J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。6月21日(日)のオンエアでは、映画コメンテーター・有村 昆がリモート出演。子どもの頃の映画にまつわる思い出を語ったほか、ジャンル別おすすめ映画を紹介した。
■幼い頃に観た映画の思い出
有村は、最新作からB級映画まで、年間500本の映画を鑑賞する映画評論家。「アリコン」の愛称でも知られている。吉岡は「最初に映画館で観た作品は何ですか?」と、質問を投げかけた。
有村:まずは、記憶にないぐらい昔の話をしますね。僕はマレーシアのクアラルンプールで生まれたのですが、『男はつらいよ』はマレーシアでも上映していました。
吉岡:そうなんですね!
有村:日本に帰ってきて観た作品ですと、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』ですね。
吉岡:おいくつぐらいのときに観られたのですか?
有村:たしか小学校高学年ぐらいだったと思います。
吉岡:アニメがとても楽しい時期ですね。
有村:そうですね。「東映まんがまつり」で『ドラゴンボール』の映画と何かをあわせて観たりしていました。
吉岡:2本立てアニメ映画、やっていましたね。
有村:そうそう。里帆ちゃんは、ドラえもんの映画って観ていましたか?
吉岡:ドラえもんの映画って観に行けてなかったんですよ。親が連れて行ってくれたのは、ほぼ洋画でした。古い記憶だと『タイタニック』を思い出します。めちゃくちゃ混んでいて、後ろのほうで観ていました。
■有村 昆おすすめ! 傑作映画3選
オンエアでは、有村がリスナーに向けてジャンル別のおすすめ映画を紹介した。
【親子や兄弟で楽しんでほしい映画】
有村:2019年に公開された『イエスタデイ』です。
吉岡:観に行けなかった映画です。サウンドトラックだけ購入しました。素晴らしい音楽ですよね。
有村:『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルが監督で、『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが脚本の映画です。
吉岡:最強タッグですね!
有村:主人公の男性が売れないシンガーソングライターで、彼女がマネージャーをやっているんですね。ある日、帰り道に主人公が交通事故に遭ってしまって、意識不明になってしまうんです。そのあと彼が目覚めたら、なんと誰もザ・ビートルズを知らない世界になっていたんです。売れないシンガーソングライターだった彼は、ザ・ビートルズの曲を演奏すると「お前は天才だ」と言われるようになるわけです。どんどん売れていって順調に思えた彼ですが、彼の前にザ・ビートルズの楽曲だとわかっている人たちが現れて……というストーリーです。
吉岡:うわー! 観たい!
有村:『イエスタデイ』は、とても愛に溢れた作品です。映画を通じて、ザ・ビートルズが伝えたかったのは何だったのか、それがとんでもない形でわかります。あんまり言うとネタバレになってしまいますね(笑)。
吉岡:(笑)。楽しくって素敵な作品って、全部話したくなりますよね。
【カップルで観てほしい映画】
有村:2004年公開の『きみに読む物語』です。
吉岡:大正解な映画ですね。私も観ました。
有村:簡単にストーリーを紹介します。1人の老人が、ベンチに座っている老女に対して読み聞かせをしているんですね。内容は、とあるカップルの物語です。1940年、貧しい家で育ったノアという男の子と、裕福な育ちのアリーという女の子が恋に落ちるんですね。ところが、ノアは戦争に行かなければいけなくなってしまうんです。そこでノアは「君のために毎日手紙を書くよ」と伝えて、アリーもその言葉を信じるわけですね。ところが、待てど暮らせど手紙がまったく来ない。そうしている間に、お金持ちのロンがアリーに求婚をしてしまうんです。アリーの母も結婚に賛成しているのですが、アリーはやはり、ノアとの恋が忘れられない。そうしたら、なんとノアが、戦争が戻ってくることになったんですよ。
吉岡:そうそう!
有村:手紙を読んだかどうかノアが尋ねると、アリーは全然読んでいないと答えるんですね。なんと手紙は、アリーの母親によってすべて隠されていたんです。
吉岡:そう。本当によくないと思う!
