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NakamuraEmi×佐藤千亜妃、「楽曲制作」への向き合い方を語る

NakamuraEmi×佐藤千亜妃、「楽曲制作」への向き合い方を語る

佐藤千亜妃とNakamuraEmiによる対談が、J-WAVEで7月24日(金・祝)にオンエアされた。タイトルは『J-WAVE SPECIAL iichiko DISTANCE DELIGHT 〜YOU&ME』。ふたりが、ステイホーム期間中の過ごし方や夏の思い出などを振り返り、互いが楽曲制作スタイルを語り合った。

同番組はオンラインで公開収録され、YouTubeで7月31日(金)までアーカイブを楽しむことができる。

佐藤千亜妃×NakamuraEmi : J-WAVE SPECIAL iichiko DISTANCE DELIGHT 〜YOU&ME〜

ここではテキストで、対談の様子をお伝えしよう。

お酒はもともとすごく弱かったけれど…

佐藤千亜妃とNakamuraEmiは、7月15日に発売された「iichiko NEO」を炭酸で割った「NEOハイ」で乾杯。まずは「お酒」について語り合った。

佐藤:対バンさせてもらったときとか、Emiさんはお酒をそんなにたくさんは飲んでいなかったイメージなんですけど、どんなときに飲みますか?
Nakamura:お酒は普段全然飲まなくて。でも打ち上げで一番飲むので、みんなで焼酎のボトルを頼んで店中の炭酸がなくなるぐらい。「iichiko」は沖縄に嫁に行った親友が大好きでいつも飲んでいたから、すごくうれしい思い出がある。
佐藤:>親近感があるんですね。
Nakamura:ちーちゃん(佐藤)は強そうなイメージがある。
佐藤:もともとはすごく弱くて。大学生のときは1杯で顔が真っ赤っかみたいな感じだったんですけど、ここ最近は年々鍛えられて(笑)。
Nakamura:そうだよね。
佐藤:打ち上げでもバンドのときは飲んでいたので、徐々に強くなってきました。
Nakamura:へえ!
佐藤:苦手なお酒が減って、お酒ライフを楽しんでいます。
Nakamura:強い人になったんだね。
佐藤:今はちょっとだけ強い感じです。

ステイホーム期間中の過ごし方

ステイホーム期間、ふたりはどんな過ごし方をしていたのだろうか。NakamuraEmiが、充実したおうち時間を振り返った。

Nakamura:私は大体ひとつのことしかできないタイプなんです。だけど、これだけライブとかがなくなって家のことをやっていました。ボロボロだった車庫を塗ったり。
佐藤:車庫を塗る? ペンキでですか?
Nakamura:スプレーの場所もあったけど、基本はペンキで。あとは押入れを防音室に……。『ドラえもん』感があるけど(笑)。
佐藤:貼るやつですか? 最近売ってますよね。
Nakamura:そう。遮音シートを貼って。
佐藤:いいですね。押し入れのなかで録れる。
Nakamura:そう。ただ、汗だくで(笑)。
佐藤:空調がないですもんね(笑)。
Nakamura:あとは野菜を育てたり、おばあちゃんみたいな生活してる。
佐藤:プランターですか?
Nakamura:うちは田舎なので普通に……。
佐藤:畑で?
Nakamura:そう。毎年その庭の場所だけでやっていて、今年はそこで野菜をやったり。
佐藤:なんの野菜ですか?
Nakamura:ピーマンとオクラをメインにやっています。
佐藤:採れたてはおいしそうですね。
Nakamura:家のことをいっぱいやって楽しいですね。

