J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。7月5日(日)のオンエアでは、美術作家・深堀隆介さんがゲストに登場。樹脂作品「金魚酒」を紹介し、暮らしのなかでほしいものを語った。
■升のなかに金魚を描く「金魚酒」
深堀隆介さんは1999年から本格的にアートの世界で活動をスタート。透明樹脂にアクリル絵の具で金魚を描いた作品「金魚酒」は、国内外から多くの注目を集めている。スタジオには、深堀さんが作成した金魚酒が登場した。
吉岡:本物を拝見できるのがすごくうれしいです。スタジオには、「金魚酒 命名 出雲なん」があります。一つひとつの作品にお名前があるんですね。
深堀:僕にとって作品の金魚は“絵”ではなくて“生き物”なんですね。金魚1匹1匹に命が宿っているという思いがあるので名前を付けているんです。
吉岡:愛情たっぷりですね。
深堀:金魚愛が大きくてすみません。
吉岡:(笑)。木の升のなかに金魚を描いているんですね。
深堀:基本は、1合升に金魚を描いています。金魚が入る、ちょうどいいサイズなんですよね。覗き込む宇宙のような感覚です。20年ぐらい、こうした作品を作り続けています。
吉岡:水のなかで本当に動き出しそうな生々しさがあります。色と言いますか、風合いが本物にしか見えないんです。
深堀:作品を作るとき、写真は見ないんですね。水槽が何個もあって、毎日金魚の世話をしているんですけども、そのときに金魚の様子を観察しています。そうやって頭のなかに入れた感覚を、絵に託しているんですね。ですので、写真があると写真を意識し過ぎてしまって、楽しく描けないんですよ。僕は自由に描きたいので、升のなかに見える“1匹の金魚の幻影”を具現化させるというか、泳がせたいなと思って描いています。升のなかに本物の金魚はいないですが、僕の頭のなかに泳いでいた愛しい金魚たちは、たしかに存在しているんですね。
■空き地があると…「ここにプールを置けば金魚が飼えるな」
番組では、深堀さんのライフスタイルにも注目。深堀さんは「金魚酒」を制作する仕事場や住まい、暮らしのなかでほしいものを語った。
吉岡:仕事場とお家というのは、感覚的に切り分けられますか?
深堀:昔、築50年の平屋に住んでいたときは、アトリエと寝るところが隣同士だったので切り分けられませんでしたね。寝る直前まで絵を描いて、バタンと寝る生活でした。今はアトリエと住まいは分けています。家に帰ると作品製作はしないですね。
吉岡:現在のお部屋の写真を拝見します。気持ちのよさそうなお家ですね。お家のこだわりポイントがありますか?
深堀:家具は自分が決めたものもあるんですが、基本的に決定権は奥さんが握っているんですよね。
吉岡:そうなんですか(笑)。
深堀:僕に決定権を委ねると、絶対にコタツを買ってしまうので、部屋の雰囲気が和風になってしまいます。
吉岡:なるほど。今のお住まいはナチュラルでオシャレな感じですね。もし、奥様に反対されなかったら家にほしいものはありますか?
