:本当ですか(笑)。「これはどういうことだろう?」と思いながら『未来予想図』とかの詞を見て「もしかして……?」ってずっとドキドキしながらドリカムを1人で聴いてたんです(笑)。特にそこからなにも発展しなかったんですが。
スガ:発展しなかったんだ(笑)。僕はそのまま、ドリカムのコンサートにまで連れて行かれました。
西浦:本当ですか!?
スガ:横浜アリーナまで連れて行かれて。まあまあそれで好きになっちゃったんですよね。
西浦:大学生とかになっていろいろと考えるようになったときに、スガシカオさんや斉藤和義さんを聴くようになりました。
スガ:和義くんね。
西浦:詞を見て曲のなかに入りこませてくれるというのは、本当にありがたかったなと思って。そこから心地よくずっと聴かせてもらっています。
スガ:ありがとうございます。なるほどね、大学生になってちょっと大人になってきたときに出会うスガシカオという感じなんですね。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
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2020年11月29日28時59分まで
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番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
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毎週日曜21:00-21:54
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スガ シカオ