一方の佐藤は、曲作りと料理に専念していたそうだ。

佐藤:ライブがないとけっこう休みが多くなっちゃいますよね。曲作りをしつつなんですけど、家で料理をしたり。料理を作るか曲作るかみたいな(笑)。
Nakamura:へえ。
佐藤:食べるのが好きなので。ほとんどそうやって過ごしていました。たまに友だちとオンライン飲みをやっていました。2、3回ぐらいやって、おもしろかったです。女子会みたいな感じで、4人ぐらいで集まって。
Nakamura:私は断っちゃった(笑)。
佐藤:なんでですか?
Nakamura:「オンラインは私は無理そう」って(笑)。
佐藤:確かに寝ちゃう子とかいましたけどね。あとはしれっといなくなって終わる子とか。誰も止めないで「おやすみ」みたいな。
Nakamura:画面から急にひとりいなくなるってこと?
佐藤:そうです。あとでLINEを見ると「お風呂入って寝るわ」ってメッセージがきてて、「なるほど」という感じでしたね。お店とかじゃないから終わりがないので、下手したら4時になって「いつ終わる?」って言いながらずっと飲んでたりする感じになっちゃうので(笑)。
Nakamura:すごいねえ。
佐藤:わりとすぐに飽きちゃって、最近はやってないですけど。最初のころはさみしくて、友だちとやっていました。
Nakamura:今は外に出られないというのもあるけど、(佐藤は)外に出て「ワー!」ってイメージはあんまりない。
佐藤:私ですか(笑)? そうですね。でも、家でエアロバイクしていましたよ。
Nakamura:エアロバイクってなんだっけ?
佐藤:ジムとかにある室内の自転車みたいな。
Nakamura:それが家にあるの?
佐藤:2年前ぐらいに買って。けっこう安くて、ネットで1万円しないぐらい。
Nakamura:へえ!
佐藤:折り畳みなので壁際に寄せておいて、漕ぐときだけ出してきて1時間とか2時間とか、映画を観ながら漕いだりしてました。
Nakamura:ジムみたいにできるんだ。
佐藤:外ではないけれど、そういうことを最初はしていました。でも自粛期間が長すぎて、後半はストイックモードに飽きてきちゃって、わりとだらだらしちゃいました(笑)。

佐藤千亜妃、NakamuraEmiのライブで号泣

新型コロナウイルスの影響で、今年の夏は多くのライブが中止・延期に。ふたりがこれまでの夏フェスの思い出を振り返った。

佐藤:Emiさんの夏フェスのライブを観て、一方的に泣いてました。なんてライブでしたっけ?
Nakamura:川崎の「BAYCAMP」かな?
佐藤:そうだ、そうだ。
Nakamura:私はそれを知らなくて、お客さんが教えてくれたの。「きのこ帝国の千亜妃ちゃんが袖で観てたよ」というのを聞いて、すごくうれしかった。
佐藤:お客さんたちの最前のほうまで行って観て、ボロボロ泣いてました。すごくよかった。

佐藤千亜妃のアクティブな一面にビックリ

NakamuraEmiは「最近の10代の三大思い出は、夏フェス、浴衣で花火、海水浴」だと述べたうえで、佐藤に「普段の夏の過ごし方」を尋ねた。

Nakamura:ちーちゃんがキャピキャピしながら海にいるのはあまり想像がつかないんですけど(笑)、普段の夏はなにをしてるの?
佐藤:高校生のときから、普段は意外とアクティブなんです。音楽のジャンル的に、内に秘めてる系じゃないですか。でも、意外と2019年はナイトプールとか行ったりして(笑)。
Nakamura:ナイトプール!? ナイトプールってなに? 光ってるの?
佐藤:夜のホテルとかでライトアップされていて、DJがかかっていて、お酒を飲みながらプールにプカプカ浮かんだりできる。オシャレな浮き輪とかもあって。
Nakamura:オシャレな浮き輪?
佐藤:“インスタ映え”みたいな。2、3年前ぐらいから流行っていたみたいなんですけど、去年に「行ってみたい!」となって。
Nakamura:聞いたことはあるよ。
佐藤:「もう歳も歳だし」と友だちと言っていて。でも、逆にいま行かなかったら1年後2年後と歳が重なっていくんだから、「決めたんだから行こうよ」って。おもしろかったです。すごく空いていて。
Nakamura:そうなんだ!
佐藤:花火を見るのが好きだし、海も意外と行くんです。
Nakamura:そうなの!? ごめんね、勝手に暗い人みたいな(笑)。
佐藤:(笑)。暗い面もあります。でも夏フェスも「フジロック」には毎年行っていました。
Nakamura:それは10代のころから?
佐藤:10代のころは「いなかっぺ」だったので、そういう機会は全然なかったんです。大学生になってインディーズでバンドデビューをしてからは、フジロックに一回弾き語りで出させてもらったことがあって。そこから「いい場所だな」って、翌年から普通にお客さんとして遊びに行ってました。だから「フジロックでしか会えない友だち」みたいなのもいて。
Nakamura:へえ! フェスに行くと会えるんだね。
佐藤:そうなんです。普段はわざわざ約束をして会ったりしない友だちとかでも、フジロックで好きなバンドを観に行って、趣味が被ってると「あれ? あいつじゃない?」みたいになって「おー!」って。「去年のフジロックぶりだね」って(笑)。