有村:アリーはお金持ちのロンを選ぶのか、それともノアを選ぶのか……続きはぜひ本編をご覧ください。
吉岡:映画を思い出すだけでもウットリしますね。
【ひとりでじっくりと観てほしい映画】
有村:2018年に公開された『THE GUILTY/ギルティ』です。
有村:こちらの映画はですね、スウェーデン出身の映画監督の長編デビュー作となっています。しかも、作品の登場人物はほぼ1人です。
吉岡:えっ!?
有村:ものすごく低予算映画です。限られたシチュエーションのなかでストーリーが進行していきます。警察署に1本の電話がかかってくるところから物語がスタートします。主人公のアスガーが電話をとると、「実は私、誘拐されています」という声が聞こえてくるんです。オペレーターセンターの男が誘拐犯を捕まえることができるのか、というサスペンスなんですね。
吉岡:なるほど。
有村:この映画のすごいところは、誘拐犯側にカメラが切り替わらない点です。つまり、警察署のオペレーションセンターだけが映し出されて、物語が進行していくんですね。
吉岡:それで映画が成立しちゃうって、すごいことですね。
有村:アスガーと状況を重ね合わせて、観ている側も推理をしながらストーリーを進めていくんですね。オチもとんでもない内容だったので、ロッテントマト(映画評論サイト)での満足度が(一時)100パーセントを記録しました。僕も見事に騙されました。上映時間も88分と、観やすい時間です。
吉岡:たくさん映画を観ているアリコンさんですら!
有村:やられましたね。里帆ちゃんもぜひ、観てみてください。観終わったら、きっとみんなにオススメしたくなりますよ。
吉岡:いいですね! ありがとうございます。
有村はYouTubeチャンネル「有村昆のシネマラボ」で、さまざまな映画の解説を配信している。映画作品をもっと詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてほしい。
・有村昆のシネマラボ https://www.youtube.com/channel/UCDEwkjA9CX40IZbgiLPWkMg
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月28日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜 18時00分-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/
■幼い頃に観た映画の思い出
有村は、最新作からB級映画まで、年間500本の映画を鑑賞する映画評論家。「アリコン」の愛称でも知られている。吉岡は「最初に映画館で観た作品は何ですか?」と、質問を投げかけた。
有村:まずは、記憶にないぐらい昔の話をしますね。僕はマレーシアのクアラルンプールで生まれたのですが、『男はつらいよ』はマレーシアでも上映していました。
吉岡:そうなんですね!
有村:日本に帰ってきて観た作品ですと、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』ですね。
吉岡:おいくつぐらいのときに観られたのですか?
有村:たしか小学校高学年ぐらいだったと思います。
吉岡:アニメがとても楽しい時期ですね。
有村:そうですね。「東映まんがまつり」で『ドラゴンボール』の映画と何かをあわせて観たりしていました。
吉岡:2本立てアニメ映画、やっていましたね。
有村:そうそう。里帆ちゃんは、ドラえもんの映画って観ていましたか?
吉岡:ドラえもんの映画って観に行けてなかったんですよ。親が連れて行ってくれたのは、ほぼ洋画でした。古い記憶だと『タイタニック』を思い出します。めちゃくちゃ混んでいて、後ろのほうで観ていました。
■有村 昆おすすめ! 傑作映画3選
オンエアでは、有村がリスナーに向けてジャンル別のおすすめ映画を紹介した。
【親子や兄弟で楽しんでほしい映画】
有村:2019年に公開された『イエスタデイ』です。
吉岡:観に行けなかった映画です。サウンドトラックだけ購入しました。素晴らしい音楽ですよね。
有村:『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイルが監督で、『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが脚本の映画です。
吉岡:最強タッグですね!
