J-WAVEで2月11日(火・祝)にオンエアした、9時間の生放送番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL THE CHOICE IS...」。持続可能な開発目標「SDGs」達成に向けて無理なくできる9つの「選択」を提案する特別番組だ。
15時〜17時台は川田十夢とマリエがナビゲーターを担当。17時台は、tecture株式会社の代表取締役・山根脩平さんを迎え、建築業界の未来についてトークを展開した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月18日28時59分まで)
■膨大な紙を削減するサービス
山根さんは2008年から、隈研吾建築都市設計事務所で建築家として活動。2015年にLINE株式会社にてブランディングの部署の立ち上げを行い、昨年8月にtecture株式会社を立ち上げた。
同社は「空間デザイン」×「テクノロジー」により、従来の空間デザインの業界構造の先にあるインターネット時代に最適化した、クリエイティブで魅力のあるモデル構築に挑戦する会社。山根さんをはじめ、建築家の谷尻 誠さん、編集者の佐渡島庸平、そして川田と4人のメンバーでさまざまなプロジェクトを進めている。具体的な取り組みは?
山根:「世界中をショールームに」というミッションを掲げ、建築やインテリアの設計に関わる人向けの検索サービスをつくっています。空間というめちゃくちゃ面白いものをつくることを、より魅力的でクリエイティブに感じるような環境を生み出すことを目指しています。設計事務所のカタログの棚には膨大な資料がありますが、必要なものはその中のほんの一部に過ぎません。僕たちのサービスはスマホから建築家の事例写真を検索することができて、そこにはカッコいい建築だけではなく使われている素材などの商品名がわかるようなサービスを目指しています。
このサービスによって膨大な紙の削減を図ることができ、それらは「SDGs」の実現にもつながるという。
■テクノロジーでクリエイティブが加速する
川田は、tecture株式会社の取り組むサービスを含め、テクノロジーの利点は「省略」だと話す。
川田:テクノロジーは今まで時間や人の労力がかかっていた工程がゴソッとなくなること。それがなくなることで、多くの人が「仕事が奪われる」と思うけど、そうではなく「より考えたいことだけ考えられる」とか「より人が向いていることに力を注げる」とか、そういう風に考えることができます。
山根:建築業界はクリエイティブに見えるんですけど、ほとんどの作業は法律やマテリアルなどを調べる時間のほうが長いので、クリエイティブに使える時間がほとんどありません。僕たちのプロジェクトで、その労力を省略してよりクリエイティブな部分に特化して、建築業界の設計に携わる人たちの職能を生かしていきたいと思っています。
川田:建築業界のコンピューターを使った設計から施工の流れは進んでいる一方で、現実との折り合いは進んでいないように感じます。法律が変わると建築にどう反映しなくてはいけないかとか、何かが起こったときの対応などAR(各超現実)でシミュレーションできる段階にあるのに、そういった生きた環境と接続していないんですよね。そういうことと、tectureの事業はつながると思うから、今後非常に重要な取り組みだと思っています。
また、山根さんは同社のサービスによって建築業界に変化をもたらすことができると話す。
山根:たとえば「隈 研吾さんがこういう素材を使っている」など見える化することによって、その素材に建築家の信用度も合わさって、より売り方やPRの方法が変わる。そんな世界もできるのかなと思っています。
最後に山根さんは、自身がよりよい未来をつくるために、「僕はひとりの建築家としてやっていくという選択もありましたが、みんなと共につくっていく世界をつくったほうが業界全体を盛り上げられるのではないか。そう考えて、みんなとこのサービスをチョイスした」と語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月18日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL THE CHOICE IS...』
放送日時:2月11日(火・祝)9時-17時55分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/holiday/20200211/
15時〜17時台は川田十夢とマリエがナビゲーターを担当。17時台は、tecture株式会社の代表取締役・山根脩平さんを迎え、建築業界の未来についてトークを展開した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月18日28時59分まで)
■膨大な紙を削減するサービス
山根さんは2008年から、隈研吾建築都市設計事務所で建築家として活動。2015年にLINE株式会社にてブランディングの部署の立ち上げを行い、昨年8月にtecture株式会社を立ち上げた。
同社は「空間デザイン」×「テクノロジー」により、従来の空間デザインの業界構造の先にあるインターネット時代に最適化した、クリエイティブで魅力のあるモデル構築に挑戦する会社。山根さんをはじめ、建築家の谷尻 誠さん、編集者の佐渡島庸平、そして川田と4人のメンバーでさまざまなプロジェクトを進めている。具体的な取り組みは?
山根:「世界中をショールームに」というミッションを掲げ、建築やインテリアの設計に関わる人向けの検索サービスをつくっています。空間というめちゃくちゃ面白いものをつくることを、より魅力的でクリエイティブに感じるような環境を生み出すことを目指しています。設計事務所のカタログの棚には膨大な資料がありますが、必要なものはその中のほんの一部に過ぎません。僕たちのサービスはスマホから建築家の事例写真を検索することができて、そこにはカッコいい建築だけではなく使われている素材などの商品名がわかるようなサービスを目指しています。
このサービスによって膨大な紙の削減を図ることができ、それらは「SDGs」の実現にもつながるという。
■テクノロジーでクリエイティブが加速する
川田は、tecture株式会社の取り組むサービスを含め、テクノロジーの利点は「省略」だと話す。
川田:テクノロジーは今まで時間や人の労力がかかっていた工程がゴソッとなくなること。それがなくなることで、多くの人が「仕事が奪われる」と思うけど、そうではなく「より考えたいことだけ考えられる」とか「より人が向いていることに力を注げる」とか、そういう風に考えることができます。
山根:建築業界はクリエイティブに見えるんですけど、ほとんどの作業は法律やマテリアルなどを調べる時間のほうが長いので、クリエイティブに使える時間がほとんどありません。僕たちのプロジェクトで、その労力を省略してよりクリエイティブな部分に特化して、建築業界の設計に携わる人たちの職能を生かしていきたいと思っています。
川田:建築業界のコンピューターを使った設計から施工の流れは進んでいる一方で、現実との折り合いは進んでいないように感じます。法律が変わると建築にどう反映しなくてはいけないかとか、何かが起こったときの対応などAR(各超現実)でシミュレーションできる段階にあるのに、そういった生きた環境と接続していないんですよね。そういうことと、tectureの事業はつながると思うから、今後非常に重要な取り組みだと思っています。
また、山根さんは同社のサービスによって建築業界に変化をもたらすことができると話す。
山根:たとえば「隈 研吾さんがこういう素材を使っている」など見える化することによって、その素材に建築家の信用度も合わさって、より売り方やPRの方法が変わる。そんな世界もできるのかなと思っています。
最後に山根さんは、自身がよりよい未来をつくるために、「僕はひとりの建築家としてやっていくという選択もありましたが、みんなと共につくっていく世界をつくったほうが業界全体を盛り上げられるのではないか。そう考えて、みんなとこのサービスをチョイスした」と語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月18日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL THE CHOICE IS...』
放送日時:2月11日(火・祝)9時-17時55分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/holiday/20200211/
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