J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
5月8日(金)のオンエアでは、5月1日の放送に続き、King Gnu / millennium paradeの常田大希が出演。番組初のリモート収録で乾杯も交わしつつ、影響を受けたミュージシャンや家での生活、今後の活動について語った。
【前回の記事】King Gnu・井口と常田がバンドを始めた流れは? 連絡先も知らなかったけど…
■常田が影響を受けたアーティストたち
クリスは、常田がノンジャンルに音楽と触れ合ってきた印象を持っており、そのなかでも「“ここが一番得意”というものはあります?」と質問。常田は好き嫌いなく音楽を聴いてきたとしながらも、「ブラックミュージックとロック」を挙げた。好きなアーティストは、ケンドリック・ラマーやアークティック・モンキーズだという。
常田:アークティック・モンキーズはグッときますね。
クリス:最近、「こいつ、すげえな」と思ったミュージシャンは?
常田:キング・クルールというイギリスのシンガーソングライターです。すごくロンドンっぽいというか、こういうのは日本じゃ生まれないんだろうなっていうサウンド感や活動のスタンスがグッときた若いアーティストです。
クリス:イギリスっぽいというのは、どういうところですか?
常田:サウンドのチョイスや、UKロックの歴史の上に立っているのを感じます。
クリス:マック・ミラーもけっこう好きなんですね?
常田:そうですね。マック・ミラーはLAの感じというか、あのへんのノリはすごく憧れる。かっこいいと思いますね。
クリス:(マック・ミラーは)死んでしまいましたけど、やっぱりすごいですよね。
常田:スキルをああいう使い方でかっこよく見せられるんだ、みたいな。音楽をすごくちゃんと勉強している人たちが、それをどう活かしていくのかというのを彼らが体現してくれています。
クリスはマック・ミラーと非常に仲がよかったというサンダーキャットが来日した際、「マック・ミラーが亡くなって生き方を全部変えちゃった」と語っていたことを明かす。その言葉の通り、サンダーキャットはダイエットで48キロもの減量に成功して見た目が大きく変化したそうだ。
常田:すごく細くなりましたよね。フライング・ロータスを観に行ったらサンダーキャットがゲストで出てきたんですけど、細くなりすぎて誰かわからなかったです。
クリス:ベーシストとしては今、ジャズをあんなにポップにした人は近年にいないんじゃないかな、という感じですよね。
常田:ジャズマンからしたら本当に星ですよね。
クリス:よくもまあ、あんな想像を絶するバランスというか。でもそれが奇をてらってなくて、本当に自然に彼から湧いてくる。“みんなを驚かせてやろう感”がゼロなんですよね。自然な彼なりのわかりやすさというか。
常田:本当にジャンルレスに好きなものを、あまり頭でっかちにならずに接してきているから、ああいうスタイルができあがっていると思うんです。
クリスは、最近の音楽は世界的に面白くなっていると話し、「すごく希望が持てる。音楽が久々にまた楽しい」と胸を高鳴らせる。常田も「各地で小さいムーブメントみたいなものが、しっかりとかっこいい動きが出てきている」と同意した。
クリス:インターネットのおかげですごいですよね。掘っていけばどんどんと出てくる。音楽家は聴いてくれないと始まらないけれども、世界80億人くらいいるわけであって、上質なものだったらどこかで引っ掛かる。ちゃんとそこでミュージシャンが生活できているというのは、今までにないこと。
常田:日本もインディー勢じゃないけど、いわゆる邦楽のメジャーシーンとは違う動きをしているミュージシャンたちがいっぱいいるので、そういう人たちも注目される動きができていってほしいですね。
■常田がリスナーからの質問に回答! 身だしなみについて
リスナーから「常田さんのヒゲがかっこいいです。何かお手入れしていますか?」という質問が届いた。これに対して、常田のヒゲはある程度の長さになると伸びなくなってくるそうで、あまり手を加えていないと明かした。ここからふたりは最近の身だしなみについてトークを展開した。
クリス:僕の場合は新型コロナが始まってから、ヒゲだけはちゃんと毎日剃ろうと思って。2、3日外に出ないとき、鏡を見て卒倒しそうになるときがあったので。
常田:(笑)。
クリス:それからちゃんと手入れをしようと思って。湯船には浸からなくてもシャワーは浴びようみたいな。
常田:誰にも会わなくなると同じパンツを2、3日履いてんじゃないかみたいな。「これはヤバいな」と思って生活を整えだしましたね。
クリス:わかります。僕も「同じ下着でも家にいればいいだろう」みたいな。それもちょっとマズいなと感じたので、清潔にしないといけない。心の身だしなみかな。
常田:すごくいいこと言いますね(笑)。
■叶ったら泣いてしまう夢
「millennium paradeは世界へ向けて活動していくと聞いていますが、今後の日本や世界での活動における目標を教えてください」という質問に対しては水面下でいろいろな計画が進行していると明かした。
クリス:海外でやりたいフェスはありますか?
