J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「NITTOCHI LUNCHTIME AVENUE」。12月7日(土)の放送では、12月11日(水)1stシングル『決戦前夜/おまじない/スピリット』をリリースするSano ibukiが登場してトークを繰り広げた。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月14日28時59分まで)
■会議室にこもって作曲していたら…
今回の番組のテーマは「これって変ですか?」。Sanoにも「これって変?」と自分で感じていることがないか投げかけると、楽曲制作の際のエピソードを披露した。
Sano:普段は家で曲を作っているんですけど、1年ぐらい前に家で環境的に音が出せなくなり、曲を作れないことがありました。そのときに、週3、4ぐらいでレコード会社に通って曲を作っていまして、ずっと会議室にこもっていたというのがありました。
渡辺:わりとそこ(会議室)じゃないところに行きたいですよね?
Sano:そうですよね(笑)。僕的にはこもれるし「使っていいよ」と言ってもらえるので、「行かせてもらえるなら」という感じだったんですが、周囲のアーティストは「えっ……」みたいな。会社にいる方から「なに閉じ込めてるんだ」みたいに(自分の)スタッフさんが言われてしまいました。
■130項目におよぶ、曲の“主人公”のディテール
「音楽制作におけるルール」について尋ねると、Sanoは細部に至るまで主人公の背景を組み上げていることを明かした。
渡辺:曲を作るときに、まずはバックグラウンドのストーリーを作る?
Sano:たとえば「プロット」と言われる、構築する前のストーリーの基盤みたいなものなんですが、「この主人公はどんな見た目、髪型で……」といったものを考えます。
渡辺:ディテールを詰めていって、それが曲になっていく?
Sano:そこから曲に派生をさせていくというか、そのストーリーの主題歌を書くように曲を作ります。
山田:主人公のプロフィールで言うと、どのくらい細かい設定を考えるんですか?
Sano:いわゆる「調査書」というのを作っています。主人公像に関して130項目ぐらい埋める部分がありまして、主人公の個性を作っていきます。
渡辺:自分に対してでも130項目は考えられない(笑)。
Sano:逆に自分のことになると全然わからなくなります。自分のことを書こうと思うと「このキャラクターつまらないな」と思ったりします。
渡辺:シンガーソングライターはいろいろな人がいますが、Sanoさんの場合は「自分のことを歌っている」ということではなく「物語の主題歌を書くように」というのが特徴ですね。
Sano:もちろん、自分のことを全く書かないわけではないです。たとえばこの曲には自分の意思、思いを伝えたいので「託す」という意味で主人公を作っています。
渡辺:それって時間がかかりますよね?
Sano:そうですね(笑)。でもプロットと呼ばれる部分、基盤だったり物語を作るということはすごく好きなので、移動中や散歩をしながら、意外とどこでも作れちゃいます。
「Sano ibukiはプロジェクト」だと語っているSanoに、その真意を問いかけた。
Sano:歌詞やメロディといった1人でやる部分は1人でやりますが、1人じゃないところ、たとえば曲のアレンジ、ミュージックビデオをつくるときは自分1人ということに固執したくないんです。いろんな信頼のできる方と手を結ぶことによって、倍々ゲームのように大きくなっていきたいという意味でも「Sano ibuki」というプロジェクトとして考えたいということは言っています。
■Sanoにとって東京は「憧れの街」
Sanoに東京の好きなところを訊くと、まだ東京に拠点を移して時間が経っていないと前置きをしつつ、岐阜で暮らしていた時代に抱いていた東京への憧れについて語った。
渡辺:岐阜にいたときに具体的に描いてた、東京の憧れポイントはどこですか?