深堀:そのへんの欲が抑制されていることに、今気付きました(笑)。本当はあったはずなのに、抑圧の結果、欲望を忘れてしまっています。
吉岡:(笑)。
深堀:あっ。だけど僕は仕事人間なので、家の隣に車庫がほしいですね。今は車庫がなくて、車が野ざらし状態なんですよ。
吉岡:それはほしいですね。
深堀:だけどね、それで奥さんに「車庫がほしいな」って伝えると「どうせそこで金魚を飼うんでしょう?」って言われそう(笑)。
吉岡:思惑がバレバレ(笑)。さすが奥様ですね。
深堀:たしかに僕は、空き地があると「ここにプールを置けば金魚が飼えるな」って思ってしまうんです。だから車庫を設置したら、結局その考えに至ってしまうかもしれないですね。
吉岡:やっぱり生活が、金魚中心になっちゃうんですね。
深堀:金魚が好きですから、どうしてもそうなっちゃいますね。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月12日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜 18時00分-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
■升のなかに金魚を描く「金魚酒」
深堀隆介さんは1999年から本格的にアートの世界で活動をスタート。透明樹脂にアクリル絵の具で金魚を描いた作品「金魚酒」は、国内外から多くの注目を集めている。スタジオには、深堀さんが作成した金魚酒が登場した。
吉岡:本物を拝見できるのがすごくうれしいです。スタジオには、「金魚酒 命名 出雲なん」があります。一つひとつの作品にお名前があるんですね。
深堀:僕にとって作品の金魚は“絵”ではなくて“生き物”なんですね。金魚1匹1匹に命が宿っているという思いがあるので名前を付けているんです。
吉岡:愛情たっぷりですね。
深堀:金魚愛が大きくてすみません。
吉岡:(笑)。木の升のなかに金魚を描いているんですね。
深堀:基本は、1合升に金魚を描いています。金魚が入る、ちょうどいいサイズなんですよね。覗き込む宇宙のような感覚です。20年ぐらい、こうした作品を作り続けています。
吉岡:水のなかで本当に動き出しそうな生々しさがあります。色と言いますか、風合いが本物にしか見えないんです。
深堀:作品を作るとき、写真は見ないんですね。水槽が何個もあって、毎日金魚の世話をしているんですけども、そのときに金魚の様子を観察しています。そうやって頭のなかに入れた感覚を、絵に託しているんですね。ですので、写真があると写真を意識し過ぎてしまって、楽しく描けないんですよ。僕は自由に描きたいので、升のなかに見える“1匹の金魚の幻影”を具現化させるというか、泳がせたいなと思って描いています。升のなかに本物の金魚はいないですが、僕の頭のなかに泳いでいた愛しい金魚たちは、たしかに存在しているんですね。
■空き地があると…「ここにプールを置けば金魚が飼えるな」
番組では、深堀さんのライフスタイルにも注目。深堀さんは「金魚酒」を制作する仕事場や住まい、暮らしのなかでほしいものを語った。
吉岡:仕事場とお家というのは、感覚的に切り分けられますか?
深堀:昔、築50年の平屋に住んでいたときは、アトリエと寝るところが隣同士だったので切り分けられませんでしたね。寝る直前まで絵を描いて、バタンと寝る生活でした。今はアトリエと住まいは分けています。家に帰ると作品製作はしないですね。
吉岡:現在のお部屋の写真を拝見します。気持ちのよさそうなお家ですね。お家のこだわりポイントがありますか?
深堀:家具は自分が決めたものもあるんですが、基本的に決定権は奥さんが握っているんですよね。
吉岡:そうなんですか(笑)。
深堀:僕に決定権を委ねると、絶対にコタツを買ってしまうので、部屋の雰囲気が和風になってしまいます。
吉岡:なるほど。今のお住まいはナチュラルでオシャレな感じですね。もし、奥様に反対されなかったら家にほしいものはありますか?
深堀:そのへんの欲が抑制されていることに、今気付きました(笑)。本当はあったはずなのに、抑圧の結果、欲望を忘れてしまっています。
吉岡:(笑)。
深堀:あっ。だけど僕は仕事人間なので、家の隣に車庫がほしいですね。今は車庫がなくて、車が野ざらし状態なんですよ。
吉岡:それはほしいですね。
深堀:だけどね、それで奥さんに「車庫がほしいな」って伝えると「どうせそこで金魚を飼うんでしょう?」って言われそう(笑)。
吉岡:思惑がバレバレ(笑)。さすが奥様ですね。
深堀:たしかに僕は、空き地があると「ここにプールを置けば金魚が飼えるな」って思ってしまうんです。だから車庫を設置したら、結局その考えに至ってしまうかもしれないですね。
吉岡:やっぱり生活が、金魚中心になっちゃうんですね。
深堀:金魚が好きですから、どうしてもそうなっちゃいますね。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月12日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜 18時00分-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/