J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
2月26日(水)は、ノルウェー・オスロ在住のジャーナリスト/フォトグラファー、鐙麻樹さんがノルウェーの音楽事情を紹介した。
■北欧はブラックメタルの聖地
鐙麻樹さんは、このコーナーには2度目の登場。前回の出演時は、ノルウェーのアーティスト、オーロラを紹介してくれた。今回はノルウェーのメタルシーンについて話を伺った。
鐙:私はオスロ大学で「ノルウェー音楽」という授業を専攻したのですが、そのときにも(専攻に)ブラックメタルがあるくらい、ノルウェーの象徴のひとつといってもいいジャンルですね。北欧のなかでも、ブラックメタルの聖地として有名です。
あっこゴリラ:面白〜い!
鐙:ブラックメタルへの憧れでノルウェー語を学ぶ人もいたり、世界中からバックパッカーなる「ブラックパッカー」と呼ばれるファンたちが、ノルウェーの新たな観光客となりつつあります。
あっこゴリラ:ノルウェーって寒くて、前回教えて頂いたのがオーロラだったじゃないですか? ああいう音楽性も盛り上がるけれども、ブラックメタルも盛り上がるっていうのは、ノルウェーのすごい面白いところだなと思います。
鐙:フィヨルドとか山とか自然に溢れていて、1年の半分くらいが冬のような気温で雪が常に降っています。日本みたいに大都会でお店が常に開いているわけでもないんですね。そういう静かな環境が、音楽を集中して作るのには向いています。
あっこゴリラ:確かに向いてそう!
鐙:ブラックメタルの音楽も、なにもない自然や山のなかで、真っ白な雪の光景を前に作られたことを想像してみると、楽しさが広がると思います。
■ブラックメタルはワードセンスが独特
ブラックメタルのバンドには高学歴出身者が多く、そのためかワードセンスが独特なのだそう。
鐙:地元のブラックメタルの雑誌や、自分たちを説明する言葉も、なんだかインテリポエムっぽくてわかりにくいときが結構多いんです。
あっこゴリラ:はい!
鐙:仕事でパンフレットを翻訳することがあるのですが、ノルウェーで有名なディム・ボルギルっていうバンドの音楽性を説明する文章を翻訳していたら「交響曲と獣のハイブリッド」っていう言葉が出てきて、すごい混乱しました。
あっこゴリラ:以前、番組のコーナーでも強そうなバンド名を募集したことがあったんですよ。
鐙:はい!
あっこゴリラ:いろんな名前が出てきたんですけど、その中でもブラックメタルのバンドの名前が断トツですごくて、日本語で訳すと「汚物のゆりかご」とか、言語センスが凄いんですよ。
鐙:言葉の使い方がすごい独特で「私の語学能力が落ちたのかな?」って最初本当に思いました。
あっこゴリラ:常軌を逸してますよね。
鐙:この世界は独特な世界観があって、そういう表現が多いみたいですね。
■ブラックメタルにモダンで迫力あふれるゆがみ性を加えたサウンド
鐙さんが紹介したのは、元GORGOROTH/元WARDRUNAのヴォーカリスト Gaahlによって2015年に結成されたバンド Gaahls Wyrd。
鐙:ノルウェーのブラックメタル界では有名なバンド、ゴルゴロスから発生した人物、Gaahlによって結成されたバンドのため大変人気があります。
あっこゴリラ:うんうん。
鐙:Gaahls Wyrdのつくる音をブラックメタル風の言葉で言うと、ノルウェーのブラックメタルらしいものをさらに発展させて、そこにちょっとモダンで迫力あふれるゆがみ性を加えたものです。
あっこゴリラ:なるほど。……ちょっとよく分かんないっすけど(笑)!
鐙:そうなんですよ。ブラックメタルの世界観で話してみました!
あっこゴリラ:ゆがみ性って言葉初めて聞いた(笑)。
あっこゴリラ:間違いない。「交響曲と獣のハイブリッド」ですね。
鐙:ゆがみは聴こえましたか?
