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新型コロナで「保険」はどう変わる? 必要最低限にして、自由を保つ流れに

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。6月8日(月)のオンエアでは、コロナ禍によって変化が進む保険業界にフォーカスを当てた。


■新型コロナウイルスによって変化する保険業界

コロナ禍によって、保険業界も大きな変化を迎えている。ライフネット生命保険の創業者・岩瀬大輔さんをゲストに招き、保険業界の「今」を伺った。

岩瀬:保険は大きくわけて貯蓄型と掛け捨て型の2種類あります。ただし、迅速にお金が引き出せない場面があるんです。引き出すことに条件があったり、早期に引き出すとペナルティが発生するものもあります。今は先行きが不透明な時代ですから、できるだけ保険の掛け金を少なくして保障を確保しつつ、ある程度自分で貯金をしていくことが大切なのかなと私は思います。
別所:実際に、新型コロナウイルスの感染でお亡くなりになった方にも、死亡保険や生命保険がおりたケースもあるということですよね。
岩瀬:そうですね。病気によって亡くなられたり、入院してお金がかかる場合の保険となりますので、保障の対象になると思います。保険というのは過去のデータの積み重ねで料金を決めるので、新型コロナウイルスのようなケースだと、どのような料率にするのかが今後の課題になります。とはいえ、日本は諸外国と比べて死亡者数が少ない状況ですので、保険業界では1つの疾病として扱えるのではないかと思っています。


■今後の保険…キーワードはミニマリズム

これから先、保険のトレンドはどう変化していくのだろうか。岩瀬さんが自身の見解を語った。

岩瀬:保険に限った話ではありませんが、ミニマリズムの流れは来ていますね。できるだけシンプルに、大きなものを持たずに生きる方法です。保険や金融商品も、ミニマリズムのトレンドになっていくんじゃないかなと思っています。必要なものだけを、必要最小限のコストをかけて、できるだけ自分の自由を保つスタイルですね。
別所:保険の根幹である相互扶助なんですけども、コロナ禍において利己的・利他的な意識が改めて広まっているように感じます。これから先、助け合いの精神を持つというのは世界中の課題になりそうですね。
岩瀬:そうですね。先日、中国人の友人と食事をしたときに、日本が武漢にマスクや支援物資を送ったことを、中国はすごく感謝していると言っていました。こういうときだからこそ、助け合いの精神というものが大切になると思います。ここ最近、クラウドファンディングがすごく使われていましたよね。感謝の気持ちを普段とは違う形で伝えることができたのは、プラットフォームが増えたからだと思っています。世界が危機的状況になって、人々の助け合いや支え合いが生まれてきている。すごくいいトレンドだと思っていますし、コロナが収束してもそういった気持ちが続くといいですよね。
別所:そうですね。これから先、ネット保険というのは増加していくのでしょうか。
岩瀬:現在、ライフネット生命は申し込みが殺到していて、手続きがパンクしている状態です。ある方が、この数ヶ月で10年分のデジタルトランスフォーメーションが加速したと言われていたんですね。お医者さんの遠隔診療なども、厳しい条件をつけて「できる・できない」で揺れていたのですが、コロナ禍で一気に規制緩和がおこなわれました。コロナという危機を契機として捉え、進むべきデジタルの道を進んでいると思っています。ですので、今まで対面でおこなわれてきた営業もデジタル化が進み、シンプルで便利なものになっていくのではないかと思います。オンライン会議も普及しましたし、ほとんどのことがデジタルでできるではないかという気付きが、ビジネスの世界で起こったと思います。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分頃から。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月15日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr

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