常田:俺はイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」ですかね。メインステージに出られるようになったら泣いちゃいますね(笑)。
クリス:「グラストンベリー」には行ったことがあるんですか?
常田:ないですけど、UKロックが好きで育ってきているので。アーティストたちが「グラストンベリー」のメインステージに出ている映像を子どものころから観てきているので、夢の舞台です。
■人格形成にも影響を与えたジブリ作品
続いて「ビールを飲みながら、いま一番話してみたい人は誰ですか? どんなことを訊いてみたいですか?」という質問が届いた。
常田:宮崎 駿さんですかね。ルーツというか、ジブリ作品で育ってきたところがあるので。人間形成にも影響しているなと最近は特に思いますね。
クリス:ジブリ作品だったら何が好きですか?
常田:俺は『紅の豚』ですね。
クリス:僕は『天空の城ラピュタ』なんです。
常田:ラピュタもいいですね。俺も大好きです。
クリス:あの人は潜在的に、ある世代からの精神性にものすごく影響を与えていますよね。
常田:今の日本の人たちはジブリに育てられた人が多いんじゃないかっていうくらい日本に根付いているし、海外にもファンがたくさんいます。すごくリスペクトしているひとりです
クリスは、宮崎が最も貢献した点は「人間にとって純粋さは素晴らしいことなんだよ、ということを世界に知らしめたこと」と熱弁をふるった。
常田:本当に偉大な方。かといって、会って何をしゃべるとかは……。あの人がジブリのスタジオでラーメンを作っている映像を観たことがあるので、そういうのを一緒に食べて飲めたらいいですね(笑)。
クリス:俺はけっこう怖いね。やっぱりプロだから厳しい人なんじゃないかな。
常田:張りつめた空気はありそうですよね。
■King Gnuとmillennium paradeのこれから
常田は、今後の活動について訊くかれると「計画していることは山ほどある」と回答。King Gnuとmillennium paradeのこれからについて語った。
常田:今までKing Gnuはそんなに派手な演出をしてこなかったんですけど、今回とんでしまったKing Gnuのツアーは珍しくステージの舞台セットとかを、しっかりとクリエイトしたものを考えて作り上げていたので、どこかでお披露目できたらいいなと思っています。millennium paradeに限っては、オーケストラ編成みたいなものを導入していこうかなと思っています。生音とエレクトロな質感みたいなものが上質な形で親和性を持って共存できたらなというイメージを、ざっくりと持っています。
クリスからの「新型コロナ問題が終わったら真っ先に何をしたい?」という質問に、常田は「気軽に外で飯を食いたいです。友だちと飲みたいし、今まで当たり前だったものを取り戻したいですね」と語った。
常田:音楽業界はいま大変なので「みんな生き延びてくれよ」という感じです。
クリス:終わったときはもうね、みんなものすごく“バブる”と思いますので、そのときに向けてエネルギーを蓄えて、いい方向にチャネリングできるようにしたいですよね。
常田:今は我慢のときで、力を蓄えるとき。俺もそんな感じで過ごしております。
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。5月15日と5月22日の放送では、劇団ゴジゲン主宰・松居大悟が登場する。放送は毎週金曜23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月15日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週金曜 23時-23時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
5月8日(金)のオンエアでは、5月1日の放送に続き、King Gnu / millennium paradeの常田大希が出演。番組初のリモート収録で乾杯も交わしつつ、影響を受けたミュージシャンや家での生活、今後の活動について語った。
【前回の記事】King Gnu・井口と常田がバンドを始めた流れは? 連絡先も知らなかったけど…
■常田が影響を受けたアーティストたち
クリスは、常田がノンジャンルに音楽と触れ合ってきた印象を持っており、そのなかでも「“ここが一番得意”というものはあります?」と質問。常田は好き嫌いなく音楽を聴いてきたとしながらも、「ブラックミュージックとロック」を挙げた。好きなアーティストは、ケンドリック・ラマーやアークティック・モンキーズだという。
常田:アークティック・モンキーズはグッときますね。
クリス:最近、「こいつ、すげえな」と思ったミュージシャンは?
