宮沢和史、引退を経て感じた「ライブのかけがえのなさ」

J-WAVEで放送中の番組『RINREI CLASSY LIVING』(ナビゲーター:村治佳織)。10月19日(土)のオンエアでは、宮沢和史が登場。自身の音楽の作り方などについて語った。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月26日28時59分まで)


■ライブをできることは当たり前じゃない

今年、デビュー30周年を迎えた宮沢は、2016年に体調不良のため、一度シンガーとしての引退を宣言している。3年ほど音楽から離れていたのだが、体調が良くなってきたことから、少しずつ音楽活動を再開している。活動を再開してから「ライブ」について感じたことを、以下のように語った。

宮沢:音楽ってCDなどに記録はできますけど、絵や写真のようにずっと見ていられないし触れないから、実態が無いっていうか、空気の振動でしかないですよね。それをみなさんが、自分の経験と照らし合わせて景色を描くという、かなり危うい存在。1曲は3分くらいで終わっちゃうし。だけど、ライブは2時間や3時間その景色を一緒に描ける。それはやっぱりかけがえがないですよね。CDを作る作業は僕にとって大きな割合を占めているんですが、ライブはまた全然違ったやり甲斐のあることです。それを30年間も続けられたという思いはひとしおですね。

一度音楽から離れた時期があったことにより、「(ライブをできることが)当たり前じゃなかった」と感じることができたという。「ライブ」というものがスペシャルなものであり、お客さんとも一期一会である、ということを改めて実感したようだ。


■挑戦して実験していく態度が「ロック」

続いて村治は、「J-POPの流れとは違う」と言われる宮沢の音楽について尋ねた。宮沢は、デビューした直後に「自分がやっていることは西洋の音楽の真似だよな」「これでいいんだろうか」と、自問自答する時期があったという。「イギリスのロックバンドに作れないものを作るべきじゃないか」と考えるようになり、「身近な異国」と言う沖縄の音楽の門を叩いた。沖縄音楽との出会いは衝撃的で、「こんなに身近に知らない音楽があるのか」と勉強を始めたそうだ。

この経験から「扉を開くともっと素晴らしい音楽が世界にはたくさんあるんだ」と感じ、キューバやインドネシア、ブラジルなどを訪ねた。その旅の中で衝撃を受けたものを自分の言葉に変えて音楽にする、というプロセスが、宮沢にとっての「自分の音楽」になっていったようだ。

宮沢は、世界各地の音楽の掘り下げ方について「まず行ってしまう」と言うが、その理由は何なのだろうか。

宮沢:「どうしてこの音楽が生まれたんだろう」ということを知りに行く。地質学者ではないですけど、土壌調査に行くというか。「こういう所だからこういう音楽が生まれるんだ」というのがわかるじゃないですか。それが一番近道かもしれないですね。
村治:いろんなものを見てきたからこそ、新しいものに出会ったときにすんなり入ってくる感覚はありますか?
宮沢:世界中にいろんなタイプのリズムの取り方やハーモニーの付け方はあると思うんですけど、それを自分の料理法と調味料と出汁で作る、みたいなイメージかな(笑)。例えば、「イタリアではこうやってる」というものをそのままやるんじゃなくて、「自分が今まで経験してきた方法でやるとどんな料理になるんだろう」と挑戦して実験していく態度が「ロック」だと思っていたんです。

ボサノバや沖縄音楽など、様々なジャンルの音楽を、自分なりの方法で誰も聞いたことのないものに仕上げてきた宮沢。その作業は、ときに体力を必要とするものであったという。しかし、一度音楽から離れた時期を経た今は、もっと力を抜いて「やりたいことをやる」というスタンスに変わったそうだ。

宮沢は、毎週水曜の26時からJ-WAVEで放送中の番組『MESSAGE FROM UTAKATA』でナビゲーターを務めている。ぜひチェックしてみてほしい。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月26日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『RINREI CLASSY LIVING』
放送日時:毎週土曜 20時-20時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/classyliving/

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