J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルな方々が毎日日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
6月26日（水）は、インドネシア・ジャカルタ在住のコンサルタント、神成美智子さんがインドネシアの音楽事情を紹介してくれました。
【この記事の放送回をradikoで聴く（2019年7月3日28時59分まで）】
■英語の歌詞やちょっとセクシーなPVなども出てきている
神成さんは7年前に仕事でインドネシアに行ったことがきっかけで移住。インドネシアでの暮らしは「最高」だそうで、「人がとにかく優しく親切でハッピーな方たちばかり」と語りました。
そんなインドネシアの音楽シーンはどうなっているのでしょうか。
神成：私は2012年からジャカルタに住んでいますが、音楽シーンはものすごく変わった気がします。
あっこゴリラ：なんでですか？
神成：外国の音楽に影響を受けたと思われるものが増え、英語の歌詞、ちょっとセクシーなPVなどもかなり出てきています。若い人たちは、海外の音楽ばかり聞いている印象で、特にK-POPが大人気ですね。なかでも、BTS, EXO, Black Pink。
あっこゴリラ：やっぱり、YouTubeとかサブスクとかが増えていって音楽シーンも変わっていったって感じですかね。
神成：そうですね。若い友人にヒアリングしたところ、ローカルのアーティストの名前よりもK-POPやアメリカ、UKのアーティストの名前が出てきます。
インドネシアでは宗教上の理由から、過度な肌の露出やキスシーンなどは規制されていますが、音楽にはどんな影響を会え耐えているのでしょうか。
神成：映画を観に行くと、キスシーンだけガッツリカットされています。そういった理由で2012年には、レディー・ガガのコンサートが、チケット完売にも関わらず急きょ公演中止になりましたし、Black Pinkのミニスカート、ショートパンツの衣装が問題になって、テレビ出演がとりやめになったこともあります。
あっこゴリラ：若い世代の子たちの間では、K-POPだったり、セクシーな映像だったりが出てきているんですよね。上の世代と下の世代で断絶が起こっている？
神成：そうですね。インドネシアで一番有名なアーティスト、Agnes MonicaがChris Brownとコラボした『Overdose』のPVの過激さは、日本人の私でも「これはインドネシアではまずいのでは？」と心配になるレベルでした。こういったことをうけて、政府も外国の音楽を規制、排除する、またインドネシア語の歌詞であっても、 その内容や表現に規制をかける法律を検討しており、それに反対するアーティストたちが署名活動を行っています。
■キュートでセクシーな容姿＋歌唱力で話題に
インドネシアの音楽シーンのなかから神成さんが紹介してくれたのは、Marion Jola（マリオン・ジョラ）というアーティスト。Marion Jolaはインドネシアの人気テレビ番組『Indonesian Idol シーズン9（2018年）』のファイナリストにも残りました。
神成：当時、若干17歳にして、キュートでセクシーな容姿に十分すぎる歌唱力で、審査員の大絶賛をうけて話題になりました。ただ残念ながら優勝はできなかったんです。おそらくMarionはセクシーすぎたのと、インドネシア人っぽくなかったので、一般大衆の票をとれなかったのではないかと想像します。
『Indonesian Idol』終了後、Marion Jolaはすぐにデビュー曲をリリースしました。
神成：そのフィーチャリングの相手は、インドネシアで知らない人はいない人気バンド、RANのボーカルである Rayi Putra (ライ・プトゥラ）です。そして、2019年5月16日に、これまたインドネシアの有名アーティストであるRizky Febian(リツキー・フェビアン)フィーチャリングの『Tak Ingin Pisah lagi』をリリースしました。
番組内ではMarion Jola『Tak Ingin Pisah lagi feat.Rizky Febian』をオンエアしました。
タイトルの意味は「二度と離れたくない（別れたくない）」です。 フィーチャリング相手のRizky Febianは、リリースしている曲は多くありませんが、俳優業も行うマルチな活躍は日本のアーティストで例えると星野源さんのような感じだそうです。
【この記事の放送回をradikoで聴く（2019年7月3日28時59分まで）】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
