J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉 友)のワンコーナー「CHOYA NATURAL BEAUTY」。9月13日(金)のオンエアでは、「崎陽軒」が発売したヴィーガン対応の「野菜で作ったお弁当」に注目。株式会社崎陽軒の広報・マーケティング部の西村浩明さんに話を伺った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月20日28時59分まで)
■「崎陽軒」の歴史
「崎陽軒」は2019年で創業111年目を迎える横浜の駅弁会社。「崎陽軒」というと、最初からシウマイを売っていたイメージが強いかもしれないが、駅構内で雑貨や食べ物を販売する「KIOSK」のような形態からスタートした。シウマイが登場したのは、実は創業の20年後だった。「シウマイ弁当」を始めた経緯を訊いた。
西村:歴史ある街には名物があります。例えば小田原のかまぼこ、静岡のわさび漬け、浜松のウナギなどです。しかし、横浜は比較的に歴史が浅く、名物がありませんでした。そこで「ないのなら作ってしまおう」ということになりました。当時、横浜中華街の前身と言われる南京町には数店舗しかレストランがなかったのですが、そこで"つきだし"としてシウマイが提供されていました。「これが名物になるのでは」と着目したのが始まりです。通常、レストランで出てくるシウマイは蒸し立てです。でも駅弁屋の「崎陽軒」のシウマイは、温かい状態でお客さまに提供できないので「冷めてもおいしいものを」と考えました。シウマイは豚肉からできているため、冷めると味が落ちてしまうのですが、その弱点を干しホタテの貝柱を混ぜ合わせることで克服して、冷めてもおいしいシウマイが昭和3年に発売されました。
■旨味の決め手である豚肉を使わず...
「崎陽軒」は8月、動物由来の食材を一切使わないヴィーガン対応の「野菜で作ったお弁当」を発売した。
「崎陽軒」のシウマイ弁当が訪日外国人向けの日本ツアーで提供される機会があるという。しかし、訪日外国人の中にはベジタリアンやヴィーガンの方も少なくない。西村さんは「ヴィーガン対応の弁当ができれば旅行会社の方に使っていただけて、多くの外国人観光客に『崎陽軒』のお弁当を知ってもらえるチャンスではないかと考えて開発した」と、ヴィーガン対応のお弁当を発売した経緯を明かす。開発に3年かかった「野菜で作ったお弁当」。一番苦労した点は何だったのだろうか。
西村:やっぱり一番難しかったのはお肉を使わないところです。そこが開発でかなり手こずりました。肉の代わりにソイミートという大豆タンパクを使い、お肉を表現しているのですが、もともとシウマイは豚肉とホタテの貝柱で作られるもので、その旨味が味の決め手になっているんです。野菜で作るにあたって、どうやって旨味を出したらいいのか、シウマイの食感をどうやって出すのかが苦労しました。
まずはソイミートの選定からスタート。大豆には独特のくさみがあり、それをどうのように消すかが最初の課題となった。試作に試作を重ね、植物性の旨味である昆布やしいたけを使用したり、食感を出すためにソイミートだけではなくタケノコを加えたりして、おいしさを追求した。また、シウマイのほかにも、ソイミートの甘酢和えや絹厚揚げを使った野菜あんかけ、カポナータのペンネなどが入っている。
西村:海外の方から見たら、日本のお弁当はなんでこんなにいろんな食べ物が入っているのかと思われるかもしれません。横浜の食文化自体が海外からの影響をとても強く受けているんです。いろいろなものが最初に入ってきたのが横浜でした。すき焼きやナポリタンの発祥ともいわれており、シウマイもそのひとつだと思います。そいういったことも含めて、「野菜で作ったお弁当」で横浜らしさが表現できたかなと思います。
■要望に応えてシウマイ増量も
最後に西村さんは、今後の「野菜で作ったお弁当」について、以下のように語った。
西村:初めて出したお弁当なので、完成形ではありますが、まだまだ進化していけると思っています。みなさまのお声をいただいて、さらにおいしくなればいいなと考えています。シウマイ弁当は昭和29年に発売されましたが、マイナーチェンジを繰り返しています。お客さまから「もっと食べたい」という声があり、シウマイの数が4粒から5粒に増量されたのが一番大きな変化です。「野菜で作ったお弁当」も、みなさまの声を受けて、まだまだ成長できると思っています。さらにみなさまに愛されるお弁当になれるように、ぜひ「野菜で作ったお弁当」を召し上がってください。感想をお待ちしております。
ヴィーガンの方はもちろん、ヴィーガンではない方も、この機会に「崎陽軒」の「野菜で作ったお弁当」を味わってみてはいかがだろうか。
『ALL GOOD FRIDAY』のワンコーナー「CHOYA NATURAL BEAUTY」では、働く女性の生活をさらに輝かせるナチュラルな情報をピックアップする。放送は15時10分頃から。お楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ALL GOOD FRIDAY』
