金子大地が「挑戦するときに勇気をもらう」Queenの楽曲は？

J-WAVEで放送中の番組『～JK RADIO～ TOKYO UNITED』のワンコーナー「PLAY IT LOUD!」。7月31日（金）のオンエアでは、俳優の金子大地が登場し、リスナーにシェアしたい洋楽ナンバーを紹介した。

自身が主演したドラマの最終回で流れた曲

金子がリスナーとシェアしたい楽曲は、Queen『Don't Stop Me Now』。



金子：以前、ドラマでQueenが好きな少年の役を演じさせてもらったんです。その少年はゲイで、ゲイであることを隠しながら生活をしてて、すごくもがいていました。最終回で流れる曲が『Don't Stop Me Now』です。今いる環境とは違うところで生活をしていくという決断をする回でした。俳優というのは、いろんな作品や、新しいことにどんどん挑戦していく仕事なので、そういうときに聴いて勇気をもらっています。

金子の話に登場したのは、NHK『腐女子、うっかりゲイに告（コク）る。』の主人公だ。ゲイであることをカミングアウトできずに苦しむ高校生・安藤純が、Queenの楽曲に救われながら成長していくというストーリー。2019年に放送され、2019年6月度のギャラクシー賞「月間賞」を受賞した。現在は「NHKオンデマンド」で配信されている。

THE BLUE HEARTSが好きな少年を演じる

金子は公開中の映画『君が世界のはじまり』で、THE BLUE HEARTSが好きな少年・伊尾を演じている。原作は、ふくだももこの小説『えん』『ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』。ふくだ自身が監督を務めている。

【あらすじ】
大阪の端っこのとある町。深夜の住宅地で、中年の男が殺害される。犯人は高校生だった。
この町の高校2年生のえん（松本穂香）は、彼氏をころころ変える親友の琴子（中田青渚）と退屈な日々を送っていたが、琴子がサッカー部のナリヒラ君（小室ぺい）に一目惚れしたことで、二人は徐々にすれ違うようになっていく。同じ高校に通う純（片山友希）は、母が家を出ていったことを無視し続ける父親に何も言えぬまま、放課後ショッピングモールで時間をつぶす。ブルーハーツを聴きながらふと通りかかった屋上で、東京から転校してきた伊尾（金子大地）と会い、求めるものもわからぬまま体を重ねるようになる。偶然ナリヒラ君の秘密を知るえん。急接近した二人を見て見ぬふりをする琴子。琴子に思いを寄せる、サッカー部キャプテンの岡田（甲斐翔真）。思いの捌け口を見つけられない純。田舎に閉じ込められた自分と義母を重ねる伊尾。変わらない町―。そんなある朝、父親殺しの犯人が逮捕され……。郊外の気怠い空気とそれぞれの感情が混じり合い、物語は疾走していく。

金子：登場人物は高校生。それぞれいろんな悩みだったり不安だったりを抱えていて、みんなが主人公のような映画です。大阪が舞台で、僕が演じる伊尾は作品のなかで唯一、東京から大阪に転校してきた生徒の役なんです。とても繊細で、慣れない環境で不安や怖さを抱えています。この作品を観て、誰に感情移入できるかは観ている人たちに委ねるんですけど、何か伝わるものがあると思うので、ぜひご覧ください。


監督のふくだは同作について、「青春という箱の中に入れられるのを嫌悪していたあの頃の、胸を突き抜けて飛び出しそうなエネルギーが、すべての登場人物に詰まっている。この映画が、どこへも行けない、何にもなれない、そんな風に思っている誰かの、　はじまりのきっかけになればいいと願っています」とコメントしている。詳細は『君が世界のはじまり』公式サイトから。

【作品情報】
『君が世界のはじまり』
2020年7月31日よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
（C）2020『君が世界のはじまり』製作委員会
配給：バンダイナムコアーツ