Sano:それこそラジオをよく聴いていたので、ラジオ局やテレビ局がある「発信する街」というイメージがあります。「表現をしたい」といった思いを持っている人たちが集まっているイメージもあったので「ここから始めたい」街です。
渡辺:そこに来れたぞ、ということですかね。
Sano:そうですね。
渡辺:だからきっとレコード会社に行くのが嫌じゃないんだと思う。「ここが発信地だ」と思えばね。
Sano:(笑)。
『RADIO DONUTS』のワンコーナー「NITTOCHI LUNCHTIME AVENUE」では、さまざまなジャンルで活躍する注目の人物を迎えてインタビュー。放送は毎週土曜日の11時10分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月14日28時59分まで)
■会議室にこもって作曲していたら…
今回の番組のテーマは「これって変ですか?」。Sanoにも「これって変?」と自分で感じていることがないか投げかけると、楽曲制作の際のエピソードを披露した。
Sano:普段は家で曲を作っているんですけど、1年ぐらい前に家で環境的に音が出せなくなり、曲を作れないことがありました。そのときに、週3、4ぐらいでレコード会社に通って曲を作っていまして、ずっと会議室にこもっていたというのがありました。
渡辺:わりとそこ(会議室)じゃないところに行きたいですよね?
Sano:そうですよね(笑)。僕的にはこもれるし「使っていいよ」と言ってもらえるので、「行かせてもらえるなら」という感じだったんですが、周囲のアーティストは「えっ……」みたいな。会社にいる方から「なに閉じ込めてるんだ」みたいに(自分の)スタッフさんが言われてしまいました。
■130項目におよぶ、曲の“主人公”のディテール
「音楽制作におけるルール」について尋ねると、Sanoは細部に至るまで主人公の背景を組み上げていることを明かした。
渡辺:曲を作るときに、まずはバックグラウンドのストーリーを作る?
Sano:たとえば「プロット」と言われる、構築する前のストーリーの基盤みたいなものなんですが、「この主人公はどんな見た目、髪型で……」といったものを考えます。
渡辺:ディテールを詰めていって、それが曲になっていく?
Sano:そこから曲に派生をさせていくというか、そのストーリーの主題歌を書くように曲を作ります。
山田:主人公のプロフィールで言うと、どのくらい細かい設定を考えるんですか?
Sano:いわゆる「調査書」というのを作っています。主人公像に関して130項目ぐらい埋める部分がありまして、主人公の個性を作っていきます。
渡辺:自分に対してでも130項目は考えられない(笑)。
Sano:逆に自分のことになると全然わからなくなります。自分のことを書こうと思うと「このキャラクターつまらないな」と思ったりします。
渡辺:シンガーソングライターはいろいろな人がいますが、Sanoさんの場合は「自分のことを歌っている」ということではなく「物語の主題歌を書くように」というのが特徴ですね。
Sano:もちろん、自分のことを全く書かないわけではないです。たとえばこの曲には自分の意思、思いを伝えたいので「託す」という意味で主人公を作っています。
渡辺:それって時間がかかりますよね?
Sano:そうですね(笑)。でもプロットと呼ばれる部分、基盤だったり物語を作るということはすごく好きなので、移動中や散歩をしながら、意外とどこでも作れちゃいます。
「Sano ibukiはプロジェクト」だと語っているSanoに、その真意を問いかけた。
Sano:歌詞やメロディといった1人でやる部分は1人でやりますが、1人じゃないところ、たとえば曲のアレンジ、ミュージックビデオをつくるときは自分1人ということに固執したくないんです。いろんな信頼のできる方と手を結ぶことによって、倍々ゲームのように大きくなっていきたいという意味でも「Sano ibuki」というプロジェクトとして考えたいということは言っています。
■Sanoにとって東京は「憧れの街」
Sanoに東京の好きなところを訊くと、まだ東京に拠点を移して時間が経っていないと前置きをしつつ、岐阜で暮らしていた時代に抱いていた東京への憧れについて語った。
渡辺:岐阜にいたときに具体的に描いてた、東京の憧れポイントはどこですか?
Sano:それこそラジオをよく聴いていたので、ラジオ局やテレビ局がある「発信する街」というイメージがあります。「表現をしたい」といった思いを持っている人たちが集まっているイメージもあったので「ここから始めたい」街です。
渡辺:そこに来れたぞ、ということですかね。
Sano:そうですね。
渡辺:だからきっとレコード会社に行くのが嫌じゃないんだと思う。「ここが発信地だ」と思えばね。
Sano:(笑)。
『RADIO DONUTS』のワンコーナー「NITTOCHI LUNCHTIME AVENUE」では、さまざまなジャンルで活躍する注目の人物を迎えてインタビュー。放送は毎週土曜日の11時10分ごろから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts