J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語る。2月27日(木)のオンエアでは、木曜担当のmiletが登場。
3月6日(金)にデビュー1周年を迎えるということで、今月はこれまでにリリースしたEPを振り返る。今回は、ファーストEP『inside you EP』について語った。
■“泥沼みたいな気持ち”で歌った『Waterfall』
『Waterfall』は、Ryosuke "Dr.R" Sakaiとともに作った曲。曲作りへの想いを語った。
milet:私が曲を作るときは、6割ぐらいがセッションで、4割は自分の家で作るみたいな感じなんだけど、この曲はセッションで作りました。サビを低くいきたい気持ちと「そうはいっても、やっぱり強めのサビも合いそうだよな」という気持ちのどっちも採用してしまった、よく考えると不思議な構成の曲ですね。1番のサビは低く、2番以降は強いサビです。自分で作っておいてなんですが、歌っていると、この曲の雰囲気にとりつかれるというか……。いま聴いていると意外とアップな曲に聴こえるんですが、実は泥沼みたいな気持ちで歌っているんですよね。久しぶりに聴いて「こんなに明るい曲だったっけ?」ってビックリしてる。『Waterfall』はタイトル通り滝の歌ですけど、イメージは澄んだきれいな水ではなく、泥みたいな曲です。この曲を作って初めて私「あ、これだ」って納得できる曲ができたなって思ったんです。
「miletって私自身でもあるんですけど、私が持つ“こうでありたい”っていうビジョンとかイメージ的なものでもある」と話す。
milet:私がmiletというアーティストをプロデュースするなら、こういう歌もあっていいなって思ったんです。なので、ファーストに入れてみました。受けるとか受けないとかを気にせずに突っ込んでみました(笑)。ドック(Ryosuke "Dr.R" Sakai)のスタジオに行くのは遊んでいるような感じですよ。愚痴りに行ったり、最近あった感動したことを話したりするような、そんな気持ちで歌を作って発散してる(笑)。だから歌い終わって、作り終わったあとは、すごくリラックスしているんですよね。
■頭の中にショートムービーがあった『I Gotta Go』
miletは、『I Gotta Go』の制作前には、イメージとして、男女のワンシーンが思い浮かべていたという。
milet:この歌を作る前に頭の中にショートムービーがいくつか流れていたんですね。1つは男性と女性のカップルがいて、私はなぜか男性目線で1人称視点なんだけど、相手の女性が自分にむかってすごく怒鳴っているの。それを私がボーッと見ている。音は聞こえないの。なにをしゃべっているかはわからないけど、そのビジョンだけがすごく脳裏に焼き付いていました。その女性が去って別れちゃうんだけど、別れたことを内心ちょっとホッとしている男性の私がいたの。それは、自分からは別れを告げる勇気がなかったから、彼女に「さよなら」って言ってもらいたかったから、別れてくれてよかったなっていう、そういう気持ち。
さらに「そういうショートムービーもありながら、実はもう1つ全然違う話で、先立った愛する人を思って、思い出を巡っていくっていうイメージもあった」とmiletは明かす。
milet:好きだった場所に行ったり、2人だけで誰もいないところで好きに踊ったりして「そんなこともあったよね、あなたはもういないけどね」って。そのイメージたちにBGMをつけるような気持ちでできたのが『I Gotta Go』でした。レコーディングはけっこう大変だったんだ。ピアノをTomoLowくんが弾いてくれたんだけど、ブースが離れていてガラス越しにお互いに目線を必死にあわせながら「せーの」みたいな気持ちでやった(笑)。とにかく集中したレコーディングだったな。3、4回録ったかな。でもすごく気持ちを込めて歌うことができましたね。
■休憩時間に生まれた『inside you』
EPの表題曲である『inside you』は、もともと全編英詞だったが、ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)のオープニングとして作ることになり、歌詞やアレンジを変えたのだという。
milet:この曲で、「東京ドラマアウォード 2019」で主題歌賞を受賞することができました。本当にありがたいです。この曲はONE OK ROCKのToruさんと一緒に作りました。ほかの曲を作っているときの休憩時間に、この曲のギターをToruさんがポロンポロンってつまびいていたので、それにのせて適当に歌ったら、私が歌った歌が『inside you』のメロディだったので「それ、ええやん」みたいになって(笑)、実際にこの曲を作っていこうということで形にしていったんです。
miletは「裏話ではないんですけど」と、こんなエピソードを明かした。
milet:先日、『Prover / Tell me』というという5枚目のEPをリリースしました。『Tell me』は、『inside you』を作っていたときの休憩時間にメロディが降りてきたんです。スタジオのベランダにパッと出て録音して『Tell me』ができました(笑)。鼻歌だったんですけど、それがいろいろとつながり、このファーストから5枚目まで、うまくつながったんですね。『inside you』を歌うとすごく気持ちがいいんです。カラオケでもみなさん歌ってください。気持ちよさがわかると思う。
miletは最後に『inside you EP』について「ファーストEPで、いろいろな人と出会うことができて、デビューすることができて、思い出深いEPなんです。とても大切ですし、私も自分のことがよくわかったEPでした」と振り返った。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月5日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
