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滝川クリステルがナビゲート! ボサノヴァの生みの親、ジョアン・ジルベルトが日本を愛した理由は

PHOTO / P-2 VIBRATION(仁礼博、横山慎一)

滝川クリステルがナビゲート! ボサノヴァの生みの親、ジョアン・ジルベルトが日本を愛した理由は

J-WAVEで放送中の番組『NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE...』(ナビゲーター:滝川クリステル)。9月1日(日)のオンエアでは「ボサノヴァで、夏にサウダージ」と題して、7月に88歳で世を去ったボサノヴァの生みの親、ジョアン・ジルベルトを特集した。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月8日28時59分まで)


・『Meditacao』

1960年リリースのセカンドアルバム『O Amor, O Sorriso E A Flor』の収録曲である『Meditacao』。"Meditacao"の意味はメディテーション(瞑想)だ。作者はアントニオ・カルロス・ジョビンとニュウトン・メンドンサ。

滝川:「O Amor O Sorriso E A Flor(愛と微笑みと花)」という言葉は、1960年代はじめのボサノヴァ時代を象徴するキーワードにもなったそうです。ブラジルでは1964年から軍事政権が始まり、『O Amor, O Sorriso E A Flor』はそれ以前のアルバムで、発売された当時は国としては穏やかで経済もよいときだったんですね。人々の心も安泰で「愛と微笑みと花」という言葉が自然と出てくるような歌が、おそらくたくさんあったころだと思います。国の情勢は歌を届ける人たちの心の変化としても現れて歌詞につながっていく。歌を通していろいろと教わることもあります。

・『Samba da Minha Terra』

『Samba da Minha Terra(我が祖国のサンバ)』は、ジョアンと同じブラジル・バイーア出身のドリヴァル・カイミの曲。

・『Isaura』

ジョアンが歌手・ミウシャと夫婦だったころにデュエットした曲『Isaura』。

現在、日本で公開中のドキュメンタリー映画『ジョアン・ジルベルトを探して』には、ジョアンにゆかりのある人々が大勢登場する。

滝川:生前、私生活が神秘のヴェールに包まれていたジョアンが天国に旅立ってしまった今『ジョアン・ジルベルトを探して』を観ると、さらに感慨深いと思います。

・『Wave』

『Wave』は、1977年にリリースされたアルバム『Amoroso』の収録曲で、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の名曲だ。

・『Pica-pau』

ブルーレイディスク『LIVE IN TOKYO』に収録されている『Pica-pau』。2003年に77歳で初めて来日したジョアンは、その際に日本のオーディエンスの音楽に対する集中力と温かい拍手に感動して「私はこの聴衆を数十年探していた」と熱く語ったという。さらに、記録用に録音していたライブ音源をCDとして世に出したいと強く要望し、『LIVE IN TOKYO』が発売された。その後、2004年、2006年と全3回の来日で行なったコンサートの回数は合計14公演。今世紀に限っていえば、本国ブラジルよりもずっと多い回数となる。

そして今年の春、2006年の来日公演を収録した映像が12年あまりの歳月を経て、通販限定のブルーレイボックスとして特別発売。さらに先日、ブルーレイディスクとして一般発売された。60年あまりのキャリアを通じて世界初となる公式ライブ映像には、およそ90分全21曲が収録されている。

公開中の映画『ジョアン・ジルベルトを探して』やブルーレイディスク『LIVE IN TOKYO』で、彼の魅力をさらに深堀りしてみてほしい。

滝川クリステルがラテンポップスとともに多様な価値観を探る『NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE...』。放送は毎週日曜の17時から。お聴き逃しなく。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月8日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『NIPPON EXPRESS SAUDE! SAUDADE...』
放送日時:毎週日曜 17時-17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/saude/

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