L’Arc-en-Cielへの愛を、DAIGOが語る!「hydeさんに人生を救われている部分が多々あります」

J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。1月18日(土)のオンエアでは、先週に引き続きBREAKERZのDAIGO、音楽ライターの大前多恵がゲストに登場。L'Arc-en-Cielの魅力を特集した第2弾をお届けした。

【前回の記事】L'Arc-en-Cielは「とてつもない攻め方」が魅力! DAIGOが選ぶ、カラオケで歌ってほしい楽曲TOP 3は

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月25日28時59分まで)


■思い出のライブと名曲『虹』

2020年1月9日(木)から、8年ぶりとなる全国ツアー「ARENA TOUR MMXX」を行っているL'Arc-en-Ciel。DAIGOと大前も、ツアーの思い出を語り合った。

DAIGO:(印象深いのは)東京ドームでやった、活動休止後の復活ライブ「1997 REINCARNATION」ですね。観に行ったき僕はまだ10代でした。メンバーのみなさんが小指の先よりも小さく見えるくらいの距離感でしたが、復活したL'Arc-en-Cielさんを見れて、めちゃくちゃ感動しましたね。最初も『虹』、最後も『虹』で締めるという。
グローバー:会場の雰囲気はどうでした?
DAIGO:本当にみんなの心や、いろいろな想い、愛情がステージに注がれている感じでした。それをL'Arc-en-Cielのみなさんが何倍にもしてくれて。幻想的でもあり、やっと復活してここからまた始まるんだという新しい希望が見えたライブでしたね。L'Arc-en-Cielさんも、いろんな想いでこのステージに立っているんだと感じました。すごく忘れられない瞬間ですね。

『虹』は、大前にとっても忘れられない曲だという。東日本大震災後の2011年5月に味の素スタジアムで行われた20周年のライブ「20th L'Anniversary LIVE」でのエピソードを明かした。

大前:ライブ中に「止まない雨はない」というhydeさんのMCがありました。当時は震災のすぐあとで、すごく心が傷ついている状態。さまざまなライブイベントが中止や延期になるなかで「このライブも中止かな……」という不安がありましたが、開催されました。そのなかで『虹』を聴いたので、自分の人生のなかですごく意味深い時間をもらいましたね。L'Arc-en-Cielはクールなイメージで、あまり「人のために」という部分は表に出さない方々だったと思うんですけど、ライブ開催や寄付など、今までと違ったスタンスを見せてくれたことで、すごくほだされました。


■L'Arc-en-Cielの名バラードTOP3!

ここで「音楽ライター・大前多恵が選ぶ、胸に沁みるL'Arc-en-Cielの名バラード曲TOP3」を紹介した。

3位:『Cradle』

大前:yukihiroさんがお作りになっている、ニューウェーブ感のあるおしゃれなバラード。アンニュイで浮遊感があって、ゆったりとしたテンポだけど、スクラッチ音が入ったり、サウンド的に尖ったところもあって、素敵な曲になっています。シングル曲『Don’t be Afraid』のカップリングとして入っているアコースティックバージョンも素敵です。また、いろいろな方がカバーするなど、インスパイアする力のある曲だと思います。

2位:『あなた』

大前:感情の高ぶりをもたらしてくれるドラマティックなメロディです。壮大なストリングスを含めたアレンジがなされていて、本当に泣きそうになる、こみ上げてくるものがある曲ですね。特定の大事な人を思い浮かべて聴くこともできるし、ライブならファンとバンドの結びつきも。「あなた」に誰を思い浮かべて聴くかっていうのが、すごく幅広い曲じゃないかなと思います。
DAIGO:これを聴くと「頑張って生きよう」みたいな、生きるパワーを与えてくれますよね。

1位:『叙情詩』

大前:L’Arc-en-Cielの真骨頂の1曲かなと思うんです。メロディも素晴らしく、叙情的で美しいです。歌詞も「移り変わっていく季節」と「変わらない想い」を対比させている描き方が素晴らしく、本当にL’Arc-en-Cielらしい世界観が出ている曲だなと思います。
グローバー:大前さんは『叙情詩』を再生するとき、どんな気持ちなんですか?
大前:ちょっと疲れてるときですかね(笑)。
グローバー:包まれたいという(笑)。
大前:歌詞に具体的な固有名詞が出てくるのではなく、普遍性を帯びているので、自然の情景をまるで日本庭園で借景するかのように描いています。山が見えたり森の中にいる気持ちになったり滝や湖が見えてきたり……。そういう場所に自分があたかもいるかのような気持ちになれるので、疲れているときは疑似的にそこに行けるトリップ効果もあると思います。


■DAIGOにとってL'Arc-en-Cielは「KNK」



ふたりは、L'Arc-en-Cielが日本に与えた影響を改めて語った。

大前:ロックやポップの言葉では括れない、さまざまな音楽性の曲をヒットチャートにチャートインさせながら広く伝えながらも、深く惹き込んでいく吸引力を持つバンドとして初めて出現したバンドだと思います。
グローバー:これだけ長くトップにいて、国民的バンドでありながらもアンダーグラウンド感もキープしているのは、前代未聞の存在ですよね。DAIGOさんは、自分がステージに立つ側になって、L’Arc-en-Cielの魅力や影響はなんだと感じますか。
DAIGO:hydeさんに人生を救われている部分が多々あります。路頭に迷った時期に、初めてCDをお渡しして、「すごくいい曲ばっかじゃん!」と言っていただけて、「hydeさんが認めてくださるなら俺はまだまだいける!」とパワーをいただきました。僕のことを知っている人が、日本でまだ15人くらいしかいないときからhydeさんは接し方が変わらないんですよね。オーラとか格好よさとかが、とにかくすごいんです。hydeさんが限界を引き上げてくれているんで、俺たち後輩もとりあえずついていく。勝ち負けで言えば、勝つ気すらない。
グローバー:話しているときの眼差しが少年のようにキラキラしていて。こういう気持ちにさせ続けてくれるというのが、すごいことですよね。

最後に2人が、L'Arc-en-Cielのキャッチコピーを考えた。

DAIGO:L'Arc-en-Cielとは「KNK」です。「心に、虹を、かけてくれる」。心って、晴れやかなときもあれば曇っているときもあるんだけど、そういう中で虹をかけてくれるんですよね。
グローバー:やっぱりDAIGOさんはミュージシャンですね!
DAIGO:ミュージシャンでしたね、俺。
グローバー:それでは大前さん、L'Arc-en-Cielとは?
大前:「ユナイテッドキングダム(連合王国)」である。L'Arc-en-Cielという旗印のもと、4人の王様がそれぞれの国を持っていて、色があって、誰かに服従するのではなく、それぞれに主権があって、そこでしか生まれないマジックがあるという気持ちでつけてみました。
DAIGO:たしかに、王様4人が集まった奇跡のバンドですよね。

J-WAVE『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』では、ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げている。放送時間は土曜の17時から。お楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年1月25日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/

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