常田:キング・クルールというイギリスのシンガーソングライターです。すごくロンドンっぽいというか、こういうのは日本じゃ生まれないんだろうなっていうサウンド感や活動のスタンスがグッときた若いアーティストです。
クリス:イギリスっぽいというのは、どういうところですか?
常田:サウンドのチョイスや、UKロックの歴史の上に立っているのを感じます。
クリス:マック・ミラーもけっこう好きなんですね?
常田:そうですね。マック・ミラーはLAの感じというか、あのへんのノリはすごく憧れる。かっこいいと思いますね。
クリス:(マック・ミラーは)死んでしまいましたけど、やっぱりすごいですよね。
常田:スキルをああいう使い方でかっこよく見せられるんだ、みたいな。音楽をすごくちゃんと勉強している人たちが、それをどう活かしていくのかというのを彼らが体現してくれています。
クリスはマック・ミラーと非常に仲がよかったというサンダーキャットが来日した際、「マック・ミラーが亡くなって生き方を全部変えちゃった」と語っていたことを明かす。その言葉の通り、サンダーキャットはダイエットで48キロもの減量に成功して見た目が大きく変化したそうだ。
常田:すごく細くなりましたよね。フライング・ロータスを観に行ったらサンダーキャットがゲストで出てきたんですけど、細くなりすぎて誰かわからなかったです。
クリス:ベーシストとしては今、ジャズをあんなにポップにした人は近年にいないんじゃないかな、という感じですよね。
常田:ジャズマンからしたら本当に星ですよね。
クリス:よくもまあ、あんな想像を絶するバランスというか。でもそれが奇をてらってなくて、本当に自然に彼から湧いてくる。“みんなを驚かせてやろう感”がゼロなんですよね。自然な彼なりのわかりやすさというか。
常田:本当にジャンルレスに好きなものを、あまり頭でっかちにならずに接してきているから、ああいうスタイルができあがっていると思うんです。
クリスは、最近の音楽は世界的に面白くなっていると話し、「すごく希望が持てる。音楽が久々にまた楽しい」と胸を高鳴らせる。常田も「各地で小さいムーブメントみたいなものが、しっかりとかっこいい動きが出てきている」と同意した。
クリス:インターネットのおかげですごいですよね。掘っていけばどんどんと出てくる。音楽家は聴いてくれないと始まらないけれども、世界80億人くらいいるわけであって、上質なものだったらどこかで引っ掛かる。ちゃんとそこでミュージシャンが生活できているというのは、今までにないこと。
常田:日本もインディー勢じゃないけど、いわゆる邦楽のメジャーシーンとは違う動きをしているミュージシャンたちがいっぱいいるので、そういう人たちも注目される動きができていってほしいですね。
■常田がリスナーからの質問に回答! 身だしなみについて
リスナーから「常田さんのヒゲがかっこいいです。何かお手入れしていますか?」という質問が届いた。これに対して、常田のヒゲはある程度の長さになると伸びなくなってくるそうで、あまり手を加えていないと明かした。ここからふたりは最近の身だしなみについてトークを展開した。
クリス:僕の場合は新型コロナが始まってから、ヒゲだけはちゃんと毎日剃ろうと思って。2、3日外に出ないとき、鏡を見て卒倒しそうになるときがあったので。
常田:(笑)。
クリス:それからちゃんと手入れをしようと思って。湯船には浸からなくてもシャワーは浴びようみたいな。
常田:誰にも会わなくなると同じパンツを2、3日履いてんじゃないかみたいな。「これはヤバいな」と思って生活を整えだしましたね。
クリス:わかります。僕も「同じ下着でも家にいればいいだろう」みたいな。それもちょっとマズいなと感じたので、清潔にしないといけない。心の身だしなみかな。
常田:すごくいいこと言いますね(笑)。
■叶ったら泣いてしまう夢
「millennium paradeは世界へ向けて活動していくと聞いていますが、今後の日本や世界での活動における目標を教えてください」という質問に対しては水面下でいろいろな計画が進行していると明かした。
クリス:海外でやりたいフェスはありますか?