6月26日（水）は、インドネシア・ジャカルタ在住のコンサルタント、神成美智子さんがインドネシアの音楽事情を紹介してくれました。
【この記事の放送回をradikoで聴く（2019年7月3日28時59分まで）】
■英語の歌詞やちょっとセクシーなPVなども出てきている
神成さんは7年前に仕事でインドネシアに行ったことがきっかけで移住。インドネシアでの暮らしは「最高」だそうで、「人がとにかく優しく親切でハッピーな方たちばかり」と語りました。
そんなインドネシアの音楽シーンはどうなっているのでしょうか。
神成：私は2012年からジャカルタに住んでいますが、音楽シーンはものすごく変わった気がします。
あっこゴリラ：なんでですか？
神成：外国の音楽に影響を受けたと思われるものが増え、英語の歌詞、ちょっとセクシーなPVなどもかなり出てきています。若い人たちは、海外の音楽ばかり聞いている印象で、特にK-POPが大人気ですね。なかでも、BTS, EXO, Black Pink。
あっこゴリラ：やっぱり、YouTubeとかサブスクとかが増えていって音楽シーンも変わっていったって感じですかね。
神成：そうですね。若い友人にヒアリングしたところ、ローカルのアーティストの名前よりもK-POPやアメリカ、UKのアーティストの名前が出てきます。
インドネシアでは宗教上の理由から、過度な肌の露出やキスシーンなどは規制されていますが、音楽にはどんな影響を会え耐えているのでしょうか。
神成：映画を観に行くと、キスシーンだけガッツリカットされています。そういった理由で2012年には、レディー・ガガのコンサートが、チケット完売にも関わらず急きょ公演中止になりましたし、Black Pinkのミニスカート、ショートパンツの衣装が問題になって、テレビ出演がとりやめになったこともあります。
あっこゴリラ：若い世代の子たちの間では、K-POPだったり、セクシーな映像だったりが出てきているんですよね。上の世代と下の世代で断絶が起こっている？
神成：そうですね。インドネシアで一番有名なアーティスト、Agnes MonicaがChris Brownとコラボした『Overdose』のPVの過激さは、日本人の私でも「これはインドネシアではまずいのでは？」と心配になるレベルでした。こういったことをうけて、政府も外国の音楽を規制、排除する、またインドネシア語の歌詞であっても、 その内容や表現に規制をかける法律を検討しており、それに反対するアーティストたちが署名活動を行っています。
■キュートでセクシーな容姿＋歌唱力で話題に
インドネシアの音楽シーンのなかから神成さんが紹介してくれたのは、Marion Jola（マリオン・ジョラ）というアーティスト。Marion Jolaはインドネシアの人気テレビ番組『Indonesian Idol シーズン9（2018年）』のファイナリストにも残りました。
神成：当時、若干17歳にして、キュートでセクシーな容姿に十分すぎる歌唱力で、審査員の大絶賛をうけて話題になりました。ただ残念ながら優勝はできなかったんです。おそらくMarionはセクシーすぎたのと、インドネシア人っぽくなかったので、一般大衆の票をとれなかったのではないかと想像します。
『Indonesian Idol』終了後、Marion Jolaはすぐにデビュー曲をリリースしました。
神成：そのフィーチャリングの相手は、インドネシアで知らない人はいない人気バンド、RANのボーカルである Rayi Putra (ライ・プトゥラ）です。そして、2019年5月16日に、これまたインドネシアの有名アーティストであるRizky Febian(リツキー・フェビアン)フィーチャリングの『Tak Ingin Pisah lagi』をリリースしました。
番組内ではMarion Jola『Tak Ingin Pisah lagi feat.Rizky Febian』をオンエアしました。
タイトルの意味は「二度と離れたくない（別れたくない）」です。 フィーチャリング相手のRizky Febianは、リリースしている曲は多くありませんが、俳優業も行うマルチな活躍は日本のアーティストで例えると星野源さんのような感じだそうです。
【この記事の放送回をradikoで聴く（2019年7月3日28時59分まで）】
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【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/