3月6日(金)にデビュー1周年を迎えるということで、今月はこれまでにリリースしたEPを振り返る。今回は、ファーストEP『inside you EP』について語った。
■“泥沼みたいな気持ち”で歌った『Waterfall』
『Waterfall』は、Ryosuke "Dr.R" Sakaiとともに作った曲。曲作りへの想いを語った。
milet:私が曲を作るときは、6割ぐらいがセッションで、4割は自分の家で作るみたいな感じなんだけど、この曲はセッションで作りました。サビを低くいきたい気持ちと「そうはいっても、やっぱり強めのサビも合いそうだよな」という気持ちのどっちも採用してしまった、よく考えると不思議な構成の曲ですね。1番のサビは低く、2番以降は強いサビです。自分で作っておいてなんですが、歌っていると、この曲の雰囲気にとりつかれるというか……。いま聴いていると意外とアップな曲に聴こえるんですが、実は泥沼みたいな気持ちで歌っているんですよね。久しぶりに聴いて「こんなに明るい曲だったっけ?」ってビックリしてる。『Waterfall』はタイトル通り滝の歌ですけど、イメージは澄んだきれいな水ではなく、泥みたいな曲です。この曲を作って初めて私「あ、これだ」って納得できる曲ができたなって思ったんです。
「miletって私自身でもあるんですけど、私が持つ“こうでありたい”っていうビジョンとかイメージ的なものでもある」と話す。
milet:私がmiletというアーティストをプロデュースするなら、こういう歌もあっていいなって思ったんです。なので、ファーストに入れてみました。受けるとか受けないとかを気にせずに突っ込んでみました(笑)。ドック(Ryosuke "Dr.R" Sakai)のスタジオに行くのは遊んでいるような感じですよ。愚痴りに行ったり、最近あった感動したことを話したりするような、そんな気持ちで歌を作って発散してる(笑)。だから歌い終わって、作り終わったあとは、すごくリラックスしているんですよね。
■頭の中にショートムービーがあった『I Gotta Go』
miletは、『I Gotta Go』の制作前には、イメージとして、男女のワンシーンが思い浮かべていたという。
milet:この歌を作る前に頭の中にショートムービーがいくつか流れていたんですね。1つは男性と女性のカップルがいて、私はなぜか男性目線で1人称視点なんだけど、相手の女性が自分にむかってすごく怒鳴っているの。それを私がボーッと見ている。音は聞こえないの。なにをしゃべっているかはわからないけど、そのビジョンだけがすごく脳裏に焼き付いていました。その女性が去って別れちゃうんだけど、別れたことを内心ちょっとホッとしている男性の私がいたの。それは、自分からは別れを告げる勇気がなかったから、彼女に「さよなら」って言ってもらいたかったから、別れてくれてよかったなっていう、そういう気持ち。
さらに「そういうショートムービーもありながら、実はもう1つ全然違う話で、先立った愛する人を思って、思い出を巡っていくっていうイメージもあった」とmiletは明かす。
milet:好きだった場所に行ったり、2人だけで誰もいないところで好きに踊ったりして「そんなこともあったよね、あなたはもういないけどね」って。そのイメージたちにBGMをつけるような気持ちでできたのが『I Gotta Go』でした。レコーディングはけっこう大変だったんだ。ピアノをTomoLowくんが弾いてくれたんだけど、ブースが離れていてガラス越しにお互いに目線を必死にあわせながら「せーの」みたいな気持ちでやった(笑)。とにかく集中したレコーディングだったな。3、4回録ったかな。でもすごく気持ちを込めて歌うことができましたね。
■休憩時間に生まれた『inside you』
EPの表題曲である『inside you』は、もともと全編英詞だったが、ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)のオープニングとして作ることになり、歌詞やアレンジを変えたのだという。
milet:この曲で、「東京ドラマアウォード 2019」で主題歌賞を受賞することができました。本当にありがたいです。この曲はONE OK ROCKのToruさんと一緒に作りました。ほかの曲を作っているときの休憩時間に、この曲のギターをToruさんがポロンポロンってつまびいていたので、それにのせて適当に歌ったら、私が歌った歌が『inside you』のメロディだったので「それ、ええやん」みたいになって(笑)、実際にこの曲を作っていこうということで形にしていったんです。
miletは「裏話ではないんですけど」と、こんなエピソードを明かした。
milet:先日、『Prover / Tell me』というという5枚目のEPをリリースしました。『Tell me』は、『inside you』を作っていたときの休憩時間にメロディが降りてきたんです。スタジオのベランダにパッと出て録音して『Tell me』ができました(笑)。鼻歌だったんですけど、それがいろいろとつながり、このファーストから5枚目まで、うまくつながったんですね。『inside you』を歌うとすごく気持ちがいいんです。カラオケでもみなさん歌ってください。気持ちよさがわかると思う。
miletは最後に『inside you EP』について「ファーストEPで、いろいろな人と出会うことができて、デビューすることができて、思い出深いEPなんです。とても大切ですし、私も自分のことがよくわかったEPでした」と振り返った。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月5日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/