放送日時:毎週金曜 11時30分-16時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goodfriday/
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月20日28時59分まで)
■「崎陽軒」の歴史
「崎陽軒」は2019年で創業111年目を迎える横浜の駅弁会社。「崎陽軒」というと、最初からシウマイを売っていたイメージが強いかもしれないが、駅構内で雑貨や食べ物を販売する「KIOSK」のような形態からスタートした。シウマイが登場したのは、実は創業の20年後だった。「シウマイ弁当」を始めた経緯を訊いた。
西村:歴史ある街には名物があります。例えば小田原のかまぼこ、静岡のわさび漬け、浜松のウナギなどです。しかし、横浜は比較的に歴史が浅く、名物がありませんでした。そこで「ないのなら作ってしまおう」ということになりました。当時、横浜中華街の前身と言われる南京町には数店舗しかレストランがなかったのですが、そこで"つきだし"としてシウマイが提供されていました。「これが名物になるのでは」と着目したのが始まりです。通常、レストランで出てくるシウマイは蒸し立てです。でも駅弁屋の「崎陽軒」のシウマイは、温かい状態でお客さまに提供できないので「冷めてもおいしいものを」と考えました。シウマイは豚肉からできているため、冷めると味が落ちてしまうのですが、その弱点を干しホタテの貝柱を混ぜ合わせることで克服して、冷めてもおいしいシウマイが昭和3年に発売されました。
■旨味の決め手である豚肉を使わず...
「崎陽軒」は8月、動物由来の食材を一切使わないヴィーガン対応の「野菜で作ったお弁当」を発売した。
「崎陽軒」のシウマイ弁当が訪日外国人向けの日本ツアーで提供される機会があるという。しかし、訪日外国人の中にはベジタリアンやヴィーガンの方も少なくない。西村さんは「ヴィーガン対応の弁当ができれば旅行会社の方に使っていただけて、多くの外国人観光客に『崎陽軒』のお弁当を知ってもらえるチャンスではないかと考えて開発した」と、ヴィーガン対応のお弁当を発売した経緯を明かす。開発に3年かかった「野菜で作ったお弁当」。一番苦労した点は何だったのだろうか。
西村:やっぱり一番難しかったのはお肉を使わないところです。そこが開発でかなり手こずりました。肉の代わりにソイミートという大豆タンパクを使い、お肉を表現しているのですが、もともとシウマイは豚肉とホタテの貝柱で作られるもので、その旨味が味の決め手になっているんです。野菜で作るにあたって、どうやって旨味を出したらいいのか、シウマイの食感をどうやって出すのかが苦労しました。
まずはソイミートの選定からスタート。大豆には独特のくさみがあり、それをどうのように消すかが最初の課題となった。試作に試作を重ね、植物性の旨味である昆布やしいたけを使用したり、食感を出すためにソイミートだけではなくタケノコを加えたりして、おいしさを追求した。また、シウマイのほかにも、ソイミートの甘酢和えや絹厚揚げを使った野菜あんかけ、カポナータのペンネなどが入っている。
西村:海外の方から見たら、日本のお弁当はなんでこんなにいろんな食べ物が入っているのかと思われるかもしれません。横浜の食文化自体が海外からの影響をとても強く受けているんです。いろいろなものが最初に入ってきたのが横浜でした。すき焼きやナポリタンの発祥ともいわれており、シウマイもそのひとつだと思います。そいういったことも含めて、「野菜で作ったお弁当」で横浜らしさが表現できたかなと思います。
■要望に応えてシウマイ増量も
最後に西村さんは、今後の「野菜で作ったお弁当」について、以下のように語った。
西村:初めて出したお弁当なので、完成形ではありますが、まだまだ進化していけると思っています。みなさまのお声をいただいて、さらにおいしくなればいいなと考えています。シウマイ弁当は昭和29年に発売されましたが、マイナーチェンジを繰り返しています。お客さまから「もっと食べたい」という声があり、シウマイの数が4粒から5粒に増量されたのが一番大きな変化です。「野菜で作ったお弁当」も、みなさまの声を受けて、まだまだ成長できると思っています。さらにみなさまに愛されるお弁当になれるように、ぜひ「野菜で作ったお弁当」を召し上がってください。感想をお待ちしております。
ヴィーガンの方はもちろん、ヴィーガンではない方も、この機会に「崎陽軒」の「野菜で作ったお弁当」を味わってみてはいかがだろうか。
『ALL GOOD FRIDAY』のワンコーナー「CHOYA NATURAL BEAUTY」では、働く女性の生活をさらに輝かせるナチュラルな情報をピックアップする。放送は15時10分頃から。お楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『ALL GOOD FRIDAY』
放送日時:毎週金曜 11時30分-16時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goodfriday/