有村:主人公の男性が売れないシンガーソングライターで、彼女がマネージャーをやっているんですね。ある日、帰り道に主人公が交通事故に遭ってしまって、意識不明になってしまうんです。そのあと彼が目覚めたら、なんと誰もザ・ビートルズを知らない世界になっていたんです。売れないシンガーソングライターだった彼は、ザ・ビートルズの曲を演奏すると「お前は天才だ」と言われるようになるわけです。どんどん売れていって順調に思えた彼ですが、彼の前にザ・ビートルズの楽曲だとわかっている人たちが現れて……というストーリーです。
吉岡:うわー! 観たい!
有村:『イエスタデイ』は、とても愛に溢れた作品です。映画を通じて、ザ・ビートルズが伝えたかったのは何だったのか、それがとんでもない形でわかります。あんまり言うとネタバレになってしまいますね(笑)。
吉岡:(笑)。楽しくって素敵な作品って、全部話したくなりますよね。
【カップルで観てほしい映画】
有村:2004年公開の『きみに読む物語』です。
吉岡:大正解な映画ですね。私も観ました。
有村:簡単にストーリーを紹介します。1人の老人が、ベンチに座っている老女に対して読み聞かせをしているんですね。内容は、とあるカップルの物語です。1940年、貧しい家で育ったノアという男の子と、裕福な育ちのアリーという女の子が恋に落ちるんですね。ところが、ノアは戦争に行かなければいけなくなってしまうんです。そこでノアは「君のために毎日手紙を書くよ」と伝えて、アリーもその言葉を信じるわけですね。ところが、待てど暮らせど手紙がまったく来ない。そうしている間に、お金持ちのロンがアリーに求婚をしてしまうんです。アリーの母も結婚に賛成しているのですが、アリーはやはり、ノアとの恋が忘れられない。そうしたら、なんとノアが、戦争が戻ってくることになったんですよ。
吉岡:そうそう!
有村:手紙を読んだかどうかノアが尋ねると、アリーは全然読んでいないと答えるんですね。なんと手紙は、アリーの母親によってすべて隠されていたんです。
吉岡:そう。本当によくないと思う!
有村:アリーはお金持ちのロンを選ぶのか、それともノアを選ぶのか……続きはぜひ本編をご覧ください。
吉岡:映画を思い出すだけでもウットリしますね。
【ひとりでじっくりと観てほしい映画】
有村:2018年に公開された『THE GUILTY/ギルティ』です。
有村:こちらの映画はですね、スウェーデン出身の映画監督の長編デビュー作となっています。しかも、作品の登場人物はほぼ1人です。
吉岡:えっ!?
有村:ものすごく低予算映画です。限られたシチュエーションのなかでストーリーが進行していきます。警察署に1本の電話がかかってくるところから物語がスタートします。主人公のアスガーが電話をとると、「実は私、誘拐されています」という声が聞こえてくるんです。オペレーターセンターの男が誘拐犯を捕まえることができるのか、というサスペンスなんですね。
吉岡:なるほど。
有村:この映画のすごいところは、誘拐犯側にカメラが切り替わらない点です。つまり、警察署のオペレーションセンターだけが映し出されて、物語が進行していくんですね。
吉岡:それで映画が成立しちゃうって、すごいことですね。
有村:アスガーと状況を重ね合わせて、観ている側も推理をしながらストーリーを進めていくんですね。オチもとんでもない内容だったので、ロッテントマト(映画評論サイト)での満足度が(一時)100パーセントを記録しました。僕も見事に騙されました。上映時間も88分と、観やすい時間です。
吉岡:たくさん映画を観ているアリコンさんですら!
有村:やられましたね。里帆ちゃんもぜひ、観てみてください。観終わったら、きっとみんなにオススメしたくなりますよ。
吉岡:いいですね! ありがとうございます。
有村はYouTubeチャンネル「有村昆のシネマラボ」で、さまざまな映画の解説を配信している。映画作品をもっと詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてほしい。
・有村昆のシネマラボ https://www.youtube.com/channel/UCDEwkjA9CX40IZbgiLPWkMg
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月28日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『UR LIFESTYLE COLLEGE』
放送日時:毎週日曜 18時00分-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/