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SDGsは、コロナを乗り切る「羅針盤」になる。雑誌『FRaU』の取り組み

『FRaU(フラウ)2020年8月号 Hello Nippon! 日本からはじまる、SDGs。』表紙

SDGsは、コロナを乗り切る「羅針盤」になる。雑誌『FRaU』の取り組み

貧困問題から、働きがいや経済成長、環境問題にいたるまで、21世紀の世界が抱える課題に包括的に取り組む国際社会共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」。J-WAVEでは、日本のFMラジオ局として初めて、国連「SDGメディア・コンパクト」に加盟している。

同じくSDGメディア・コンパクトに加盟する講談社が発行する『FRaU』8月号では、「Hello Nippon!日本からはじまる、SDGs。」という特集を組み、日本独自の視点でSDGsに関する情報を発信した。『FRaU』編集長兼プロデューサーの関 龍彦さんが、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)に登場し、コロナ禍でSDGsを取り上げる意義を語った。オンエアは8月5日(水)。

『FRaU』が日本独自の視点でSDGsを取り上げる

『FRaU』は2018年12月より3回、SDGsの特集を組んできた。これまでは海外に学ぶ内容が多かったが、SDGsという言葉の広まりを受けて、8月号では「日本独自のSDGsを発信したい」と考えたそうだ。制作中にコロナ禍に突入したため、“ポストコロナ時代”を見据えたSDGs記事を追加すべく、発売日を1ヵ月遅らせたのだという。

表紙には、国連と連携してグローバルなSDGs展開をする株式会社サンリオのキャラクター、ハローキティを採用。付録として、SDGsが掲げる17の目標のゴールと同じ色のリボンをつけたハローキティのシールが貼付されている。

コロナ禍でSDGsを発信する意味―厳しい状況を乗り切る「羅針盤」に

関さんによると、「コロナ禍なのでSDGsをしばらく休んだほうがいいんじゃないか」という意見もあるが、『FRaU』は「逆だ」と考えのだとか。

関:厳しい状況を乗り切るヒントというか、“羅針盤”になるのがSDGsだと思っています。SDGsの3番目のゴールは「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」なのですが、(SDGs項目の)3.3では感染症のことに触れているんですね。また、3.8ではワクチンについて取り上げています。つまり、SDGsを進めていくことは、コロナに乗り切ることや予防にも繋がることなんです。コロナ禍でSTAY HOMEという言葉が浸透しましたが、我々はSTAY SDGsを掲げて、「継続的にSDGsを考えていきましょう」という思いを発信しました。
サッシャ:私たちも、『FRaU』8月号を読ませていただきました。
増井:おいしそうなパンのページが気になりました。地域内循環がSDGsと繋がっていると書かれていましたが、いわゆる地産地消ということでしょうか。
関:そうですね。そうした考えが重要だと考えています。
サッシャ:あとは、メイド・イン・ジャパンプロダクトのページも気になりました。日本からも、SDGsが発信できるものがたくさんあるんですね。

さまざまなフィールドでSDGsに関するイベントを展開

『FRaU』は六本木の蔦屋書店とのコラボで「FRaU×JAXA Nipponから発信するSDGs」というフェアも実施。JAXAの人工衛星「いぶき」の二酸化炭素濃度観測などにより、宇宙からSDGs推進に取り組んでいることを取り上げている。

サッシャ:今後、『FRaU』としてはSDGsをどのように取り上げていきたいですか。
関:1年に1回は特集を組んで、SDGsのゴールである2030年までは毎年発行したいと考えています。2019年はプラスチック問題に特化した『FRaU SDGs MOOK OCEAN 海に願いを。』(講談社)というムックを出版したので、今後も特定のテーマのものは出していきたいです。

関さんは紙媒体に限らず、WEBやイベント、セミナーなどでも発信をしていきたいと意気込みを語る。すでにZoomを使った企画を行っているとのことだ。

関:7月30日には、「FRaU SDGs シアター+」というZoomでの試写会イベントをおこないました。SDGs会員を招待して、SDGs的な気付きのある映画をみんなで観る企画です。出演者や製作サイドを交えて感想を言い合う、新しい映画視聴のかたちを提案しました。また、8月5日はファッション業界の人材派遣などを手掛けるワールド・モード・ホールディングスと『FRaU』がコラボしました。ファッション業界でできるSDGsというZoomセミナーです。

「FRaU SDGs会員」に登録すると、『FRaU』オリジナルのSDGs情報を取得することができる。会員は随時募集しており、専用の応募フォームから無料で登録できる。
https://jn.kds.jp/frau_sdgs/menu/

【FRaU2020年8月号概要】
■発売日:2020年7月29日
■ページ数:172P
■価格:800円(税込)
■特集内容 『Hello Nippon 日本からはじまる、SDGs。』
●世界の二酸化炭素濃度マップ●RE:BORN!のんと、生まれ変わる服。●日本全国SDGs事情。●東京の街で着る、これからの服。●ポストコロナの世界を考える、5つのダイアローグ。●知ることからはじめる、日本のジェンダー。●世界を変える、MADE IN JAPANプロダクト ほか

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