J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語る。2月10日(月)のオンエアでは、月曜担当のNulbarichのボーカル・JQが登場。2006年2月10日に32歳の若さで逝去したアメリカのミュージシャン「J Dilla (Jay Dee)」の楽曲を紹介した。
■J Dillaを印象付けるビートの「揺れ」
放送日が偶然にもJ Dillaの命日ということで、JQの「今日は彼の曲をかけたほうがいい」という思いから特集が組まれた。J Dillaは1974年デトロイト生まれ。LAに移るとAmp Fiddlerから手ほどきを受けて音響機材であるMPC3000の使い手に。やがてA Tribe Called QuestのQ-Tipの目に留まり、2001年にファーストソロアルバム『Welcome 2 Detroit』をリリースした。
JQ:「J Dillaといえば」というビートの揺れがあったり、実際に揺れているビートを生でドラムを叩く人たちが真似たりするぐらい、MPCという機械しかりですけど、その使い手の方たちは、この揺れというところにかなり特徴が出てきます。そのなかでもみんなが真似したいビートを作っていたのは、僕のなかでPremierとJ Dillaがズバ抜けていたと思います。サンプリングの仕方とかもすごいんですよ。そのなかから今日も4曲ほどご紹介していきたいなと思います。
・J Dilla『Trashy』
JQ:こちらはインストゥルメンタルで、ジャズのサンプリングをした曲です。わりとシンプルなビートにお洒落なピアノが混ざっていくというものではあるんですが、僕が大好きなジャジーヒップホップと言われているなかで言うと「これぞ」みたいなところがあるので、このアルバム自体が僕のなかではかなり名盤です。よかったらぜひみなさんもチェキってみてください。
・J Dilla『It's Like That』
JQ:いかがでしょうか。この4つ打ちを打たせたときのえげつないグルーブ。もう本当に……できることなら、こういうのをやりたいと思いますね。J Dillaのなかでも、いわゆる8ビートみたいなものじゃないので、いわゆるキックとスネアが一緒になって、ちょっと4つ打ちっぽいものなんですけど、この人のそういうところがすごいんですよ。ポケットがというか、グルーブが。それで上ネタも気持ちいい。「そこしかないでしょ」というところに全部音が鳴っていくところとかも、かなり僕はスーパーリスペクトです。
・Slum Village『Hold Tight (feat. Q-Tip)』
Slum Villageはミシガン州デトロイトのヒップホップグループで、ラッパーのBaatinとT3、J Dillaの3人のメンバーだったが、J Dillaは2001年に脱退している。
JQ:「Q-Tipの目に留まる」というところからわかると思うんですけども、どんどんとコラボレーションをしていきます。このトラックもJ Dillaのモタっているんだけどグンといく感じというのは本当に特徴的で、今日かけた3曲のなかでもわりと統一感があるのかな、と思います。意外と違うところから選曲しているつもりなんですけど、いかがでしょうか?
・Q-Tip『Higher』
JQ:「チャーチャッチャッチャー」っていうだけのループで曲が鳴っていきます。僕は「サンプリング文化」というのに衝撃を受けてヒップホップにのめり込んでいきました。いわゆるバンドとかでコード展開をしていく曲の作り方ではなくて、ある曲をサンプリングして、どこかポイントを打ってそれをループしたり、いろいろなところを組み合わせたり、ピッチを変えたりとかをしながら、さらにオリジナルの曲を作っていくというものです。だけど、これに関してはほぼ1ループでできていて、ずっと聴けちゃうっていう。ずっと聴けちゃうってことは終われないぐらいずっとかかっていても、ずっと頭を振れちゃうっていうね。「これぞループミュージック」みたいなものがこれかなと思い、最後に持ってきました。
特集の最後にJQは「こうやってまた、J Dillaの曲をたくさん聴くことができて、僕もすごく嬉しかったです。ぜひみなさんも気になったものがあったら、チェックしてみてください」と、J Dillaへのリスペクトを込めてコメントをした。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
■J Dillaを印象付けるビートの「揺れ」
放送日が偶然にもJ Dillaの命日ということで、JQの「今日は彼の曲をかけたほうがいい」という思いから特集が組まれた。J Dillaは1974年デトロイト生まれ。LAに移るとAmp Fiddlerから手ほどきを受けて音響機材であるMPC3000の使い手に。やがてA Tribe Called QuestのQ-Tipの目に留まり、2001年にファーストソロアルバム『Welcome 2 Detroit』をリリースした。
JQ:「J Dillaといえば」というビートの揺れがあったり、実際に揺れているビートを生でドラムを叩く人たちが真似たりするぐらい、MPCという機械しかりですけど、その使い手の方たちは、この揺れというところにかなり特徴が出てきます。そのなかでもみんなが真似したいビートを作っていたのは、僕のなかでPremierとJ Dillaがズバ抜けていたと思います。サンプリングの仕方とかもすごいんですよ。そのなかから今日も4曲ほどご紹介していきたいなと思います。
・J Dilla『Trashy』
JQ:こちらはインストゥルメンタルで、ジャズのサンプリングをした曲です。わりとシンプルなビートにお洒落なピアノが混ざっていくというものではあるんですが、僕が大好きなジャジーヒップホップと言われているなかで言うと「これぞ」みたいなところがあるので、このアルバム自体が僕のなかではかなり名盤です。よかったらぜひみなさんもチェキってみてください。
・J Dilla『It's Like That』
JQ:いかがでしょうか。この4つ打ちを打たせたときのえげつないグルーブ。もう本当に……できることなら、こういうのをやりたいと思いますね。J Dillaのなかでも、いわゆる8ビートみたいなものじゃないので、いわゆるキックとスネアが一緒になって、ちょっと4つ打ちっぽいものなんですけど、この人のそういうところがすごいんですよ。ポケットがというか、グルーブが。それで上ネタも気持ちいい。「そこしかないでしょ」というところに全部音が鳴っていくところとかも、かなり僕はスーパーリスペクトです。
・Slum Village『Hold Tight (feat. Q-Tip)』
Slum Villageはミシガン州デトロイトのヒップホップグループで、ラッパーのBaatinとT3、J Dillaの3人のメンバーだったが、J Dillaは2001年に脱退している。
JQ:「Q-Tipの目に留まる」というところからわかると思うんですけども、どんどんとコラボレーションをしていきます。このトラックもJ Dillaのモタっているんだけどグンといく感じというのは本当に特徴的で、今日かけた3曲のなかでもわりと統一感があるのかな、と思います。意外と違うところから選曲しているつもりなんですけど、いかがでしょうか?
・Q-Tip『Higher』
JQ:「チャーチャッチャッチャー」っていうだけのループで曲が鳴っていきます。僕は「サンプリング文化」というのに衝撃を受けてヒップホップにのめり込んでいきました。いわゆるバンドとかでコード展開をしていく曲の作り方ではなくて、ある曲をサンプリングして、どこかポイントを打ってそれをループしたり、いろいろなところを組み合わせたり、ピッチを変えたりとかをしながら、さらにオリジナルの曲を作っていくというものです。だけど、これに関してはほぼ1ループでできていて、ずっと聴けちゃうっていう。ずっと聴けちゃうってことは終われないぐらいずっとかかっていても、ずっと頭を振れちゃうっていうね。「これぞループミュージック」みたいなものがこれかなと思い、最後に持ってきました。
特集の最後にJQは「こうやってまた、J Dillaの曲をたくさん聴くことができて、僕もすごく嬉しかったです。ぜひみなさんも気になったものがあったら、チェックしてみてください」と、J Dillaへのリスペクトを込めてコメントをした。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/