あっこゴリラ:ゆがみ性も感じますねめちゃめちゃ。でも素晴らしいですね。メタルは一度で良いからライブは絶対行ってみたいなって思います。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
2月26日(水)は、ノルウェー・オスロ在住のジャーナリスト/フォトグラファー、鐙麻樹さんがノルウェーの音楽事情を紹介した。
■北欧はブラックメタルの聖地
鐙麻樹さんは、このコーナーには2度目の登場。前回の出演時は、ノルウェーのアーティスト、オーロラを紹介してくれた。今回はノルウェーのメタルシーンについて話を伺った。
鐙:私はオスロ大学で「ノルウェー音楽」という授業を専攻したのですが、そのときにも(専攻に)ブラックメタルがあるくらい、ノルウェーの象徴のひとつといってもいいジャンルですね。北欧のなかでも、ブラックメタルの聖地として有名です。
あっこゴリラ:面白〜い!
鐙:ブラックメタルへの憧れでノルウェー語を学ぶ人もいたり、世界中からバックパッカーなる「ブラックパッカー」と呼ばれるファンたちが、ノルウェーの新たな観光客となりつつあります。
あっこゴリラ:ノルウェーって寒くて、前回教えて頂いたのがオーロラだったじゃないですか? ああいう音楽性も盛り上がるけれども、ブラックメタルも盛り上がるっていうのは、ノルウェーのすごい面白いところだなと思います。
鐙:フィヨルドとか山とか自然に溢れていて、1年の半分くらいが冬のような気温で雪が常に降っています。日本みたいに大都会でお店が常に開いているわけでもないんですね。そういう静かな環境が、音楽を集中して作るのには向いています。
あっこゴリラ:確かに向いてそう!
鐙:ブラックメタルの音楽も、なにもない自然や山のなかで、真っ白な雪の光景を前に作られたことを想像してみると、楽しさが広がると思います。
■ブラックメタルはワードセンスが独特
ブラックメタルのバンドには高学歴出身者が多く、そのためかワードセンスが独特なのだそう。
鐙:地元のブラックメタルの雑誌や、自分たちを説明する言葉も、なんだかインテリポエムっぽくてわかりにくいときが結構多いんです。
あっこゴリラ:はい!
鐙:仕事でパンフレットを翻訳することがあるのですが、ノルウェーで有名なディム・ボルギルっていうバンドの音楽性を説明する文章を翻訳していたら「交響曲と獣のハイブリッド」っていう言葉が出てきて、すごい混乱しました。
あっこゴリラ:以前、番組のコーナーでも強そうなバンド名を募集したことがあったんですよ。
鐙:はい!
あっこゴリラ:いろんな名前が出てきたんですけど、その中でもブラックメタルのバンドの名前が断トツですごくて、日本語で訳すと「汚物のゆりかご」とか、言語センスが凄いんですよ。
鐙:言葉の使い方がすごい独特で「私の語学能力が落ちたのかな?」って最初本当に思いました。
あっこゴリラ:常軌を逸してますよね。
鐙:この世界は独特な世界観があって、そういう表現が多いみたいですね。
■ブラックメタルにモダンで迫力あふれるゆがみ性を加えたサウンド
鐙さんが紹介したのは、元GORGOROTH/元WARDRUNAのヴォーカリスト Gaahlによって2015年に結成されたバンド Gaahls Wyrd。
鐙:ノルウェーのブラックメタル界では有名なバンド、ゴルゴロスから発生した人物、Gaahlによって結成されたバンドのため大変人気があります。
あっこゴリラ:うんうん。
鐙:Gaahls Wyrdのつくる音をブラックメタル風の言葉で言うと、ノルウェーのブラックメタルらしいものをさらに発展させて、そこにちょっとモダンで迫力あふれるゆがみ性を加えたものです。
あっこゴリラ:なるほど。……ちょっとよく分かんないっすけど(笑)!
鐙:そうなんですよ。ブラックメタルの世界観で話してみました!
あっこゴリラ:ゆがみ性って言葉初めて聞いた(笑)。
あっこゴリラ:間違いない。「交響曲と獣のハイブリッド」ですね。
鐙:ゆがみは聴こえましたか?
あっこゴリラ:ゆがみ性も感じますねめちゃめちゃ。でも素晴らしいですね。メタルは一度で良いからライブは絶対行ってみたいなって思います。
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/