2020年は「ランチ難民」が増加!? 東京の最新ランチ事情に注目

J-WAVEで放送中の『CHINTAI COLORS OF WONDER』(ナビゲーター:堀口ミイナ)。11月24日(日)のオンエアでは、「ランチタイムはカラフルに!」をテーマに、東京の最新ランチ事情をお届け。驚きの社員食堂や社食シェアリングサービスなどを紹介した。

働き方改革や少子化が進む今、就職や転職の現場は「売り手市場」に。実は今、あらゆる企業が「ランチ」に力を入れようと注目しているのはご存知だろうか。おいしい食事は人材の確保や定着につながるのはもちろん、業務へのモチベーションアップにもつながることもあり、食に関する福利厚生を充実しようとする企業は増加傾向にある。

最近特に注目をされているのが、普段接点がない社員同士でランチに行く「シャッフルランチ」や「ランチミーティング」。飲み会などと違い業務時間内に実施できるため、お酒が飲めない人や子どもがいる社員も参加しやすいという理由から支持されているのだそう。


■進化系社員食堂「UB1 TABLE(ユービーワンテーブル)」

IT企業「ユナイテッド株式会社」の社員食堂「UB1 TABLE」は、社員食堂でありながら、近隣住民や他企業の社員も利用可能だ。定食、どんぶり、デリプレートの3種類の日替わりのランチを提供しており、ごはんの量も調整できるという。デリプレートでは野菜を使ったお惣菜が6~7種類と、ローカロリー、低糖質のライスがつく。定食やどんぶりメニューは、唐揚げやハンバーグ、生姜焼きなどシンプルかつ多くの人に支持されるようなメニューが用意されている。

その他にもフードロス対策として、肉であれば一般的に売れにくい部位を買い取るなど、生産者を支える取り組みもしているそう。国連が定めた持続可能な開発目標「SDGs」も意識しながら、地域への貢献も視野に入れて展開しているという。

「UB1 TABLE」
東京都渋谷区渋谷1-2-5 MFPR渋谷ビルB1
渋谷駅から徒歩8分、表参道駅から徒歩7分
営業:月~金 11時30分から14時30分(ラストオーダー14時)
https://ub1table.jp/


■社食シェアリングサービス「green」

「社員食堂を持たない」サービスも注目されている。

社食シェアリングサービス「green」は、会社の近隣にある飲食店を社員食堂化するサービス。ユーザーとなる企業の社員が、福利厚生を活用する事で普段よりも安くランチを食べられるサービスだ。ローンチしたのは今年2月だが、現在では渋谷を中心に80社が導入しており、10月末には10万食を突破したとのこと。同サービスは社員が1名の企業から何千人規模の大企業まで利用可能。参加レストランについても「すしざんまい」や「KUA`AINA(クア・アイナ)」といった有名店がラインナップしている。

「株式会社togo」代表取締役社長の田中勇樹さんによると、大学時代に先輩と幼なじみで飲食店を立ち上げたものの、売り上げ難に陥ったことから一度は飲食業界を離れたそう。その後ベンチャー企業に就職して、その会社が導入していたお弁当配達サービスを毎日使っていたものの、次第に味に飽きてしまったことから何か打開策がないか探り出したという。

そこで田中さんは食事補助である“補助額”を、自分たちが好きなランチメニューを食べるときに使ったり、外食をする際のサラダ分に充当できるサービスを思いついたとのこと。これにより、社員は毎日のランチを健康的に、かつ安くて飽きることなく食べられるのではないかという考えが、現在のサービスの原型になっている。

会社としては社員食堂を作るためのスペースや予算が少なくても導入ができて、社員は低予算でおいしいランチが食べられるというメリットがあり、魅力満載なサービスになっている。

「green」
https://lp.green.work/


■来年はさらに増加? 「ランチ難民」への施策

マーケティングライターの牛窪恵さんによると、外国人の観光客の増加によって、浅草、上野、豊洲などの観光地にオフィスを構える会社の社員が「ランチ難民」化する傾向にあるという。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催によって観光客が500万人以上増える見通しだそうで、会場やホテルの近くでも同じ現象が起こるとも言われているという。

従業員規模が小さいところは社食を作ることは難しいため、サラダやサンドイッチなどが入った冷蔵庫を社内に置き、手軽に購入できる「設置型」と言われる社食サービスなどが台頭してきているという。

「なるべく便利に」「販売員の人手がない」といった理由から、今後もこのようなサービスは拡大していくと話す牛窪さん。「会話ができたり、気分転換や、ほっとできるのもランチのいいところなので、そういう時間がその分増えるといいですよね」とコメントした。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月1日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『CHINTAI COLORS OF WONDER』
放送日時:毎週日曜 12時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/colorswonder/

関連記事