ふたりは楽曲作りにどう向き合っている?

今回の対談は、NakamuraEmiが「ちーちゃんと対談したい!」とリクエストしたことで実現した。そこには、ステイホーム期間で感じた“ある想い”があったという。

Nakamura:自分の話になっちゃうんですけど……私はけっこう自分のネガティブな部分とか嫌なことがあったときに、しゃべる人がいなくて。歌詞にして曲にして歌って、自分的に解決するタイプの音楽なんです。それで今のスタッフに出会うことができた。そのスタイルのままやっているからオンとオフがなくて。日常生活がそのまま音楽になるので、たとえば「一週間休みになりました。ハワイに行ってきました」ってなっても、メモっちゃったり。「基本、歌詞のことが(頭に)あったんだな」と。今回はライブもなくなっちゃったので、初めて「オフにしてみよう」と思って。
佐藤:逆に。
Nakamura:そう。曲ができたりしたときに、私はそこで満足しちゃうんだよね。そこから誰かに届けるパワーとかアイデアがあまり浮かばない。曲を作っているときもたくさんのサウンドが浮かばないのね。もうドラムさえ鳴っていればいいみたいな感じだから、改めて自分について考えたときに、ミュージシャンとして欠けている部分がたくさんあるなと思っていて。ちーちゃんはソロでもバンドでも作詞作曲をしていて、サウンドプロデュースもするじゃない? だから、セルフプロデュースもできていて。劇伴とかも作るでしょ?
佐藤:頑張っちゃいました(笑)。
Nakamura:それで映画の主演でも自分らしさを出して「この人、超かっこいいな」という思いがすごくあって。私が何人いてもできないことを一人でやっているから、どうしてできるのかを聞いてみたくて、今回リクエストしたんです。
佐藤:そういうことだったんですね。Emiさんのリリックは、ストロングなんだけど、優しいところからスタートしている気がしてて。サウンドプロダクトなどよりも歌詞などに集中しちゃう、とお話してらっしゃいましたが、それが強みになっているという印象があります。

佐藤の音楽づくりは、コンプレックスから始まるのだという。中学生くらいのころに歌を人に聞いてもらう機会があったが、世の中にはもっとうまい人がたくさんいるからと、「挫折する前に挫折が予想できてしまった」のだとか。歌に付加価値をつけたいと考えたとき、自分が好きなミュージシャンたちが作詞作曲もしていたことから、楽曲制作でマインドを伝えることも重要だと考え、曲作りを始めた。リスナーが自分の楽曲で、風景を思い浮かべ、気持ちを重ねてくれるにはどうしたらいいか、力を尽くしてきた。

佐藤:歌だけでどこまで勝負できるんだろうという疑いが自分の中であって。バンドのときは全体を見渡してプロディースしようと思っていました。

しかし、ソロになってから心境も変化。これに佐藤は、スタイルを決めて一本道を通っているNakamuraEmiが「カッコよくて憧れ」だといい、今は「どれだけ自分の伝えたい言葉をストイックに投げかけられるか試されている」と感じている。「今年は自分の言葉やメロディに集中したい」と思いの丈を述べた。

他にも、コロナ禍における配信ライブについて話し合ったほか、リスナーからのメッセージに回答した。

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2020年8月1日28時59分まで

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番組情報
J-WAVE SPECIAL iichiko DISTANCE DELIGHT ~YOU & ME~
7月24日(金・祝)
18:00-19:55