常田:俺はイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」ですかね。メインステージに出られるようになったら泣いちゃいますね(笑)。
クリス:「グラストンベリー」には行ったことがあるんですか?
常田:ないですけど、UKロックが好きで育ってきているので。アーティストたちが「グラストンベリー」のメインステージに出ている映像を子どものころから観てきているので、夢の舞台です。
■人格形成にも影響を与えたジブリ作品
続いて「ビールを飲みながら、いま一番話してみたい人は誰ですか? どんなことを訊いてみたいですか?」という質問が届いた。
常田:宮崎 駿さんですかね。ルーツというか、ジブリ作品で育ってきたところがあるので。人間形成にも影響しているなと最近は特に思いますね。
クリス:ジブリ作品だったら何が好きですか?
常田:俺は『紅の豚』ですね。
クリス:僕は『天空の城ラピュタ』なんです。
常田:ラピュタもいいですね。俺も大好きです。
クリス:あの人は潜在的に、ある世代からの精神性にものすごく影響を与えていますよね。
常田:今の日本の人たちはジブリに育てられた人が多いんじゃないかっていうくらい日本に根付いているし、海外にもファンがたくさんいます。すごくリスペクトしているひとりです
クリスは、宮崎が最も貢献した点は「人間にとって純粋さは素晴らしいことなんだよ、ということを世界に知らしめたこと」と熱弁をふるった。
常田:本当に偉大な方。かといって、会って何をしゃべるとかは……。あの人がジブリのスタジオでラーメンを作っている映像を観たことがあるので、そういうのを一緒に食べて飲めたらいいですね(笑)。
クリス:俺はけっこう怖いね。やっぱりプロだから厳しい人なんじゃないかな。
常田:張りつめた空気はありそうですよね。
■King Gnuとmillennium paradeのこれから
常田は、今後の活動について訊くかれると「計画していることは山ほどある」と回答。King Gnuとmillennium paradeのこれからについて語った。
常田:今までKing Gnuはそんなに派手な演出をしてこなかったんですけど、今回とんでしまったKing Gnuのツアーは珍しくステージの舞台セットとかを、しっかりとクリエイトしたものを考えて作り上げていたので、どこかでお披露目できたらいいなと思っています。millennium paradeに限っては、オーケストラ編成みたいなものを導入していこうかなと思っています。生音とエレクトロな質感みたいなものが上質な形で親和性を持って共存できたらなというイメージを、ざっくりと持っています。
クリスからの「新型コロナ問題が終わったら真っ先に何をしたい?」という質問に、常田は「気軽に外で飯を食いたいです。友だちと飲みたいし、今まで当たり前だったものを取り戻したいですね」と語った。
常田:音楽業界はいま大変なので「みんな生き延びてくれよ」という感じです。
クリス:終わったときはもうね、みんなものすごく“バブる”と思いますので、そのときに向けてエネルギーを蓄えて、いい方向にチャネリングできるようにしたいですよね。
常田:今は我慢のときで、力を蓄えるとき。俺もそんな感じで過ごしております。
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。5月15日と5月22日の放送では、劇団ゴジゲン主宰・松居大悟が登場する。放送は毎週金曜23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月15日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週金曜 23時-23時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/